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2024.02.05

中国・四国の「ご当地グルメ」ランキングTOP10!お好み焼きやかつおのタタキも<2024>

個性派ラーメンやソウルフード、名物の海幸料理など並み居るご当地グルメの中で、堂々の1位を獲得したのは広島県のお好み焼きでした。関西風と違って具材を混ぜずに重ねて焼き、濃厚な甘口ソースも一度食べたら忘れられない味です。

ほかにも、わざわざ食べたい名物ばかりがランクインしているので、旅先で何を食べようかと迷ったときは、これを選べば間違いなし。ぜひ味わっておきたい、中国エリア・四国エリアのご当地グルメのトップ10を紹介します。

※この記事は2024年1月12日時点での情報です。

記事配信:じゃらんニュース

1位 お好み焼き【広島県】

鉄板でソースの焦げる香ばしさがたまらない!

お好み焼き

小麦粉の生地を鉄板の上で薄くのばし、その上にキャベツやもやし、天かす、豚肉、卵などの具材を重ねて焼く、広島県民のソウルフードです。

麺も入るので一枚でも食べ応え抜群。何といってもコクのある甘さが特徴のお好みソースがたまりません。地元では鉄板の上でヘラを使って熱々のまま食べるのが一般的ですが、鉄板で食べるとお好みソースが焦げると香ばしさが際立ち、味わいが一層深まります。

お好み焼き

麺が入った現在の広島のお好み焼きの基礎ができたのは昭和30年代。その後、広島市では“コンビニより多い”と言われるほどお好み焼き店が増え、同時に府中市の「備後府中焼き」、尾道市の「尾道焼き」など県内各地で独自の進化もしました。

どれも基本的なスタイルは同じですが、地域や店ごとに具材や焼き方に個性があるので食べ比べを楽しむのもおすすめです。

2位 讃岐うどん【香川県】

コシのある麺で“うどん県”を名乗るほどの県民食!

画像提供/一般財団法人 かがわ県産品振興機構
画像提供/一般財団法人 かがわ県産品振興機構

香川県にはうどん店が600軒以上あると言われ、今や“香川に行ったら讃岐うどん”というより本場の讃岐うどんを食べるために香川に行く、という人も多いのではないでしょうか。

一般的に麺は太めでしっかりしたコシが強い印象ですが、実は店によって様々。出汁も店ごとにこだわりがありますが、昔から使われていたイリコから出る風味や旨みが讃岐うどんの特徴と言ってもいいかもしれません。

画像提供/一般財団法人 かがわ県産品振興機構
画像提供/一般財団法人 かがわ県産品振興機構

食べ方も冷たい麺に温かい出汁をかける「冷やあつ」や、茹でたての麺を釜からそのまま提供する「釜揚げ」、さらに「釜揚げ」に生卵を入れる「釜玉」などバリエーションも豊富です。

また、一般的な飲食店と異なり自分で料理を運ぶセルフ店や麺の卸が主体の製麺所など営業スタイルも多様で、うどん店めぐりをすると美味しさの違いだけでなく讃岐うどん文化に触れることができますよ。

3位 もみじ饅頭【広島県】

かわいいもみじの形で味のバリエーションも豊富

もみじ饅頭

広島のお土産といえば「もみじ饅頭」を真っ先に思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。誕生は明治時代とされ、世界遺産の観光地「宮島」の名物でもあります。

もみじの形をした鉄板を回転させながら焼くカステラ状の生地の中にたっぷりのこし餡が入り、優しい甘さで子どもから年配の人まで幅広い世代に愛されています。

もみじ饅頭

基本となる味はこし餡やつぶ餡ですが、1980年代にバリエーションが増加。抹茶餡やチーズ、カスタード、チョコなど様々な味が各メーカーから発売され、現在では約20種以上もあります。

どれも手のひらに収まる小さなサイズなのでバラ売りで食べ比べを楽しめます。お土産には詰め合わせもおすすめです。

4位 かつおのタタキ【高知県】

表面を炙ってたっぷりの薬味で味わう漁師料理

画像提供/高知県観光コンベンション協会
画像提供/高知県観光コンベンション協会

高知で「かつおのタタキ」が食べられるようになったきっかけには諸説がありますが、漁師が船上で食べていたのが家庭にも伝わったというのが一般的な理由。いずれにしても高知を代表する伝統的な料理です。

