“杜の都”の愛称で知られる仙台は、実は名物グルメがたくさんの“食の都”でもあるんです。
現地に旅行や出張で訪れたときに、何を食べればいい?お土産には何を選んだらいい?と迷う人向けに地元ライターがおすすめグルメを紹介します。旅先でも自宅でも、仙台の美味しいごはんを満喫しましょう。
(画像提供:牛タン焼専門店 司)
●牛タン焼
・牛たん炭焼 利久 仙台駅店【仙台駅構内】
・牛タン焼専門店 司 東口店【仙台駅より徒歩2分】
・牛たん料理 閣 ブランドーム本店【仙台駅より徒歩10分】
●ずんだ
・ずんだ茶寮 仙台駅ずんだ小径店【仙台駅構内】
・喜久水庵ずんだスタンド【仙台駅構内】
・エンドー餅店【仙台駅より車で10分】
●笹かまぼこ
・石巻 白謙かまぼこ店 仙台駅店【仙台駅構内】
・阿部蒲鉾店 本店【仙台駅より徒歩5分】
・鐘崎総本店 笹かま館【仙台駅より車で20分】
●せり鍋
・伊達のいろり焼 蔵の庄 総本店【仙台駅より徒歩2分】
●仙台あおば餃子
・一番五郎【仙台駅より徒歩10分】
●仙台駄菓子
・元祖 仙臺駄菓子本舗 熊谷屋 【仙台駅より車で10分】
●仙台マーボー焼きそば
・中国菜館 まんみ 泉中央店【仙台駅より車で20分】
●はらこ飯
・漁亭 浜や 仙台エスパル店 【仙台駅より徒歩1分】
●冷やし中華
・龍亭【仙台駅より徒歩12分】
●ホヤ
・ほや&純米酒場 まぼ屋 仙台駅前店【仙台駅より徒歩5分】
牛タン焼
仙台グルメといえば、まずは牛タン焼と思う人が多いのではないでしょうか。
仙台の牛タン焼といえば、厚切りの牛タンを香ばしく焼いたものに漬物を添え、麦飯とテールスープを付けた定食スタイルが一般的。今から70年以上前、戦後の食糧難の時代に、安価な牛タンを使ったボリューム満点のメニューとして誕生し、今では“仙台名物”として全国的に知られるようになりました。
牛たん炭焼 利久 仙台駅店【仙台駅構内】
創業は1987年。30年以上にも渡り、手作業による仕込みと、手振り塩での味付けを徹底したこだわりの「牛たん焼」を提供し続ける「牛たん炭焼 利久」。
適度な厚みの牛タンは、プリプリとした食感で濃厚な旨みが特徴です。さっぱりとした口当たりのテールスープ、ピリリとした辛味の南蛮漬けとあわせた定食のバランスも良く、安定した美味しさでリピートする地元客も多くいます。
「牛たん炭焼 利久」は宮城県内を中心に北海道から九州まで全国に店舗があり、なかでも仙台駅3階の「牛たん通り」に並ぶ「仙台駅店」は、利便性の高さから特に訪れる人が多い店。牛タンと一緒に味わいたい地酒が豊富なのも嬉しいポイントです。
12時頃、または18時頃は行列になることがありますが、午前中や、昼過ぎなら比較的入店しやすいようです。
022-214-3255
宮城県仙台市青葉区中央1-1-1
11時~21時30分(LO21時)
不定
【電車】JR 仙台駅構内【車】東北道 仙台宮城ICより10分
なし ※近隣にコインパーキングあり
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牛タン焼専門店 司 東口店【仙台駅より徒歩2分】
東北髄一の歓楽街・国分町の路地裏に1号店を構えて15年以上。仙台市内に4店舗、ロサンゼルスにも店舗を構える「牛タン焼専門店 司」。「司」の牛タンは、分厚く、柔らかで旨みたっぷり。定食で味わえば、奥深くジューシーな美味しさを堪能することができます。
牛タンは、オーストラリア産最高級ブランド牛を使用。舌先は使わず、上質で柔らかな部位であるタン元のみを厳選し、じっくり熟成させることで旨みを倍増させています。肉本来の芳醇な味わいを最大限に引き出す、丁寧な仕込みがポイントです。
さらに、国産のナラ炭で手早く焼き上げ、旨みを閉じ込めることで、噛むたびに牛タンの濃厚な味わいを堪能することができます。
