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2023.07.06

白馬のおすすめ観光スポット12選!春夏秋冬のモデルコースを紹介<長野・2023>

多くのスキー場があり、外国人観光客も多い白馬。雪を被った真っ白なアルプスの美しさはもちろんですが、実は春も夏も秋も、それぞれに魅力がたくさんあります。

今回は季節ごとのおすすめスポットをドライブコースで紹介。これまでに白馬に行ったことのある人も、そうでない人も、ぜひ新しい魅力を見つけてくださいね!
(トップ画像提供:Adobe Stock)

美しいアルプスやアクティビティが魅力の「白馬」

「白馬三山」と「白馬ジャンプ競技場」が有名

(画像提供:Adobe Stock)
白馬大橋から望む松川越しの「白馬三山」(画像提供:Adobe Stock)
(画像提供:Adobe Stock)
「白馬ジャンプ競技場」はリフトで上まで上り、選手目線の高さで景色を眺めることもできます(画像提供:Adobe Stock)
(画像提供:Adobe Stock)
大絶景を眺めながらスキーやスノーボードが楽しめるのが魅力(画像提供:Adobe Stock)

白馬があるのは長野県北西部。北アルプスの麓に位置し、山岳リゾート地として一年中、多くの観光客が訪れています。

白馬を象徴するアルプスといえば「白馬三山(しろうまさんざん)」。白馬鑓ヶ岳(しろうまやりがたけ)、杓子岳(しゃくしだけ)、白馬岳(しろうまだけ)から成り、白馬村のほとんどの場所からその雄姿を眺めることができますよ。

白馬を中心に、隣接する小谷(おたり)村や大町市に広がるスノーフィールドは「Hakuba Valley(ハクババレー)」とも呼ばれ、10カ所ものスキー場が点在しています。大自然に恵まれた場所だからこそ、高山植物の美しい春、高原アクティビティの楽しめる夏、紅葉が彩る秋と、四季ごとに魅力的なんです!

白馬へのアクセス

白馬にはJR大糸線の白馬駅があります。ただし、東京方面からは直通の線路がないため、北陸新幹線で長野駅までアクセス後、特急バスを利用して白馬駅まで向かうのが最短となります。

■東京から
電車の場合は東京駅より北陸新幹線で長野駅へ約2時間30分、長野駅東口から特急バスで白馬駅へは約1時間10分で到着します。車の場合は関越・上信越道経由で長野ICを降りる、または、中央道・長野道経由で安曇野ICを降りて下道で白馬へ向かいます。いずれも東京からの所要時間は約4時間です。

■大阪から
電車の場合は新大阪駅より新幹線で名古屋駅へ約1時間、名古屋駅から特急しなのに乗り換え、約2時間30分かけて松本駅へ向かいます。松本駅からさらにJR大糸線に乗り、白馬駅までは約2時間10分です。車の場合は名神高速・中央道・長野道経由で安曇野ICを降り、下道で白馬へ向かいます。大阪からの所要時間は約5時間30分です。

春におすすめのモデルコース

まだ少し寒さの残る白馬の春。残雪のアルプスを眺め、天然酵母パンのお店に寄り道したら、最後は絶景の露天風呂へ!

10時 白馬岩岳マウンテンリゾート
↓車で10分
14時 白馬の酵母パン koubo-nikki
↓車で10分
15時 姫川温泉 白馬ハイランドホテル

白馬岩岳マウンテンリゾート

絶景のアルプスに大接近!

白馬岩岳マウンテンリゾート
「白馬三山」を真正面に眺められる「HAKUBA MOUTAIN HARBOR(ハクバマウンテンハーバー)」
白馬岩岳マウンテンリゾート
「〜北アルプスの大絶景に飛び出す〜ヤッホー!スウィング presented by にゃんこ大戦争」。1人1回500円※人数制限あり・当日先着順
白馬岩岳マウンテンリゾート
絶景ポイントを巡る15分の「ガイド付きバギークルーズ」。大人2000円、小学生1000円※要保護者同伴

「白馬岩岳マウンテンリゾート」は標高1289mの白馬岩岳の山頂に造られたリゾート施設。麓にある「白馬岩岳ゴンドラリフト ノア山頂駅」からゴンドラに乗り、景色を楽しんでいる間に約8分で山頂に到着します。ゴンドラを降りるとそこは、360度の展望が開けた天空の別天地!

