鉄道ファンはもちろん、家族連れや観光客がたくさん訪れる「京都鉄道博物館」。SL(蒸気機関車)をはじめさまざまな鉄道に関する展示を見学でき、鉄道の歴史や魅力を知ることができます。また、SLスチーム号がほぼ毎日運転しており、本物の動くSLに触れられる数少ない施設でもあります。
館内には実物の車両展示や、実物さながらに電車の運転を体験できる運転シミュレータもあり、子どもから大人まで楽しめるコンテンツが充実。今回は、見どころやお役立ち情報を紹介します!余すことなく攻略するための、おすすめの回り方も聞いたので参考にしてくださいね。
京都鉄道博物館とはどんな施設?アクセスは?
鉄道を「見て・さわって・体験して」楽しく学べる!
実際の鉄道を「見る、さわる、体験する」ことができる博物館。“地域と歩む鉄道文化拠点”をコンセプトに、2016年に京都・梅小路にオープンしました。
“デゴイチ”の愛称で親しまれるD51形をはじめ、たくさんの蒸気機関車から子どもに大人気の500系新幹線まで、世代を超えて様々な車両が勢ぞろいしており、見ごたえたっぷり。2024年には累計入館者数が600万人を突破しました。
京都鉄道博物館の開館時間・入館料
[入館料金]一般1500円、高校・大学生1300円、小・中学生500円、3歳以上200円
[休館日]水(祝日、春・夏休み中は開館)、12月30日~1月1日、その他臨時休館日あり。公式webサイトを要確認。
入館チケットは、「じゃらん遊び体験予約サイト」で、事前に予約をしてから出かけることをおすすめします!
京都鉄道博物館へのアクセス
電車・バスでのアクセス
■電車
梅小路京都西駅より徒歩2分の場所にあります。京都駅から嵯峨野線に乗り換えて1駅で到着します。
足に自信があるなら京都駅からも徒歩で行けます。京都駅中央口より徒歩20分、梅小路公園を通り抜ける経路です。公園内を走る京都市電として初めて導入された“チンチン電車”なども眺めがてら散策しながら来館するのも楽しいですよ。
徒歩アクセス動画
また、JR西大路駅からも徒歩15分の距離です。
■バス
京都市バスB3バスのりばより205・208系統で梅小路公園・JR梅小路京都西駅前停留所下車徒歩3分、86・88系統で梅小路公園・京都鉄道博物館前下車徒歩すぐ
京阪京都交通バスC2バスのりばより2・14・15※・26・26B・28A系統で梅小路公園・JR梅小路京都西駅前停留所下車徒歩3分
車でのアクセス・駐車場
名神京都南ICが最寄りで、1号線を北上して約15分で周辺に到着します。
京都鉄道博物館には駐車場がないため、公共交通機関の利用が基本です。やむを得ず車で来館する場合は、近隣のコインパーキングや“パーク&ライド駐車場”を利用しましょう。“パーク&ライド駐車場”で料金を支払うときに京都鉄道博物館の入館記念券(半券)を提示すると、当日上限1日1500円のところ800円に値引きされます。
「パーク&ライド駐車場」について
次からは見どころを紹介します。
全54両もの本物の車両が見られる!
懐かしのレジェンド車両を撮影したり車内を見学したりしよう


エントランスを入ると奥に広がる、駅のプラットホームをイメージしたプロムナード。ここでは0系新幹線などたくさんの車両が展示されており、0系新幹線は運転台に入ることもできます。
続いて本館では、500系新幹線や寝台特急としても活躍した583系と呼ばれる電車など、こちらでもたくさんの車両を見ることができます。



トワイライトプラザでは、トワイライトエクスプレスの各車両が見どころ。扇形(せんけい)車庫は、蒸気機関車がずらりと並んで迫力満点!
文化的価値の高いD51形、通称“デゴイチ”も必見です。引込線は館外に延び、実際の営業線とつながっているため現役車両が展示されることもあります。
蒸気機関車で旅気分が味わえる「SLスチーム号」
本物の蒸気機関車で乗車体験ができる



鉄道博物館の前身、梅小路蒸気機関車館でも目玉だった本物の蒸気機関車が牽引する客車に乗車できる「SLスチーム号」が、現在も施設内を運行中。一日約6~12本程度の運行で、往復1kmを走り抜けるあいだ、つかの間の非日常体験ができます。
乗車にはチケットが必要で、現地での当日販売のみ。現地に到着したら、館内を観覧する前にチケット購入を済ませておきましょう。
気分は運転士!リアルな「運転シミュレータ」
新幹線や在来線の運転士になった気分で出発進行!

