博多名物のひとつ「水炊き」は、100年以上もの歴史があると言われている伝統料理。食材や調理法はシンプルなのに、驚くほどの深い味わいが特徴です。
この記事では福岡に行ったら味わってほしい水炊きの名店を厳選!素材・スープ・食べ方など、各店のこだわりや魅力を紹介します。
【博多区】水たき料亭 博多華味鳥 博多駅前店
旨みたっぷり!自社ブランド・華味鳥を堪能
創業者自らが養鶏に携わり開発したブランド鶏・華味鳥(はなみどり)を屋号に掲げ、東京や海外にも店舗を展開する「水たき料亭 博多華味鳥」。
海藻やハーブなど専用の飼料で大切に育てられた華味鳥。鶏肉はみずみずしく、モモ肉はその名の通り華やかなピンク色をしていて、しっかりした旨みとぷりっとした歯ごたえが特徴です。
具材から溶け出した旨みで食べすすめるほどに味わいが増すスープは、味の変化も楽しめます。オリジナルのぽん酢は、まろやかなスープ、鶏肉と相性抜群です。
博多駅の博多口から徒歩約3分という好立地。「華味鳥生ハムとたたきの盛り合わせ」や「華味鳥特製たれつくね」といった単品メニューも充実しているので、ブランド鶏のバラエティー豊富な料理も堪能できます。
福岡県福岡市博多区博多駅前3-23-17 第2福岡ONビル1F
【昼の部】11時30分~15時(LO14時)【夜の部】月~土17時~23時(LO22時)、日・祝17時~22時(LO21時)
年末年始
博多駅より徒歩約3分/福岡都市高速環状線博多駅東出口より7分
なし※近隣にコインパーキングあり
「水たき料亭 博多華味鳥 博多駅前店」の詳細はこちら
(画像提供:水たき料亭 博多華味鳥 博多駅前店)
【博多区】博多水たき 濱田屋 本店
こだわり満載!鶏の旨みが引き立つオリジナルの酢醤油
「キャナルシティ博多」の隣に店を構える「濱田屋」。新鮮な鶏ガラをたっぷり使い、短時間で一気に炊き上げた、あっさりした口当たりながらもコク深い味わいのスープが魅力です。
鶏肉は福岡県産の銘柄鶏を使用。ほどよい旨みとやわらかい肉質でありがながら、しっかりした歯ごたえが特徴。つくねには軟骨が混ぜ込まれコリッとした食感が堪能できます。
自慢の酢醤油は、福岡県糸島産の橙(だいだい)と地元博多の老舗醤油蔵が製造した醤油を合わせたオリジナル。ついつい箸が進む絶品です。
小鉢・季節の一品・唐揚げとともに小鍋の水炊きがセットになったランチ限定「水たき御膳」では、気軽に水炊きが楽しめます。
和モダンな空間を基調とした店内は、1席1席余裕を持ったレイアウト。テーブル席と掘りごたつ席の個室もあり、美しい庭園を眺めながらゆっくり寛げます。
福岡県福岡市博多区住吉1-1-9 RJRプレシア博多201
17時~22時(LO21時)※ランチ営業【土・日・祝】11時30分~15時(LO14時)
不定
博多駅より徒歩約10分/福岡都市高速環状線博多駅東・千代出口より10分
なし※近隣にコインパーキングあり
「博多水たき 濱田屋 本店」の詳細はこちら
(画像提供:博多水たき 濱田屋 本店)
【博多区】博多水炊き とり田 博多本店
葱と一緒に味わう水炊き!トリュフリゾットも選べる〆
「博多水炊き とり田」の水炊きの食べ方は、鶏ガラではなく、九州産の丸鶏を水のみでじっくりと炊き上げた濃厚スープをまずは堪能して、そのあとで葱しゃぶと鶏肉、そして野菜を味わいます。
たっぷりの葱と一緒に鶏肉をいただくのがとり田ならでは。この水炊きのために開発した万能九州ぽん酢と完熟した黄柚子を使った自家製柚子胡椒の華やかな風味にコク深い鶏肉の味わいが一層引き立ちます。
〆には定番の雑炊の他、トリュフリゾット(追加料金1500円)も選べて、最後までスープを楽しめます。
メニューは「とり田の水炊き」の他、コース料理も充実。「天神」(1人前6600円)、「博多」(1人前7700円)、「中州」(1人前9900円)の3種類のコースでは、食材の宝庫・九州を満喫できますよ。
洗練されたおしゃれな雰囲気の店内。1階はオープンキッチンのテーブル席、2階は最大60名収容の大広間と個室があり、人数や目的に合わせて利用可能です。
福岡県福岡市博多区下川端町10-5 博多麹屋番ビル1F
【平日】11時30分~16時(LO15時)、17時~23時(LO22時)【土・日・祝】11時30分~23時(LO22時)
不定
中洲川端駅より徒歩約3分/福岡都市高速環状線呉服町出口より3分
なし※近隣にコインパーキングあり
「博多水炊き とり田 博多本店」の詳細はこちら
