旅の思い出作りにもぴったりの御朱印集め。最近はデザインが多彩になっていますが、編集部が注目したのは切り絵でできた御朱印です。
今回は全国にある神社・仏閣から、現地で購入可能なおすすめの「切り絵御朱印」を紹介します。繊細で美しいデザイン、そして時期限定の特別感に、思わず集めたくなってしまうはずですよ♪
【宮城県・岩沼市】金蛇水神社

季節によって色々な花が見られる「金蛇水神社(かなへびすいじんじゃ)」は、宮城県南部の岩沼市にあります。樹齢300年を誇り“九竜の藤”と呼ばれている藤棚や、園を埋めつくす1000株もの牡丹も見どころです。
ご神体に“金蛇”を祀っていることから、商売繁盛や金運向上のご利益があると言われ、商売をしている人たちも多く足を運んでいるそうですよ。


夏詣の時期は仙台七夕と神社の藤棚に設置している風鈴、正月の時期は七福神がモチーフになっています。
正月デザインは良い初夢がみられるように、受けた朱印紙をコピーして枕の下に置くのがおすすめなのだとか。

華やかな花まつりの御朱印は黒と白があり、黒はライトアップされる宵詣(17時30分~)の限定!どちらも揃えたくなりますね。
外苑の参拝者休憩所にはカフェや土産店もあるので、御朱印を受けた後もゆっくりと過ごせますよ。
宮城県岩沼市三色吉字水神7
【参拝】自由【御朱印受付】8時~16時
なし
拝観無料 ※宵詣ライトアップ期間は入場料300~600円(舞台技芸の鑑賞含む)
東北自動車道村田ICより20分
400台(無料)
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【埼玉県・熊谷市】埼玉厄除け開運大師 龍泉寺


埼玉県熊谷市で1200年もの歴史を紡いできた「埼玉厄除け開運大師・龍泉寺」は、黄金に輝く厄除け大師・開運大師2体の大師像を同時に祀る寺であり、厄除けと開運のご利益を一緒に受けられるスポットです。
兵庫県の「門戸厄神東光寺」、広島県の「大本山 大聖院」と並ぶ日本三大厄除け開運大師とされています。
丘陵地にあるため頂上からの展望がよく、ハイキングと合わせて参拝する人もいるそうですよ。



御朱印は、季節ごとにデザインが変わる切り絵御朱印、毎月登場する透かし御朱印、8月限定の花手水御朱印など種類豊富です。
切り絵の御朱印としては、2024年夏に、山車が町を練り歩く熊谷の「うちわ祭り」が描かれた「夏祭り(1400円)」や、躍動感と精巧な切り絵技法が魅力的な「金魚」が販売されました。
そして秋、音符・楽譜をモチーフにした音楽と季節の調和が感じられる「秋の音楽会」と、鮮やかな紅葉と寺院の荘厳な門が描かれた風情たっぷりの「秋の仁王門」が登場します。
いつ訪れても様々な御朱印が購入できるのは魅力的ですね。
埼玉県熊谷市三ヶ尻3712
9時~16時(参拝最終受付16時)
火
拝観無料
関越自動車道花園ICより8分
500台(無料)
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【東京都・中野区】中野沼袋氷川神社

東京都中野区という都会にありながら緑豊かな「中野沼袋氷川神社」。
境内には子犬を抱いている珍しい母子狛犬がおり、3回お腹をなでるとお産が軽くなると言われているため、安産祈願に足を運ぶ人もたくさんいます。
また、幸せを呼ぶとされる“三本願い松”などをはじめ、気になるスポットがいっぱい!ゆっくりと回ってみてくださいね。


御朱印は通常版と500枚限定の切り絵が登場し、いずれも毎月モチーフが変わります。人気のデザインは5日ほどで完売してしまうそうなので、気になったら月初に足を運ぶのがおすすめです。

