せり鍋

宮城県はせりの生産量が全国トップクラス。仙台市近郊の名取市や石巻市で栽培が盛んで、江戸時代から続く地元の伝統野菜です。
仙台圏で根付いているせりの食べ方がせり鍋。産地だからこその新鮮なせりを、葉から根っこまで美味しく味わうことができます。
伊達のいろり焼 蔵の庄 総本店【仙台駅より徒歩2分】



「伊達のいろり焼 蔵の庄 総本店」は1987年に駅前にオープンした居酒屋。「金華サバいろり焼き(半身)」(1400円)や「厚切り牛タン串」(2100円)といった地場産素材を炭火で焼き上げる「いろり焼き」が名物です。
ほかにも、冬に味わいたいのが、11月頃から期間限定で登場する「仙台せり鍋」。カツオ節など複数の枯節を使用した深みのあるダシに、宮城県の伝統野菜であるせりをさっとくぐらせて食べます。
冬のせりは茎が柔らかく、根っこがよく伸びます。シャキシャキとした茎の食感と爽やかな香り、根っこの甘みと苦味のある独特の風味をまるごと味わえるのは鍋料理ならではです。

店内は、温かみのある照明で照らされた、落ち着いた雰囲気の空間になっています。いろり焼きの様子を目の前で見られるカウンター席は予約するのがおすすめですよ。
022-268-2488
宮城県仙台市青葉区中央1-8-38 AKビル4階
16時~24時(いろり焼きLO22時30分、料理全般LO23時、ドリンクLO23時30分)
なし
【電車】JR 仙台駅より徒歩2分【車】東北道 仙台宮城ICより10分
なし ※近隣にコインパーキングあり
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仙台あおば餃子

仙台市内の農産物を使った創作グルメを市民に公募し、誕生した「仙台あおば餃子」。インパクトのあるグリーンの見た目は“杜の都 仙台”をイメージしたもの。地域特産の野菜「仙台産雪菜」を皮に練り込み、餡にも野菜をたっぷり加えています。2010年のデビュー以来、市内でも提供する店が増えている新名物です。
一番五郎【仙台駅より徒歩10分】


昼は味噌ラーメン、夜は餃子メインの居酒屋として営業する「一番五郎」。皮にも具にも仙台産の雪菜をたっぷり使った「仙台あおば餃子」は、昼夜問わず味わうことができる看板メニューです。野菜の歯応えがある餃子は、醤油ダレや自家製の仙台味噌で作った味噌ダレ(味噌ダレは夜限定)で味わいます。コクのあるタレは、爽やかな「仙台あおば餃子」の風味にぴったり。
夜メニューは餃子のバリエーションが豊か。定番の「一番焼餃子」や、辛さが癖になる「やみつきキムチ餃子」(5個549円)、個性的な「麻婆餃子」(5個539円)など10種類ほどの餃子がそろうので、いろいろ食べ比べるのも楽しそうです。

メニューに迷ったら、「餃子おつかれさんセット」(1199円)や、「ハーフ麺おつかれさんセット」(1309円)がおすすめ。生ビールやサワー、ソフトドリンクなどと一緒にお得に餃子を食べられます。
022-222-8808
宮城県仙台市青葉区一番町2-3-30
11時~15時、17時~24時
日曜の17時~24時
【電車】JR 仙台駅より徒歩10分【車】東北道 仙台宮城ICより10分
なし ※近隣にコインパーキングあり
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仙台駄菓子

“仙台駄菓子”とは仙台市で作られている郷土菓子のひとつ。伊達政宗公が茶の湯を好んだため、茶の湯文化の広まりとともに和菓子の技術が城下に浸透し、庶民のおやつである駄菓子も発達していきました。
“仙台駄菓子”の名前で呼ばれるようになったのは戦後十数年経ってから。50種~60種という種類の豊富さが評価され、伝統的な和菓子として知られるようになりました。
元祖 仙臺駄菓子本舗 熊谷屋【仙台駅より車で10分】