(画像提供:博多水炊き とり田 博多本店)
【博多区】博多味処いろは
著名人が多く訪れる全国にファンを持つ老舗
1953(昭和28)年に博多の地ですき焼き店として開業し、その後「水たき」の提供をスタートしたという「博多味処いろは」。
厳選した九州産の赤鶏を使用し、丁寧にアクを取りじっくりと時間をかけて作られたスープは、あっさりとしながらも鶏の旨みが詰まっています。
鍋には鶏肉と秘伝の鶏ミンチ、そしてキャベツやほうれん草などの野菜がたっぷり。スープの旨みをしっかりと含んだ具材は、特注の醤油と厳選した昆布から取った出汁、そして萩ミカンを使用した自家製ポン酢でさっぱりといただきます。
〆は雑炊かちゃんぽん麺で、野菜や鶏肉から出た旨みを最後まで堪能。野菜や鶏肉、鶏ミンチは追加オーダーも可能です。
店内には著名人が訪れた際の写真やサイン色紙がずらりと並び、その繁盛ぶりがうかがえます。
福岡県福岡市博多区上川端町14-27 いろはビル
【火~土】18時~23時(LO22時)【日】18時~22時(LO21時)
月
中洲川端駅より徒歩約4分/福岡都市高速環状線呉服町出口より5分
なし※近隣にコインパーキングあり
「博多味処いろは」の詳細はこちら
(画像提供:博多味処いろは)
【博多区】水たき 長野
骨付きとミンチが選べる2種の水炊きコース
創業約100年の「水たき 長野」は、閑静な住宅街に佇む博多水たき専門店。新鮮な鶏ガラを毎日煮込んで作る白濁スープで鶏肉や野菜を炊き、酢醤油で味わいます。
鶏肉は、良質な飼育環境で育てた若鶏を使用し、酢醤油は橙(だいだい)と博多の醤油を使った“門外不出秘伝”の配合と製法を守り続けたオリジナル。
骨付き肉がメインの「水たき長野骨付きコース」と、ミンチがメインの「水たき長野ミンチコース」の2種類が用意されています。人数によって2つのコースをミックスすることも可能です。最後は残ったスープでおじやで締めるのがおすすめ。
店舗は1階から3階まであり、6名以上から個室の利用が可能です。基本的にスタッフが水炊きの調理をしてくれるので、食べ頃を逃さないちょうど良いタイミングで料理を楽しめますよ。
(画像提供:水たき 長野)
【博多区】料亭新三浦 博多本店
創業時から変わらず守ってきた白濁スープを堪能
1910(明治43)年創業の「料亭新三浦」は、初代・青柳秀三郎氏が博多のおもてなし料理として「水だき」を提供したのが始まりだそうです。
使用するのは、自然豊かな九州の大地でストレスなく育てられた生後3カ月以内の雄鶏のみ。とろけるようにやわらかい肉と鶏の旨みを堪能できます。
秘伝の白濁スープは、鶏と水のみで10時間以上丁寧にアクをとり、鶏の旨みが溶け出すまで炊き上げた濃厚なスープと新鮮な鶏のぶつ切りをやわらかく炊いた透明のスープを独自の配合でブレンドした逸品です。
昼と夜、それぞれ2つのコース料理があり、昼はベーシックな「梅コース」、夜は新三浦の全ての味が楽しめる「松コース」(1人前11000円)がおすすめ。〆の「スープご飯」は、お茶漬け風に鶏と野菜の旨みが加わったスープをご飯にかけて食べます。※コース料理の詳細は公式ホームページで要確認
和モダンな雰囲気が漂う店内には、掘りごたつやテーブル席の個室もあるので、カップルや友人同士、家族旅行など、様々なシーンに対応できます。
福岡県福岡市博多区石城町21-12
12時~15時、18時~22時(最終入店20時)
日(不定)
呉服町駅より徒歩約20分/福岡都市高速道路呉服町ICより約5分
あり(無料)
「料亭新三浦 博多本店」の詳細はこちら
(画像提供:料亭新三浦 博多本店)
【中央区】博多水たき元祖水月 本店
代々受け継がれてきた伝統の味。透明感のあるスープが特徴
1905(明治38)年の創業から110余年、初代から博多水炊きの味と伝統を守り、愛され続けてきた博多の名店「水月」。
毎日大鍋で丁寧に炊き上げたスープは透明感があり、上品であっさりとした印象ながらも、深い味わいが特徴です。鍋を食べる前にスープのみを楽しむのが、博多水炊き独特の食べ方と言われていますが、塩とネギを入れるのは「水月」オリジナルなのだとか。
鶏肉は九州産の厳選された雄鶏のみを使用。箸で崩れるほどやわらかい鶏肉と、キャベツを中心としたたっぷりの野菜を、自家製のポン酢、小ネギ、柚子胡椒でいただきます。鍋の〆にはおじやの他に、そうめんで締める「地獄炊き」も選べます。