2024年8月の御朱印は盆踊りや花火大会がデザインに落とし込まれています。地域一体となってイベントを行うことで得られる感動や喜びが表現されているそうですよ。
毎月変わる切り絵御朱印には、境内に咲く四季折々の花を取り入れることがあるそうなので、実際に咲いている花と見比べるのも面白いですね♪
東京都中野区沼袋1-31-4
9時~16時(参拝最終受付18時)
なし
拝観無料
沼袋駅より徒歩2分/首都高速道路西池袋ICより15分
25台(無料)
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【長野県・飯山市】飯笠山神社

鎌倉の「鶴岡八幡宮」より迎えられ、その後上杉謙信が「飯山城」を築城する際に移転したとされる「飯笠山神社」は、室町時代から守護神として愛されています。
戦に強かったと言われる上杉謙信の勝負運、また金運向上・商売繁盛のご利益にあずかるために訪れる観光客も多いようです。



豪雪地にある神社ならではの「ゆきあかり」は、雪の結晶などをデザインしていますが通年で購入できます。
そのほか『故郷』や『春の小川』などを作詞した、長野県出身の高野辰之が生み出した童謡『朧月夜』100周年記念の切り絵御朱印も見逃せませんね。
各季節、和歌や音楽を題材にステンドグラス風のデザインにしているそうで、2024年秋に配布予定の「新涼灯火」にも風情を感じます。
【静岡県・静岡市】倉澤山 宝積寺

富士山と駿河湾が臨める場所に建つ「倉澤山 宝積寺(そうたくざん ほうしゃくじ)」は、曹洞宗大本山永平寺を総本山とする末寺です。釈迦如来を安置し、鎮守には成田不動明王の分身が祀られています。
寺紋の“久我竜胆”を切り絵にしたのをきっかけに、複雑な切り絵と箔押しを組み合わせた達磨朱印を提供。全ての御朱印にスワロフスキーがあしらわれているのが特徴です。



白は、無病の花である菊と6つのひょうたん(=むびょたん)を強さや情熱の赤で箔押しした「無病息災」。スワロフスキーの青が映えるピンクは、真ん中におされた三宝印をはじめハートに溢れた「恋愛成就」。黄色・金が輝かしい青海波模様の達磨は、幸せが未来永劫に押し寄せる様子を表現した「金運招福」。すべて揃えたくなってしまいますね!
なお御朱印の授与日はあらかじめ決まっており、月に2~3回、基本は土・日に行われています。詳細は公式ホームページのカレンダーを必ず確認しましょう。
【京都府・京都市】総本山仁和寺

西暦888(仁和4)年に創建された「総本山仁和寺(にんなじ)」。美しく整備された境内には、五重塔や二王門など江戸時代の建造物が並びます。
敷地がとても広いため、散策する際は公式ホームページのルートマップをチェックするのがおすすめです。段差や傾斜などの情報が記載されたユニバーサル版も見られるので、足の不自由な人や車椅子での参拝時に参考にしてみてください。


2024年夏限定の切り絵御朱印は、繊細でこだわりを感じるものばかり!
重要文化財の五重塔と紫陽花が描かれた薄紫色の御朱印は、よく見るとグラデーションになっています。また国指定名勝の宸殿北庭(しんでんほくてい)の池をモチーフにした「鯉と波紋」は、力強さや成功を象徴する鯉と細やかな波紋が美しい1枚です。

広がる蓮の花とブラウンカラーがシックな「阿弥陀如来」を含め、どの御朱印も金色がポイントに使われていて特別感のあるデザインが魅力です。
京都府京都市右京区御室大内33
9時~17時(参拝最終受付16時30分)
なし
拝観無料、御所庭園入園800円(年2回のイベント期間は1000円)
御室仁和寺駅より徒歩3分/名神高速道路京都南ICより40分
100台(有料)
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【大阪府・豊中市】東光院 萩の寺

