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こぼらさんの石川県の旅行記

金沢 東山・浅野川を散歩

  • 家族(親と)
  • 3人〜5人
  • 芸術・文化
  • 史跡・歴史
  • 自然
  • 格安旅行

義父の四十九日法要のために、家族で金沢に1泊しました。学生時代に金沢・東山に住んでいたご縁で、東山の宿を選びました。 早起きして、浅野川沿いの「主計町茶屋街」と「ひがし茶屋街」を散策しました。法要に出かけるまでの30分余りの事でしたが、浅野川大橋付近を歩くのは34年ぶりで、とても懐かしかった。昔と変わらない所もあれば、21世紀になってから観光地として再整備され様子が一変してしまった所もあり、浦島太郎気分が味わえました。

三重ツウ こぼらさん 男性 / 60代

1日目2019年10月19日(土)

ペットと泊れる宿 ひがし茶屋街 夢見草

「ペットと泊れる宿 ひがし茶屋街 夢見草」を   >

学生時代に東山3丁目のアパートに住んでいました。この金沢東山キャビン【はこぶね】からは直線距離で50mも離れていない場所でした。今回、金沢に家族と一緒に泊まるにあたり、安価で気楽に泊まれるゲストハウスが懐かしの東山にあると知り、ここを選びました。 泊まったのは金曜日の晩でしたが、暗くなっていたのと生憎の土砂降りで、浅野川沿いの風光明媚なスポットは見られませんでした。 翌朝、早起きして散策しました。

金沢東山キャビン【はこぶね】のすぐ近くに、浅野川に架かる「中の橋」があります。この橋は、しばしば映画やテレビドラマの舞台になる事で有名です。 学生時代は毎日この橋を渡って学校に通っていましたが、景色の良い贅沢な通学路だったと今さらながらに思います。

中の橋の上から、浅野川の下流方向を見ています。この先で蛇行しながらも、浅野川は金沢駅の近くを流れ、河北潟や金沢港の方に注いでいきます。

中の橋の上から、浅野川の上流方向を見ています。奥に見える橋は浅野川大橋です。右手に見える街並みは「主計(かずえ)町茶屋街」です。

中の橋を渡り、主計町側に来たところです。カラータイルが敷き詰められた遊歩道が美しいです。この遊歩道は「鏡花のみち」という名前が付いています。

中の橋の橋詰(主計町側)付近に「主計町緑水苑(かずえまち・りょくすいえん)」という親水公園があります。 緑水苑のあたりには、江戸時代には「内惣構(うちそうがまえ)」がありました。惣構とは、防備のために金沢城下町を囲んでいた堀や土居(土塁)のことです。旧金沢城には、外・内二重の惣構が備えられており、ここは内惣構の一部だったのです。 ここの堀は城の内堀とつながっていて、内堀の水が溢れないように、ここで浅野川に注ぎ出す構造になっていました。

「主計町緑水苑」の様子。旧金沢城の内惣構であった堀を流用して池泉回遊式庭園になっています。 写真の奥に、手すりがある回遊路の石段が見えます。この段差が惣構を構成していた土居です。 写真右に小さな橋の欄干が見えます。この橋が架かっているのが、内惣構の堀だった小川です。今は庭園の池沼となっています。 明治以降に堀は埋め立てられて狭くなりました。写真手前の、土が見えている部分が埋め立てられた堀です。かつては11mもの幅があったそうです。

緑水苑の裏手には泉鏡花生家跡があります。そこには復元された泉鏡花生家がありますが、その雰囲気に合わせた造りの茶室が設けられています。 緑水苑が池泉回遊式庭園を兼ねる公園になっているからです。

主計町茶屋街

金沢市

「主計町茶屋街」を   >

主計町は浅野川左岸にあります。昔ながらの風情ある料理屋や茶屋が立ち並んでいます。町の名前は、藩政時代この場所に加賀藩士・富田主計重家(とだかずえしげいえ)の上屋敷があったことによります。 浅野川の主計町寄りの沿道は「鏡花のみち」と呼ばれ、とても趣ある散策路となっています。

主計町茶屋街

金沢市

「主計町茶屋街」を   >

「鏡花のみち」沿いにある木津屋旅館。浅野川を見下ろす絶好な場所にあり、主計町茶屋街を代表するような風情を漂わせています。さぞや宿泊費は高いだろうと思いきや、平日の素泊まりなら5,000〜6,000円らしい。 高級な料亭旅館のように見えますが、お値打ちな旅館というのが実態のようです。これは利用しない手はありません。

浅野川大橋

金沢市

「浅野川大橋」を   >

浅野川の主計町側岸から見た浅野川大橋。橋の向こうに見えているのが「ひがし茶屋街」。橋の様子は昔と全く変わっていません。 初代の橋は、1594年(文禄3年)に加賀藩祖・前田利家が北国街道に架けたもの。現在の橋は、大正11年に造られています。レトロな美しさです。 21世紀に入ってから、この辺りは観光地として再整備され、浅野川大橋も国の登録有形文化財に指定されました。

浅野川大橋を横切って橋場町に来ました。橋詰めに橋場町緑地と呼ばれる小さな公園があります。昔、この辺はパチンコ屋さんだったので、余りの変わりように驚きました。 公園には木造の燈台のような塔が立っています。明治初期に建てられた火の見櫓を復元したものらしい。ただし原寸大ではなく、1/3の縮小版とのこと。 明治時代には同様の櫓が犀川大橋詰めと下堤町にもあり、「金沢の三櫓」と呼ばれていたそうです。

