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2019.10.15

紅葉が美しい日本庭園18選!旅のプロが全国から厳選【2019年見頃情報】

雄々しくどっしりと、時に圧倒されるほど迫力ある大自然の紅葉の絶景もあれば、計算されつくした庭園の紅葉も楽しめるのが日本の秋。どちらもそれぞれ、人を魅了し続けてきた美しさがあります。今回は、その造形美を愛でるべく、紅葉が美しい日本庭園をご紹介します。
もみじや楓、桜に銀杏、ところどころに常緑樹が混じり、まるでパレットのような鮮やかな景観に、思わず言葉を失い、立ち尽くしてしまうほど心が動かされてしまうかも!そんな時は、シャッターを切る前に脳裏に焼き付けるかのごとく、その場でしばらく佇んでみてもいいですね。

そんな日本庭園を、ひとりでぶらりと物思いにふけりながら…または大切な人と語らいながら…訪れてみてはいかがでしょう。

記事配信:じゃらんニュース

1.毛越寺庭園【岩手県平泉町】

極楽浄土の世界で、平安の紅葉美を。

毛越寺庭園
紅葉とともに常行堂の傍にある地蔵菩薩も詣りたい。願い事が心のままになるご利益があるという

世界遺産 特別名勝
今から1170年ほど前の850(嘉祥3)年。白鹿の導きによって慈覚大師が開山したと伝えられる毛越寺。奥州藤原氏二代基衡、三代秀衡公の時代に多くの伽藍が造られ、往時は堂塔40、僧房500を数え、中尊寺を凌ぐ規模だったといいます。

極楽浄土の世界を再現しようとした浄土庭園は、寝殿造の庭園を造るための意匠と、その施策方法が書かれている日本最古の造園書「作庭記」を基に作庭。枯山水風の築山、池に水を引き入れるための遣水、荒磯風の水分けなど、自然そのままの景観を人の手で見事に造り出しています。完成から800年経った今も、ほぼ当時のままの姿を残している庭園は、紅葉時期になると遣水周辺で楓が真っ赤に染まります。その景観は平安の昔に戻ったような雅やかさです。往時の粛然たる風景を存分に満喫したいですね。

紅葉の見頃
例年10月下旬~11月中旬

ライトアップ
なし

ガイド情報
利用時間:8時30分~16時30分
定休日:なし
料金:1~10名3240円
問合せ・申込み方法:0191-46-4203(平泉観光ガイド事務所)

毛越寺庭園
[TEL]0191-46-2331
[住所]岩手県西磐井郡平泉町平泉字大沢58
[営業時間]8時30分~17時、11月5日~3月4日は~16時30分
[定休日]なし
[料金]大人500円、高校生300円、小・中学生100円、未就学児無料
[アクセス]東北道平泉前沢ICより10分
[駐車場]330台(普通車300円)
「毛越寺庭園」の詳細はこちら

2.南湖公園【福島県白河市】

徳川吉宗の孫の、京の楓紅葉が必見。

南湖公園
抹茶が楽しめる翠楽苑に向かう途中でも見事な紅葉に出合える

1801(享和元)年に白河藩主になった徳川八代将軍吉宗の孫、松平定信が造った庭園です。那須連山を借景にした庭園は、秋には楓の紅葉がそこかしこで見られるようになります。南湖の水面に映り込む姿や、茶道に造詣の深かった定信が敢えて京都から取り寄せたと伝わる楓の紅葉は必見です。

紅葉の見頃
例年10月下旬~11月中旬

ライトアップ
2019年10月下旬~11月初旬、日没~20時

ガイド情報
利用時間:要相談
定休日:なし
料金:無料
問合せ・申込み方法:0248-22-1147(白河観光物産協会)まで要予約

南湖(なんこ)公園
[TEL]0248-22-1147(白河観光物産協会)
[住所]福島県白河市五郎窪45-1
[営業時間]見学自由、翠楽苑9時~17時(12月~3月は~16時30分)
[定休日]なし(翠楽苑は12月~2月の第2水、3月・7月の第2水・木 ※祝日の場合翌日、12月28日~31日、1月2日・3日)
[料金]無料、翠楽苑大人320円、小・中学生160円
[アクセス]東北道白河ICよりR289経由で13分
[駐車場]50台
「南湖公園」の詳細はこちら

