長野県の8市町村にまたがる「ビーナスライン」は、標高約1400~2000mの高原を駆け抜ける通行無料の絶景ロードです。この記事では、「ビーナスライン」のドライブとあわせて行きたいおすすめスポットを紹介。「美ヶ原」や「霧ヶ峰」をはじめとした大自然や美味しいグルメをまとめました。
●ビーナスラインとは
・平均標高1400m、日本有数のパノラマ絶景ドライブコース
・ビーナスラインが走る観光エリアと全体の所要時間
・ベストシーズンは夏!気温・服装は?
・通行可能期間
・ビーナスラインへのアクセス
●女の神展望台【蓼科エリア】
●蓼科湖【蓼科エリア】
●北八ヶ岳ロープウェイ【蓼科エリア】
●ベーカリー・レストラン エピ【蓼科エリア】
●白樺湖【白樺湖・女神湖エリア】
●世界の影絵・きり絵・ガラス・オルゴール美術館【白樺湖・女神湖エリア】
●白樺リゾート池の平ファミリーランド【白樺湖・女神湖エリア】
●1830CAFE【白樺湖・女神湖エリア】
●車山高原【車山高原・霧ヶ峰・八島エリア】
●霧ヶ峰【車山高原・霧ヶ峰・八島エリア】
●八島湿原【車山高原・霧ヶ峰・八島エリア】
●LUCK TERRACE【車山高原・霧ヶ峰・八島エリア】
●美ヶ原高原美術館【美ヶ原・武石エリア】
●道の駅 美ヶ原高原【美ヶ原・武石エリア】
●巣栗渓谷【美ヶ原・武石エリア】
●うつくしテラス【美ヶ原・武石エリア】
●「ビーナスライン」おすすめスポットMAP
ビーナスラインとは

