こぼらさんの兵庫県の旅行記

赤穂の城と海
- 1日目2018年6月30日(土)
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初日は太子町や龍野を見て回り、赤穂ロイヤルホテルに宿泊しました。赤穂城跡公園の隣にあり、周囲の雰囲気がいいですよ。ユニークな食事が付いたプランもあれば、朝食だけのエコノミープランもあり、赤穂周辺の観光はもちろん、ビジネスユースでも利用しやすそうです。駐車場が広く、自由に出入りできるのも魅力です。
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赤穂ロイヤルホテル前の通りに立つと、赤穂城跡公園を取り巻く堀と石垣が目前に広がっています。客室のある5〜7階の廊下窓からは、さらに広く見渡せます。なかなか得難い景観と雰囲気ですよ。
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堀を橋で渡ると、石垣に沿って遊歩道が整備されていて、季節ごとに花々が楽しめるようになっています。この時期は、終わりかけていましたが紫陽花を見る事ができました。
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ホテル1階にある洋食レストカフェ「イタリアントマトカフェ」での、オーダーバイキングを付けた宿泊プランがお薦めです。私たちは、これを目当てに宿泊しました。「イタリアントマトカフェ」の営業時間の都合で、夕方6時までにチェックインしなければいけないのが少し辛いですが、90分間で食べられる限りオーダーできます。
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パスタやピザ、シチュー・ドリアなど、メニューの中から好きなものを次から次へとオーダーしていきます。まずはパスタの基本、「南イタリアの香りトマトソース」から。「ドイツステッペンチーズのトマトクリームパスタ」とともに取り分けていただきました。
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次なるパスタは「ベーコンのほうれん草クリームスパゲティ」。「ボローニャ風ミートソーススパゲティ」とともに、夫婦で取り分けていただきました。
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本格的なビーフシチューとナン。牛肉がよく煮込まれていて柔らかく、美味しかった。ナンも、そこらのパン屋さんで売られているものより、もちもち感があって満足。
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そろそろお腹がいっぱいになってきましたが、もう一品に挑戦。「ハッシュドビーフドリア(半熟卵のせ)」。子供向けメニューと言うなかれ。なかなかの味ですよ。
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デザートに、いちごたっぷりのショートケーキをいただきました。これを特に楽しみにしていたのです。実は、赤穂ロイヤルホテルに宿泊してオーダーバイキングを楽しむのは5回目でした。3回目と4回目は、いちごショートケーキがショーケースになくて、がっかりしたものです。それで今回は、じゃらんの予約画面に「いちごショートの確保を!」と書き込んでおいたのです。これをホテルが聞き届けて下さり、フルーツケーキやジュレなども含め豊富に用意して下さいました。もうお腹いっぱいで1個しか食べられませんでしたが、ホテルの皆さんに感謝!
- 2日目2018年7月1日(日)
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城跡と聞けば、堀と石垣だけの姿を連想しますが、赤穂城跡は良い方に期待を裏切ってくれます。赤穂城は明治の廃城令によって取り壊されてしまいましたが、昭和から平成にかけて計画的に復元が続けられてきました。昭和10年に大手門前の堀と太鼓橋を復元されたのを皮切りに、昭和46年に城跡が国の史跡に指定され、本丸庭園と二の丸庭園が国の名勝に指定されたのは、ごく最近(平成14年)です。長い時間をかけて赤穂城の復元がなされ、全体が拡大・充実されているのは頭が下がります。 復元された石垣、塀、櫓の完成度が高い事に驚かされます。
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赤穂城本丸の表玄関となる本丸門。手前の高麗門が二の門、その後ろに門の上に建物を乗せた櫓門(一の門)があります。この門は明治の廃城で取り壊されていましたが、平成4〜8年にかけて復元されたものだそうです。門はもちろん、石垣も塀も堀も復元されたものだったのですね。そうは見えません。
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本丸厩口門。これも再建なのですが、そうは見えない丁寧な造りで完成度が高いです。 明治の廃城後、跡地は県立赤穂高等学校の通用門になっていました。平成8年(1996)の発掘調査によって門礎石等が良好な状態で見つかり、赤穂高等学校を移転させて復元事業が進められました。平成13年(2001)に門、橋、土塀や周辺の石垣が整備され、往時の姿を取り戻したそうです。
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本丸厩口門の前から北側の堀を望んだところ。堀のグリーンと塀のホワイトのコントラストが映えて、気品が感じられます。
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本丸門から本丸跡に入っても、これといった復元建造物はありません。広場の奥に天守台があるだけです。広場の舗装地面を見ると、あちこちに住宅の間取り図面みたいなラインが描かれています。殿様が起居していた本丸御殿や、政庁があった場所に、畳サイズを単位にして間取りや広さを表示しているのです。
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全ての塀や櫓が復元されている訳ではありません。堀と石垣だけの所もあります。順次復元エリアを広げているそうなので、ここの石垣にも櫓や塀が姿を現す日が来るのかもしれません。 堀と石垣だけでも、周囲が緑で囲まれ、公園として美しいたたずまいを見せています。
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石垣も、経年劣化で傷み崩れかけてきたところが、新しい石に差し替えられて補修されているのがわかります。