3.偕楽園【茨城県水戸市】

藩主自ら構想した、庭園の紅葉美に魅了。

偕楽園
ライトアップされた美しいもみじ谷。かつて斉昭が四季の風景を眺めただろう、好文亭からの眺めも必見

金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに、日本三名園の一つに数えられる水戸の偕楽園。天下の副将軍と呼ばれた水戸藩第二代藩主・水戸光圀から七代目、1842(天保13)年に跡を継いだ第九代藩主徳川斉昭によって造られた大名庭園です。庭園は斉昭自らが構想を練り、約1年をかけて建設されました。中でも木造2層3階建の好文亭は、その位置から意匠まで、斉昭が決めたという洒脱な建物です。ここで家臣や領地の人々を集め歌会などの宴を催したといわれます。
斉昭が作庭した偕楽園は、梅や桜、躑躅(つつじ)、秋は紅葉の名所として知られています。当時より拡張されたもみじ谷には約170本ものもみじが茂り、一面が赤や黄に染まるその風景は雅やかの一言です。夜にはライトアップされ、妖美な世界へと一変します。昼と夜、2つの顔を見せる紅葉。どちらも見逃せません。

紅葉の見頃
例年11月中旬~下旬

ライトアップ
2019年11月上旬~下旬、もみじ谷/日没~21時

ガイド情報
利用時間:10時~15時
定休日:なし
料金:無料
問合せ・申込み方法:水戸観光コンベンション協会のHPより所定の申込書をDLの上、必要事項を記入しFAXにて要申込み
※台風の影響による営業変更がありましたが営業を再開しています。(2019年10月15日時点公式サイト情報)現地までのアクセスについてはご確認のうえお出かけください。

偕楽園
[TEL]029-244-5454(偕楽園公園センター)
[住所]茨城県水戸市見川1-1251 
[営業時間]6時~19時(2月20日~9月30日)、7時~18時(10月1日~2月19日)
[定休日]なし、好文亭12月29日~31日
[料金]入館料 園内無料 ※2019年11月1日より大人300円、小人150円、好文亭:大人200円、小人100円
[アクセス]常磐道水戸ICよりR50、県道30号経由で16分
[駐車場]1200台(普通車500円)
「偕楽園」の詳細はこちら

4.楽山園【群馬県甘楽町】

歩いて巡れる庭園は、逆さ紅葉も見事。

楽山園
錦秋の庭園を一番綺麗に望めるという拝石からの眺めを体感したい

「天下布武」で知られる天下人・織田信長。その次男である信雄が初代藩主となり、その後152年にわたって織田家が統治した小幡藩邸の庭園が楽山園です。観賞用の庭石である景石を置いた池を中心に、中島や築山、全国的に見ても珍しいという五角形の腰掛茶屋など、幾つかの茶屋を配置。歩きながら景観を楽しめる回遊式の庭園となっています。
庭園の西を流れる雄川、その反対側にそびえる紅葉山、南に位置する連石山など、自然を借景にした造りで、秋にはそれら借景の山々や園内に植えられた木々が赤々と色づき、見事な紅葉風景が姿を現します。その景観とともに楽しみなのが、園内にあるお茶処「凌雲亭」からの眺めです。その場に座って眺めてみると、小さな池「泉水」の水面に逆さ紅葉が映り込む…。江戸の頃の美意識が心に沁みてきます。

紅葉の見頃
例年11月中旬~下旬

ライトアップ
なし

ガイド情報
利用時間:9時~17時(11月~2月は~16時30分)
定休日:なし
料金:1回2時間2000円(以降1時間延長毎1000円)
問合せ:0274-74-3131(甘楽町社会教育課)

