2022年11月に3エリアで開園した「ジブリパーク」が、2024年3月16日(土)に「魔女の谷」がオープンし、5エリア全てがそろいました。スタジオジブリ作品の世界観をテーマにした公園施設で、国内外で多くの人に愛されてきた作品の世界を、自分で歩きながら体験することができる夢のような空間になっています。
今回は「ジブリパーク」の全5エリアを取材してきたので詳しく解説!名古屋駅からのアクセスや、チケット予約の方法、注目の施設や展示についても紹介するので参考にして出かけてみてくださいね!
(C)Studio Ghibli
2024年3月16日(土)、「ジブリパーク」がついに5エリア全てそろった!
ジブリ作品の世界が体感できる唯一の公園施設
スタジオジブリ作品の世界観を表現した公園施設「ジブリパーク」。ジブリ作品に登場する建物や風景など、劇中の世界観を見て、感じることができる“唯一の公園”として話題になっています。
「ジブリパーク」がある場所は、愛知県名古屋市に隣接した長久手市。2005年に愛知万博の会場となった「愛・地球博記念公園」の敷地が活用され、「ジブリパーク」は公園内に点在しています。
5つのエリアがあり、2022年11月に開園し、段階的にエリアがオープン。2024年3月16日(土)に「魔女の谷」がオープンし、全5エリアがそろいました。
チケットは予約制で「魔女の谷」以外は再入場不可。「愛・地球博記念公園」自体がとても広いので一日過ごせますよ。
「ジブリパーク」のチケット予約方法・料金
チケットは予約制
「ジブリパーク」に入場するには、日にち指定予約のチケットが必要。オンラインチケットやコンビニ店頭の端末機にて購入できます。「ジブリパーク」現地での販売はないのでご注意を。
購入サイトはこちら
チケットは3種
入場する目当てによってチケットの種類が変わるため、どこを周りたいか決めてから買うのがおすすめです。
チケットごとの入場可能エリア
「ジブリパーク大さんぽ券」、「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」は5エリア全てに入場可能。カフェ・レストランやショップにも入ることができ、もののけの里の「五平餅炭火焼体験」、魔女の谷の「メリーゴーランド」や「フライングマシン」は別途有料で利用できます。
「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」はさらに青春の丘の「地球屋」、どんどこ森の「サツキとメイの家」、魔女の谷の「オキノ邸」「ハウルの城」「魔女の家」の建物内部展示も観覧できるチケットです。
「ジブリパークさんぽ券」は直前に購入できるタイプのチケット。入場日7日前に発売され、ジブリの大倉庫以外の屋外4エリアに入場できます。
※「ジブリパーク大さんぽ券」、「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」はジブリの大倉庫に入場時間指定あり
※「ジブリパークさんぽ券」は魔女の谷に午前・午後の入場時間指定あり
チケット料金
※子どもは4歳~小学生、3歳以下は無料
※システム利用料として1枚につき110円別途必要
※魔女の谷を除き、各エリアへの再入場不可
チケット発売は2カ月前の毎月10日
発売のタイミングは入場2カ月前の10日、14時。例えば、7月入場分であれば5月10日14時が発売時間です。定員になり次第終了なので、時間を確保して購入タイミングを狙いましょう。
また、「ジブリパークさんぽ券」は入場7日前の17時発売です。チケットが購入できなかった、予定がなかなか決められないなどの場合はチャレンジしてみてください。
「ジブリパーク」のアクセス
名古屋駅から地下鉄とリニモで約50分!
