料亭旅館 板甚
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料亭旅館 板甚のクチコミ一覧
1 - 1件 (全1件中)
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- カップル・夫婦
ご当地感:5.0/味:3.0/価格:5.0/サービス:3.0/雰囲気:5.0
昔の殿様料理と立派な会場を期待して選択した宿である。勝山の旧中心地「本町通り商店街」に面し、趣のある外装である。道沿いには古い建物が幾つか見られ、舗装も綺麗に整備されている。宿は80半ばの店主の老夫婦が経営している。老女将はシャンとして応答も的確。宿泊施設はふた昔前のような古い家屋の様式だが、最新式のトイレや2人用の綺麗に改修された石板造りのお風呂もある。当日の泊り客が我々のみで、自由気ままに利用できたことが幸いだった。中庭が見通せる部屋には既に昔ながらの重い綿の布団が敷いてあった。夕食は宿泊棟の裏の建物で提供された。再建された食事棟は非常に綺麗で立派で、西側の出入口には大きな木戸門もあり、「料亭 嘯柳閣」の看板が出ている。玄関は重厚な造りで、立派な床の間のある12畳余りの部屋は昔の面影を残している。殿様料理には季節感はないが、鮭、子持ち鮎、鯛の焼物が美味しく、特に丸々と卵が入った鮎はそれだけで満腹になりそうだった。椀物は薄味、吸い物は少々辛めで、好みが分かれるところである。量が多く、食べきるのが大変だった。料理は一部を除き老女将の手作りだそうで、手の掛かる殿様料理は、1日1組で手一杯だそうだ。朝食は宿泊棟の奥の蔵の中で提供された。蔵内部は12畳程の部屋が2間と、奥には立派な床の間があり、古い書物や掛け軸、壷等の調度品が飾られていて、それらを観るのも面白い。朝食は適量で美味しく頂いた。夕食、朝食とも、殿様気分の楽しい経験をさせて頂いた。非常に趣向豊かな施設であり、リニューアルを続ければまだまだ宿泊施設としても継続可能であろうと思うが、売りである殿様料理の伝承や接客、施設の維持管理のための後継者の育成が急務であると思う。余談だが、お風呂を食前食後に2回利用したいことを申し出ていたところ、食事中にご主人がお湯を抜いてしまったと女将が伝えに来た際には笑ってしまった。ご主人は息子さんが自慢のようで、幾度も話していた。宿泊棟の廊下や蔵の入口付近の見える場所に荷物が積んである等、実質的に老女将一人だけでは整理できないようで、週2回程お手伝いが来ているそうだ。- 行った時期:2022年4月21日
- 混雑具合:空いていた
- 滞在時間:3時間以上
- 投稿日:2022年4月27日
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