「司・東口店」は、仙台駅東口の出入り口からすぐそばという立地で利用しやすく、国内外の観光客はもちろん、地元客の利用も多くあります。ランチタイム、ディナータイム共に満席になる場合があるので、時間には余裕をもって訪れましょう。
仙台駅西口から徒歩3分ほどのアーケード内にある「司・西口名掛丁店」と国分町通りのすぐ近く、勾当台公園駅から徒歩5分ほどの「司・虎横店」(ディナータイムのみ営業)があります。
022-298-7388
宮城県仙台市宮城野区榴岡1-2-37 ダイワロイネットホテル仙台1階
11時~14時、17時~23時(LO22時30分)
不定
【電車】JR 仙台駅より徒歩2分【車】東北道 仙台宮城ICより25分
なし ※近隣にコインパーキングあり
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牛たん料理 閣 ブランドーム本店【仙台駅より徒歩10分】
1988年に開店して以来変わらない美味しさを支えているのは、天然の塩に香辛料や調味料をブレンドした秘伝の味付け。さらに、分厚くスライスした牛タンの表面に筋が固まらないよう独自のカットを施すことで、ふわっとした柔らかさを生み出しています。
丁寧に仕込んだ牛タンを、備長炭を使い、熟練の職人技で焼き上げれば、旨みがしっかりと閉じ込められたサクサクの牛タン焼が完成します。
肉汁たっぷりの牛タン焼はもちろん、「牛たん料理 閣」は、牛タンのたたき(3080円。ディナーのみ)や、刺身(3300円。「電力ビル店」「三越前店」でのディナーのみ)といった、素材を厳選しているからこそ美味しいメニューも自慢。
笹かまぼこや、定義山の三角揚げなど仙台ならではのメニューもそろい、地元グルメを満喫できるのも魅力です。
022-268-7067
宮城県仙台市青葉区一番町3-8-14 地下1階
11時30分~14時30分(LO14時)、17時~22時30分(フードLO21時30分)
不定
【電車】仙台市営地下鉄 広瀬通駅より徒歩5分【車】東北道 仙台宮城ICより10分
なし ※近隣にコインパーキングあり
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ずんだ
枝豆を茹でてつぶし、砂糖と塩を混ぜた餡をずんだと呼び、その餡をからめたずんだ餅は江戸時代から仙台地方で食べられてきた郷土料理のひとつです。
お盆やお彼岸の定番の供え物ですが、その優しくまろやかな甘さが好まれ、一年中楽しめるスイーツとしても市内の様々な店で提供されています。
ずんだ茶寮 仙台駅ずんだ小径店【仙台駅構内】
仙台銘菓「萩の月」で知られる老舗お菓子メーカー「菓匠三全」の、ずんだスイーツ専門店が「ずんだ茶寮」。定番のずんだ餅を始め、ずんだのアレンジスイーツや、お土産品を中心に展開しています。
「仙台駅ずんだ小径店」は仙台駅3階にあり、店内でオリジナルスイーツを味わうことができます。
「ずんだ茶寮」のずんだ餅は、風味豊かな枝豆を使用。餅米「ミヤコガネ」でついたコシのある餅に、上品な甘さのずんだ餡がたっぷりからみ、食べ応えは十分です。豆のつぶつぶ感と餅のなめらかな食感が特徴的です。
また、ずんだの爽やかな風味をひんやりと楽しめる「ずんだシェイク」は、メディアでの紹介も多いメニュー。ベースとなるバニラシェイクの甘み、ずんだの風味と食感、それらのバランスが絶妙な一品です。
「ずんだシェイク」は、仙台駅2階の「仙台駅ずんだシェイクエクスプレス店」や駅ビル「エスパル仙台」でもテイクアウトできます。
店内飲食の他、常温で持ち歩けるずんだ餅や、「ずんだせんべい」(2枚×12袋入り1200円)なども販売しているので、お土産選びにもぜひ立ち寄ってみてくださいね。
022-715-1081
宮城県仙台市青葉区中央1-1-1仙台駅3階
【物販】9時~21時【喫茶】10時~18時30分(LO18時)
なし
【電車】JR 仙台駅構内【車】東北道 仙台宮城ICより10分
なし ※近隣にコインパーキングあり
