今回は、北海道を満喫できる2泊3日の旅行をご提案。
緑豊かな自然、それらを舞台に体験できるアクティビティに、ご当地グルメなどなど。
道央・道北・道東の3コースの見どころやおすすめスポットなどをご紹介します。
今年の夏は、ぜひ北海道旅行へ!
<目次>
■道央プラン(札幌・小樽・余市・積丹)
■道北プラン(旭川・中富良野・美瑛・南富良野・占冠)
■道東プラン(網走・知床斜里・清里・中標津)
道央プラン(札幌・小樽・余市・積丹)
1日目
新千歳空港
↓ JR(快速エアポート)37分
札 幌
2日目
JR札幌駅
↓ JR(快速エアポート)39分
JR小樽駅
↓ 車32分
ニッカウヰスキー余市蒸溜所
↓ 車10分
農家レストラン ヨイッチーニ
↓ 車1分
フルティコ北海道余市本店
↓ 車37分
積 丹(黄金岬~神威岬)
↓ 車1時間27分
小 樽
3日目
北一硝子三号館 北一ホール
↓ 徒歩2分
小樽洋菓子舗 ルタオ本店
↓ 徒歩11分
あまとう小樽運河店
↓ 徒歩11分
JR小樽駅
↓ JR 1時間20分(快速エアポート)
新千歳空港
道央プラン1日目
【札幌】市内観光とご当地グルメを楽しむ

初日は、北海道の中心都市・札幌で、のんびり市内観光。

大通公園では、夏まつり(7/20~8/17)やビアガーデン(7/20~8/15)など、さまざまなイベントが行われています。
また、西12丁目の「サンクガーデンゾーン」には、約55品種1100株のバラが植えられており、夏まつりのころはちょうど見ごろ。

色とりどりの花々に、旅の疲れも癒されることでしょう。
夜は、札幌のご当地グルメをどうぞ。

道民のソウルフード・ジンギスカン。
生ラム、生マトン、味付けなど、それぞれのこだわりが光る名店が勢揃い。
>>【札幌・ジンギスカン】地元ライターおすすめ!ココは外せない10選

札幌から全国区へと広がったスープカレー。
旬の野菜を美味しく、たっぷり食べられるのが魅力です。
>>本当に美味しい札幌スープカレー8選!地元ライターが本気でおすすめしたいお店

こちらは定番の札幌ラーメン。
昔ながらのこってり味噌味をはじめ、エビ風味や生姜味など、今ではバリエーションがさまざま。
お気に入りの味を探すのもまた一興です。
道央プラン2日目
【ニッカウヰスキー余市蒸溜所】ウイスキーづくりの歴史に触れる

ニッカウヰスキー発祥の地であり、NHK朝の連続テレビ小説『マッサン』の舞台となった場所。
ここでは、日本におけるウイスキーの父・竹鶴政孝氏と、妻であるリタ夫人の物語に触れることができます。
場内には、ピートを燃やした煙で麦芽を乾燥させる「キルン塔」や、石炭直火焚きでアルコールを抽出する「蒸溜棟」などがあり、無料で見学することが可。

時間帯によっては、ポットスチルに石炭をくべている様子を見られることも。

赤く燃える炉に石炭をくべる様子
また、場内ある売店「ディスティラリーショップ ノースランド」には、ここでしか買えない商品も。

余市蒸溜所限定ブレンデッドウイスキー 3000円(500ml)
モルトの甘く香ばしいかおり、ピートのコクが楽しめる一品です。

ウイスキーをはじめ、ソフトドリンクを無料で試飲できるコーナーもあるので、そちらもお楽しみください。
北海道余市郡余市町黒川町7-6
9時~17時(見学案内時間は9時~12時、13時~15時30分)
年末年始(臨時休業あり)
[入場料]無料
あり(無料)
「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」の詳細はこちら
【農家レストラン ヨイッチーニ】創作欧風料理でランチ
地元の食材を使った創作欧風料理と地元ワインを楽しめるお店。
おすすめは、「余市産塩水ムラサキウニの濃厚クリームパスタ」。