まずは絶景テラス「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR」へ足を運び、「白馬三山」をバックに記念写真を撮りましょう。広大な山頂エリアには、絶景のアルプスに向かってブランコを漕げる「ヤッホー!スウィング」や、「バギークルーズ」「マウンテンカート」など各種アクティビティが用意されています。

白馬岩岳マウンテンリゾート
スローな時間が流れる「白馬ヒトトキノモリ」。自由に利用できるチェアやテント、ハンモックでチルアウトタイム
白馬岩岳マウンテンリゾート
「CHAVATY HAKUBA(チャバティ ハクバ)」の「ティーラテ」682円〜、焼き立ての「スコーン」286円〜

山頂からさらにリフトに乗って移動した先には、ゆったりとした時間の流れる「白馬ヒトトキノモリ」もあります。エリア内には東京・表参道や京都・嵐山に実店舗のある「CHAVATY(チャバティ)」が出店し、こだわりのティーラテやスコーンを販売しています。

ちなみに、12月中旬以降はスノーアウトドアエリア「IWATAKE WHITE PARK」として営業。スノーシューやアイススライダーなど、グリーンシーズンとは異なるアクティビティも楽しめますよ!

※各料金は2023年6月時点のものです(変更の場合あり)

<営業期間>
[HAKUBA MOUTAIN HARBOR]4月下旬〜11月上旬、12月中旬〜3月下旬
[〜北アルプスの大絶景に飛び出す〜ヤッホー!スウィング presented by にゃんこ大戦争]4月下旬〜12月上旬
[ガイド付きバギークルーズ]4月下旬〜11月上旬、12月中旬〜3月下旬
[CHAVATY HAKUBA]4月下旬〜11月上旬、12月中旬〜3月下旬

■白馬岩岳マウンテンリゾート
0261-72-2474
長野県北安曇郡白馬村北城12056
店舗により異なる※ゴンドラ上り始発8時30分/下り最終16時50分
3月下旬〜4月下旬、11月中旬〜12月中旬※12月中旬〜3月中旬はウィンターシーズン
リゾート入場料(ゴンドラ往復+山頂リフト)中学生以上2400円、小学生1300円※大人に同伴の未就学児は1人まで無料。2人目からは要小学生料金
上信越道長野IC・長野道安曇野ICより車で1時間10分
600台
「白馬岩岳マウンテンリゾート」の詳細はこちら
「白馬岩岳マウンテンリゾート」のクチコミ・周辺情報はこちら

白馬の酵母パン koubo-nikki

白馬の四季を感じられる、味わい深い天然酵母パン

白馬の酵母パン koubo-nikki
小麦、塩、砂糖など材料はすべて国産のものを使用。天然酵母パン特有の酸味と、小麦の甘みが後を引きます
白馬の酵母パン koubo-nikki
白馬の季節食材で酵母を起こします。写真は7月頃の酵母起こしの様子。手前からバジル、アンズ、ブルーベリー
白馬の酵母パン koubo-nikki
白馬らしい素朴さと店主のセンスが調和したやさしい雰囲気の店内

学生時代、発酵について学んだという店主の小林さんが手がけるベーカリー。自然界にあるもので酵母を起こすのが趣味だったことから、白馬の四季を記録するように多彩なパンを焼いています。

春は桜やバラなどから酵母を起こし、夏にはミントやバジル、ラベンダーなどのハーブを、秋にはリンゴやナシを使用。素材の少ない時期には柑橘系を使うことが多いそう。

主なラインナップは、「田舎カンパーニュ」4分の1カット420円・2分の1カット840円、「いちじくカシューナッツ」2分の1カット420円など。天然の酵母で発酵させて焼いたパンは、ずっしりとした重量感が特徴で、そのほとんどが食事にぴったりのハード系。チーズやナッツ、ドライフルーツを仕込んだパンのほか、常時15種類以上が店に並びます。

選んだパンがどんな酵母で作られたものなのか、購入時にぜひ店主に聞いてみては?