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喜久水庵ずんだスタンド【仙台駅構内】
「喜久水庵(きくすいあん)ずんだスタンド」は、仙台の老舗お茶屋「お茶の井ヶ田」がプロデュースするずんだ専門店で、2023年3月に仙台駅西口1階にある「tekuteせんだい」内にオープンしました。
注目すべきはそのずんだスイーツの種類の多さ。イートインスペースではもちろん、散策のお供としても味わえるメニューがそろっています。
「ずんだだんご」は串に刺さったワンハンドで食べられるお団子。紙に包まれているので、たっぷりのずんだ餡を、こぼさずに食べることができます。
とろっとした「飲むずんだ餅」(店内飲食/591円、テイクアウト/580円)や、シェイクの「飲むずんだ」(店内飲食/407円、テイクアウト/400円)など“飲める”ずんだも、食べ歩きにぴったり。「飲むずんだ」はパウチタイプのお土産用「ずんだシェイク」もあります。冷凍商品なので、自宅で半解凍にすればシャリシャリのアイスとして味わえますよ。
「喜久水庵」の定番土産「喜久福」も販売。まろやかで甘さ控えめな小豆あんと、中央のとろりとしたクリーム、そして餅の柔らかな食感が組み合わさった大福は、一度は食べたい美味しさです。
「喜久水庵」は市内に30店舗ありますが、取り扱い商品は店によって様々。お目当ての商品があるなら事前に問い合わせすることをおすすめします。
022-797-7278
宮城県仙台市青葉区中央1-1-1仙台駅1階
8時~20時
なし
【電車】JR 仙台駅構内【車】東北道 仙台宮城ICより10分
なし ※近隣にコインパーキングあり
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エンドー餅店【仙台駅より車で10分】
1948年創業の老舗餅店「エンドー餅店」は、素材と手作りにこだわって団子やおはぎなど、餅菓子作りを続けています。
名物は過去数々の賞を受賞した「づんだ餅」と「極みづんだ餅」。爽やかな香りを楽しめる青大豆を使った「づんだ餅」と、しっかりとした枝豆の甘みが感じられる秘伝豆を使った「極みづんだ餅」はそれぞれ異なる味わいです。
店内では、お茶付きの「づんだ餅食べ比べセット」(500円)が食べられます。「極みづんだ餅」と「づんだ餅」を1個ずつ味わえるので、国内産の枝豆を100%使った餡の風味の違いを堪能してくださいね。
余計な物は一切入れないというこだわりの「エンドー餅店」のずんだ餅。素材の良さや製法の丁寧さが際立つ老舗の味にファンも多く、売り切れる場合が多いので購入する際は電話で取り置きをお願いしておきましょう(繁忙期は取り置き不可の場合もあり)。
また、オンラインショップもあるので取り寄せも可能です。
022-223-9512
宮城県仙台市青葉区宮町4-7-26
8時30分~18時
木 ※催事により異なる場合あり
【電車】JR 東照宮駅より徒歩4分【車】東北道 仙台宮城ICより17分
なし ※近隣にコインパーキングあり。領収書の提示で100円サービス
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笹かまぼこ
明治時代初め、仙台湾で大量にヒラメが獲れた際、それを無駄にしないようにとすり身を手のひらで平たくして焼いたものが、笹かまぼこの始まりといわれています。
その後、昭和に入り仙台のかまぼこ店が笹の形に似ていると“笹かまぼこ”の名前で販売。海の幸が豊富な仙台ならではのお土産品として広まりました。
石巻 白謙かまぼこ店 仙台駅店【仙台駅構内】
宮城県石巻市で1912年に誕生した「白謙(しらけん)かまぼこ店」。原料となるすり身、塩や調味料に徹底的にこだわったかまぼこ作りを100年以上手がけています。