素材の味や香りが損なわれないように調理しているので、頬張った瞬間、鼻から抜けるウニの香りと濃厚なクリームのハーモニーを楽しめます。
一緒に味わいたいのがワイン!(運転する人はダメです…ごめんなさい)

左から「エリタージュ 2016」、「セツナウタ2016」、「ヨイチ・ロゼ 2017」、「風のヴィンヤード メルロー 2016」。
グラスワイン(500円~)は6~8種を用意しているので、料理に合うものをチョイスしてもらうのもいいかも。

ほかにも、地元・北島農場の麦豚を使った看板メニュー「麦豚のポルケッタ」も評判です。

北海道余市郡余市町大川町8-32
【ランチ】11時30分~14時30分(L.O.14時)【ディナー】17時~22時(L.O.21時)※営業時間が変更になる場合あり。事前に要問合せ
月曜(祝日の場合は営業、翌日が振替定休)
12台(無料)
「農家レストラン ヨイッチーニ」の詳細はこちら
【フルティコ北海道余市本店】余市産フルーツを使った農家スイーツ
余市の果物・野菜農家さんへ直接出向き、納得のいく素材のみで使った、クレープ、ジェラート、スムージーを提供。
ぜひ味わっていただきたいのが「農園ジェラート」。

旬の食材を使った期間限定メニューが多数揃い、常時10種類が店頭に並びます。
おすすめは「ブルーベリー」と「ラズベリー」、そして「ナイアガラ」。
こちらで使う素材は、自社農園にて手塩にかけて育てたもの。
さわやかな甘みと、ほどよい酸味がたまりません。
“甘いものは別腹派”は、「農園セット」をどうぞ。

ラズベリーチョコクレープとミックスベリースムージーがセットになった、お得なメニューです。
そして、おみやげには「自社栽培ナイアガラジュース」。

糖度を高めるため、樹上で完熟してから収穫。
砂糖無添加の果汁100%ジュースです。
数量限定なので購入希望の人は事前にご連絡を。

【積丹観光】シャコタンブルーを見ながらドライブ

しっかり腹ごしらえができたら、積丹までドライブへ。
積丹半島は、北海道唯一の海域国定公園に指定されている場所。
「シャコタンブルー」と呼ばれる、澄んだ青色の海が魅力のスポットです。
余市から40分ほど海岸線を走った先にあるのが「黄金岬」。

遊歩道があり、3か所の入口から展望台を目指すことができます。
展望台からは、美しい海と断崖絶壁が続く海岸線、そして美国の町を見渡せます。
ここから30分ほど行くと「島武意海岸」があります。

トンネルを抜けると、いきなり眼前に現れる鮮やかな風景。
「日本の渚百選」のひとつで、唯一、波打ち際まで下りられるスポットです。
島武意海岸を後にし、さらに25分、車を走らせると「神威岬」に行き着きます。

女人禁制の門(といっても、今は男女問わず誰でも入れます)から遊歩道「チャレンカの小道」を約20分歩くと、神威岬の先端にたどり着きます。
周囲300度の丸みをおびた水平線は、息を飲むほどの美しさです。
ただし、時期により出入りできる時間が変わるのでご注意を。
7月 8:00~18:00
8~10月 8:00~17:30
11月 8:00~16:30
12~3月 10:00~15:00
4月 8:00~17:30
5月 8:00~18:00
6月 8:00~18:30
※開閉時間は時期や天候等により変更あり
道央プラン3日目
【北一硝子三号館 北一ホール】朝しか見られないとっておきの風景
最終日は、少し早起きして北一硝子三号館 北一ホールへ。