「ジブリパーク」の最寄り駅は、東部丘陵線(リニモ)「愛・地球博記念公園」駅です。
SPOT.01 | 名古屋駅 地下鉄28分 |
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SPOT.02 | 藤が丘駅 リニモ13分 |
SPOT.03 | 愛・地球博記念公園駅 |
名古屋駅から行く場合は、まずは市営地下鉄・東山線に乗って「藤が丘」駅へ。約30分の道のりです。「藤が丘」駅から東部丘陵線(リニモ)に乗り換えて約15分で「愛・地球博記念公園」駅に到着します。
飛行機を利用する場合は、中部国際空港から愛・地球博記念公園行きのバスも出ているので便利ですよ。
次からは各エリアの見どころを紹介します。
エリア1. ジブリの大倉庫
“ジブリ”の魅力がギュッと詰まった屋内エリア
映像展示、3つの企画展示、ショップ、カフェなどジブリの魅力が詰め込まれています。
中央階段
ジブリの大倉庫の中央に位置する、美しいタイル装飾の階段。上を見上げると、『天空の城ラピュタ』の冒頭シーンに登場する全長約7mもの「空飛ぶ巨大な船」が浮かんでいますよ。
公開倉庫
「三鷹の森ジブリ美術館」の企画展示や国内外の展覧会に並んだ制作物や造形物が保管されています。貴重な展示物があり、ゆっくり見たい場所のひとつです。
映像展示室オリヲン座
席数約170の映像展示室です。「三鷹の森ジブリ美術館」でも上映されている10~15分ほどの短編アニメーション作品を上映しています。訪れる月によって違う作品が見られるので何度も行きたくなりますね。
子どもの街
スタジオジブリがある東京都小金井市の少し昔の街並みや乗り物が表現された場所。子ども向けの遊び場で、小学生以下の子どもと付き添いの保護者が入場できます。
ネコバスルーム
『となりのトトロ』の世界を表現した子ども向けの遊び場。この部屋でしか会えないネコバスに乗れます。ネコバスで遊べるのは小学生以下のみです。
南街
ジブリ関連の書籍を取り扱う「熱風書店(ねっぷうしょてん)」、模型を販売する「大空模型」、「駄菓子 猫かぶり姫」が軒を連ねています。レトロな町並みで、どことなく懐かしい気分になれる商店街です。
天空の庭
『天空の城ラピュタ』の廃墟となった庭園を表現。高さ約4mのロボット兵が主の帰りをじっと待っています。ツタと苔におおわれた壁には“古き紋章”があるので探してみてください。
にせの館長室
“にせの館長”である『千と千尋の神隠し』の湯婆婆が執務室で仕事をしている様子が見られます。周りには頭(かしら)たちもいて、飛び交っているような契約書がリアルですね。
床下の家と小人の庭
『借りぐらしのアリエッティ』の主人公、アリエッティをはじめ小人たちが暮らす家とその庭。瓶のオブジェに入るなどして、小人たちの目線を体験できます。
哲学研究会部室
『コクリコ坂から』に登場する、文化系の部室が集まる建物「カルチェラタン」の一室です。壁の張り紙や落書きも作中のよう!
カフェ 大陸横断飛行
“長距離飛行パイロットが操縦しながら食べられる食事”をイメージし、サンドイッチやピザをはじめとした軽食を楽しめるカフェ。サンドイッチには宮﨑駿監督が描いたオリジナルイラストの旗が付いています。
※オリジナルイラストの旗の種類を選ぶことはできません。
ミルクスタンド シベリ・あん
愛知県産の牛乳と、カステラであんこを挟んだお菓子「シベリア」を提供するミルクスタンド。オリジナルデザインの牛乳瓶がかわいいですね。
冒険飛行団
ジブリの大倉庫の出口付近に位置するショップ。全てのスタジオジブリ長編作品に関連するグッズや「ジブリパーク」のオリジナル商品などがそろっています。
企画展示1. ジブリのなりきり名場面展
スタジオジブリ作品のキャラクターになりきり、名場面の中に入って世界観に浸れる体験型の展示です。
『千と千尋の神隠し』や『天空の城ラピュタ』、『平成狸合戦ぽんぽこ』、『ゲド戦記』など13作品14コーナーがあります。名シーンを思い出して役になりきってみましょう!
