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こぼらさんの奈良県の旅行記

桜の長谷寺・法起院

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真言宗豊山派の総本山・長谷寺。西国三十三所の第8番霊場です。全国に三千余の末寺があり、信徒数は200万人ともいわれる大寺です。桜や牡丹の名所としても知られています。 伊勢神宮への参宮道として有名な初瀬(はせ)街道が長谷寺を起点としていて、街道名の由来にもなった程に、古来より参拝者を集める名刹です。また西国三十三所は、長谷寺を開基した徳道上人が三十三所の観音霊場めぐりを広めようとした事を以て草創とする、日本最古の巡礼道です。いわば長谷寺は西国三十三所と伊勢参宮の要です。2017〜2019年は、三十三所の観音霊場めぐりが草創されて1300年ということで、「三十三所草創1300年」記念行事が各所で開催されています。桜の時期なので参拝しました。

三重ツウ こぼらさん 男性 / 60代

1日目2019年4月6日(土)

法起院

桜井市

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長谷寺の門前通りにあります。西国三十三所の番外霊場であり、西国三十三所を草創した徳道上人の御廟所です。師である道明上人と共に長谷寺を開創した人でもあります。このため、長谷寺の塔堂の一つと呼んで差し支えないでしょう。 長谷寺を開基したお方の廟所らしく、門と堂は北(長谷寺のある方向)を向いています。

法起院

桜井市

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徳道上人を祀る開山堂。長谷寺の塔頭の一つと見なされる一方、独立した寺院でもあります。徳道上人像が御本尊の小さな堂ですが、寺院としての本堂に相当します。このため境内にある建物は、この開山堂と庫裏だけです。端正な雰囲気を漂わせています。 開山堂の裏側に、徳道上人の御廟塔である十三重石塔があります。

仏足石。現代に作られたもののようです。なんでもインドで作られたものとか。

法起院

桜井市

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西国三十三所の御砂踏み。西国三十三所を草創した徳道上人の霊廟である石造十三重塔のまわりには、西国三十三所と番外霊場の名前を刻んだ石タイルが並んでいます。石塔の正面から時計回りに、石タイルを踏みながら巡礼していきます。

長谷寺の桜

桜井市

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門前通りを上りきると長谷寺の入口に至ります。「長谷寺」の碑の右側に、参拝者が休憩できる「総受付」という建物があります。 門前参道の枝垂れ桜が見事です。

長谷寺の桜

桜井市

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枝垂れ桜の下から門前参道の外を見ています。右手に門前街があり、左手に初瀬川が流れています。初瀬川の岸に沿って桜並木があります。この桜並木は満開になっていました。

入山受付がある仁王門前の広場。ここで入山料500円を納めて拝観開始です。

仁王門前の広場の右手を見ると、モクレンがはつらつとした感じで咲き誇っていました。奥には初瀬川の桜並木が見えました。

長谷寺 本尊大観音尊像特別拝観

桜井市

仁王門の前に、西国三十三所・開創1300年イベントの「御本尊大観音特別拝観」の掲示がありました。本堂受付で特別拝観を申し出ると1000円納めることになります。仁王門前の入山受付で申し出れば、入山料500円と特別拝観料合わせて1300円の通しチケットを入手できます。200円お得になります。 御本尊である十一面観音菩薩の大きな立像を真下から仰ぎ見ることができます。また掲示写真の通り、しゃがんで、お御足に触れながら拝むことができます。十一面観音菩薩立像は高さが10m余り(三丈三尺)もあるので、しゃがんで仰ぎ見るとその威容に圧倒されます。

仁王門をくぐると、すぐに長い登廊に入ります。左右の景色を楽しみながら、長い登廊を上り本堂に向かうのは、長谷寺参拝の特徴にもなっています。

長谷寺の桜

桜井市

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登廊は途中の2ヶ所で折れていて、それを境に上中下の三廊に分かれています。三廊を合わせた長さは200m弱(108間)で、階段数は399段です。 仁王門の内側から始まる登廊は下廊ですが、そこから本堂を見ると中廊が本堂正面を横切るように通っています。中廊を隠すように桜が植えられています。

下廊を歩いていたら、建物に似合わない表示とCCDカメラを見つけました。春の特別警戒中って何だろうと思っていたら「特別公開中」でした。国宝も拝観できるのに無料で公開されているのには感心しました。ただし常時公開ではなく、春と秋のみです。

春季特別寺宝展

桜井市

「春の特別公開」の会場である宗宝館(宝物館)。下廊(長い登廊の上り始めの部分)の途中、右手に見えてきます。毎年、春と秋に開扉され、長谷寺に伝わる国宝や重要文化財などの宝物が無料で公開されています。