平均標高1400m、日本有数のパノラマ絶景ドライブコース
かつて「蓼科山(たてしなやま)」が女神に例えられていたことから、その名が付けられた「ビーナスライン」。長野県茅野市の御座石神社交差点を始点に、「蓼科高原」「白樺湖」「霧ヶ峰」を経て「美ヶ原高原」まで、曲がりくねった道が75.2km続きます。
道中、見応えのある自然景観や絶景スポットが次々と視界に飛び込んでくる日本屈指のドライブコースで、アルプスの雄大な山並みを眺めながら爽快に走り、途中車を停めて可憐な高原植物を愛でる。そんな高原ならではのドライブ旅が叶います。
2002年からは全線無料で通行可能になり、気軽に絶景ドライブを満喫できるのも魅力。女神が描かれた「ビーナスライン」の看板がドライブのスタート地点の目印です。
ビーナスラインが走る観光エリアと全体の所要時間
ビーナスラインは、東京に近い方から順に、「蓼科エリア」「白樺湖・女神湖エリア」「車山高原・霧ヶ峰・八島エリア」「美ヶ原・武石エリア」と、4つのエリアに分けられます。
寄り道をせずに走れば、長野県茅野市から「美ヶ原高原」まで所要時間は約1時間30分。沿道に点在する駐車スペースで、車を降りて山々や湖が織りなす絶景をゆっくり満喫できるので、見どころを巡りながら高原の魅力をじっくり味わうなら、1泊2日でのドライブがおすすめです。
ベストシーズンは夏!気温・服装は?
標高約1400mに位置しており、麓より10℃以上涼しいのが特徴。夏でも平均気温は20~25℃と過ごしやすい気候です。7月~8月は、色とりどりの高山植物が見頃を迎える季節。ただし、夏休み期間は渋滞が発生しやすいため、混雑を避けるなら9月以降がおすすめです。
朝晩や天候によっては冷え込むことがあるので、ウインドブレーカーやマウンテンパーカーなど羽織れる上着を持っていきましょう。標高が高く日差しも強いため、帽子やサングラスなどの紫外線対策も忘れずに!
通行可能期間
通行は24時間可能ですが、冬季は積雪や路面凍結による安全確保のため、例年11月下旬から翌年4月中旬まで一部区間が通行止めとなります。
対象となるのは、八島高原駐車場~和田峠(諏訪郡下諏訪町・小県郡境)と、和田峠(小県郡長和町・諏訪郡境)~国道142号旧道交点の2区間です。
通行期間は気象状況によって前後するため、ドライブ前に最新の道路情報を確認してくださいね。
ビーナスラインへのアクセス
車でのアクセス
東京から車を利用する場合は、中央道諏訪ICより国道20号線、国道152号線を経由し、看板の案内に従ってビーナスライン始点となる御座石神社交差点へ。東京から中央道諏訪ICまで約2時間20分。中央道諏訪ICより御座石神社交差点まで約11分です。
電車でのアクセス
電車を利用する場合は、新宿駅から特急あずさで茅野駅まで約2時間10分。茅野駅からはレンタカーを利用し、国道152号線で始点となる御座石神社交差点までは約6分です。
長野県茅野市街~長野県上田市武石上本入美ヶ原高原
24時間
なし※冬期は一部区間通行止め
無料
中央道諏訪ICより始点となる御座石神社交差点まで約11分
あり※ビーナスライン蓼科湖108台(無料)、他
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【蓼科エリア】女の神展望台
「八ヶ岳」を正面に望む360度の眺望!昼は山並み、夜は星空に出合える
「女の神展望台」は、ビーナスライン沿いの標高約1700mに位置する展望スポットです。目の前には「八ヶ岳」や「南アルプス」の山々が広がり、裾野を埋め尽くす広大な森が緑のじゅうたんのように広がります。
左手には、なだらかな稜線が優美な「北八ヶ岳」。視線を南へ移せば、一転してゴツゴツとした荒々しい岩肌が牙をむく「南八ヶ岳」。静と動、相反する表情を持つ山々が南北に連なる姿は、息をのむほどダイナミックです。
街の灯りが届かないこの場所では、夜更けとともに静寂が訪れます。晴れた日に空を見上げれば、そこにあるのは、今にもこぼれ落ちてきそうな無数の星たち。ただ静かに夜空を眺めるだけで、心まで澄み渡っていくような満天のきらめきに出合えます。
(画像提供:一般社団法人ちの観光まちづくり推進機構)
【蓼科エリア】蓼科湖
水鏡にくっきり映る山々のシンメトリーが美しい。シラカバ林に囲まれた静かな人造湖
標高約1250mに位置する「蓼科湖」は、ひんやりと澄んだ高原の空気に包まれた、心安らぐ静かな湖です。湖畔には、真っ白な幹のシラカバや、優美なカラマツの林が広がり、ただそこに佇むだけで心がほどけていくような穏やかな時間が流れています。
特に風がピタリと止む瞬間は奇跡のひととき。南側に立てば、青空にそびえ立つ「蓼科山」や「横岳」の凛とした姿が鏡のような湖面にはっきりと映り込みます。清らかな水鏡が描き出すもうひとつの山岳美は、思わず言葉を失うほどの美しさです。
春は湖を桜やミズバショウが彩り、秋は赤や黄色の紅葉があたりを鮮やかに染め上げます。生命力溢れる深緑がまぶしい夏には、昔ながらのスワンボートで湖上から景色を楽しむのもおすすめ。
周辺にはレジャー施設や飲食店もあるので、思い思いの心地よい休日を過ごせますよ。
(画像提供:一般社団法人ちの観光まちづくり推進機構)
【蓼科エリア】北八ヶ岳ロープウェイ
わずか7分で雲上の世界へ。四方の窓に広がる北八ヶ岳の雄大な大自然を体感
「北八ヶ岳ロープウェイ」は、標高1771mの山麓駅から標高2237mの山頂駅までを約7分で結ぶ100人乗りの大型ロープウェイです。変化に富んだ山々の景色を間近に眺めながら、一気に雲上へ駆け上がる瞬間は迫力満点!
車窓からは、「南八ヶ岳」をはじめ、「南アルプス」「中央アルプス」「御嶽山」「乗鞍岳」「北アルプス」をすべて一望できます。
山頂駅で下車すると見えるのは、山々の圧巻の大パノラマ。ほんのり霞んだ景色が、いつもとはひと味違う趣を感じさせてくれます。
山頂駅周辺、溶岩台地の上に広がる自然庭園「坪庭」も魅力。約30~40分で一周できる散策路が整備され、ハイマツやコメツガなどの高山植物を見られます。
長野県茅野市北山蓼科4035-2541
8時20分~17時※季節によって変動あり。詳細は公式HPを確認
4月、11月に整備点検のため2~3週間の運休あり。詳細は公式HPを確認
【大人】片道1400円、往復2600円【小学生】片道700円、往復1300円
中央自動車道諏訪ICより約50分
あり(無料)
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(画像提供:株式会社北八ヶ岳リゾート)
【蓼科エリア】ベーカリー・レストラン エピ
風そよぐテラス席で味わう、自家栽培のレタスたっぷりフレッシュサラダと薪窯ピッツァ