「元祖 仙臺駄菓子本舗 熊谷屋」の創業は、江戸時代の元禄年間。300年以上もの間、素材をいかした自然な風味の菓子を作り続けています。
仙台領内で使われていた貨幣をかたどった「仙台鉄銭」は、縁起物としても重宝がられる一品。麦こがしと三温糖、和三盆の風味が昔懐かしい味わいです。餅ダネにきなこと水飴、黒砂糖を入れてねじった「きなこねじり」や、数々の賞を受賞している手毬のような「ささらあめ」など、やさしい甘さはもちろん、素朴な見た目にも惹かれるものばかり。
また、種類の多さが“仙台駄菓子”の特徴のひとつ。お土産に迷ったら詰め合わせを選ぶのがおすすめです。千代紙が貼られた外箱はレトロな愛らしさで、手土産にしても喜ばれそうですね。

駅直結のショッピングビル「S-PAL仙台」本館地下1階や仙台空港内の売店でも購入できるので、利用しやすい店に立ち寄ってみてくださいね。
022-234-1807
宮城県仙台市青葉区木町通2-2-57
8時30分~17時30分
日
【電車】仙台市営地下鉄 北四番丁駅より徒歩3分【車】東北道 仙台宮城ICより10分
なし ※近隣にコインパーキングあり
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仙台マーボー焼きそば

仙台マーボー焼きそばは、焼くか揚げた中華麺に麻婆豆腐をのせたもの。50年以上前から市内の飲食店で提供されていた“ありそうでなかった”このメニューは、2013年にメディアで取りあげられ一気に知名度が上昇。今では仙台名物と呼ばれるまでになりました。
中国菜館 まんみ 泉中央店【仙台駅より車で20分】


「中国菜館 まんみ」は1972年創業の中華料理店。常時40種類以上もの豊富なメニューがそろっています。「炸腸湯麺(ホルモンラーメン)」や「韮菜湯麺(にらラーメン)」(960円)といったオリジナルメニューがあり、ここでしか食べられない味を求めるファンが多い店です。
仙台マーボー焼きそばは、創業当時のまかないが原型。スタッフが食べているのを見た常連客が、「自分も食べてみたい」とリクエストしたことをきっかけにメニューとして開発されました。
コクのある麻婆豆腐はもちろん、特注の麺も味のポイント。一度せいろで蒸し、乾燥させ、それを湯で戻して焼くので、外はパリパリ、中はモチモチの食感になります。濃厚で香り高い麻婆豆腐とよくなじむ仕上がりです。

「泉中央店」のほか、仙台駅から車で20分の「THE MALL 仙台長町店」本館フードコート内にも店舗があります。訪れやすい店を選んで仙台マーボー焼きそばをぜひ味わってみてくださいね。
022-371-9111
宮城県仙台市泉区泉中央1-22-3
11時~15時30分(LO15時15分)、17時~21時(LO20時45分)
不定 ※公式HP要確認
【電車】仙台市営地下鉄 泉中央駅より徒歩5分【車】東北道 泉スマートICより10分
店舗裏にコインパーキングあり ※飲食利用で最大2時間無料
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はらこ飯

宮城県には北上川、阿武隈川など大小さまざまな河川があり、毎年秋になるとサケの遡上が見られます。そのサケを使った郷土料理として知られるのが、はらこ飯です。醤油やみりんなどと一緒にサケを煮込んだ煮汁で炊き込んだご飯に、サケの身とイクラをのせて食べます。
漁亭 浜や 仙台エスパル店【仙台駅より徒歩1分】

「漁亭 浜や」は、もともと港町・名取市閖上(ゆりあげ)にあった料理店。東日本大震災の際に店舗が津波で流されたものの、2011年に仙台市内で復活しました。
店で味わえるのは、鮮度の良さをいかした海鮮メニューの数々。旬の魚介を豪快に盛り合わせた刺身や、閖上のシラスがたっぷりのった丼ものなど、宮城の素材を堪能できます。

「はらこめし」は例年、5月から12月まで期間限定で登場。秋サケの旨みをしっかり吸ったご飯のうえに、プリプリのイクラ、ふんわりとしたサケの身がたっぷりのった一品です。
他にも、10月から3月には、仙台名物のひとつである「せり鍋」(小鍋2000円)も食べられますよ。
「仙台エスパル店」は「S-PAL仙台」本館内にあるので利便性抜群。電車の待ち時間にも利用しやすい立地です。
022-266-6651
宮城県仙台市青葉区中央1-1-1 S-PAL仙台地下1階
11時~22時(LO21時)
なし
【電車】JR 仙台駅より徒歩1分【車】東北道 仙台宮城ICより10分
なし ※近隣にコインパーキングあり
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冷やし中華