中廊から下廊を振り返ったところ。本坊の向こうに見える桜並木が春霞で煙って見えました。

登廊の最上部・上廊を上りきると鐘楼に至ります。それをくぐると、本堂東側の広場に出ます。

本堂横(東側)には特別拝観者用の入口が設けられていました。すぐ傍に「御本尊大観音特別拝観」の掲示がされています。特別拝観をしなくても本堂正面より十一面観音菩薩立像を拝むことができますが、いかんせん立像が大きいので目線を上下に変えないと全体を拝み見ることができません。やはり特別拝観の方が、十一面観音菩薩像の足元から全体像を仰ぎ見ることができますし、後ろに回って後ろ姿も見ることができるので、お薦めです。

長谷寺 本尊大観音尊像特別拝観

桜井市

特別拝観の受付では、手のひらに香を、左手首には「結縁の五色線」を付けてもらえます。香についての受付係員さんの説明が印象的でした。「ハンドクリームのように、左右の手のひらに良く塗り伸ばして下さい。」というもの。わかりやすいですけど・・。

長谷寺

桜井市

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国宝の本堂正面に移動しました。威風堂々とした建物です。正面(南側)には、絶壁に懸造りされた大きな舞台があります。ここから長谷寺の広い伽藍を見渡すことができます。 写真の左側に、何名かの参拝客がカメラを構えて左手を向いていますね。皆さん国宝の本堂や本尊の十一面観音立像に背を向けているので不思議に思い、左を見てみました。

長谷寺の桜

桜井市

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西の丘陵地にある五重塔と桜。東の丘陵地にある本堂との間には谷があり、桜は谷に植えられています。本堂正面の舞台から五重塔を望むと、五重塔を背景にした桜が見られます。本堂前の舞台上にいた皆さんは、この景色を撮影していたのです。なるほどと納得できたというよりも、カメラを構える皆さんがいなければ気付かないところでした。

長谷寺

桜井市

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本堂正面の舞台から本坊を見ています。手前に僧坊が見えていますが、本当に広い伽藍です。 本坊は、もともとは徳川将軍の寄進で建立されたものでしたが明治44年に焼失し、大正13年に再建されました。写真中央奥の大講堂を中心に、総檜造りの大殿堂となっているので平成26年に重要文化財に指定されました。

本堂の西側に移動しました。すぐ近くに大黒堂があり、傍に佇む枝垂れ桜が見事でした。大黒堂よりさらに西の方に歩いて行くと、弘法大師御影堂・本長谷寺・五重塔をめぐることができます。さらに奥に進むと奥の院があります。

弘法大師坐像(御影)を安置している御影堂。本堂の特別拝観で、十一面観音像の西側にも同様の像が公開されていました。本堂の弘法大師坐像の隣には、真言宗中興の祖とされている興教大師坐像もありました。

本長谷寺。長谷寺は、天武天皇の勅願により、この場所に道明上人が精舎を建てた事が起源となっています。白鳳時代(朱鳥元年:686年)の事で、1330年以上前です。気が遠くなるほどに古い歴史があります。 今の建物は江戸時代以降に建立されたものでしょう。

本長谷寺の中には、「銅板法華説相図」が金色に輝いて鎮座していました。天武天皇の病気平癒のために作られたもので大変に古く、銅板であることもあり、本物ならこのように金ピカのはずはありません。本物(国宝)の「銅板法華説相図」は宗宝蔵に収蔵されていますし、もっと黒々とした色をしています。これは新品の頃の鮮やかさを復元したレプリカ展示なのでしょう。撮影禁止の表示もありませんでした。 右に見える像は道明上人でしょうか。表情がとてもリアルです。

長谷寺

桜井市

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本長谷寺付近から本堂を見ています。本堂は複雑な形状になっているのが見えます。右側の礼堂(外陣)部と、左手の十一面観音立像がおられる正堂(内陣)部が接合しているように感じます。 長谷寺の歴史は古いのですが、本堂は幾たびも焼失しています。現在の本堂は、徳川家光の寄進により、1650年に落慶したものだそうです。平成16年に国宝に指定されました。

長谷寺

桜井市

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五重塔。1954年に建立され、1989年に大修理がされているとのことで、現代の建物です。新しいからといって、長谷寺の雰囲気を損ねてはいません。何百年も前から立っていたような印象を受けます。

鮮やかな朱塗りと桜とがマッチしていました。

一切経蔵。全ての教典が収蔵されていたとのこと。このうち国宝の法華経(鎌倉時代)と、重要文化財の宋版一切経とは、今は宗宝蔵に収蔵されています。

奥の院。豊臣秀長の供養塔もあるとの表示がありましたが、どれがそうなのかはわかりませんでした。

奥の院から五重塔へ戻る際に、桜に囲まれた本坊を見下ろすことができました。

総本舗 白酒屋

桜井市

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帰り道に総本舗・白酒屋に寄って焼き草餅を買いました。白酒屋の店舗は、長谷寺の門前街の中で目立ちます。 焼き草餅は葛切りや葛餅とならんで、長谷寺参拝名物の一つです。3個で400円でした。

総本舗 白酒屋

桜井市

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これが焼き草餅。粒餡の草餅を絶妙な火加減で軽く焼いています。とてもアツアツで、手でつかんでいるのが辛いくらいでした。よもぎの香りがして香ばしく、とてもおいしかった。

1日目の旅ルート

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