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2020.03.27

小笠原諸島のおすすめ観光スポット15選。世界自然遺産を満喫!アクセスや基本情報も

世界自然遺産に登録されている東京都の離島、小笠原諸島。
日本のどこにもない圧倒的な自然は、時間をかけても訪れる価値アリ!

日常から遠く離れた場所で、思いっきり自然に触れ、リフレッシュしたい!という方にぴったりです。

今回は島旅のプロとして、離島と島旅の情報サイトを運営する島旅研究家「いづやん」氏に、小笠原諸島でおすすめの観光スポット・グルメを教えていただきました!

記事配信:じゃらんニュース

小笠原諸島とは?

小笠原諸島は、東京都心から南南東約1000キロの先にある大小様々な30あまりの島々からなる島嶼群(とうしょぐん)です。

2011年に世界遺産に登録されてからも、雄大な自然が残る島々の魅力は変わらず多くの人を惹きつけています。

広大な小笠原諸島ですが、一般の人が訪れることができるのは父島と母島のみです。

おすすめのシーズン

おすすめのシーズンは、梅雨明け直後でかつ台風の襲来のない6月下旬から7月初旬。ハイシーズンとなる8月前なので人も少なく、夏の真っ青な空と海をじっくり堪能できます。運が良ければ鏡のように凪いだ海を見ることもできるでしょう。

また、海は荒れがちになりますが、1月~3月の間は子育てをするためにザトウクジラが北の海から回遊してくるので、ホエールウォッチングをしたいのであればこの時期に訪れるのがよいでしょう。

気候は亜熱帯に属し、一年を通して寒暖の差は少なく温暖です。晴れていれば1月でも半袖で問題ないほど。その温暖さからか、日本で一番早く1月1日に海開きが行われますが、泳いで快適なのは5月~10月の間です。

母島・乳房山
日本のどこにもない自然に出会える(写真は母島・乳房山)

必要な旅行日数

現在、小笠原への行き来は貨客船の「おがさわら丸」のみとなっており、1週間に1便程度が往復しています。

通常のサイクルは、1日目の11時に東京の竹芝桟橋を出航、船中で一泊し、2日目の11時に父島に到着。3日目、4日目は島に滞在できます。
5日目の15時に父島を出航し、6日目の15時に竹芝桟橋に戻ってきます。

つまり、小笠原への旅は、6日間は必要となります。着いた日と帰る日の前後半日ずつと中日の丸2日、計3日間は島に滞在できます。

ちなみに、乗ってきた船を帰して次に来た便で帰ると、島に8日ほど滞在できることになります。

宿泊環境

父島、母島ともに宿は様々なタイプがあります。

父島は人口も多く、民宿、ペンション、ホテル、ゲストハウスなど選択肢は多いです。港のある島北部の大村地区が一番宿が多いですが、中部の境浦や扇浦のエリアにも増えています。

商店や飲食店は大村に集中しているので、どのように過ごすかで泊まるエリアを考えるのがよいでしょう。

母島は父島に比べると宿の数は10軒程度と少なく、注意が必要です。ハイシーズンは早めの予約が必須です。民宿、ペンションタイプの宿のみで、大きなホテルはありません。

ネット環境

父島、母島とも、世界遺産登録時に海底光ケーブルを引いているので、宿で問題なくインターネットが使える場合が多いです。観光協会の宿紹介ページにネット接続の有無が書いてあるので参考にしてください。

また、集落内では、ドコモ、au、ソフトバンクともLTE回線での接続が可能なので、スマートフォンでのネットも問題なく可能ですが、森や山などは電波が入りづらいところがあるので注意が必要です。

ジニービーチ(父島)
ジニービーチ(父島)

見どころ

世界遺産に登録されているとおり、海や山などの自然が一番の見どころです。

かつて大陸と一度も地続きになったことがないことから「東洋のガラパゴス」とも称されている小笠原は、ここでしか見られない動植物も多く、それらを見るだけでも楽しめます。

島内には絶景スポットも多いのでそれらを巡ったり、アクティビティも充実しているので、本土や沖縄とも違う小笠原の海や山を体験する機会は大いにあるでしょう。

小笠原諸島までのアクセス

アクセスは海路のみ!