■白馬の酵母パン koubo-nikki
0261-72-4342
長野県北安曇郡白馬村北城3020-142
9時30分〜16時(パンが売り切れ次第終了)
水、ほか臨時休あり
上信越道長野IC・長野道安曇野ICより1時間5分
20台
「白馬の酵母パン koubo-nikki」の詳細はこちら

白馬姫川温泉 白馬ハイランドホテル

残雪の北アルプスを望む絶景の露天風呂

白馬姫川温泉 白馬ハイランドホテル
日帰り専用の「天神の湯」。残雪の春は山のシルエットが一際美しいとき
白馬姫川温泉 白馬ハイランドホテル
クラシカルな雰囲気漂うロビーでひと休み。大きな窓からは「白馬三山」も望めます

白馬の市街地を挟み、北アルプスの山々と向き合うように立つ高原のリゾートホテル。館内2カ所の大浴場には姫川沿いから自然湧出する温泉を引き込んでいます。泉質は“熱の湯”とも呼ばれるナトリウム―塩化物温泉で、pH7.4の肌にやさしいお湯が楽しめます。

館内にある「わらび平の湯」と「天神の湯」のうち、「天神の湯」は日帰りでの利用も可能です。大きな湯船が自慢の露天風呂からは、南の五竜岳、北の栂池高原、そして「白馬ジャンプ競技場」までも一望!栂池高原を行き交うロープウェイも眺めることができます。

例年ゴールデンウィーク頃は残雪が山の表情を浮き上がらせ、ホテル周辺の新緑も鮮やかなとき。時間をゆっくり取って、湯船からの景色を楽しんでみてください。

■白馬姫川温泉 白馬ハイランドホテル
0261-72-3450
長野県北安曇郡白馬村北城21582
日帰り入浴11時〜19時(最終受付18時)※混雑状況などによって変動あり
不定
入浴料中学生以上800円、3歳〜小学生400円
上信越道長野IC・長野道安曇野ICより1時間
100台
「白馬姫川温泉 白馬ハイランドホテル」の詳細はこちら
「白馬姫川温泉 白馬ハイランドホテル」のクチコミ・周辺情報はこちら

夏におすすめのモデルコース

夏山シーズンに突入し、全国から多くの登山客が訪れる季節。夏野菜がおいしい季節でもあるので、多彩な素材が味わえるレストランもチェックしましょう。

11時 Snow Peak LAND STATION HAKUBA
↓車で10分
12時30分 LE VERDURE(レ ヴェルドゥーレ)
↓車で10分
14時 八方池(八方ゴンドラリフト乗り場)

Snow Peak LAND STATION HAKUBA

気になるグッズを実際に使用できるプランも登場

Snow Peak LAND STATION HAKUBA
世界的建築家の隈研吾氏によるデザイン。印象的な木組みは雪の結晶をイメージしているそう
Snow Peak LAND STATION HAKUBA
「Snow Peak」の商品が豊富に揃うショップでは白馬店限定アイテムも販売

アウトドアメーカー「Snow Peak(スノーピーク)」による複合施設。同メーカーとして国内最大規模の直営店をメインに、レストランやカフェもあります。

直営店ではアウトドア用品やアパレルのほか、信州各地から選りすぐった特産品なども販売。併設する「スターバックス コーヒー スノーピークランドステーション白馬店」では、“野遊び×コーヒー”をコンセプトに、屋外で焚き火を楽しみながらコーヒーを味わうこともできます。

Snow Peak LAND STATION HAKUBA
Snow Peak LAND STATION HAKUBA
「Snow Peak GO」は1人8250円、2人1万4300円※ともにレンタル時間は半日・デリ付き

「Snow Peak」の製品を実際に使ってみたいという人には、コーヒーミルやケトル、アウトドア用のガスストーブなどが一式レンタルでき、電動レンタサイクルで白馬を巡ることのできるプラン「Snow Peak GO」もおすすめですよ!

