日本酒の宝庫として名高い新潟県。中でも上越・妙高エリアに訪れた際、手に入れたい日本酒をご紹介します。数多くの銘柄から、受賞歴のあるお酒を中心にピックアップしました。お土産や自分へのご褒美にもぴったりの一本がきっと見つかります。販売店や酒蔵見学などの情報も合わせてチェックしてみてください!
【加賀の井酒造株式会社・糸魚川市】加賀の井 純米吟醸
キリリと透明感のある後味で、食事にも合わせやすい

「加賀の井 純米吟醸」は新潟県の主力の酒米の品種である五百万石を使用し、爽やかな旨味とスッキリとキレの良い味わいが特徴。海辺の町・糸魚川らしく、海鮮との相性もバッチリです。2020年度Kura Master 純米酒の部で金賞を受賞しました。
ヒスイ王国館、山澤商店、原信 糸魚川店のほか、ぽんしゅ館(新潟駅・長岡駅・越後湯沢駅)でも購入できます。

辛口好きにおすすめなのが“味わいも楽しめる辛口純米酒をつくりたい”という思いで挑戦したという「加賀の井 純米酒超辛口」。通常の純米酒に比べ、麹づくりや醪(もろみ)の経過などをアレンジし醸した、超辛口のお酒です。


加賀前田家3代目の前田利常公より酒銘を命名された加賀の井は、1650年創業。2016年12月の糸魚川市の大規模火災で蔵のほとんどを消失しましたが、見事に復活し、酒造りを再開しました。
この新蔵では酒造見学も受け付けており、建物外部より酒造工程に沿って酒造りの案内がされています。時間帯によっては、実際の作業風景が見られることもあるそう。2日前までの予約が必須です。
025-552-0047
新潟県糸魚川市大町2-3-5
10時~17時
年末年始、ほか臨時休業あり
【電車】JR 糸魚川駅より徒歩5分【車】北陸道糸魚川ICより10分
3台(無料)
「加賀の井酒造株式会社」の詳細はこちら
【合資会社竹田酒造店・上越市】かたふね はなじかん
甘さを最大限まで引き出した、米と米こうじの旨味を堪能

「かたふね はなじかん」はデザートワインのように甘く、優しいブドウのような香り、そしてしっかりとした酸味でキレの良い後味。それでいて原材料は米と米こうじのみというので驚きです。
しっかり冷やして、フルーツやスイーツ、ナッツなどと一緒にゆっくり味わいたい逸品。日本酒好きはもちろん、日本酒を初めて飲む人や、あまり得意でない人にも好評です。2021年には、ワイングラスでおいしい日本酒アワードで最高金賞を受賞しています。
上越市内のまいどや酒店などで購入できます。

一番の売れ筋商品は「かたふね 特別本醸造」。2013年、15年、19年にIWC(インターナショナルワインチャレンジ) SAKE部門本醸造の部において1位を獲得しています。
おすすめはぬる燗だそうですが、常温でもおいしくいただけます。お刺身、揚げ物や脂っこい料理とも相性が良く、料理を引き立てる味わいです。
淡麗辛口なお酒が多い新潟の中で、竹田酒造の「かたふね」シリーズは、甘み・酸味・香りのバランスを重視した米の甘さを感じる酒造りが特徴です。

例年11月から2月の間は、無料の蔵見学も実施。今まさに仕込んでいる様子をすぐそばで見学することができ、運が良ければ蔵人たちの説明を聞くこともできます。「仕込んでいる最中の酒樽から漂う香りはまるでフルーツのようですよ。ぜひ見学に来てください!」と竹田社長は語ってくれました。
025-534-2320
新潟県上越市大潟区上小船津浜171番地子
8時~20時
不定
【電車】JR 犀潟駅より徒歩20分【車】北陸道大潟スマートICより4分
3台(無料)
「合資会社竹田酒造店」の詳細はこちら
【君の井酒造株式会社・妙高市】君の井 山廃 純米吟醸
蔵の天然乳酸菌で仕込んだ、エレガントで深い味わい

2020年度の全米日本酒歓評会 吟醸の部、2022年度Kura Master 純米酒の部でそれぞれ金賞を受賞した「君の井 山廃(やまはい) 純米吟醸」。
蔵に生息する天然の乳酸菌で造り上げた優良な酒母(しゅぼ)を使用し、この製法を“蔵付乳酸菌仕込”と銘打っています。じっくりと時間をかけた山廃ならではの芳醇な旨味と深いコクが楽しめます。
越後湯沢駅構内にあるぽんしゅ館、上越妙高駅の売店、道の駅あらい内のカンパーナあらいなどで購入可能です。


君の井酒造の創業は1842年。酒蔵の見学は自由で、築100年を超す木造社屋にも注目です。見学後は、蔵元限定酒などおすすめのお酒が試飲できますよ。
蔵元でしか購入できない「君の井 蔵元限定酒」(720mL:2860円)もお土産にぴったりです。
0255-72-3136
新潟県妙高市下町3-11
8時~17時
土・日・祝
【電車】えちごトキめき鉄道 新井駅より徒歩10分【車】上信越道新井スマートICより5分
10台(無料)
「君の井酒造株式会社」の詳細はこちら
【妙高酒造株式会社・上越市】純米大吟醸 妙高山
毎日飲んでも飽きない、上品な香りと旨味