楽山園
[TEL]0274-74-4795
[住所]群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡648-2
[営業時間]9時~17時(最終入場16時30分、3月~10月)、9時~16時30分(最終入場16時、11月~2月) 
[定休日]12月29日~1月1日
[料金]高校生以上300円、中学生以下無料
[アクセス]上信越道富岡ICより県道46号経由で8分
[駐車場]29台
「楽山園」の詳細はこちら

5.六義園【東京都文京区】

優美なる秋景色を構想7年の庭園で。

六義園
紅葉の見頃を迎えた山陰橋周辺。見事な紅葉美が広がる

徳川五代将軍綱吉の側用人であった柳澤吉保が、綱吉から賜った下屋敷に造った庭園が六義園です。もともとは加賀藩の中屋敷で、約2万7000坪という広大な敷地があり、そこへ築山を造り、池を掘り、じつに7年もの歳月をかけて完成させた回遊式築山泉水庭園です。いま訪れても、ここが東京であることを忘れるほど優美な佇まいなのだから、当時においては、ほかに類を見ないほど静寂閑雅だったに違いないでしょう。
秋口の園内の見所は、赤や黄に染まった木々が茂る山陰橋周辺と、約35mという園内で一番高さのある築山「藤代峠」からの眺望です。園内散策の有終は、この藤代峠山頂まで登り、眼下に広がる友禅の染め物のような風景を眺めたいですね。その錦秋は、かつての太平の世を眺めているような、どこか心安らぐ穏やかな風景です。

紅葉の見頃
例年11月中旬~12月上旬

ライトアップ
2019年11月20日~12月12日、日没~21時

ガイド情報
利用時間:11時~、14時~
定休日:土日祝
料金:無料
問合せ・申込み方法:時間までに正面売り札所前集合

六義園
[TEL]03-3941-2222
[住所]東京都文京区本駒込6-16-3
[営業時間]9時~17時(最終入場16時30分)※ライトアップ期間は~21時(最終入場20時30分)
[定休日]12月29日~1月1日
[料金]一般300円、65歳以上150円、小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
[アクセス]首都高護国寺ランプより10分
[駐車場]なし
「六義園」の詳細はこちら

6.兼六園【石川県金沢市】

繁栄を願い作庭。雅な紅葉に酔う。

兼六園
脚が2本の徽軫(ことじ)灯籠周辺も赤々と染まる

特別名勝
日本三名園の一つである兼六園。海に見立てた大きな池、仙人が暮らすという島などを配置した回遊式庭園です。歴代加賀藩主が藩の永劫の繁栄を願い、神仙思想を元に作庭してきた庭園です。秋には、紅葉山とも呼ばれる山崎山の楓や栃の木などが紅葉し、雅な美しさが広がります。

紅葉の見頃
例年11月上旬~下旬

ライトアップ
2019年11月2日~24日、17時30分~21時

ガイド情報
利用時間:10時、11時、12時、14時、15時
受付:9時~17時(10月16日~2月末は~16時)
定休日:なし
料金:500円
問合せ・申込み方法:076-221-6453(兼六園観光協会)

兼六園
[TEL]076-234-3800(金沢城・兼六園管理事務所)
[住所]石川県金沢市兼六町1
[営業時間]7時~18時(3月1日~10月15日)、8時~17時(10月16日~2月末日)
[定休日]なし
[料金]大人310円、小人100円
[アクセス]北陸道金沢西ICより県道25号経由で30分
[駐車場]なし
「兼六園」の詳細はこちら

7.徳川園【愛知県名古屋市】

自然の地形を活かす庭園の紅葉が見事。

徳川園
オレンジ色に染まった紅葉を愛でられる虎仙橋

1695(元禄8)年、尾張藩二代藩主光友が隠居所とした場所だった徳川園。歩いて巡れる回遊式庭園は、高低差のある地形などを取り込み、荘厳さが感じられます。四季の花が植えられ、秋は海に見立てた龍仙湖、中国風文化を取り入れた西湖堤などで見事な紅葉が見られます。