小笠原諸島のうち、人が暮らすのは父島と母島のみ。アクセスは海路しかなく、東京の竹芝桟橋から父島行きの定期船「おがさわら丸」が就航しています。空路はありません。
「おがさわら丸」は竹芝客船ターミナルを午前11時に出港し、24時間の航海を経て、翌日午前11時に父島の二見港に入港します。通常は、ほぼ一週間に一便が運航しており、ピークシーズンには3・4日に一度のペースになります。
母島へは、父島から「ははじま丸」が就航しており、約2時間の航海となります。ははじま丸の船客待合所は、おがさわら丸の船客待合所から徒歩1分の場所です。

長時間移動でも大丈夫!プロが教える移動のコツ

24時間の船旅には、とにかく楽な格好が重要。乗船後、自分の席に荷物を置いたら、寝起きが楽な部屋着やサンダルに着替えましょう。
晴れていれば売店でビールやドリンクを買ってデッキに出て海を眺めながらのんびりしても良いですし、レストランも朝昼夜と営業しているので、食事をしたり、飲んだりすることができます。
長い船旅で退屈したら、楽な格好で食べたり横になったり、外に出てみたり、と数時間ごとに気分を変えましょう。シャワールームも綺麗なので、気分転換を兼ねてシャワーを浴びてもいいと思います。
到着後の旅本番に備え、体力を温存のためにひたすら寝るのもひとつの手です。

小笠原諸島のおすすめ観光スポット

小港海岸(父島)

白い砂浜で海水浴や星空観察を

小港海岸
砂浜が美しい小港海岸

真っ白な砂浜が広がる海水浴場。遠浅で泳ぎにも最適ですが、民家が近くになく周囲が丘に囲まれていることから、星空観察にも最適です。

■小港海岸
[住所]東京都小笠原村父島
[アクセス](1)商工観光会館「B-しっぷ」からバスで17分(小港海岸下車徒歩2分)(2)商工観光会館「B-しっぷ」から車で17分(駐車場から徒歩2分)
「小港海岸」の詳細はこちら

境浦と濱江丸(父島)

気軽に冒険気分を味わえる

境浦と濱江丸

メイン集落の大村から車で5分のところにある静かな海岸。少し沖には太平洋戦争時に沖で被雷して座礁した濱江丸の姿があり、シュノーケルでも見に行くことができます。

ちょっとした冒険気分を気軽に味わえる場所です。

濱江丸
出典:じゃらん観光ガイド 濱江丸
■境浦と濱江丸
[住所]東京都小笠原村父島字境浦
[アクセス](1)商工観光会館「B-しっぷ」からバスで6分(境浦海岸下車徒歩3分)(2)商工観光会館「B-しっぷ」から車で6分(駐車場から徒歩3分)
「境浦と濱江丸」の詳細はこちら

ジニービーチ(父島)

歩いては行けない美しいビーチ

ジニービーチ

父島の南西に位置するジニービーチは、すぐ南にある南島と同じ石灰岩からできた真っ白な砂のビーチ。

歩いていくことはできず、シーカヤックなどで上陸することになりますが、真っ白な砂と海のコントラストが素晴らしく、行ける機会があればぜひチャレンジしてもらいたいです。

■ジニービーチ
[住所]東京都小笠原村父島
[アクセス]シーカヤックや遊覧船から泳いで上陸可
「ジニービーチ」の詳細はこちら

旭山(父島)

船が出入りする二見港の街並みと海を一望できる

旭山から二見湾を望む
旭山から二見湾を望む(海に浮かんでいる生け簀は2019年4月時点は無い)

父島の北に位置する旭山に登れば、船が到着する二見港の町並みと二見湾の海を一望できます。そのまま絵葉書にできそうな、美しい風景写真を撮ることができますよ。

■旭山
[住所]東京都小笠原村父島
[アクセス]商工観光会館「B-しっぷ」から車で11分(下車徒歩30分)
「旭山」の詳細はこちら

小笠原ビジターセンター(父島)