三枚おろしのかつおを背と腹に切り分けて豪快に炙ることで硬い皮は香ばしく食べやすくなり、内側は刺身のようにとろとろ。ネギやスライスしたニンニクなどをのせて、柚子酢やポン酢に醤油を合わせたタレでいただきます。

画像提供/高知県観光コンベンション協会
画像提供/高知県観光コンベンション協会

炙るときはワラを燃やした炎を使うことが多く、これは火力が強く短時間でサッと表面だけを炙れるため。さらにワラの香りが風味を引き立ててくれます。店によっては目の前で炙る様子を見られるので、旅行者にとってはそれも楽しみです。

炙りたての温かいままの美味しさは格別で、鮮度がいいものはまったく臭みがないことに驚きます。また、タレではなく塩で食べるのもおすすめです。

5位 尾道ラーメン【広島県】

背脂のミンチがたっぷり浮いたスープが特徴

画像提供/尾道市産業部観光課
画像提供/尾道市産業部観光課

坂の町や猫の町として観光スポットにもなっている尾道を代表するご当地グルメの「尾道ラーメン」。その最大の特徴は何といっても小さく切り刻んだ豚の背脂が浮いたスープです。

基本的には鶏ガラや尾道ならではの魚介を使った醤油味で、見た目の印象と違ってすっきりとした味わい。そこに背脂が深いコクと旨みを与え、絶妙のバランスで万人に愛されるスープです。

画像提供/尾道市産業部観光課
画像提供/尾道市産業部観光課

麺はスープがしっかり絡むややちぢれた平打ちタイプが主流で、具はチャーシュー、メンマ、ネギなどがのるのが一般的。強烈なインパクトのスープに対して、シンプルな昔ながらの中華そばスタイルです。

また「尾道ラーメン」と呼ばれるようになったのは平成に入ってからで、昭和から営業する歴史のある店では中華そばの名称のまま提供しているケースもあります。

6位 出雲そば【島根県】

風味豊かで食べ方も独特なそば「割子」と「釜揚げ」

画像提供/出雲観光協会
画像提供/出雲観光協会

出雲のそば文化は江戸時代まで遡り、野外でそばを食べるために始まったのが「割子そば」とされています。

三段の丸い器に殻のまま挽いた黒っぽいそばが入り、食べ方は1段ずつ薬味とそばつゆをかける独特のスタイル。そばはコシがあって香りが高く、そば本来の風味が愉しめます。

画像提供/出雲観光協会
画像提供/出雲観光協会

一方、出雲地方の神社で執り行う神事の際に、参道の屋台で売られていたのが「釜揚げそば」です。

釜で茹でたそばを水洗いせずそのまま器に盛り、とろみのあるそば湯を入れるスタイルで、食べる時は自分でつゆを入れて味を整えます。

「割子」も「釜揚げ」も昔ながらの郷土料理で、共通しているのは食べる時にそばつゆをかけること。つゆの味わいは店それぞれに違い、数多くのそば店があるので食べ歩きも楽しいですよ。

7位 瓦そば【山口県】

熱々の瓦にのったインパクト絶大な見た目

画像提供/山口県観光プロモーション推進室
画像提供/山口県観光プロモーション推進室

瓦の上でジュージューと音を立てて焼く瓦そばは、山口県下関市にある川棚温泉発祥のご当地グルメです。川棚温泉に店を構える「元祖瓦そば たかせ」の創業者・高瀬慎一氏が明治10(1877)年に起こった西南戦争のときに兵士が瓦で肉や野草を焼いて食べたエピソードをヒントに考案しました。