■Snow Peak LAND STATION HAKUBA(スノーピーク ランドステーション ハクバ)
0261-75-1158
長野県北安曇郡白馬村北城5497
11時〜19時※施設により異なる(イベント開催時は変動あり)
なし※臨時休あり
上信越道長野IC・長野道安曇野ICより車で1時間5分
50台
「Snow Peak LAND STATION HAKUBA」の詳細はこちら
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LE VERDURE

夏を彩る白馬の旬をイタリアンで味わう

LE VERDURE
月替わりのランチは5500円〜。ワインは国内外からさまざまな銘柄をシェフがセレクト(写真はイメージ)
LE VERDURE
築200年の古民家に使われていた柱や梁(はり)を使用した和モダンな佇まい
LE VERDURE
白馬の中心部から少しだけ離れた静かなロケーション

米や蕎麦、大豆に野菜、フルーツなど多くの農産物を手掛ける「白馬農場」によるリストランテ。2023年春にオープンして以来、着々とファンを増やしています。

使う食材は自社のブランド野菜“白馬そだち”がメイン。自社農場で収穫する夏野菜はトマト、ズッキーニ、コーンなど100種類以上にも及び、ハーブやブルーベリーも料理を彩ります。さらに、安全性や環境保全に関する多くの基準をクリアした自社の特別栽培米を使ったリゾット、信州産の川魚、全国から選りすぐった最旬の食材がメニューに登場することもあります。

営業はランチが中心なので、ディナーの利用は電話で確認を!

■LE VERDULE(レ ヴェルドゥーレ)
0261-85-2161、090-1033-1389
長野県北安曇郡白馬村神城15560
12時〜21時
木、ほか不定休
ランチ・ディナー各5500円〜(要問合せ・要予約)
上信越道長野IC・長野道安曇野ICより車で1時間
15台
「LE VERDULE」の詳細はこちら

八方池

標高2060mに浮かぶ神秘の池

八方池
水面に映り込む「白馬三山」をぜひ写真に納めて(画像提供:Adobe Stock)
八方池
八方池へと至る八方尾根自然研究路からは「日本百名山」のうちの11峰が見渡せます(画像提供:Adobe Stock)

「八方池は」「白馬三山」の南、唐松岳へと向かう尾根沿いにある天然の池。雪に押し出された山からの土砂が堆積し、そこに雪解け水や雨水が溜まって自然にできたと考えられています。

静まり返った水面に周囲の山々が映り込む様は、まさに神秘の絶景。これほどの絶景に辿り着くには、さぞや大変な山登りが必要なのでは…?と思わされますが、「八方池」へと至る八方尾根自然研究路の起点となる「八方池山荘」までは、山麓からゴンドラとリフトが運行。山荘から「八方池」までは整備された道を1時間〜1時間30分ほど歩くと到着します。

また、山の中腹である標高1500mの黒菱駐車場まで車でアクセスし、そこから2つのリフトを乗り継いで「八方池山荘」へアクセスする方法もあります。

登山道になるので、いずれも運動靴やトレッキング用シューズを用意し、虫除け・紫外線・防寒対策もお忘れなく!

<八方池山荘へのアクセス>
(1)八方アルペンライン 経由
標高770mの山麓からゴンドラと2つのリフトを乗り継いで標高1830mの「八方池山荘」へ(所要約40分)
中学生以上3300円、小学生2100円
8時〜16時50分※時期により異なる
[営業期間]2023年は11月5日(日)まで
八方ゴンドラリフト乗り場付近に多数あり(1日1000円)※徒歩15分の場所に無料駐車場複数あり
上信越道長野IC・長野道安曇野ICより八方ゴンドラリフト乗り場まで車で1時間

(2)黒菱ライン 経由
標高1500mの黒菱駐車場から2つのリフトを乗り継いで標高1830mの「八方池山荘へ」(所要約20分)
中学生以上1900円、小学生1140円
8時15分〜16時40分※時期により異なる
[営業期間]2023年7月1日(土)〜10月15日(日)※年により異なる
黒菱駐車場200台 
上信越道長野IC・中央道安曇野ICより黒菱駐車場まで車で1時間40分

※「八方池山荘」から「八方池」までは徒歩約1時間〜1時間30分

■八方池
0261-72-3066(八方インフォメーションセンター)
長野県北安曇郡白馬村北城
「八方池」の詳細はこちら
「八方池」のクチコミ・周辺情報はこちら

秋におすすめのモデルコース

紅葉が美しい秋はトレッキングがおすすめです。山歩きのお供にとっておきのおやつを買っておけば、トレッキング中の楽しみも増えますね!下山後は温泉で疲れを癒やして帰路に着きましょう。

