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2024.04.13

東海のご当地グルメランキングベスト10を発表!人気の“なごやめし”も紹介【2024】

東海地方には、味噌をベースにした味噌煮込みうどんや味噌カツ、鶏肉をベースにした手羽先唐揚げなど、味付けが濃厚で個性の強い“なごやめし”をはじめ、岐阜の飛騨牛や三重の松阪牛を使ったご当地グルメがあります。今回は地元の人にも大好評の東海地方のご当地グルメを、ランキング形式で紹介します。
(画像提供:ひつまぶし稲生)

1位 ひつまぶし【愛知県】

うなぎを一度に3通りで楽しめるお得な絶品グルメ

(画像提供:ひつまぶし稲生)
(画像提供:ひつまぶし稲生)
ひつまぶし(画像提供:なごやめし普及促進協議会)
(画像提供:なごやめし普及促進協議会)

堂々のランキング1位は、「ひつまぶし」。タレで味付けしたうなぎの蒲焼を細かく刻んで熱々のご飯にのせた、愛知県名古屋市の郷土料理です。

食べ方として、1杯目は茶碗にうなぎとタレが染み込んだご飯をのせ、そのまま味わいます。2杯目は1杯目と同じように盛り付けた茶碗に、刻み海苔やネギなどの薬味を散らし、味に変化を持たせるのです。そして3杯目は、ダシなどをかけて茶漬け風にし、さらさらと流し込んで味わえるなど、いろんなバリエーションで楽しみたい人におすすめです。

1品で3通りの味わい方が楽しめるとあって、数多くの人たちに愛され続けています。名古屋名物の代表格的存在で、一度は味わいたいグルメです。

2位 味噌カツ【愛知県】

豆味噌をメインに仕上げたタレで味わうカツ

味噌カツ(画像提供:なごやめし普及促進協議会)
(画像提供:なごやめし普及促進協議会)
味噌カツ(画像提供:なごやめし普及促進協議会)
(画像提供:なごやめし普及促進協議会)

「味噌カツ」発祥に関する諸説の中の一つとして、戦後間もない頃にとある屋台で、お客さんが串カツを赤味噌で煮込んだ“どて煮”のタレにつけて食べていたことがきっかけといわれています(なごやめし普及促進協議会調べ)。

シンプルな材料でつくられる豆味噌は、大豆に多く含まれるタンパク質が微生物に分解され、多様なアミノ酸となることで、コク深く芳醇な香りが生み出されます。 その豆味噌をベースにしたタレを、揚げたてのトンカツや串カツにつけて味わうスタイルが一般的です。

栄養価も高く、東海地方で幅広く提供されている名古屋名物の一つです。

3位 味噌煮込みうどん【愛知県】

愛知県の代表的な麺料理の一つ

味噌煮込みうどん(画像提供:なごやめし普及促進協議会)
(画像提供:なごやめし普及促進協議会)
味噌煮込みうどん(画像提供:なごやめし普及促進協議会)
(画像提供:なごやめし普及促進協議会)

八丁味噌仕立ての汁に、コシの強いうどんを入れて煮込んで仕上げる「味噌煮込みうどん」。

味噌の香りを漂わせながら、土鍋でぐつぐつと煮え立った状態で運ばれてくるので、思わず食欲をそそります。真水で打った独特の噛み応えを持つ麺は、土鍋に直接入れて火にかけるため、崩れにくい太麺となっています。

具材は家庭や店舗によって違いがありますが、油揚げ、鶏肉、かまぼこ、ネギなどが入ります。最後ひと煮立ちさせる前に、生卵を割り入れるのが一般的な食べ方です。煮込んでも風味が損なわれない八丁味噌の特性を活かした郷土食となっています。

4位 松阪牛【三重県】

手間暇かけて育てられた美味しさ

松阪牛(画像提供:松阪市観光協会)
(画像提供:松阪市観光協会)
松阪牛(画像提供:松阪市観光協会)
(画像提供:松阪市観光協会)

