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2016.01.01

世界遺産・日本遺産を訪ねて。のんびり、ぶらりさんぽ~広島・山口・島根・鳥取の旅~

「世界遺産」とは、世界遺産条約に基づいて作成される「世界遺産一覧表」に記載されている物件のこと。

「日本遺産」とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定するものです。

日本には、たくさんの世界遺産・日本遺産がありますが、今回は、広島・山口・島根・鳥取の中国地方の遺産めぐりをご紹介します。

記事配信:じゃらんニュース

【広島】エリア

何度訪れても、心にせまる何かがこみあげてきます。

目の前に立つだけで何かを訴えかけるような佇まいを見せる原爆ドームと嚴島神社の「荘厳な姿」を心に焼き付けましょう。ちょっと足を延ばすなら、日本遺産に認定された「坂のまち・尾道」はいかがでしょうか。

映画のワンシーンに登場するような、フォトジェニックな絶景が待っています。

原爆ドーム

平和な今を再認識させてくれる世界遺産

1945年8月6日、広島市に原子爆弾が投下されました。広島県産業奨励館と呼ばれていた建物は原爆ドームとなり、原子爆弾の惨禍を今に伝えています。

核兵器廃絶を世界に訴えるシンボルの前で、平和への祈りを捧げましょう。

原爆ドーム
爆風がほぼ真上から吹いたため、ドーム部分は奇跡的に倒壊を免れた原爆ドーム
■原爆ドーム
[TEL]082-247-6738(広島市観光案内所)
[住所]広島県広島市中区大手町1-10 M終日
[定休日]なし
[料金]無料
[アクセス]原爆ドーム前電停より徒歩1分
[駐車場]なし
「原爆ドーム」の詳細はこちら

尾道市

振り返れば、猫がいる。日本遺産の街

猫の細道

招き猫美術館から天寧寺三重の塔までの細い路地には、ふくふくしいフォルムの「福石猫」がこっそり隠れています。くねくねした坂道を猫目線でてくてく歩けば、にゃんとも素敵な出会いがありそうです。わくわくできる猫の細道。

猫の細道
猫の多い尾道。細くて急な坂道を上る人間を、猫が追い越して行くことも
猫の細道
町中に住み着いている福猫石が、そっとあなたを見ている…かも
■猫の細道
[TEL]0848-37-9736(尾道観光協会)
[住所]広島県尾道市東土堂町
[営業時間]終日
[定休日]なし
[料金]無料
[アクセス]千光寺山ロープウェイ山麓駅より徒歩1分
駐車場/ なし
「猫の細道」の詳細はこちら

おやつとやまねこ

尾道で小腹が空いたら、尾道産たまご&砂谷牛乳を使った、やまねこ印のプリンを食べましょう。猫が分けてくれよとやってくるかもしれません。魚型の容器に入ったレモンシロップをかけるにゃん。

おやつとやまねこ
ビンでゆっくり加熱することで、柔らか&なめらかな舌触りになるにゃん
おやつとやまねこ
素材にも味にも食感にもこだわった、おやつが並ぶ
■おやつとやまねこ
[TEL]0848-23-5082
[住所]広島県尾道市東御所町3-1
[営業時間]10時~19時(売切次第閉店)
[定休日]月(祝日の場合は翌日)
[料金]尾道プリン324円
[アクセス]JR尾道駅より徒歩6分
[駐車場]なし
「おやつとやまねこ」の詳細はこちら

【山口・萩】エリア

高杉晋作や木戸孝允など、明治維新の立役者を数多く輩出した「維新胎動のまち・萩」。維新志士たちの息吹を感じる萩は、2015年に「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産に登録されました。