鉄道の運転士が実際に訓練で使用するシミュレータをもとに、訓練さながらに運転士体験ができます。運転時に携帯するかばんや、仕事道具の紹介も含まれており臨場感たっぷりなので、子どもも大人も夢中になれます。
在来線と新幹線があり、どちらも所要時間は約10分間です。集合時刻にゆとりを持って、運転シミュレータ前にスタンバイしておきましょう。
チケットは事前予約制。早めの購入がおすすめ
在来線・新幹線それぞれ、チケットの事前購入が必要なので、公式サイトを確認して購入しておきましょう。体験を希望する前日の20時から購入が可能です。当日でも購入はできますが、希望する時間枠が埋まっていることも多いので、なるべく早めに予約を済ませておきましょう。
時代もエリアも超えて列車が走る「鉄道ジオラマ」
迫力のジオラマで走行する列車の数々にくぎづけ



時代、地域、運行会社を問わず、さまざまな車両が走り抜けるジオラマ。幅約30m、奥行き約10m、1/80スケールで大迫力です。
新幹線が見たい、駅に発着する列車に注目したい、私鉄が走るところを見たい、全体を見渡したいなどの希望によって最適なスポットがあるのと、その日の運行スケジュールによってもプログラムが変化するので、何度見ても新しい楽しさが発見できるのが魅力的。満席になりがちなので、10分前には会場に入っておくことをおすすめします。
時の流れで変化してきた「駅や車両展示」
懐かしい!写真映えするレトロな風景

昭和初期と現在の駅を比較できる、実際の設備を再現したコーナー。有人改札や自動改札の雰囲気を味わい見比べながら、今と昔で、駅の役割や仕事がどう違うのかを知ることができます。レトロな駅舎のなかで写真を撮るのも楽しいですよ。
本物の踏切を使って安全の勉強ができる

実際の駅のプラットホームでは、ホームに設置された非常ボタンを押してみる体験ができます。また、近くに設置されている踏切は数分に一回遮断機が下り、本物さながらの動き。踏切非常ボタンは子どもがついつい押したくなると評判です。
列車を安全に走らせるブレーキ体験

鉄道の安全を守る役割を持つ「ATS」や、「ATC」といったシステムのしくみを紹介するコーナーです。「ATS」とは信号や線路の状況に応じて自動的に列車を停止させる「自動列車停止装置」、「ATC」は一定の速度を超えた場合に自動的に速度を落とす、「自動列車制御装置」というシステムのこと。
模型による運転体験を通して、楽しみながら安全について学ぶことができます。
線路を点検するための「軌道自転車」体験

実際に線路点検に用いていたものとそっくりな軌道自転車で線路を走行できる、軌道自転車の体験コーナーもあります。保線係員がどんな視点で線路を守り、安全な運行を支える仕事をしているのか、また線路の構造によって刻一刻と変わる音や乗り心地も知ることができます。
電車の構造が分かる展示の数々


電車が走る基本、歯車が力を伝える“動力”や、運行をスムーズに促す信号機のシステム、橋の構造や工法など、電車や駅を構成するものやしくみが学べる展示。鉄道の安全や快適性を保っているのは、こんな仕組みがあるからなんだ、と発見があるかも知れませんね。
お弁当やレストランでも電車気分を楽しもう
お弁当などを持ち込んでホールや中庭で食べることも可能ですが、せっかくなら館内で「ここでしか食べられないメニュー」を楽しんでみましょう。
車両モチーフのメニューもある♪館内レストラン



窓際の席からJR京都線や東海道新幹線など多くの走行列車を望むことができる、フードコートスタイルのレストラン。車両や線路がモチーフになったメニューのほか、「しば漬けピザ(1150円)」や、たこ焼きと焼きそばがワンプレートになった「関西プレート(1290円)」など、京都や関西をほうふつとさせる個性的なメニューもそろっています。
レストランは本館2階にあり、11時オープンで開店から閉店まで同一メニューを提供。ラストオーダーは16時です。
容器は持ち帰りOK!車両型のお弁当