有機栽培の野菜をはじめ、国内から選りすぐりの素材を生かしたパンや洋食を提供する「ベーカリー・レストラン エピ」。
看板メニューは、塩とイーストのみで仕込んだ生地を長時間発酵させ、薪窯で一気に焼き上げる直径約30cmのナポリピッツァ。
トロトロに煮込んだ牛すじが食欲をそそる「和牛甘辛煮込みのピッツァ」(イートイン 2178円)や、爽やかな香りが鼻を抜ける「自家製バジルとニンニクを使ったジェノベーゼソースのマルゲリータ」(イートイン 1870円)は、自家栽培の野菜やハーブの瑞々しさを引き出した店自慢の一枚です。
店のすぐ隣にある菜園では、レタスやバジル、トマト、ズッキーニ、ニンニクなどを有機栽培。そのフレッシュな6種類のレタスを贅沢に使った「エピ畑の高原サラダ」(イートイン 715円)には、大地の恵みがギュッと詰まっています。
店が位置するのは、蓼科中央高原の別荘地入り口。
開放感たっぷりのウッドデッキテラスは、大自然を近くに感じられる特等席です。風が優しく吹き抜けるテラスで、アルプスの壮大な山並みを眺めながら味わう焼きたての味は、まさに格別ですよ。
(画像提供:ベーカリー・レストラン エピ)
【白樺湖・女神湖エリア】白樺湖
周囲4kmの遊歩道をゆったり散策!シラカバに囲まれた爽快な避暑リゾート
標高約1400mの高原に位置する「白樺湖」。夏には涼しい気候を求めて多くの人が訪れる避暑地として親しまれています。
その名の通り、湖畔を縁取る真っ白なシラカバ林と、どこまでも透き通る青い水面のコントラストが見事。開放感あふれるロケーションが魅力です。
周囲には山々がそびえ立ち、湖をぐるりと1周する約4kmの平坦で歩きやすい遊歩道が整備されており、一歩進むごとに表情を変える緑豊かな景色を満喫できます。泊まりであれば、早朝ランニングやウォーキングで心地良い汗をかくのもいいですね。
カヌーやペダルボートなどの水上アクティビティのほか、周辺には日帰り温泉や遊園地、美術館なども点在。爽やかな風を感じながら、1日中レジャーを楽しめますよ。
(画像提供:一般社団法人ちの観光まちづくり推進機構)
【白樺湖・女神湖エリア】世界の影絵・きり絵・ガラス・オルゴール美術館
全長30mの巨大影絵は圧巻!きり絵やオルゴールのメルヘン世界に迷い込む

白樺湖畔に佇む「世界の影絵・きり絵・ガラス・オルゴール美術館」。扉を開けて一歩館内へ足を踏み入れれば、そこは高原に降り注ぐ陽光を忘れる、幻想的な光と影、そして音が織りなす異世界です。
館内は、影絵の世界的巨匠・藤城清治氏の作品をはじめ、目を奪われるような緻密さで仕上げた「きり絵」、そして100年以上前の職人技術が息づく「アンティークオルゴール」などが、エリアごとに展示されています。

中でも圧倒的な美しさで人々を魅了するのが「影絵エリア」です。
展示室の壁一面、全長約30mにわたって広がる巨大なパノラマ作品『白樺湖の四季』は、藤城清治氏が手掛けた渾身の作。暗闇をスクリーンに見立て、背後から透過する柔らかな光が、湖の自然美とドラマチックな四季の移り変わりを幻想的に浮かび上がらせます。
さらに、合わせ鏡の仕掛けによって、光のきらめきが無限の彼方へと吸い込まれていく『鏡のイリュージョン』など、不思議な没入感に包まれる作品も充実。思わず時間を忘れて見入ってしまいそうです。