梅ノ橋

白山市

「梅ノ橋」を   >

浅野川に架かる観光用の木造橋は二つあります。「梅ノ橋」と「中の橋」です。 どちらも歩行者専用ですが、兼六園方面から「ひがし茶屋街」へ行くには「梅ノ橋」を、「ひがし茶屋街」方面から「主計町茶屋街」に行くには「中の橋」を渡るのをお勧めします。浅野川大橋を渡ってもいいですが、より風情が感じられるからです。 「梅ノ橋」の周辺は、地元が生んだ文豪・泉鏡花の小説「義血侠血(ぎけつきょうけつ)」の舞台として使われました。このため、ヒロイン「瀧の白糸」の像が建てられています。

並木町の松並木

金沢市

「並木町の松並木」を   >

「梅の橋」の上から、いま歩いてきた浅野川の下流方向を見ています。左岸の並木の下を歩いてきたのですが、この並木は意外と古いのです。加賀藩時代より、堤防を補強するために植えられていた松並木なのです。こうした経緯があるので、浅野川左岸は並木町と呼ばれます。 右岸は「ひがし茶屋街」がある事で知られる東山1丁目です。川の岸には桜の木が多く植えられています。

徳田秋聲記念館

金沢市

「徳田秋聲記念館」を   >

金沢生まれで、明治後期から昭和初期にかけて活躍した小説家・徳田秋聲の記念館です。梅ノ橋の「ひがし茶屋街」側たもとの近くにあります。私が学生の頃には見かけた覚えがないのですが、それもそのはず開館は2005年だったそうです。 徳田秋聲の直筆原稿や遺品などを展示しています。今回は朝早くに来ましたので、記念館は開いていませんでした。

心の道(卯辰山山麓寺院群散策路)

金沢市

「心の道(卯辰山山麓寺院群散策路)」を   >

梅ノ橋を渡り、徳田秋聲記念館の前を通り過ぎて「ひがし茶屋街」を横切りながら進むと、卯辰山山麓寺院群に向かう散策路に差しかかります。まさに小京都といった雰囲気がします。 卯辰山山麓寺院群そのものは「ひがし茶屋街」の北(東山2丁目)にありますが、そこに至るまでの散策路が「心の道」の名にふさわしいと思います。

ひがし茶屋街

金沢市

「ひがし茶屋街」を   >

茶屋ではありませんが、古い町屋がとても目立つ経田屋米穀店。今も現役の店舗として活躍しています。江戸時代末期に米穀商として創業し、今は製粉業もやっています。 建物は明治37年の建築で、当時の町屋建築の特徴を備えているので金沢市の保存建造物に指定され、国登録有形文化財にも登録されている貴重な存在です。

ひがし茶屋街

金沢市

「ひがし茶屋街」を   >

ひがし茶屋街の中心となる広場です。21世紀に入ってからの再開発でできた観光エリアです。コンサートやイベントなどが開催できるようになっています。 正面に見えるのが伝統工芸ギャラリー「金澤しつらえ」で、右がカフェ「東山一久」。

ひがし茶屋街

金沢市

「ひがし茶屋街」を   >

きんつばで有名な中田屋さんの東山茶屋街店。大正・昭和を感じさせます。2階が和風カフェになっていて、きんつばだけでなくケーキやシュークリームなどの洋菓子も楽しめるようになっています。 今回は早朝散策で来たので、店は開いていませんでした。あらためて甘味を楽しみに来たいところです。 ひがし茶屋街は、道路がカラータイル敷きで電柱もないので、見た目がきれいであるし歩きやすいのが特徴です。

広場の方を振り返っています。電柱がないので、すっきりとした街並みとなっています。

焼き鳥 吉月 きつつき

金沢市

店前の柳が見事な「おでんと焼き鳥の吉月」。吉月は「きつつき」と読むらしい。浅野川大橋北詰の近くにある茶店・食事処です。通り向かいの「ひがし茶屋街」を訪ねた観光客が休憩に寄りやすいロケーションです。 学生時代にあれば頻繁に利用したのでしょうが、当時はありませんでした。

浅野川右岸(東山3丁目)の道を通って宿に戻ります。学生時代からある銭湯「くわな湯」の前より、対岸の主計町茶屋街を見ています。

主計町茶屋街

金沢市

「主計町茶屋街」を   >

主計町茶屋街は、「ひがし茶屋街」・「にし茶屋街」と並び、金沢の三大茶屋街として知られています。「ひがし茶屋街」から近く、浅野川大橋を渡ってすぐの場所に位置しています。金沢の風情や情感を楽しめるコースとして、地元の人たちにも観光客にも親しまれています。 浅野川をはさんで見る主計町茶屋街は、水に浮かぶ楼閣のようにも見え、「千と千尋の神隠し」に登場する油屋に似ていると思います。

宿に戻りました。基本的にゲストハウスなので、ホテルや旅館の雰囲気とは全く違っています。玄関のシンプルながら明るくて気の利いた雰囲気からは、昔のユースホステルが思い出されました。お洒落な感じの下宿のようにも感じました。

1日目の旅ルート

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