多くの若者がここで志を育み、新しい日本のために命をかけて戦った。細い路地が連なる町並みは往時のままで、角を曲がれば志士たちとすれ違いそうな錯覚さえ起きます。

着物が似合うまちで、明治維新にかけた志士たちの情熱を感じましょう。

萩の5資産を含む「明治日本の産業革命遺産」

維新志士たちが闊歩した。
古地図のままの城下町

幕末の英雄も歩いた城下町
「萩城下町」

江戸時代に形成された町割が、そのまま残る萩。白いなまこ壁が青空に映える「菊屋横町」は、日本の道百選の一つに選ばれています。

高杉晋作誕生地や木戸孝允旧宅など見所が密集しており、着物でゆっくり歩きたくなります。

萩城下町
維新志士たちが闊歩した古地図のままの城下町
■萩城下町
[住所]山口県萩市南古萩町付近
「萩城下町」の詳細はこちら

高杉晋作もここで学んだ「松下村塾」

身分を問わず誰でも学ぶことができた、吉田松陰主宰の松下村塾。この小さな私塾から、伊藤博文や品川弥二郎など明治の日本を牽引する人物が誕生した貴重なスポットです。

松下村
松下村塾見学後は、吉田松陰を祀った松陰神社にも参拝しよう
■松下村塾
[TEL]0838-22-4643
[住所]山口県萩市椿東1537
[営業時間]終日
[定休日]なし
[料金]無料
[アクセス]萩循環まぁーるバス(東回り)「松陰神社前」バス停より徒歩すぐ
[駐車場]118台(普通車無料)
「松下村塾」の詳細はこちら

近世反射炉は国内二基のみ「萩反射炉」

軍事力強化が急務だった萩藩は、鉄製大砲鋳造のため試験的に金属溶解炉を築造しました。高さ10.5mの反射炉からは、「海防と軍備充実」を重視した萩藩の熱意が伝わってきます。

萩反射炉
煙突は途中から2本に分かれているように見えるが、それぞれ独立している
■萩反射炉
[TEL]0838-25-1750(萩市観光協会)
[住所]山口県萩市椿東4897-7
[営業時間]終日
[定休日]なし
[料金]無料
[アクセス]萩循環まぁーるバス(東回り)「萩しーまーと」バス停より徒歩5分
[駐車場]9台(無料)
「萩反射炉」の詳細はこちら

長州の洋式軍艦発祥の地「恵美須ヶ鼻造船所跡」

海防力強化を図るため、1856年に設立された軍艦製造所。ここで萩藩最初の洋式軍艦「丙辰丸」と「庚申丸」が建造されました。当時のままの防波堤から、海を眺めることができます。

恵美須ヶ鼻造船所跡
ゴツゴツとした大きな石が並ぶ防波堤は、幕末に建造された時のまま
■恵美須ヶ鼻造船所跡
[TEL]0838-25-1750(萩市観光協会)
[住所]山口県萩市椿東5159-14
[営業時間]終日
[定休日]なし
[料金]無料
[アクセス]萩循環まぁーるバス(東回り)「萩しーまーと」バス停より徒歩15分
[駐車場]30台(無料)
「恵美須ヶ鼻造船所跡」の詳細はこちら

県内最大級のたたら遺跡「大板山たたら製鉄遺跡」

製鉄炉跡などの生産遺構が残る場所。ここで製鉄された鉄は、恵美須ヶ鼻造船所で建造された萩藩の洋式軍艦第一号である「丙辰丸」に利用されるなど、日本の産業化を支える基盤となりました。

大ま板山たたら製鉄遺跡
伝統的な製鉄技法である「たたら製鉄」が、萩藩の近代化を支えていた
■大板山たたら製鉄遺跡
[TEL]0838-25-1750(萩市観光協会)
[住所]山口県萩市紫福257-5
[営業時間]終日
[定休日]なし
[料金]無料
[アクセス]小郡萩道路絵堂ICより50分
[駐車場]5台(無料)
「大板山たたら製鉄遺跡」の詳細はこちら

【島根・石見】エリア

16世紀半ば、世界地図を作成したポルトガル人は、日本の石見地方付近に「ミネソ ダ プラタ(銀鉱山王国)」と記しました。

江戸時代初期には世界の銀生産量の約3分の1を生産し、シルバーラッシュを巻き起こした石見銀山。閉山となった今は豊かな自然に包まれた里山として、静かなにぎわいを見せています。