小笠原ビジターセンターで旅行中の計画を立てよう

小笠原ビジターセンター

小笠原を初めて訪れたなら、まずはここで情報収集。小笠原の自然、歴史、文化などを知ることができる施設です。

各種パンフレットや地図などももらうことができるので、滞在の予定を組み立てるのに役に立ちます。
もちろん、小笠原にしかいない固有種などの珍しい動植物や、島の歴史などの展示も充実しています。

小笠原ビジターセンター
館内の展示やガイドウォーク、各種プログラムも充実している
■小笠原ビジターセンター
[住所]東京都小笠原村父島字西町
[営業時間]8時30分~17時
[定休日]おがさわら丸出港中(観光船入港時、GW・夏期などは開館。詳細はHPをご確認ください)
[アクセス]父島二見港から徒歩5分
[駐車場]約8台(無料)
[料金]無料
「小笠原ビジターセンター」の詳細はこちら

ウェザーステーション展望台(父島)

潮騒に包まれながらサンセットを望む

ウェザーステーション展望台
夕日と広い海に癒されよう

父島随一の夕日スポットといえば、ウェザーステーション展望台(三日月山展望台)。晴れた日の夕暮れは島民や観光客が集まり、夕暮れを眺めています。

冬場ならここからザトウクジラのブローやブリーチが見られることも。何もなくても本やビールを持ち込んでのんびりするにもうってつけの場所です。

■ウェザーステーション展望台(三日月山展望台)
[住所]東京都小笠原村父島字西町
[アクセス](1)商工観光会館「B-しっぷ」から徒歩で40分(2)商工観光会館「B-しっぷ」から車で7分(3)商工観光会館「B-しっぷ」からバスで5分(三日月山入口下車徒歩20分)
「ウェザーステーション展望台(三日月山展望台)」の詳細はこちら

長崎展望台(父島)

父島の北東端から絶景を望む

長崎展望台
フォトスポットの展望台

父島の北東端にある長崎からは、向かいの兄島との間にある兄島瀬戸の真っ青な海を眺めることができます。ここは瀬戸なので川のように潮が流れる様子が見られます。

ほどよい高さから島と海の様子を簡単に写真に収められる場所としておすすめです。

■長崎展望台
[住所]東京都小笠原村父島
[アクセス]商工観光会館「B-しっぷ」から車で8分
「長崎展望台」の詳細はこちら

釣浜(父島)

長崎から遊歩道で向かえる釣り場

釣浜
出典:じゃらん 観光ガイド 釣浜

上記の長崎から遊歩道で行くことのできる小さな浜。遊歩道を行く途中から見えるアップダウンのある道と兄島瀬戸の景色も絶景なのでぜひ。

名前の通り釣り場なので魚がいて、サンゴも群生しているのでシュノーケルにはもってこいですが、瀬戸は潮の流れが早く危険なため、浜辺からは離れないようにしてください。

■釣浜
[住所]東京都小笠原村父島
[アクセス](1)商工観光会館「B-しっぷ」から車で5分(下車徒歩6分)(2)商工観光会館「B-しっぷ」からバスで5分(清瀬下車徒歩25分)
「釣浜」の詳細はこちら

南島

「沈水カルスト地形」の無人島

南島
真っ白な砂浜の南島

父島のすぐ南西にある無人島。世界的にも珍しい沈水カルスト地形で、自然保護のために1日の入島は100人までと決められています。

石灰岩由来の島のため、島内にある砂浜は真っ白。南島の象徴である扇池はその名の通り扇状に広がった砂浜と、波の影響で岩壁に空いた穴が自然のアーチを作り、まるで絵に描いたような風景を作り出しています。

ツアー船やシーカヤックなどに乗らないと行けない場所ですが、小笠原に来たら必ず訪れておきたい場所です。

■南島
[住所]東京都小笠原村
[アクセス]遊覧船やシーカヤックにより上陸可能
「南島」の詳細はこちら

じゃらん編集部  じゃらん編集部

こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。

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