9時 OTTOドーナツ
↓車で15分
10時 栂池自然園(栂池ゴンドラリフト乗り場)
↓車で15分
15時 八方の湯

OTTOドーナツ

地元や近隣の素材を使ったやさしいドーナツ

OTTOドーナツ
地元白馬の素材を中心に、全国各地の良質な旬素材も取り入れた個性派ドーナツ
OTTOドーナツ
「白馬ミントとセリのオールドファッション」230円
OTTOドーナツ
テイクアウトが基本ですが、店の前にはテーブルやベンチも用意されています

サクサク食感のオールドファッションに特化したドーナツ専門店。「白馬産ミントとセリのオールドファッション」のほか、「白馬産ルバーブとシナモンのオールドファッション」240円、「白馬産黒豆きな粉のオールドファッション」230円など、地元の食材を使うことにもこだわります。

オーナーの楢橋さんご夫婦はもともとイタリアンやフレンチのレストランでの経験が長い料理人。信州の美しさに魅了され、九州から移住してきました。旬の食材を生かすイタリアンの経験から、ドーナツの中でも食材の魅力を生かしやすいオールドファッション一本で勝負することを選んだそう。

主原料は長野県上田市の「なつみ農園」が丹精込めて育てたシラネ小麦。それを石臼で丁寧に挽いて使用するため、小麦本来の芳醇な香りと甘みが、練り込んだ食材をしっかりと受け止めます。

ドーナツのほか、「ほうじ茶ラテ」400円や「コーヒー(アイス・ホット)」250円、スープも販売しています。日曜日限定の「季節のお野菜のキッシュ」1ピース300円(8ピース限定)もチェックしてみてください。

■OTTOドーナツ
090-1794-1481
長野県北安曇郡白馬村北城6428
8時〜18時(売り切れ次第終了)
月、ほか不定
上信越道長野IC・長野道安曇野ICより1時間10分
5台
「OTTOドーナツ」の詳細はこちら

栂池自然園

まさに紅葉の絨毯!天空の別天地へ

(画像提供:Adobe Stock)
白馬乗鞍岳の噴火によって形成された貴重な高山湿地(画像提供:Adobe Stock)
(画像提供:Adobe Stock)
北アルプス登山の拠点として70年以上愛された「史跡 旧栂池ヒュッテ記念館」では登山用具などを展示(画像提供:Adobe Stock)

白馬のお隣、小谷村にある自然公園。山麓のゴンドラ乗り場までは白馬中心部から車で15分程度と近いので、白馬とセットで訪れる人が多い場所です。標高は1900mあり、山麓からはゴンドラとロープウェイを乗り継いでアクセスします。

春も夏も自然が美しい場所ですが、何といっても秋の紅葉は格別。足元の草もみじ、赤く色づいたナナカマド、黄葉したダケカンバなど、多彩な植物が奥行きのある自然美を見せてくれます。紅葉の見頃は例年9月下旬〜10月上旬。標高が高いため、紅葉シーズンは平地よりもかなり早いので注意しましょう。

栂池自然園には一周約5.5kmの木道が整備されています。のんびり歩くと所要時間は3時間30分〜4時間程度。湿地を巡る1時間程度のコースもあるので、体力に合わせて選択を!

■栂池自然園(つがいけしぜんえん)
070-4091-5204(栂池ビジターセンター)
長野県北安曇郡小谷村千国乙
【栂池ゴンドラリフト「イヴ」】8時〜16時10分※時期により異なる 【栂池ロープウェイ】8時30分〜16時40分※時期により異なる
栂池ゴンドラリフト「イヴ」・栂池ロープウェイは2023年10月23日(月)から2024年6月初旬まで冬季休
栂池ゴンドラリフト「イヴ」&栂池ロープウェイ往復料金(自然園入園料込)中学生以上3700円、小学生2100円ほか※大人に同伴の未就学児は大人1人につき1人まで無料。2人目からは要小学生料金
上信越道長野IC・長野道安曇野ICより栂池ゴンドラリフト乗り場まで1時間15分
栂池中央駐車場300台(1日500円)
「栂池自然園」の詳細はこちら
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八方の湯