好きな絵柄を選んで制作する影絵体験(1300円)も実施。ジェルキャンドルやオルゴールの制作体験もあり、自分だけの彩りあふれる作品を制作できます。旅の思い出にもぴったりですよ。(有料)
長野県北佐久郡立科町芦田八ヶ野1526
【4月中旬~11月下旬】9時~17時(最終受付16時30分)【11月下旬~4月中旬】9時30分~16時30分(最終受付16時)※シーズンの切り替え日は年度により異なる。詳細は公式HPを確認
メンテナンス休館あり。詳細は公式HPを確認
入館料【中学生以上】900円【小学生】600円【3歳以上】300円
中央自動車道諏訪ICより約40分
あり(有料)
「世界の影絵・きり絵・ガラス・オルゴール美術館」の詳細はこちら
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(画像提供:株式会社池の平ホテル&リゾーツ)
【白樺湖・女神湖エリア】白樺リゾート池の平ファミリーランド
アトラクションから動物とのふれあいまで、1日遊び倒せる標高1450mの青空遊園地


「白樺リゾート池の平ファミリーランド」は、標高約1450mに位置する自然豊かな森の遊園地。高原ならではの爽やかな空気に包まれながら、多彩なアクティビティを楽しめます。
白樺林の中を颯爽と駆け抜ける全長約1.3kmのロングコース「アドベンチャーカート」や、ダイナミックな水しぶきを上げながら進む「アドベンチャーカヌー」はスリルと迫力満点です。
メリーゴーランドや森林鉄道のような、小さな子どもでも利用しやすい遊具も充実。無料で利用できる大型アスレチックや芝生広場もありますよ。
さらに、大人気の「わくわくどうぶつ王国」では、愛くるしい表情のペンギンやミーアキャット、アザラシなど、愛嬌たっぷりの動物たちがお出迎え。
おやつを直接あげるエサやり体験(100~200円)では、動物たちの温もりを間近で感じることができ、忘れられない旅のワンシーンになりますよ。
長野県北佐久郡立科町芦田八ケ野1596
9時30分~17時(最終入場16時)※季節によって変動あり
【冬季休業】11月下旬~4月中旬
入園券【大人】1900円【小人】1600円
中央自動車道諏訪ICより約40分
あり(有料)
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(画像提供:株式会社池の平ホテル&リゾーツ)
【白樺湖・女神湖エリア】1830CAFE
「女神湖」を眼下に見下ろす天空テラスで、薄焼きピザ&ソフトクリームに舌鼓

蓼科牧場からゴンドラリフトに乗り込み、約5分間の涼やかな空中散歩。辿り着いた山頂駅のすぐそばにあるのが、テラスカフェ「1830CAFE」です。
眼下には、絵の具を溶かしたように青い「女神湖」が、視線を上げれば遥かなる北アルプスの壮大な峰々までを一望する大パノラマが広がります。
ここで味わいたいのが、パリッと軽快な食感がたまらないクリスピー仕立てのピザ。定番の「マルゲリータ」(1800円)など3種類から選べ、標高1830mの絶景を見晴らすテラス席で頬張れば、美味しさもひとしおです。

さらに、高原ならではの濃厚な生乳を贅沢に使ったなめらかな「生乳ソフトクリーム」(600円)や、淹れたての「コーヒー」(500円)、もちもちの「タピオカミルクティー」(700円)なども販売されています。
緑輝く夏の避暑としてはもちろん、冬には雪化粧をした銀世界の中でホッと温まれる憩いの場です。
長野県北佐久郡立科町芦田八ケ野743
10時~15時30分(LO)
【4月中旬~10月中旬】ゴンドラリフト運休日は休み【10月下旬~4月上旬】冬季休業
中央自動車道諏訪ICより約40分
あり(無料)
(画像提供:しらかば高原株式会社)
【車山高原・霧ヶ峰・八島エリア】車山高原
展望リフトで標高1925mの山頂へ!遠く富士山まで見渡す360度の大パノラマ

