close

2015.11.07

日本最大級の宿場町!面影がなお…中山道・奈良井宿で建物探訪【長野】

古来交通の要衝として栄えた木曽路。中でも最大の難所だった鳥居峠を控えた旅人が休息する場であった奈良井宿。1㎞の間に330軒の家々が続く日本最大級の宿場町です。

ここでの楽しみは、江戸時代の建築様式を今に残す建物探訪。
職人が多い奈良井ならではの、機能美と芸術性を併せ持つ意匠が見どころです。

いつもよりゆったりとした歩調で建物の細部にまで目を凝らし、当時の生活に思いを巡らせるのも一興ですよ。

記事配信:じゃらんニュース

【長野県塩尻市】中山道 奈良井宿

宿場町の栄華を今に留める、職人技が息づく建築物を巡る。

中山道 奈良井宿
夕方になるといつもの静けさが訪れ、やがて家からの灯りがうっすらと浮かび上がる
中山道 奈良井宿
中村邸の裏庭に続く長い通り土間。間口が狭い
中山道 奈良井宿
宿場内に6カ所ある水場。湧き水が豊富なことがわかる
中山道 奈良井宿
︎長泉寺の天井画。寺を守ると言われる龍が22mにわたって描かれている
中山道 奈良井宿
ガイドの青木義利さん。民宿を営み、観光協会の副会長も務める。ガイドの申し込みはHPより(ガイド1名1500円・2週間前までに申し込み)

ガイドの申し込み(奈良井宿観光協会)の詳細はこちら

中山道 奈良井宿 中村邸
「中村邸」はおよそ170年前の建物で、櫛問屋・中村利兵衛の住居。奈良井の町家の典型で有形文化財に指定
中山道 奈良井宿
斜めの袋戸
商談部屋のあらかじめ斜めに作られた袋戸。描かれた絵が座って見た時にまっすぐ見えるようにという、もてなしの心を表す
中山道 奈良井宿
格子
2階の茶室の格子。京都の町家づくりの影響を受けた格子で、奈良井宿の特徴のひとつ。黒くすすけた色合いが時代を感じさせる
中山道 奈良井宿
袖うだつ
2階の出梁造りを両側で押さえる三角の部分が袖うだつ。白漆喰で作られており、比較的裕福な家であることの証でもある
中山道 奈良井宿
鎧庇(よろいひさし)と猿頭(さるがしら)
板を重ねた鎧庇は奈良井宿のみのもの。その板を押さえる桟木は猿頭と呼ばれ、猿の頭が連なるように見えることから名付けられた
中山道 奈良井宿
出梁(だし)造り
2階部分が少しせり出たものを出梁造りと呼び、家屋に重厚感を醸し出す。ずらりと並ぶ出梁造りは奈良井宿の大きな特徴でもある
中山道 奈良井宿
かつて宇治茶を江戸まで運ぶ「お茶壺道中」の際の宿泊所だった「長泉寺」

お勧めスポット1.徳利屋

往時の旅籠で食べる、地元の野菜がメインの品々。

徳利屋
建物は有形文化財
徳利屋
五平餅定食(1730円)。3種類の味噌で食べる五平餅の他、塩尻産のそばなども

築180年の建物で、1937年まで旅籠を経営。現在は地産地消をモットーとした食堂で、国内外から多くの観光客が訪れる。昔からこの地に伝わる串に刺さない五平餅が人気。

■徳利屋
[TEL]0264-34-2189
[住所]塩尻市奈良井516
[営業時間]11時〜15時(そばが売り切れるまで)
[定休日]不定
[料金]五平餅定食1730円
[駐車場]なし
「徳利屋」の詳細はこちら

お勧めスポット2.松屋茶房

明治初期から時を刻む柱時計。夫婦が迎える温かな喫茶店。

松屋茶房
1階はカウンターとテーブル席。2階は座敷
松屋茶房
ぜんざい(700円)に使う椀も煎茶碗も江戸時代の骨董品
松屋茶房
インドネシア産トアルコトラジャを使った珈琲と抹茶ロールケーキ(450円)

江戸末期の塗り櫛問屋だった建物を生かした落ち着いた喫茶店。一杯ずつサイフォンで淹れる香り豊かなこだわりの珈琲とスイーツが、街歩きの疲れた体をそっと癒してくれる。

松屋茶房
2匹の看板犬がお出迎え
■松屋茶房
[TEL]0264-34-3105
[住所]塩尻市奈良井583
[営業時間]9時〜17時
[定休日]不定
[料金]サイフォン特選珈琲500円
[駐車場]なし
「松屋茶房」の詳細はこちら

お勧めスポット3.斎藤漆器店

模様の美しさが際立つ、すべて手作りの縄目漆器。

斎藤漆器店
店内には木曽五木のひとつ「ねずこ」の製品も
斎藤漆器店
箸置きや皿など手軽に買えるものも豊富(500円〜)
斎藤漆器店
木を薄く加工し和紙を貼り、漆を塗ったアクセサリー

木を固定し、周りを綿や麻の縄で巻いて接着。その上から漆で塗り上げる伝統技法「縄目漆器」が並ぶ。2代目の現店主が考えた塗りのアクセサリーなど新感覚の商品が人気急上昇中!

■斎藤漆器店
[TEL]0264-34-3515
[住所]塩尻市奈良井365
[営業時間]9時〜17時
[定休日]不定
[料金]ピアス各2000円
[駐車場]なし
「斎藤漆器店」の詳細はこちら

※この記事は2015年10月時点での情報です

じゃらん編集部  じゃらん編集部

こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。

Topics

tag

この記事に関連するエリア

この記事に関連するキーワード