トレッキングの疲れをのんびり癒やして

八方の湯
無色透明のやわらかな湯。「白馬三山」の山並みも望めます
八方の湯
売店では山岳リゾート地・白馬らしい各種お土産物も販売されています

定休日が少なく、夜まで営業していることもあり、登山などのレジャー帰りにも利用しやすい日帰り温泉施設です。

湯は温泉の泉質として比較的ポピュラーなアルカリ性単純温泉ですが、蛇紋岩(じゃもんがん)地層という特異な地層から湧出しているためpH11を超える強アルカリ性。クレンジング効果が期待される、とろりとした美容液のような肌触りが特徴です。

湯上がりは畳の小上がりやテーブル席でのんびり休憩しましょう。

■八方の湯
0261-72-5705
長野県北安曇郡白馬村北城5701-2
12時〜20時※2023年7月16日(日)〜10月29日(日)と12月16日(土)〜2024年3月31日(日)は10時〜21時。最終受付各30分前
木曜午前(館内メンテナンスのため正午からの営業)
中学生以上850円、小学生500円、3歳〜未就学児300円
上信越道長野IC・長野道安曇野ICより車で1時間5分
50台
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冬におすすめのモデルコース

すっぽりと雪に覆われ、白銀の世界が広がる冬は何といってもゲレンデがアツいシーズンです。たっぷり楽しんだあとは、温泉で疲れを癒やし、肉料理でパワーを充填しましょう!

10時 白馬八方尾根スキー場
↓車で5分
16時 みみずくの湯
↓車で5分
18時 SANFERMO PIZZA ET BBQ

白馬八方尾根スキー場

極上のパウダースノーを誇る広大なゲレンデ

白馬八方尾根スキー場
広大なゲレンデに何十本ものリフトが運行(画像提供:Adobe Stock)
白馬八方尾根スキー場
八方尾根を代表するゲレンデのひとつ「パノラマゲレンデ」(中級)。スキーヤーが約6割、スノーボーダーは約4割
白馬八方尾根スキー場
ゲレンデ最上部から滑走する「リーゼングラートコース」(中級・上級)。近くには「八方池山荘」があり、食事や宿泊ができます

総滑走面積220ha全16コース、最長滑走距離は8000mにもなるスキー場。コース比率は初級30%、中級50%、上級20%とバランスがよく、多彩なコースが設計されています。

ゲレンデの広さもさることながら、ここは極上のパウダースノーを求めて世界各国からスキーヤーが集まる聖地でもあります。ゲレンデ最上部の標高1830mから滑走する「リーゼングラートコース」からは、「白馬三山」はもちろん、五竜、妙高山、戸隠山、噴煙を上げる浅間山や八ヶ岳連邦までも一望できます。胸がすくような爽快な景色が広がり、この絶景を一度は見てみたいと願うスキーヤーも多いそう。

白馬連峰の唐松岳から四方八方に尾根が伸びていることからその名のついた「白馬八方尾根」。コースによって異なるさまざまな景色を、一度に体験できるのが何よりも貴重なスキー場です。キッズや初心者向けコースもあるので、レベルや同行者に合わせて楽しみましょう!

■白馬八方尾根スキー場
0261-72-3066(八方インフォメーションセンター)
長野県北安曇郡白馬村八方
8時〜17時(一部ゲレンデはナイター営業あり)※リフトの営業時間は要確認。営業期間は例年12月上旬〜5月初旬(降雪状況により変動あり)
期間中なし
リフト1日券18歳以上6500円、6歳〜17歳3200円、65歳以上5800円ほか(2023-2024の料金はウィンターシーズン開始後にHPで確認)
上信越道長野IC・長野道安曇野ICより車で1時間10分
周辺6カ所合計1100台、ゴンドラ前有料駐車場3カ所合計110台(1日1000円)
「白馬八方尾根スキー場」の詳細はこちら

みみずくの湯

遊んだあとは疲れを癒やす名湯へ

みみずくの湯
冬は雪見露天も楽しめます!頭寒足熱で極楽♪
みみずくの湯
ゴツゴツとした岩から湯が流れ出る内湯

白馬駅と「八方尾根スキー場」の間にある日帰り温泉施設。内湯1つ、露天風呂1つ、小さな脱衣所に、こぢんまりとした休憩室という簡素な造りながら、泉質の良さと露天風呂からの眺望に定評があります。

湯はpH11.2のアルカリ性単純温泉で、つるつるとした肌触りが特徴。この地域に特有の蛇紋岩(じゃもんがん)地帯から湧き出るアルカリ度の高い泉質で、美人の湯としても親しまれています。

露天風呂から眺める「白馬三山」も格別。ゲレンデで遊んだあとは、温泉にどっぷり浸かって疲れを癒やしませんか?