「東光院 萩の寺」は約1300年の歴史を紡ぐ大阪の由緒あるお寺で、随所に供養花の萩が植えられていることから、古くより“萩の寺”と呼ばれ親しまれてきました。阪急電鉄の敷設とともに大阪府北区中津から豊中市に移転し、現在は新西国霊場第十二番札所として、宗派を問わずたくさんの人が訪れているようです。
大願成就・合格祈願・心願成就・女人守護など、多種多様なご利益に授かれると言われています。


切り絵御朱印は寺の景色を思い出してもらえるようにと、境内に咲く花々をモチーフにしているのだとか。お気に入りの風景を背景に撮影するのもいいですね。
そして2024年9月15日(日)から24日(火)の期間は、約3000株もの萩の花が咲き誇る「萩まつり道了祭」が開催されます。秘仏の特別開帳など様々な行事が執り行われるとのことなので、御朱印購入と合わせて参加してみるのもおすすめです。
大阪府豊中市南桜塚1-12-7
9時~17時(参拝最終受付16時30分)
なし
拝観200円(開花期・まつり期間は500円)
曽根駅より徒歩4分/阪神高速道路豊中北ICより7分
5台(無料)
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【広島県・廿日市】大本山 大聖院


広島県の廿日市にある、日本三大厄除け開運大師のひとつ「大本山 大聖院」。
“ひとつだけ願いを叶える”という一願大師、智慧・福徳・降伏の徳を司るとされる祈祷所「摩尼殿(まにでん)」本尊の三鬼大権現(さんきだいごんげん)を拝みに、1200年の歴史を紡いだ今も多くの人が訪れています。

春夏秋冬に合わせた季節限定御朱印のほか、「大聖院信徒会館」の改修工事に伴い、2024年4月からご寄進用の特別記念御朱印が登場しています。
宮島弥山の霊峰と瀬戸内海を映した台紙に、祈祷所「摩尼殿」と守護天狗を切り絵で表現。寄付や献金をした人にのみ御印される特別感たっぷりのデザインです。


また季節限定デザインのほか、毎年正月にはその年の干支をモチーフにした切り絵御朱印を限定で配布!なくなり次第終了となるので、気になる人は早めに訪れましょう。
広島県廿日市市宮島町210
開門8時~17時(参拝最終時間17時)
なし
拝観無料 ※ライトアップ等イベント時期は1000円(中学生以下無料)
宮島フェリー乗り場(宮島桟橋)より徒歩25分
なし
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【福岡県・八女市】福島八幡宮

「福島八幡宮」は福岡県八女市、「福島城」の辰巳やぐらがあった場所に建っています。神社南側の池は、城周囲に作られた堀の名残なのだそう。
応神天皇を主祭神として成功・勝利の神様を祀っているため、頑張っていることを成就させたい時にこそ訪れたいスポットです。



社殿を模した「福島八幡宮」、2024年の干支「福辰」、幸運をもたらすと言われる白猫「LOVE&にゃんこ」は、いずれも全国切り絵作家として活躍する八女の切り絵師・松原真紀さんのデザインです。
そのほか毎年、干支御朱印が登場!日付は1月1日か購入日のどちらかを選んでくださいね。
また毎年9月、秋分の日を含めた3日間で「放生会大祭」が開催されています。からくり人形芝居に使われる“八女福島の燈龍人形”が奉納される様子は見ものです!
福岡県八女市本町105-1
9時~16時30分
水(毎月1日・15日、正月、祝日を除く)
拝観無料
九州自動車道八女ICより10分
30台(無料)
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まとめ
年々進化している「切り絵御朱印」。色やデザインだけでなく、高い技術、特別感にも注目して集めたくなります。
ひと月限定やなくなり次第終了のデザインもあるので、気になる御朱印があれば訪れてみてくださいね。
※この記事は2024年8月26日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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池戸未由 (のら)
関東生まれ、東海育ち。思い立ったらすぐ行動し、転んでもタダじゃ起きたくないママ編集ライター。無計画な旅行とゲームが好きで、3人の子に育てられながら日々レベルアップを目指す。図書館みたいなおばあちゃんになるのが夢。