広く東アジアまで流通した「石見銀」に思いを馳せながら、間まぶ歩(坑道)や伝統的な町並みで時の流れを感じましょう。

石見銀山遺跡とその文化的景観

世界遺産の石見銀山遺跡と、どこか懐かしい日本のまち並み

大森の町並み

赤銅色が特徴の石州瓦葺きの家が並ぶ大森の町並みは、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

地元の人々の暮らしが垣間見える長閑な通りは、初めて訪れたのに、懐かしさを感じさせる不思議な空気が流れています。

日本ならではの空気が感じられる貴重な町並みです。

大森の町並み
「ミネソ ダ プラタ」と言われた銀の王国がひっそりと眠る
大森の町並み
古民家を改装したカフェや雑貨店も点在しているので、町並み散策と併わせて立ち寄りたい
大森の町並み
間 歩(坑道)
龍源寺間歩の内部には、ノミで掘った跡が当時のまま残っている
間 歩(坑道)
全長約273mの坑道の中を、通り抜けながら見学しよう

石見銀山世界遺産センター

石見銀山が世界遺産に登録された3つの価値と、石見銀山遺跡総合調査の成果をテーマに構成した、「石見銀山を知るための」資料館。

銀山について分かりやすく解説しており、丁銀づくりも体験できます。世界遺産について詳しく知ることができるスポットです。

石見銀山世界遺産センター
石見銀山見学の拠点となる世界遺産センターで、銀山について学ぼう
石見銀山世界遺産センター
間歩を見学する前に立ち寄れば、銀山の歴史や文化をより深く感じることができる
石見銀山世界遺産センター
鉱脈や坑道の分布を映像や模型で解説
■石見銀山世界遺産センター
[TEL]0854-89-0183
[住所]島根県大田市大森町1597-3
[営業時間]8時30分~17時30分(3月~11月は30分延長)
[定休日]毎月最終火、年末年始
[料金]大人300円、小中学生150円
[アクセス]中国道三次ICより2時間
[駐車場]400台(無料)
「大森の町並み」の詳細はこちら

石見銀山世界遺産センター
「石見銀山世界遺産センター」の詳細はこちら

【鳥取・三朝】エリア

人間にそなわった六つの感覚、眼・耳・鼻・舌・身・意(心)。この六根を清らかにしてくれるというのが、国内初の日本遺産認定を受けた「三徳山・三朝温泉」。

身の危険を感じるほど険しい山の断崖に建立された投入堂に参拝したら、世界有数のラドン含有量を誇る三朝温泉で六根を清めましょう。

豊かな自然に包まれば、身も心も清々しく生まれ変わった気分になるでしょう。

三徳山三佛寺 投入堂

日本一危険?な仏堂参拝。

三徳山を訪れた役小角が、法力でお堂を岩窟に投げ入れた…。そんな伝説が残る、国宝投入堂。ふもとから眺めるだけでも圧巻ですが、積雪がなければ入山できます。

神と仏が宿る山で木の根や岩肌をよじ登り、六根清浄を願いましょう。ケガをしないように注意です。

三徳山三沸寺 投入堂

三徳山三沸寺 投入堂
一本の鎖を頼りに岩肌を登る、険しい登山道
■三徳山三佛寺 投入堂(みとくさんさんぶつじなげいれどう)
[TEL]0858-43-2666(三徳山総合案内三佛寺)
[住所]鳥取県東伯郡三朝町三徳1010
[営業時間]8時~17時(投入堂参拝登山受付は~15時)
[定休日]なし
[料金]志納金本堂まで400円、投入堂参拝600円
[アクセス]米子道湯原ICより1時間10分
[駐車場]80台 (無料)
「投入堂」の詳細はこちら

まとめ

中国地方の日本ならではの日本遺産や世界遺産を知れるスポットを5つ紹介しました。こちらの地方への観光の際はぜひ訪れるスポットのひとつとして参考にしてみてください。

※この記事は2015年12月時点での情報です

じゃらん編集部  じゃらん編集部

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