ビーナスラインの美しさを象徴する景勝地「車山高原」。春から秋にかけては約600種類の高山植物が高原を彩り、絨毯のように広がる花々の姿は圧巻です。ここを訪れたなら、2本の展望リフト「スカイライナー」と「スカイパノラマ」を乗り継ぐ約25分間の空中ドライブへ出かけましょう。
朝には気温や湿度のような気象条件が合えば雲海が現れることもあるそう。2026年8月12日(水)の花火大会の日は運行時間を延長、オレンジ色に染まりゆく夕暮れやきらめく夜景も見どころです。
また、2026年9月20日(日)と10月10日(土)~10月12日(月・祝)には雲海リフトが運行され、6時30分からの早朝運転のリフトに乗りながら一面に広がる雲海を見られます。(詳細は公式ホームページを確認)

標高1925mの車山山頂に建てられた円形の展望デッキ「スカイテラス」に立てば、眼前に広がるのは360度の絶景。
そびえ立つ「富士山」をはじめ、八ヶ岳、南・中央・北アルプス、「御嶽山」などの名峰が連なる壮大な景色が広がります。
長野県茅野市北山3413
【車山高原】散策自由【車山展望リフト】上り9時~16時、下り~16時30分
なし
【車山高原】散策無料【車山展望リフト】中学生以上2500円、小学生1700円、幼児900円
中央自動車道諏訪ICより約40分
あり(無料)
「車山高原」の詳細はこちら
(画像提供:信州綜合開発観光株式会社)
【車山高原・霧ヶ峰・八島エリア】霧ヶ峰
波打つ緑の大地に、夏は黄色のニッコウキスゲ、秋は銀色のススキが彩りを添える

標高約1500~1900mにわたって、たおやかに広がる「霧ヶ峰」。どこまでも続きそうな大草原に、緑豊かな湿原、深々とした森林など、原始の自然が息づく国内でも指折りの美しき高原です。
国指定天然記念物である「八島ヶ原湿原」「車山湿原」「踊場湿原」を抱き、霧ヶ峰最高峰・車山(1925m)の遥か彼方には北アルプスや南アルプスの凛とした稜線が浮かび上がります。
春の息吹を感じる頃、レンゲツツジが鮮やかな朱色の花を咲かせ、夏にかけて高山植物が次々と開花。ニッコウキスゲが見頃を迎える7月は、高原のあちこちが黄色に包まれます。


秋になれば一転、風に揺れるススキの穂があたり一帯を銀色に染めていきます。そして冬にはすべてを白く染める雪世界が広がり、凍てつく空気の中でカラマツがクリスタルのように輝く「霧氷(むひょう)」など、静謐な絶景が待っています。
(画像提供:長野県霧ヶ峰自然保護センター)
【車山高原・霧ヶ峰・八島エリア】八島湿原
ミズゴケや高山植物の楽園。木道を歩いて巡る長い年月が育んだ神秘の泥炭湿原
「八島湿原」は、約1万2000年という悠久の歳月をかけて、枯れたミズゴケなどが寒冷な気候下で泥炭化し、積み重なって生まれた貴重な高層湿原です。
18種類ものミズゴケをはじめ、ここでしか見られない稀少な湿原植物や、そこに息づく生きものたちの生態を守るため、国の天然記念物に指定されています。
所要時間約1.5~2時間ほどで周れるトレッキングコースでは、整備された木製の遊歩道を歩きながら豊かな自然を観察できます。
春から夏へと移りかわる時期は百花繚乱の季節。6月から7月にかけ、涼やかな風にそよぐニッコウキスゲが一斉に咲き競い、湿原を明るいビタミンイエローで彩る光景は一見の価値があります。
春から秋には、はるばる南の国から海を越えてやってきた渡り鳥・ノビタキが巣作りをして子育てに励み、夏には神秘的な浅葱(あさぎ)色の羽を持つ渡り蝶・アサギマダラが、優雅に舞う姿に巡り会えることも。そんな野生動物との出会いも、魅力のひとつです。
長野県諏訪郡下諏訪町10618
散策自由【八島ビジターセンターあざみ館】通常9時30分~16時30分、7月~9月9時~16時
なし【八島ビジターセンターあざみ館】11月上旬~4月下旬
散策無料
長野自動車道岡谷ICより約35分
あり(無料)
「八島湿原」の詳細はこちら
「八島湿原」の口コミ・周辺情報はこちら
(画像提供:下諏訪観光協会)
【車山高原・霧ヶ峰・八島エリア】LUCK TERRACE
試行錯誤の末に生まれたほろほろ肉の「ラムカレー」!食後は濃厚な牧場アイスを