紅葉の見頃
例年11月下旬~12月上旬

ライトアップ
2019年11月22日~24日・29日~12月1日、日没~20時30分(最終入園20時)

ガイド情報
利用時間:随時(時間帯や天候により不在の場合あり)
定休日:金・土日祝以外
料金:無料
問合せ:052-935-8988(徳川園事務所)

徳川園
[TEL]052-935-8988
[住所]愛知県名古屋市東区徳川町1001
[営業時間]9時30分~17時30分(最終入園17時)
[定休日]月(休日の場合は翌平日)、12月29日~1月1日
[料金]一般300円、中学生以下無料
[アクセス]名古屋高速黒川ランプよりR1経由で10分 
[駐車場]82台(30分120円)
「徳川園」の詳細はこちら

8.瑠璃光院【京都府京都市】

漆黒に艶めく紅葉の麗しき絶美に息を呑む。

瑠璃光院
書院2階の黒いテーブルに紅葉が映り込む

床もみじ
春と秋だけ一般公開される三条実美公ゆかりの寺院です。数寄屋造りの書院2階は燃えるような「瑠璃の庭」の紅葉に包まれ、1階は苔と紅葉美に癒やされます。100種以上の楓が彩る参道も格別です。

紅葉の見頃
11月中旬~下旬

瑠璃光院(るりこういん)
[TEL]075-781-4001※メッセージ対応
[住所]京都府京都市左京区上高野東山55
[営業時間]10時~17時
[定休日]2019年10月1日~12月10日の期間(予定)中はなし
[料金]拝観料大人2000円、小学生以下無料
[アクセス]叡山電鉄八瀬比叡山口駅より徒歩5分
「瑠璃光院」の詳細はこちら

9.宝泉院【京都府京都市】

竹林と紅葉が織りなす明媚な絵画を愛でる。

宝泉院
「盤桓園(ばんかんえん)」は立ち去り難い庭という意味を持つ

額縁紅葉
参道の紅葉トンネルを抜けると、院内の書院では額縁庭園がお待ちかねです。竹林の緑に紅葉が映え、竹林の間からは大原の里の風情を満喫できます。お抹茶&お茶菓子と共に優雅なひとときを。

紅葉の見頃
11月中旬~下旬

ライトアップ
「秋の夜灯り2019」
11月2日~12月1日、17時50分~21時(最終受付20時40分)
料金:夜間拝観料大人800円、中高生700円、小学生以下無料
※ライトアップ時は拝観のみ

宝泉院(ほうせんいん)
[TEL]075-744-2409
[住所]京都府京都市左京区大原勝林院町187
[営業時間]9時~17時(最終受付16時30分)
[定休日]なし(1月3日は要問合せ)
[料金]拝観料(茶菓子付き)大人800円、中高生700円、小学生600円
[アクセス]JR 京都駅より京都バスで1時間5分、大原より徒歩15分
「宝泉院」の詳細はこちら

10.高台寺【京都府京都市】

闇に浮かび上がる臥龍廊は妖しく幽玄なる別世界。

高台寺
渡り廊下・臥龍廊はまるで龍のよう

高台寺
白砂の波心庭に幻想的な光の演出も

灯り紅葉
方丈前庭・波心庭での光の演出など毎年趣向を凝らしたライトアップが楽しめる高台寺。約1000本のモミジが境内を彩り、鏡のような臥龍池の水面には美しい景色が映り込みます。

紅葉の見頃
11月下旬~12月上旬

ライトアップ
「高台寺 秋の夜間特別拝観」
2019年10月25日~12月15日(予定)、点灯17時~最終受付21時30分
料金:昼夜共通※一度出口を出ると再入山不可(再入山には再度拝観料が必要)

高台寺(こうだいじ)
[TEL]075-561-9966
[住所]京都府京都市東山区高台寺下河原町526
[営業時間]9時~17時30分(最終受付17時)
[定休日]なし
[料金]拝観料大人600円、中高生250円
[アクセス]京阪電車祇園四条駅より徒歩15分
「高台寺」の詳細はこちら

じゃらん編集部  じゃらん編集部

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