老舗の風格を感じる佇まい。店内の席数は約85席、大人数で利用できる宴会場もあります。
福岡県福岡市中央区平尾3-16-14
17時~22時(LO20時30分)※予約は20時まで
月(祝日の場合は翌日休)
西鉄平尾駅より徒歩約12分/福岡都市高速環状線天神北出口より10分
あり(無料)
「博多水たき元祖水月 本店」の詳細はこちら
(画像提供:博多水たき元祖水月 本店)
【中央区】水炊き 積 大名店
選び抜いた有田鶏を自慢の白濁スープで楽しむ
「水炊き 積 大名店」は、大名エリアの路地裏に位置する隠れ家的存在の居酒屋。創業当時、メニューのひとつだった水炊きが美味しいと評判になり、現在の店名に変更したとか。
鶏肉は試食を繰り返し選んだ有田鶏の、特に旨みがあるモモ肉を使用。また、こだわりの白濁スープは、鶏ガラではなく丸鶏を使い、コクが出るように仕上げているそうです。
毎日時間をかけて煮込む自慢の白濁スープとともに、有田鶏と福岡県産新鮮野菜を使用した水炊きを堪能できます。自家製ポン酢はもちろん、塩や辛ダレで食べるのもおすすめです。
優しい木の温もりを感じる店内には、掘りごたつもあるので足をのばしてゆっくり過ごせます。深夜1時まで営業しているのも嬉しいですね。
福岡県福岡市中央区大名1-10-16 RAGAZZA DAIMYO2F
17時30分~翌1時(LO24時)※喫煙可能店につき20歳未満は立ち入り不可
水
赤坂駅より徒歩約7分/福岡都市高速環状線天神北出口約15分※飲酒運転は法律で固く禁じられています。飲酒をする場合は公共交通機関でお出かけください
なし※近隣にコインパーキングあり
「水炊き 積 大名店」の詳細はこちら
(画像提供:水炊き 積 大名店)
【中央区】博多水炊き専門 橙
メニューは水炊きと唐揚げのみ!焼き鳥屋が手がける水炊き専門店
「橙(だいだい)」は隣接する焼鳥屋「焼とり 鳥次」直営の水炊き専門店。自慢の鶏本来の味を楽しんでほしいという店主の思いから、メニューは水炊きと唐揚げのみ。食鳥処理免許を持つ料理人が、早朝に処理した若鶏1羽を丸ごと捌いて新鮮な部位を美味しい状態で提供してくれます。
「水炊き」の食べ方は、はじめは味付けをせず、純粋な鶏のエキスが溶け出したスープを堪能。その後、骨付きモモ肉、スネ、手羽元の3種類の肉を、好みで柚子胡椒を加えた自家製ポン酢で食べ進め、〆は雑炊、そうめんのどちらかを選べます。
もうひとつの看板メニュー「唐揚げ」は、厳選した国産若鶏のムネ肉をカラッと揚げた逸品。外はカリッ、噛めば肉汁があふれるジューシーな食感が味わえます。
スタイリッシュで落ち着いた雰囲気の店内。水炊きから〆まで調理はスタッフがしてくれるのでゆっくり過ごせますよ。
福岡県福岡市中央区大手門1-8-14
12時~22時(LO21時30分※最終入店20時30分)
なし
大濠公園駅より徒歩約3分/福岡都市高速環状線天神北出口より約10分
なし※近隣にコインパーキングあり
「博多水炊き専門 橙」の詳細はこちら
(画像提供:博多水炊き専門 橙)
【早良区】鳥料理 香楽
創業当時の味を堪能。具材のないシンプルな水炊きもおすすめ
「鳥料理 香楽」は創業79年を迎える老舗の鳥料理屋。うどんやちゃんぽん、ライスカレーなどを提供する町の定食屋さんから始まったそうです。
もともと水炊きは野菜やミンチはなく、鶏肉だけを鍋で煮て食べる料理だったとか。創業当時からある水炊きが楽しめる「元の鳥料理コース」では、鶏肉の旨みのみを堪能できます。野菜やミンチは付かないので注意してくださいね。
「通常コース」は、鶏肉、特製地鶏入りミンチ、野菜を煮込む水炊きがセットになったコースです。各コース料理には、酢物(もつ・きも)、もも肉ミンチボールのあま煮などの一品料理が付いています。
店内は、11部屋の個室のみ。座敷とテーブル席があり、窓からは手入れの行き届いた日本庭園を眺めながら食事を楽しめますよ。(一部の部屋を除く)
福岡県福岡市早良区野芥6-60-14
11時30分~14時、16時~22時
火(月2回)・水
梅林駅より徒歩約18分/福岡都市高速道路野芥ICより約8分
あり(無料)
「鳥料理 香楽」の詳細はこちら
(画像提供:鳥料理 香楽)
※この記事は2024年10月7日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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