全国各地から黒毛和種子牛を買い入れ、三重県松阪市及びその近郊で肥育された牛を「松阪牛」と呼びます。

日本三大和牛の一つともいわれ、“肉の芸術品”の異名を持ち、美しい霜降りが魅力の肉質です。美味しさの特徴として、甘く上品な香りがあり、赤身と脂身の絶妙なうま味、口の中ですぐに溶けるほどのまろやかな食感が挙げられます。

また、甘さとコクを感じられるほどの上品な香りがする「和牛香(わぎゅうこう)」という、和牛を熱したとき特有の香りも特徴の一つ。80℃で約2分間の加熱が最適の生成条件と言われている和牛香のする松阪牛は、人肌で溶けるほど脂肪の融点が低く、霜降りがきめ細かいので、「すき焼き」や「しゃぶしゃぶ」などで味わうのがおすすめです。

5位 手羽先【愛知県】

2種類の調理法で気軽に楽しめる

手羽先(画像提供:なごやめし普及促進協議会)
(画像提供:なごやめし普及促進協議会)
手羽先(画像提供:なごやめし普及促進協議会)
(画像提供:なごやめし普及促進協議会)

鶏肉の羽の先の部分を素揚げして、甘辛いタレを塗り、スパイスやゴマをふりかけて、ピリ辛かつ香ばしく仕上げられる「手羽先唐揚げ」。

ゼラチン質と脂肪が多いため、素揚げしたときのカリッとした食感と、味の濃さが特徴的です。惣菜店や中華料理店などでは、油で揚げるのではなく、骨に味が染み込むくらいじっくりと煮込む「手羽先煮」もあります。

また、ビールをはじめとする様々な酒類に良く合うので、主に東海地区の居酒屋などで楽しめる“なごやめし”の一つとなっています。手軽に味わえるとあって、名古屋の地下街などにはテイクアウト専門店があるほか、土産物店では手羽先専用のエリアが設けられるなど、観光客にも好評のグルメです。

6位 名古屋のモーニング【愛知県】

“なごやめし”として抜群の知名度を誇るサービス

名古屋のモーニング(画像提供:なごやめし普及促進協議会)
(画像提供:なごやめし普及促進協議会)
名古屋のモーニング(画像提供:なごやめし普及促進協議会)
(画像提供:なごやめし普及促進協議会)

喫茶店でドリンクをオーダーすると、トーストや茹で玉子などが無料で付くというサービスが、名古屋近郊の地域で浸透している「モーニング」。朝の時間帯がメインのサービスですが、店舗によっては1日中サービスを展開しているところもあります。

全国的に有名な名古屋のモーニングは、繊維業が盛んな一宮市から、長者町繊維街がある名古屋へと派生していったという説が有力です(なごやめし普及促進協議会調べ)。また愛知県は、パン製造業者やパン屋さんも数多く点在。そのためパン作りも盛んです。そういった経緯から、モーニングに付くトーストが名古屋の喫茶店に広く行き渡ったといえます。

また、「来てくれる人に満足してもらいたいというおもてなしの心」が名古屋の喫茶店文化に広く影響しているので、東海地区にモーニングが普及していったともいわれています。

7位 栗きんとん【岐阜県】

茶の湯文化で生み出された岐阜の和菓子

栗きんとん(画像提供:岐阜県観光連盟)
(画像提供:岐阜県観光連盟)
(画像提供:スナップマート)
(画像提供:スナップマート)

一度蒸した栗の実を、砂糖を加えて炊き上げて、布巾で栗の形にかたどるシンプルな和菓子。さつまいもに栗の甘露煮を入れた栗きんとんとは別物で、岐阜の栗きんとんは、栗そのものの風味を存分に味わえます。

地域ブランド「中津川栗きんとん」は、地域団体商標特許庁により商標登録がされています。また中津川駅前には、“栗きんとん発祥の地”の碑があります。これは、岐阜県東濃エリアの特産であり豊富に収穫される恵那栗の存在があるからです。さらに、茶の湯文化も盛んだったので、お茶に合うおいしい菓子をつくろうと職人が競い合った歴史から、岐阜の栗きんとんが誕生したと伝えられています。 (岐阜県観光連盟調べ)