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大石神社には、大石内蔵助(大石良雄)ら赤穂浪士47名が祀られています。明治になってから創建されたそうです。江戸時代、討ち入りを幕府が義挙・義士とは認めなかったので、神社や寺院を建てて大々的に祀ることができなかったらしいです。 神社参道の両脇には、中国の兵馬俑みたいに見えますが、四十七士の石像が並んでいます。
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大石神社の社殿。江戸幕府からは義士として認められなかったので、創建は明治になってから。大石神社創建を政府が許可したのが1900年、社殿が竣工したのは1912年(大正元年)だったそうです。
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大石良雄宅よりも 大石内蔵助邸と表現した方がわかりやすいです。 大石神社社務所で義士資料館拝観券(450円)を入手すると、3カ所(義士宝物殿・義士木像奉安殿・大石邸長屋門と庭園)見て回れます。個人的には、大石邸庭園が一番見応えがあったと思います。 赤穂城にまつわる遺構や建築物の中で、一番早く(大正12年)国の史跡に指定されたのが大石内蔵助邸でした。庭園ともども、それだけの雰囲気を感じさせてくれます。
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これが大石内蔵助邸の正面長屋。浅野家筆頭家老であった大石内蔵助の一家三代が五十七年にわたり住んでいた屋敷の一部です。何回かの改修・修築はあったものの、おおむね赤穂義士たちが活躍していた時代の建物が残っています。なかでも長屋門(写真左側)が往時の姿を留めているので、国の史跡に指定されています。 内蔵助と主税の親子が日常的な登城で出入りし、江戸より赤穂事件の悲報を知らせる早打ち使者が叩いたのもこの門でした。
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大石邸前から見た庭園と義士木像奉安殿。
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義士宝物殿。自分の知識・認識の不足なのかもしれませんが、これといって見るべきものはなかった。
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義士木像奉安殿の内部。木像ですから仏像を見ているような気がしてしまいます。赤穂義士ファンなら、全員の名前とプロフィールを知っているのでしょうね。
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大石神社から東の方へ歩いていくと、堀の傍で、蔵が5棟並んでいる場所がありました。赤穂歴史博物館でした。「塩と義士の館」という愛称になっています。確かに赤穂の塩も有名ですが、義士と並べて表現すると違和感があります。1階は、古くから赤穂の特産品であった塩についての展示、2階は赤穂城と城下町、赤穂義士についての展示があります。
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赤穂歴史博物館は、裏(お城側)から見ると蔵ですが、表から見ると近代的なデザインとなっています。
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赤穂御崎は、海抜15〜20m程度の高さがありますので、播磨灘や瀬戸内海の展望が良いです。この日は少し波が高く、穏やかな景色とは言えなかったのが残念です。
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航海安全や縁結びの神様だそうです。7月に入っていましたが、茅輪が残っていました。
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拝殿。神社は播磨灘を向いています。船乗りたちは、海上から神社に向かって参拝をするそうです。明治時代、かの有名な連合艦隊司令長官・東郷平八郎が先勝祈願のため参拝しているとのこと。
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神社の前には海が広がっているだけ。本当に海に接している神社なのですね。遠くに西島や家島がかすんで見えます。
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赤穂東御崎周辺の方が、赤穂御崎付近よりも公園らしく整備されています。広い駐車場もあって、アクセスも良好です。それにしても赤穂では、どこへ行っても忠臣蔵と義士ですね。大石内蔵助の像がここにもありました。写真の右側はソメイヨシノです。この周辺に1,700本植樹されているそうです。桜の季節は素晴らしい眺めになるのでしょう。
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すぐ近くの民宿のプライベートビーチという感じでした。小振りな海水浴場なので、真夏のピークでも芋を洗うような混み具合にはならないでしょう。親子連れが来ていましたが、海水浴には少々早すぎましたね。波も高めでした。
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小雨を遣り過ごそうとしてみえたのでしょうか、先着の観光客が展望台でお弁当を食べていました。私たちは、ぐずついた天気と蒸し暑さで展望台が空くのを待っていられず、斜面の遊歩道を下り、海岸に向かいました。道の途中は樹木が視界を遮り、高台からの海の眺めを楽しめなかったのが残念です。
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赤穂東御崎公園の海岸。波打ち際には岩がごろごろあって、熊野の海岸にいるような気がしました。
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赤穂御崎や赤穂御崎公園からの眺めもいいですが、ここからの眺めもなかなかのものです。ここに来た時に、ちょうど晴れ渡ったからかもしれませんが、穴場だと思います。 広い芝生広場も魅力的です。フリスビーで遊んでみたいですね。隅に洗い場やかまどがありますから、ここにテントを貼ってキャンプ場としても使えるようです。 私たちがお邪魔した時は、地元の小学生と親御さんの団体(子供会?)がバーベキューを楽しんでいました。
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こちらは野外活動センターの管理棟。60名が宿泊できるそうです。子供たちが集まり、臨海学校など団体活動研修をするための施設でしょう。美しい播磨灘を見ながらの自然体験は楽しそうですね。
赤穂の城と海
1日目の旅ルート
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