冷やし中華とは、茹でた中華麺を冷水などで冷やし、皿にのせ、具材をトッピングした麺料理。酢醤油やゴマダレ、味噌ダレなどをかけて味わう夏の風物詩です。
全国で食べられますが実は仙台が発祥の地とされ、80年以上前に「龍亭」で誕生した「涼拌麺」が、冷やし中華のルーツといわれています。
龍亭【仙台駅より徒歩12分】

「龍亭」は、1931年創業の老舗中華料理店。冷やし中華発祥の店として知られています。
冷やし中華の元祖である「涼拌麺」が誕生したのは、1937年のこと。油を使う、熱い、というイメージの中華料理店で、食べやすい夏向きのメニューはないかと考案されました。
野菜たっぷりで酸味のある味付けが、食欲が減退する夏も食べやすいと好評を博し、今では通年味わえる店の看板メニューとなっています。

8月の「仙台七夕まつり」など市街地でのイベントがある日には、特に冷やし中華目当ての人々で混雑するそう。時間に余裕を持って行くのがおすすめです。
022-221-6377
宮城県仙台市青葉区錦町1-2-10
【平日】11時30分~15時(LO14時30分) ※夜は宴会コースのみ、5名以上の予約で営業【土・日・祝】11時30分~15時(LO14時30分)、17時30分~21時(LO20時30分)
水
【電車】JR 仙台駅より徒歩12分【車】東北道 仙台宮城ICより10分
なし ※近隣にコインパーキングあり
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ホヤ

貝だと思われがちなホヤは、実は動物に近い脊索(せきさく)動物の一種。デコボコした真っ赤な殻のなかに、黄色い身が入っており、そのまま刺身で食べれば独特の磯の香りと甘みや苦みがクセになる珍味です。
宮城県はホヤの生産量がトップクラス。県内には、刺身の他にも、唐揚げやアヒージョなど、様々な調理方法でホヤ料理を提供する飲食店があります。
ほや&純米酒場 まぼ屋 仙台駅前店【仙台駅より徒歩5分】



「ほや&純米酒場 まぼ屋」は、2017年にオープンした、宮城県内でも珍しいホヤ料理の専門店。生産者から直接仕入れた鮮度抜群のホヤを使った創作料理を味わうことができます。
ぜひ食べて欲しいのは、定番「宮城県産活ほやの刺身」。使うのは、石巻の女川や雄勝(おがつ)の朝採れホヤ。生臭いイメージでホヤが苦手だった人も、甘み、酸み、しょっぱさ、苦み、旨み全てのバランスの良さに「新鮮なホヤはこんなに美味しいんだ…!」と驚かされるはずです。
カラリと揚げた「まぼ屋のほや唐揚げ」や冬季限定「宮城ほやせり鍋」など、料理は30種以上あります。食べやすくアレンジしたホヤメニューがそろうので、食べたことが無い人もぜひ挑戦してみてください。

仙台駅前「アエル」向かいの菊水ビル3階にあり、立ち寄りやすい立地も魅力のひとつ。また、仙台駅東口のヨドバシ仙台第一ビル1階にも店舗があるので、駅周辺で飲食店を探す際にはぜひチェックしてくださいね。
022-796-6226
宮城県仙台市青葉区中央1-6-39菊水ビル仙台駅前館3階
17時~24時(LO23時)
月
【電車】JR 仙台駅より徒歩5分【車】東北道 仙台宮城ICより10分
なし ※近隣にコインパーキングあり
「ほや&純米酒場 まぼ屋 仙台駅前店」の詳細はこちら
「ほや&純米酒場 まぼ屋 仙台駅前店」のクチコミ・周辺情報はこちら
まとめ
今回紹介したのは、美味しいものが多い仙台でも“名物”と呼ばれるグルメの数々。地元食材や厳選素材を使っているだけでなく、歴史的背景や文化的な側面でも興味をそそられるものばかりです。仙台を訪れた際にはぜひご当地グルメを楽しんでくださいね。
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※この記事は2023年10月30日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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星 マチコ
東北・宮城県在住のライター、兼2人の子どもの母。見て、聞いて、触れて、温度感のある観光情報を発信中。雪山が好き。休日はマニアックで美しい絶景を求め、東北をあっちこっちさまよっている。