妙高酒造の「純米大吟醸 妙高山」は、2016年度全米日本酒歓評会での金賞など、数々の受賞歴があるお酒です。落ち着きのある吟醸香とスッキリした後味が特徴。香味のバランスが抜群で、様々な食事に合うと評判です。
道の駅あらい、マリンドリーム能生のほか、地元の酒販店で購入できます。

「杜氏栽培米仕込 純米吟醸 妙高山」は、杜氏・平田正行氏自らが米の栽培から酒造りまで手がけたこだわりの一本。膨らみのある旨味とコクが口いっぱいに広がります。

1815年創業、200年以上の歴史を持つ妙高酒造の蔵のモットーは“気品のある酒”。単純な淡麗辛口ではなく、気品がありつつ飲み飽きない、食事と一緒に楽しめる酒造りを目指しているそうです。
本社では、予約制の蔵見学を行なっています。無料で杜氏自ら酒蔵を案内してくれますが、時期によっては対応できない場合もあるとのことなので、事前に電話で問い合わせてみてくださいね。
025-522-2111
新潟県上越市南本町2-7-47
9時~17時
土・日(10月~12月は日曜のみ)
【電車】えちごトキめき鉄道 南高田駅より徒歩12分【車】上信越道上越高田ICより7分
10台(無料)
「妙高酒造株式会社」の詳細はこちら
【株式会社丸山酒造場・上越市】雪中梅 雪中貯蔵純米原酒
雪室で熟成された、まろやかで濃厚な原酒

上越産の酒米・五百万石を使用した純米原酒を、世界有数の豪雪地帯である東頸城(ひがしくびき)丘陵の雪室で3カ月以上熟成させた「雪中梅 雪中貯蔵純米原酒」。フェミナリーズ世界ワインコンクール2020の日本酒 純米酒部門で金賞を受賞しました。
なめらかな舌触りと喉越しが特徴。濃厚な甘みと酸味があり、魚介のフライ、肉料理やチーズ、洋食にも合います。
上越市内にある地酒の店 かじや、上越妙高駅内のさくら百嘉店、直江津エルマール内の増井酒店などで購入できます。

酒蔵のある塔ノ輪集落で採れた酒米のみで醸す、微辛口の「純米吟醸 美守(ひだもり)」もおすすめ。里山を水源とする水のやわらかさを感じる食中酒で、山菜や川魚、焼鳥、珍味などと相性の良い味わいです。
丸山酒造は1897年創業。江戸時代には糀屋を営んでおり、現在も手作りの糀を酒造りに活用しているそう。地元の水質を活かした、やわらかい淡麗旨口なお酒が自慢の酒造です。
025-532-2603
新潟県上越市三和区塔ノ輪617
8時~17時
土・日・祝、年末年始
【電車】JR 上越妙高駅・直江津駅よりタクシーで30分【車】北陸道柿崎IC・上越ICより各30分、上信越道新井スマートIC・上越高田ICより各30分
5台(無料)
「株式会社丸山酒造場」の詳細はこちら
【千代の光酒造株式会社・妙高市】真 特別本醸造
「アッサンブラージュ体験」で自分だけのオリジナル酒を作ろう

「真(しん) 特別本醸造」は、米本来の旨味と淡麗さを兼ね備えた辛口のお酒。原料米の品種や精米にこだわり、酒米全量を吟醸酒として仕込む全量吟醸造りの緻密な製法で酒造りが行われています。蔵元推奨の飲み方は冷やですが、ぬる燗もおすすめです。
妙高市内の山岸酒店や道の駅あらいのほか、上越エリア全域の小売店で購入できます。

「純米吟醸KENICHIRO 雄町 無濾過生原酒」は期間限定発売される希少な商品。2023年は4月7日から販売開始されました。
酒米の最古種といわれる雄町(おまち)を使った無濾過生原酒で、りんごやパイナップルのような香りとスッキリとした後味がバランスの良い味わいです。

千代の光酒造は1860年創業で、当時の土蔵を今の仕込み蔵として活用しています。
通年開催の酒蔵見学では、釜場・仕込蔵・貯蔵庫・瓶詰などを見学できます(要予約)。また希望者にはアッサンブラージュ体験(有料。事前に問合せフォームで要予約)も提供。これは、日本酒を日本酒で割るというありそうでなかった楽しみ方で、世界で1本だけの自分のお酒を造るという貴重な体験ができます。
また、11月から3月の醸造期には16時30分から酵母の発酵音が聴ける、神秘の蔵見学も実施されています。現在は無料ですが、有料になる予定だそうなので、ぜひ一度体験してみてください!
0255-72-2814
新潟県妙高市窪松原656
9時~16時
土・日・祝、年末年始、お盆
【電車】えちごトキめき鉄道 新井駅よりタクシーで10分【車】上信越道新井スマートICより10分
5台(無料)
「千代の光酒造株式会社」の詳細はこちら
まとめ
上越・妙高エリアでおすすめの日本酒を6選紹介しました。食事との相性抜群のスッキリ辛口や、デザートワインのような甘みが楽しめるものなど、いろいろな銘柄を味わってみてくださいね。
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※この記事は2023年5月24日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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じゃらん編集部
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