現在では、中津川市や恵那市などで、約30店舗が栗きんとんを販売しています。

8位 飛騨牛【岐阜県】

朴葉味噌焼きなど岐阜ならではの味わい方も楽しめる

飛騨牛(画像提供:岐阜県観光連盟)
(画像提供:岐阜県観光連盟)
飛騨牛(画像提供:スナップマート)
(画像提供:スナップマート)

岐阜県で肥育される黒毛和牛の牛肉を「飛騨牛(ひだぎゅう)」といいます。古来より飛騨地方には、各農家が2~4頭の牛を所有し、時期によって共同牧場もしくは各戸で、畜舎で飼料を与えて家畜を飼う伝統がありました。

1960年代以降、肉用としての牛の飼育が盛んになり、岐阜県の重要な生産物となったことで、飛騨牛の知名度が上がりました。

肉質は、きめ細かでとても柔らかいのが特徴。口の中に入れた瞬間、溶けてなくなってしまうほどジューシーな霜降り肉は、食べた人を思わず幸せな気分にしてくれます。

おすすめの食べ方としては、定番の「すき焼き」や「しゃぶしゃぶ」をはじめ、朴(ほお)の葉の上に味噌をのせて、ネギやきのこなどと一緒に焼き上げる郷土料理「朴葉味噌焼き」。飛騨地方にある旅館や居酒屋の逸品として広く知れ渡っています。

9位 浜松のうなぎ【静岡県】

伝統の技を受け継ぐ料理人により広まった名産品

浜松のうなぎ(画像提供:浜松・浜名湖ツーリズムビューロー)
(画像提供:浜松・浜名湖ツーリズムビューロー)
浜松のうなぎ(画像提供:写真AC)
(画像提供:写真AC)

昭和28(1953)年、まだ人力車が浜松駅にあった頃、汽車に乗って新居駅から浜松駅まで運ばれて来た浜名湖産まれの天然うなぎ。そんな「浜松のうなぎ」が全国に知れ渡ったのは、養殖が始まった昭和35(1960)年以後のこと。

温暖な気候と豊富な水をもとに養殖されたうなぎは、緑青色のエメラルドにも似た色合いになり、身質の良い食材として出来上がりました。その結果、浜松のうなぎを地元の料理人たちが相次いで調理することとなったおかげで、全国的に知名度が一気に上がりました。

上質なうなぎを素早く割き、備長炭で焼き上げたうなぎは、外皮は香ばしく中身がふっくらとした食感です。うなぎ本来の旨味や風味がダイレクトに感じられる白焼と、昔から継ぎ足してきたタレで仕上げた蒲焼きの2種類で楽しめます。

10位 あんかけスパ【愛知県】

コクと辛味のあるミートソースが太麺に良く絡む

あんかけスパ(画像提供:なごやめし普及促進協議会)
(画像提供:なごやめし普及促進協議会)
あんかけスパ(画像提供:なごやめし普及促進協議会)
(画像提供:なごやめし普及促進協議会)

茹でた太麺をラードで炒めてコーティングし、肉や野菜の旨みとスパイスの辛味を効かせた、トマトベースの甘酸っぱい餡で味わう「あんかけスパ」。

元祖は、名古屋市内で展開するあんかけスパゲティ専門店の「スパゲッティ・ハウス ヨコイ」といわれています(なごやめし普及促進協議会調べ)。ソーセージやハム、炒めた野菜や魚介類のフライをのせるなど、トッピングもバリエーションが豊富にあります。

トッピングした具材と、じっくり仕込んだ濃厚なピリ辛ソースを、太目の麺に絡めて味わう「あんかけスパ」は、見た目ではわかりにくい個性的な味なので、名古屋に観光で来た際には、ぜひ一度味わってみてください。

まとめ

今回は、東海地方で長く愛され続けているご当地グルメについて、その歴史から魅力まで紹介しました。そんな“なごやめし”は、濃い味はもちろんやはりインパクトも強いので、ぜひ参考にしてご当地グルメ巡りをしてみてくださいね。

【アンケート調査概要】
インターネット調査:選択方式によるアンケート
調査時期: 2023年9月22日~2023年9月27日
調査対象:東海・北陸エリア在住20~50代男女
有効回答数:726名

※この記事は2024年3月31日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。

じゃらん編集部  じゃらん編集部

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