その見た目は独特で、茶そばの上に甘辛く煮た牛肉や錦糸卵やなどの具材がのり、レモンの輪切りやもみじおろしなどが薬味として加わり彩りも与えています。

画像提供/山口県観光プロモーション推進室
画像提供/山口県観光プロモーション推進室

食べ方は温かい麺つゆにそばと具材を潜らせます。そばの上の方はもっちり、瓦で焼けた下の方はパリパリの食感で、好みでレモンやもみじおろしで味の変化も楽しめます。

今では下関市を中心に県内全域で食べられるようになり、家庭でもホットプレートで瓦そばを焼くほど広く県民に愛されるグルメとなっています。

8位 鯛めし【愛媛県】

鯛を丸ごと使った食欲をそそる炊き込みご飯

画像提供/愛媛県観光物産協会
画像提供/愛媛県観光物産協会

松山市や今治市がある中予地方から東予地方にかけて食べられている「鯛めし」は、丸ごと一匹の鯛と米、それに醤油や塩、昆布などを土鍋や釜に入れて一緒に炊き込みます。

炊き上がると鯛の旨みがしっかりとしみ込み、蓋を開けたときに広がる香りが食欲をそそります。食べるときは身をほぐして、熱々のご飯に混ぜ合わせます。

画像提供/愛媛県観光物産協会
画像提供/愛媛県観光物産協会

宇和島市などの南予地方には、まったく違った「鯛めし」も存在します。生卵入りのタレに鯛の刺身を漬けて、温かいご飯にかける独特の食べ方で「宇和島鯛めし」とも呼ばれています。

見た目も味わいも異なる「鯛めし」ですが、どちらも美味しさは甲乙つけ難い郷土料理です。両方を提供する店もあるので、ぜひ自分の舌で確かめてくださいね。

9位 ふぐ【山口県】

高級白身魚の代表格で食べ方もいろいろ

画像提供/山口県観光プロモーション推進室
画像提供/山口県観光プロモーション推進室

山口県下関市は明治21(1888)年に全国に先駆けてふぐ食が解禁された地で、市場での取扱量は日本一。ふぐ料理専門店も数多くあります。

ふぐ料理の定番といえば、薄造りにした「ふぐ刺し」です。適度な歯応えと白身魚ならではの上品な旨みが堪能でき、菊の花に見立てた盛り付けにも目を惹かれます。

画像提供/山口県観光プロモーション推進室
画像提供/山口県観光プロモーション推進室

ふぐは刺身だけでなく、様々な食べ方があります。ふぐ鍋はだし汁にふぐの旨みがしみ出して、豊かな味わいが愉しめ“ふぐちり” や“てっちり”とも呼ばれています。

ほかにも一夜干しを焼いたり唐揚げや天ぷらにしたり、お酒好きには熱燗に炙ったひれを入れたひれ酒もたまりませんね。

10位 徳島ラーメン【徳島県】

王道はすき焼きのような“茶系”でスープは3系統

画像提供/徳島県観光協会
画像提供/徳島県観光協会

豚骨醤油ベースのこってりした味わいのスープにストレートの中細麺。これに甘辛く煮た豚バラ肉や生卵をトッピングするのが“王道”とされる茶系スープの「徳島ラーメン」です。

地元ではおかずとして食べることが多く、濃厚なスープに卵を溶くとコクが増し、煮汁が染み込んだ豚バラ肉もご飯と相性ぴったりです。

画像提供/徳島県観光協会
画像提供/徳島県観光協会

徳島県内には約200軒のラーメン店があるとされ、ルーツは徳島と阪神を結ぶ連絡船の港があった小松島の屋台というのが通説。さらりとして甘みのある白系スープが特徴です。太平洋戦争後に県内にハム工場ができて豚骨が容易に手に入ったことから、県内に豚骨主体のスープのラーメン文化が根付いたといわれています。

その後、鶏ガラや野菜などを使ったマイルドな黄系スープや、パンチの効いた茶系スープが生まれ“店の数だけ味がある”と言われるようになりました。個性豊かな3系統のラーメンから好みの味を探すのもいいですね。

【アンケート調査概要】
インターネット調査:選択方式によるアンケート
調査時期:2023年9月22日~27日
調査対象:鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県在住の、20代~50代男女
有効回答数:620名

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じゃらん編集部  じゃらん編集部

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