ここは、1891年に漁業用倉庫として建てられた木骨石張倉庫でしたが、1983年に改装し、北一硝子三号館としてオープン。
なかでも、館内の喫茶店「北一ホール」は、167個の石油ランプのみで営業する幻想的な雰囲気で、まるでおとぎ話の世界にいるかようです。
この喫茶店では、朝にしか見られない光景があります。

167個のランプ一つひとつ、手作業で点灯
毎朝8:45から始まる、ランプの点灯作業。
見学することができるので、ランプに灯る炎を見つめながら優雅な朝のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
その際にはこちらをお供に。

茶葉を北海道産牛乳で煮だしている、北一ホール限定の手づくりメニュー。
紅茶の香りとミルクのコクがマッチした、後味すっきりなソフトクリームです。
北海道小樽市堺町7-26
8時45分~18時(L.O.17時30分)※食事のL.O.は15時
無休
あり(港堺町特約駐車場、最初の1時間300円、以後20分毎100円)※北一硝子各店にて合計2000円以上お買い上げで2時間無料
「北一硝子三号館 北一ホール」の詳細はこちら
【小樽洋菓子舗 ルタオ本店】濃厚チーズケーキが絶品!
旅の締めくくりは、ショッピング。
小樽土産に外せないのが同店の「ドゥーブルフロマージュ」です。

北海道の新鮮な生乳で作る特製生クリームとチーズを使ったチーズケーキ。
しっかりしたコクを感じるベイクドチーズ層と、ミルクが引き立つレアチーズ層が一体となり、口の中でとろけていきます。
このドゥーブルフロマージュの出来たてを、2階の喫茶で味わうことができるのです。

ルタオオリジナル紅茶とも相性が抜群の、本店限定メニュー。
ほかにも、おみやげに「小樽色内通りフロマージュ」もおすすめです。

ドゥーブルフロマージュと同じ、イタリア産マスカルポーネチーズとクリームチーズ、ルタオオリジナル生クリームを使用したお菓子。
バターの香り豊かなチーズクッキーと、チーズチョコプレートの甘みが見事に調和した、同店ならではのラングドシャです。

北海道小樽市堺町7-16
9時~18時(喫茶L.O.17時30分)※季節により変動あり
無休
あり(紅葉園小樽入船第一駐車場)※2000円以上お買い上げで1時間無料
「小樽洋菓子舗 ルタオ本店」の詳細はこちら
【あまとう 小樽運河店】半世紀以上の歴史をもつ小樽銘菓
1929年創業の小樽を代表する菓子店。
1960年に発売されて以来、今もなお愛され続けているのが「マロンコロン」です。

オリジナルチョコレートをコーティングした3枚重ねのサブレ。
サクッとした歯ごたえと、食べ応えのあるボリュームが魅力の一品です。
筆者は、これを見かけると必ず買います。無性に食べたくなるのです。

種類はいろいろあって、「アーモンド」「チーズ」「カカオ」「ウォナッツ」(各1枚195円)の4種類。
このほか、イチゴの酸味がきいた「いちごマロンコロン(220円)」。
そして、2枚重ねのプレミアムである、宇治抹茶を使った「抹茶マロンコロン(180円)」、アールグレイの生地にホワイトチョコレートを挟んだ「紅茶マロンコロン(180円)」があります。
マロンコロンと同じ年に生まれた「クリームぜんざい」のお土産用もぜひ。

喫茶コーナーでも提供しているクリームぜんざいをそのままパックに詰めたもの。
トッピングの求肥餅と北海道産小豆が、いいアクセントになっています。
北海道小樽市色内1丁目1-12 小樽運河ターミナル内
4月27日~11月9時~19時(その他の期間~18時)
水曜(但し、祝日、お盆、GW等のイベント時は営業)
なし
「あまとう 小樽運河店」の詳細はこちら
宮本 育
札幌在住のフリーライター。仕事柄、さまざまな土地を訪ねることが多いですが、プライベートでも時間があると、ふらりと出かけてぶらぶらするのが好き。夢は、「路線バスで行く、日本海・酒めぐりの旅」。