新幹線型や貨物コンテナ型のお弁当をはじめ、「ひっぱりだこ飯(1500円)」など駅弁屋さんでもおなじみのお弁当が並びます。再利用可能な容器は持ち帰ることもできて、おみやげとしても人気!
ブルートレインの食堂車として使用されていた車両内でお弁当を食べることもできますよ。旅気分を味わえるのでおすすめです。
お弁当販売ブースと食堂車の場所は、レストランとは異なり、1階エントランス奥・プロムナード内の一角にあります。また開店と同時に販売が始まり、売り切れ次第終了となるため、お目当てのお弁当は観覧前に購入しておくことをおすすめします。特にドクターイエローは人気で毎日すぐ売り切れるそうですよ。
ミュージアムショップで買えるおすすめ土産・グッズ
ブレーキハンドル型ボトルキャップオープナー

炭酸飲料のふたを開ける時に使うと、“プシュッ”とまるで電車のブレーキのような音が鳴る「ブレーキ型ボトルキャップオープナー」。
コレクションするのも楽しいキーホルダーやマグネット


京都鉄道博物館のマスコット“ウメテツ”と展示車両、駅名標が連なったアクリルキーホルダー。0系新幹線などバリエーションは全5種類で、どれが入っているかは開けてからのお楽しみです。
マグネットは立体感があり、館内にも展示されているC62形蒸気機関車26号機がモデル。背景には京都の観光地や紅葉があしらわれています。
小分けで配りやすい鉄道プリント個包装のクッキー

スイートミルク味とチョコレート味の2種類がアソートされているラングドシャクッキーで、パッケージには京都鉄道博物館で展示されている車両の写真がプリントされています。個包装パッケージでたくさん入っているので、職場や友達グループ・ファミリーなど、大人数へのプレゼント向き。
季節ごとのイベントも見逃せない
「きかんしゃトーマスの世界展」を開催中

2025年3月15日(土)から5月6日(火)まで、原作出版80周年を記念して「きかんしゃトーマスの世界展~はたらく機関車たちのおはなし~」が開催中です。この展覧会では80年の歴史を振り返りながら、トーマスとなかまたちの世界観を楽しめます。この企画のほかにも、季節ごとに鉄道に関連するタイムリーな企画が随時予定されているので、何度訪れても新しい楽しさを発見できること間違いなしです。
混雑を回避!広報担当者に聞いた効率の良い回り方
ポイント1. 前売りチケットを買おう
じゃらんnetの「じゃらん遊び体験予約」ページから、前売りチケットを購入しておきましょう。当日に現地で購入することも可能ですが、前売り順に入館できるので、事前購入がベスト。
ポイント2.混雑必至の「SLスチーム号」と「運転シミュレータ」は先に予約
「SLスチーム号」は現地にて当日にチケット販売が始まるので、展示を観覧する前に、まずは乗車希望時刻のチケットを購入しておきましょう。
「運転シミュレータ」はオンライン予約サイトで電子チケットが発行されます。前日の20時から予約がスタートし、当日でも空いていれば希望の時間枠を予約することができますが、午前中の枠から順次埋まっていくので、早めに予約をしておきましょう。
ポイント3.お弁当は早めにゲット。ランチタイムはずらす


お弁当も売り切れることがあるうえ、ランチタイム前後は混雑します。観覧よりも前、来館したらすぐに購入しておくのがおすすめ。お弁当販売ブースと食堂車は、レストランと場所が異なりエントランス奥・プロムナード内にあります。前もって場所のイメージを持っておきましょう。
京都府京都市下京区観喜寺町
10時~17時(最終入館16時30分)
水(祝日、春・夏休み中は開館)、12月30日~1月1日、その他臨時休館日あり。公式webサイトを要確認。
梅小路京都西駅より徒歩2分
なし
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まとめ
鉄道の歴史とあゆみ、そして楽しさがたくさん詰まった京都鉄道博物館。電車に夢中な子どもや鉄道ファンだけでなく、「子どもが電車好きだから…」という人でも興味がそそられる展示や体験が充実しています。京都周辺におでかけするときは、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
※この記事は2025年2月26日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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