※企画展示は期間限定の開催です。
企画展示2. 「食べるを描く。」増補改訂版
「三鷹の森ジブリ美術館」で開催されていた企画展示「食べるを描く。」の増補改訂版。ジブリ作品の食べ物はなぜおいしそうに見えるのか、制作資料などから、秘密をひも解く展示です。
※企画展示は期間限定の開催です。
企画展示3. ジブリがいっぱい展
世界中から集められたジブリ作品のポスター、映像・音楽パッケージ、書籍などが展示されているエリア。様々な国のお国柄があらわれたタイトルやデザイン、ビジュアルは必見です。こちらのネコバスは大人も乗車可能ですよ。
※企画展示は期間限定の開催です。
※画像は2017年三鷹の森ジブリ美術館企画展示「食べるを描く。」より
エリア2. 青春の丘
『耳をすませば』などをイメージ
『耳をすませば』や『猫の恩返し』をイメージした「青春の丘」。愛・地球博記念公園内に入って最初に出合うエリアです。
エレベーター塔
『天空の城ラピュタ』や『ハウルの動く城』などに代表される、“19世紀末の空想科学的な世界”をもとにデザインした「エレベーター塔」。愛・地球博記念公園の北口広場近くにあり、ジブリパークへの“入口”となっています。
「ジブリパーク」のチケットを持っていなくても利用可能で、塔の展望スペースは公園内を見渡せる絶景ポイントです。
地球屋
『耳をすませば』で主人公・月島雫が訪れた、アンティーク家具や時計の修理・販売を行う店「地球屋」。
観覧は2階からで、家具やからくり時計などが隅々まで置かれた空間は作品の世界そのもの!テーブルには“猫の男爵”の人形「バロン」が立っています。1階はバイオリン工房で、主人公・月島雫の同級生・天沢聖司がバイオリン製作を学ぶ様子を感じられますよ。
屋内を抜けバルコニーへ出れば、大芝生広場や花畑などの風景が広がり、開放的な雰囲気を楽しめます。
猫の事務所
『猫の恩返し』に登場する「猫の事務所」。“猫サイズ”でありながら、建物の基礎から木材を組んで仕上げるところまで、本物の建築物と同じように造られています。
窓から中を覗くと、家具や小物などで囲まれた室内でバロンやムタがゆっくり寛いでいるのが見られますよ。
エリア3. どんどこ森
森を散歩するように楽しめる『となりのトトロ』の世界
万博「愛・地球博」が開催された2005年に建てられた「サツキとメイの家」を中心にしたエリア。
リニモの愛・地球博記念公園駅がある公園の北口からは一番遠いエリアですが、公園内の木々や風を感じながら散策できるため、より作品の世界に入り込む感覚を味わえます。
どんどこ堂
「どんどこ森」と書かれたアーチをくぐると木製遊具「どんどこ堂」 が現れます。愛知県産の木材などを使用した建物で、丸みのある独特の形をした土壁は伝統的な左官職人の手によるものなのだとか。
小学生以下の子どものみ、遊具の中に入って遊ぶことができます。
サツキとメイの家
『となりのトトロ』で、主人公姉妹のサツキとメイが引っ越してきた和洋折衷の家。2005年に開催された万博「愛・地球博」のパビリオンとして、この場所に建てられました。
炊事場、風呂場、茶の間、和室、洋間などがあり、主人公たちの暮らしぶりを感じられます。
どんどこ売店
どんどこ堂の横で、根付やお守り袋などのオリジナル商品を取り扱う店です。
エリア4. もののけの里
『もののけ姫』に登場する里山を表現
『もののけ姫』をイメージしたエリア。体験学習施設「タタラ場」では「五平餅炭火焼体験」ができます。
タタラ場
愛知県をはじめ中部地方の山間部の郷土料理である五平餅。「タタラ場」は体験学習施設で、「五平餅炭火焼体験」を開催しています。
タレは、くるみみそ、しょうゆ、ナポリタン、カレーの4種から選べ、自分で炭火を使って焼き上げます。焼き立ての五平餅はホクホクで香ばしい!
[体験料]チケットとは別に1人1200円(餅1本+特製タレ1瓶)
[所要時間]約20分
[対象年齢]10歳以上 ※10~12歳の体験は要保護者同伴、9歳以下は体験する保護者とともにタタラ場内へ入場可
乙事主(滑り台)
『もののけ姫』に出てくる乙事主(おっことぬし)を模した滑り台。毛並みがカラフルなタイルや玉石で表現されています。
[対象年齢]小学生以下 ※雨天時の利用不可
タタリ神(オブジェ)
タタリ神のオブジェは全長約9m、高さ約2.8m。多彩なタイルが使われており、ぜひさわってみてください。
もののけの里 休憩処
万博「愛・地球博」を開催した頃に「サツキとメイの家」の隣に建てられた管理棟を移築した売店。オリジナル商品のほか、飲料も販売しています。
乙事主やタタリ神のマスコット、干し肉(ビーフジャーキー)などはお土産にもおすすめです。 ※品切れの場合あり
じゃらん編集部
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