ドライブの途中でお腹を満たすなら、ビーナスライン沿いに建つ「LUCK TERRACE(ラックテラス)」へ。
看板メニューは、「シェフのラムカレー」(1480円)。東京の名店で長年腕を磨いたシェフが、1年以上試作を重ねて完成させた一皿です。
30種類以上のスパイスを調合した香り豊かなルーに、丁寧な下処理でクセを抑えたラム肉を投入。スプーンを入れればほろほろと崩れるほど柔らかく煮込まれ、一度食べたら忘れられないと評判です。
サラダ付きメニューに添えられるのは、甘みと水分をぎゅっと蓄えた、信州産のフレッシュな高原野菜。シャキシャキとした瑞々しい美味しさが肉のうまみをさらに引き立てます。

食後には、長野県・長門(ながと)牧場の濃厚なバニラアイスに可愛いオリジナルロゴ入りワッフルを添えた「アイスクリーム」(550円~)で、ひんやり甘い幸せな余韻に浸りましょう。
約100席を誇る広々とした店内は、白を基調とした明るい雰囲気。
存在感のある大きな窓から見える、目の前を気持ちよく車が駆け抜けていく「ビーナスライン」と、その先に広がる山々を一望する開放的なビューが爽やかです。
長野県茅野市北山3413 2階
【4月下旬~6月、9月~11月上旬】11時~15時30分【7月~8月】月・水~金11時~15時30分、土・日・祝・大型連休10時30分~16時※年度により異なる。詳細は公式Instagramを確認
【9月~6月】火、水【7月~8月】火(祝日・大型連休を除く)※年度により異なる。詳細は公式Instagramを確認
中央自動車道諏訪ICより約40分
あり(無料)
「LUCK TERRACE」の詳細はこちら
(画像提供:有限会社ティズインターナショナル)
【美ヶ原・武石エリア】美ヶ原高原美術館
標高2000m・4万坪の敷地に現代彫刻250点を展示。アートと自然が溶け合う野外美術館
ビーナスラインの終点、まさに雲の上の世界に降り立ったかのような錯覚を覚える標高約2000mの地に佇む「美ヶ原高原美術館」。
約4万坪という圧倒的なスケールの緑豊かな大草原そのものを展示空間にした、日本屈指の野外彫刻美術館です。


敷地内に点在するのは、国内外のアーティストが手掛けたダイナミックな現代彫刻およそ250点。なだらかな緑の丘を歩きながら、壮大な芸術作品と対峙する贅沢なアート散歩を楽しめます。
作家自身の親指をかたどった大理石の作品『親指』や、愛がテーマの6体の彫刻を再構築した『愛のモニュメント』といった大胆な表現が魅力です。
大自然とアートが見事にシンクロする立体的な景観で、作品の背景には北アルプス、南アルプス、そして八ヶ岳連峰の壮麗な山岳パノラマが360度ぐるりと広がります。
お気に入りのアート作品と山並みを重ね、自分だけの特別な1枚をカメラに収めるのも楽しいですよ。
長野県上田市武石上本入2085-70
9時~17時(最終受付16時30分)
【4月25日~11月3日】なし【11月4日~4月24日】冬季休館
入館料【中学生以上】1000円【小学生】500円
中央自動車道諏訪ICより約90分
あり(有料)
「美ヶ原高原美術館」の詳細はこちら
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(画像提供:美ヶ原高原美術館)
【美ヶ原・武石エリア】道の駅 美ヶ原高原
日本で最も標高の高い道の駅に認定!雄大な景色も信州グルメも堪能できる
標高約2000mという日本一高所にある道の駅と認定されている「道の駅 美ヶ原高原」。山並みを見上げるのではなく、眼下に望めます。
展望テラスからは、連なる北アルプスの山々や、威風堂々とした浅間山を望む大パノラマを一望、運が良ければ足元に広がる幻想的な雲海に遭遇できることもあるそう。
旅の醍醐味であるグルメも大充実!セルフサービスのレストランでは、ここでしか味わえないご当地メニューが目白押しです。
ほどよい歯ごたえが特徴の「もり蕎麦」(1200円)は、信州産の厳選されたそば粉を使用。蕎麦本来の豊かな香りがふわりと鼻を抜けます。