■みみずくの湯
0261-72-6542
長野県北安曇郡白馬村北城八方口5480-1
12時〜20時※7月16日(日)〜10月29日(日)・12月16日(土)〜2024年3月31日(日)は10時〜21時。最終受付は閉館の30分前
なし
中学生以上700円、小学生400円、3歳〜未就学児200円
上信越道長野IC・長野道安曇野ICより車で1時間10分
30台
「みみずくの湯」の詳細はこちら
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SANFERMO PIZZA ET BBQ

精肉卸店とイタリアンの料理人によるピッツァ&グリル

SANFERMO PIZZA ET BBQ
ピッツァはランチ、ディナーともに4種類。信州の食材をたっぷり使用したボリューム満点のメニュー(写真はイメージ)
SANFERMO PIZZA ET BBQ
素材のおいしさを最大限に引き出した肉料理もぜひ味わいたい一品
SANFERMO PIZZA ET BBQ
白馬の自然に映える印象的な外観。外に設けられたテラス席では、冬でもモーニングを楽しむ人が多いそう

東京を拠点に、京都、名古屋、イタリアやシンガポールにも飲食店を展開し、料理を通じて黒毛和牛の魅力を発信し続けている精肉卸会社「ヤザワミート」によるレストラン。

厳選した黒毛和牛や手作りハム、良質な信州食材を使い、イタリアンの敏腕料理人が腕を振います。ディナーの前菜には「小川村のクレソンサラダ」900円、「ギアラのトマト煮込み」1300円などをラインナップ。メインディッシュには「特選牛 ハラミ炭火焼」6000円や「特選牛 ほほ肉の黒胡椒煮」2000円などが揃います。

自慢のピッツァは「マルゲリータ」1800円、「矢澤ベーコンと濃厚ポテトソース」2500円など、定番から変化球までディナーでは4種が味わえます。

ランチタイムはピッツァ4種、メイン料理2種のほかサイドメニューやデザートが中心。また、モーニングカフェは「エスプレッソ」600円や「カプチーノ」700円など、ドリンクメニューが充実し、軽めのパンなども揃います。

席は店内のカウンター10席、テラス16席。昼は大きなガラスから外の景色を取り込み、夜は山小屋のような雰囲気も楽しめます。

SANFERMO PIZZA ET BBQ
グリーンシーズンのテラス席も爽やか!
SANFERMO PIZZA ET BBQ
「サンフェルモBBQ」1人前6800円(黒毛和牛のカルビ・ロース、信州峯村サフォーク、季節の野菜3種など)

ちなみに、ウィンターシーズンが終わった4月〜11月頃までは、屋外にテラス席を拡張。ヤザワミートが厳選した黒毛和牛と信州の野菜を手軽なBBQで味わえますよ!

■SANFERMO PIZZA ET BBQ(サンフェルモ ピッツァ エト バーベキュー)
0261-85-4201
長野県北安曇郡白馬村北城827-100
【モーニングカフェ】7時〜11時30分 【ランチ】11時30分〜15時 【ディナー】17時〜21時
水、木
上信越道長野IC・長野道安曇野ICより車で1時間5分
9台
「SANFERMO PIZZA ET BBQ」の詳細はこちら

まとめ

爽やかな春から夏、圧倒的な紅葉に包まれる秋、そして白銀の世界が広がる冬。美しい景色に心を奪われ、何度でも訪れたくなるのが“白馬マジック”。ぜひ行きたい季節を見つけて、その魅力を現地で味わってみてくださいね♪

※この記事は2023年6月28日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。

小林 亜紗子  小林 亜紗子

岐阜県生まれ。旅行情報誌『東海じゃらん』編集部を経てフリーに。コーヒー、温泉、音楽好き。民芸や郷土食、地域の慣習など、無名の人々に継承されてきたものに惹かれます。二人の子どもたちを各地の温泉に連れ回し中。

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