笹かまぼこの大半を製造する門脇工場は、衛生面や安全面において世界基準でみてもハイレベルな施設。1時間に96回、新鮮な空気を取り入れる換気設備を完備し、温度、湿度のコントロールも徹底することで、品質の高いかまぼこを安定して製造しています。
「白謙かまぼこ店」の笹かまぼこは、ふわふわプリプリ。絶妙な塩加減で魚の旨みと甘みをしっかり引き出しています。なかでも「極上笹」は、磯の香りが漂う上品な味わい。魚の風味が濃厚で、手土産にもおすすめの一品です。
022-722-3480
宮城県仙台市青葉区中央1-1-1 仙台駅2階おみやげ処内
8時~20時
なし
【電車】JR 仙台駅構内【車】東北道 仙台宮城ICより10分
なし ※近隣にコインパーキングあり
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阿部蒲鉾店 本店【仙台駅より徒歩5分】
1935年に仙台で創業した老舗かまぼこ店。看板商品は「阿部の笹かまぼこ」です。
国家資格を有する職人が原料を吟味。長年の経験と五感で出来栄えを見極めることで、しなやかな弾力とぷりぷりとした食感を実現しています。宮城県産本醸造特級醤油や地酒が、魚の旨みを際立たせる逸品です。
魚が苦手な人も食べやすいようにと、生臭みを抑えられているのも嬉しいポイントです。
「本店」でぜひ味わって欲しいのが「ひょうたん揚げ」。蒸しかまぼこに衣をつけて揚げたアメリカンドッグ風のメニューで、店頭でのみ販売しています。サクサクの甘い衣としょっぱさのあるかまぼこが相性抜群。癖になる味わいで、平日でも行列ができるほどです。
店内では、「手焼き笹かま体験」も実施。焼き立て熱々のかまぼこは香ばしく、格別の香り立ちです。10分程度で体験できるので、観光の合間に立ち寄って挑戦してみてくださいね。
022-221-7121
宮城県仙台市青葉区中央2-3-18
【本店】10時~18時30分【手焼き笹かま体験】10時~16時
なし
【電車】JR 仙台駅より徒歩5分【車】東北道 仙台宮城ICより10分
なし ※近隣にコインパーキングあり
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鐘崎総本店 笹かま館【仙台駅より車で20分】
仙台駅前での露天商から始まり、1947年に笹かまぼこメーカーとして創業した「鐘崎(かねざき)」。高級魚の「キチジ」のすり身を使ったプレミアムな笹かまぼこ「大漁旗」(330円)に代表される、厚みと柔らかさを兼ね備えた厳選素材のかまぼこを作り続けています。
仙台市街地はもちろん、郊外や近県にも店舗はありますが、なかでもぜひ訪れて欲しいのが「鐘崎総本店 笹かま館」です。
ここは、かまぼこの美味しさの秘密や歴史、文化に触れられる体験型施設。すり身の成型や焼きに挑戦できる「笹かま手づくり体験教室」、かまぼこ職人がマンツーマンで魚を捌くところから笹かま作りを体験できる「かまぼこ職人に学ぶ本気塾」(3300円、3日前まで要予約)など、様々な体験メニューを用意しています。
施設内にはショップもあるので、隣接する工場で作られたできたての笹かまぼこをゆっくり選びながら買い物やお土産探しも楽しめます。
施設内の「杜のこんだてCafé」ではスイーツも味わえます。ソフトクリームに笹かまぼこをトッピングした「元祖SASAそふと」は、甘さとしょっぱさのバランスが絶妙。笹かまぼこの新しい美味しさを発見できますよ。
022-238-7170
宮城県仙台市若林区鶴代町6-65
【施設全体】9時30分~18時【杜のこんだてCafé】11時~17時
なし
仙台東部道路 仙台東ICより車で5分
28台
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星 マチコ
東北・宮城県在住のライター、兼2人の子どもの母。見て、聞いて、触れて、温度感のある観光情報を発信中。雪山が好き。休日はマニアックで美しい絶景を求め、東北をあっちこっちさまよっている。