また、高原の高山植物を守るための自然対策から生まれた「鹿肉うどん」(1,200円)は、食肉認証工場で丁寧に下処理・加工された新鮮な鹿肉を使用。ジビエ特有のクセがなく、じんわりと広がる肉の旨みと優しいお出汁が体に染み入ります。

お土産ショップには、信州の特産品がずらりと並びます。
美ヶ原の象徴でもある「牛伏山(うしぶせやま)」にちなんで作られた、地元洋菓子店特製の「うしブッセ」(450円)は、外はサクッと中はふんわり焼き上げられた生地に、なめらかなカスタードクリームがたっぷり。
ドライブ途中の心安らぐおやつにぴったりですよ。
長野県上田市武石上本入2085-70
【売店】9時~17時【レストラン】平日10時~15時(LO14時30分)、土・日・祝・夏季10時~16時(LO15時30分)
【4月25日~11月15日】なし【11月16日~4月24日】冬季休業
中央自動車道諏訪ICより約90分
あり(無料)
「道の駅 美ヶ原高原」の詳細はこちら
(画像提供:株式会社フジランド 美ヶ原高原美術館店)
【美ヶ原・武石エリア】巣栗渓谷
せせらぎに包まれる渓谷。清涼な滝や絵に描いたようなダムの美景に癒やされる

「美ヶ原高原」から上田方面へと下る東側の麓、「武石川(たけしがわ)」の清らかな水が長い年月をかけて削り出した「巣栗渓谷(すぐりけいこく)」。
一歩足を踏み入れれば、木漏れ日を浴びた鮮やかな緑に囲まれ、ひんやりとした森の冷気と、優しく響くせせらぎの音が出迎えてくれます。
見どころ豊富な渓谷のハイライトは、美景を誇る「お仙ヶ峡(おせんがきょう)」。
ごつごつとした柱状節理(ちゅうじょうせつり)の荒々しい岩肌と、かつて人の手で美しく積み上げられた石積堰堤(せきてい)の間を、しぶきを上げながらダイナミックに流れ落ちる滝の姿は実に見事です。
駐車場から歩いてすぐの階段を下りれば、滝つぼのすぐ近くまでアプローチ可能!激しく舞い散る冷涼な水しぶきを肌に感じ、大自然の躍動感を体感できますよ。
※冬季は凍結防止のため階段閉鎖


滝から少し進むと、静かに水をたたえる「竜ヶ沢(たつがさわ)ダム」が現れます。ここから望む対岸の山並みはまるで一幅の絵画のようで、夏には燃え立つような新緑、秋には鮮やかな紅葉が、静かな水鏡へと見事に溶け込みます。
他にも、渓谷には赤い欄干が緑に美しく映える「かじか橋」の中央から見下ろす清流や、対岸の東屋から遠くに望む滝など、カメラに収めたくなる絶景が点在。ゆっくり時間をとって訪れたい場所です。
(画像提供:上田市役所)
【美ヶ原・武石エリア】うつくしテラス
わたあめを雲に見立てた可愛い「雲ソーダ」が名物!お土産も買える憩いのカフェ

美ヶ原スカイラインを上り切った終点、「美ヶ原自然保護センター」に隣接する「うつくしテラス」は、散策の前後にホッと一息つくのにちょうどいい癒やしのカフェ&ショップです。
一躍目を惹くのは、美ヶ原の青空や夕焼け空をグラスに閉じ込めたような「雲ラテ」や「雲ソーダ」(各700円)。
カップの縁にふわふわの白いわたあめが「雲」のように乗せられたビジュアルは、思わずパシャリと写真を撮りたくなる愛らしさ!ソーダに少しずつわたあめを溶かしながら、目の前に広がる大自然とともに甘く爽快なひとときを過ごせます。
高原ならではのご当地グルメも楽しめ、松本市内の名店の味を再現した「メーヤウチキン・ポークカレー」(1,300円)といった、本格派メニューが豊富です。
山岳書籍や長野の特産お土産も並ぶショップスペースも併設。「王ヶ頭(おうがとう)」や「王ヶ鼻(おうがはな)」といった、美ヶ原を代表する絶景スポットへのトレッキングルートの入り口にあり、散策拠点として親しまれています。
(画像提供:美ヶ原観光連盟)
「ビーナスライン」おすすめスポットMAP
※この記事は2026年8月5日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載の価格は全て税込価格です。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
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