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2023.05.17

【2023】岡山・蒜山名物「ひるぜん焼そば」8選!おすすめ店の特徴と食べ歩きマップ付

ひるぜん焼そば。それは岡山の蒜山高原で誕生し、各店で代々伝わる秘伝の味噌ダレと高原名産の食材などを使い、がんこなまでのこだわりで仕上げた焼そば。味噌ダレと食材の旨みと食感が織りなす味わいが魅力です。

今回ご紹介するのは地元有志で発足し、第6回B-1グランプリに輝いた「ひるぜん焼そば好いとん会」公認の8店です。それぞれに特徴があるので、記事を参考にして“ひるぜん焼そば巡り”をしてみてくださいね。

※この記事は2023年4月19日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
記事配信:じゃらんニュース

ひるぜん焼そばとは

(画像提供:ピクスタ)
(画像提供:ピクスタ)

「ひるぜん焼そば」とは、岡山県北部の真庭市にある蒜山高原(ひるぜんこうげん)のご当地グルメ。特徴は、具材にかしわ(鶏)肉や高原キャベツが使われ、濃厚な味噌ダレで味付けされていることです。

蒜山高原は、広々とした自然の中、牧草地にはジャージー牛が放牧され牧歌的な雰囲気が漂い、夏は避暑地としてキャンプやサイクリング、冬はスキーなど、四季を通じて楽しむことができます。

1950年代後半から観光地化が進み、雄大な景色が似ていることから、北海道のご当地グルメ・ジンギスカンが当時から飲食店でよく提供され、やがて蒜山名物になりました。各家庭でも冬の保存食であった味噌をベースにタレを自分好みに調合して、ジンギスカンや焼そばを作ることがブームだったとか。

そのころ、「ますや食堂」(現在は閉店)の女将さんが、ニンニク、玉ねぎ、リンゴなど独自の素材を加えた味噌ダレを考案。かしわ(鶏)肉、特産のキャベツを加えたこだわりの焼そばを生み出しました。

ひるぜん焼そば
(画像提供:ひるぜん焼そば好いとん会)

愛され続けてきたその“蒜山の焼そば”は、10年ほど前から「ひるぜん焼そば」と呼ばれるようになりました。地元有志が2008年に「ひるぜん焼そば好いとん会」を立ち上げ、2011年B-1グランプリに出展してゴールドグランプリを受賞し、「ひるぜん焼そば」の名を全国に広めました。現在も地元有志を中心としたボランティアが地域を元気にするために、協力してPRを続けています。

さらに、秋田県横手市の「横手やきそば」からヒントを得て、朝日をイメージさせる目玉焼きと福神漬けをトッピングした「あさぜん焼そば」や、鶏肉のヤゲン軟骨やはらみを使い、“お酒に合う大人味”をテーマにスパイシーな味付けにした「よるぜん焼そば」など派生メニューも誕生しています!

ここからは、各店それぞれ特徴をもった美味しい「ひるぜん焼そば」を、ご紹介します。

ひるぜん焼そば公認店MAP

(画像提供:ひるぜん焼そば好いとん会)
(画像提供:ひるぜん焼そば好いとん会)

MAPの詳細はこちら
「ひるぜん焼そば好いとん会」の公認店は8店舗。徒歩で行けるほど近いお店もあるので、このマップを見ながら、公認店の“のぼり”を目印に食べ歩きをしてみてはいかがでしょうか?お店によって特徴が違うので、好みの味を見つけてくださいね。

(1)休暇村蒜山高原 本館レストラン

美味しさのヒミツは味噌ダレに入った隠し味の赤ワイン

(画像提供:休暇村蒜山高原)

なだらかな高原の続く蒜山の中で、少し小高くなった丘の上に建ち、四季折々の高原の景色や天然ラドン温泉、岡山のご当地グルメが楽しめる「休暇村蒜山高原」。

こちらの本館レストランでは、土・日・祝限定で、ランチビュッフェ内で、「ひるぜん焼そば」を味わうことができます。ランチビュッフェでは、「ジンギスカン」や蒜山ジャージー牛など旬の食材を使ったご当地料理が食べ放題です。

(画像提供:休暇村蒜山高原)

味噌やニンニクなどを使用した熟成の秘伝ダレは、複雑な味わいと深いコクが感じられます!隠し味には赤ワインを使っているのだとか。かしわ肉はそのタレによく合う若鶏が使われています。

本館にある天然ラドン温泉「高原の湯」は日帰り入浴もできるので、食事とセットで楽しむのもおすすめです。宿泊の際は夕食付きプランを予約すると、「季節の籠盛りテーブルサービス」や「蒜山ジャージーヨーグルト」、「チーズを使ったパスタ」など、蒜山高原や岡山の旬の食材をふんだんに使った料理のビュッフェが食べられますよ。※季節や仕入れ状況で内容変更の場合があります。

■休暇村蒜山高原 本館レストラン
[住所]岡山県真庭市蒜山上福田1205-281
[営業時間]【ランチ】土・日・祝11時30分~14時(LO13時30分)
[定休日]平日 ※長期休暇中は平日営業の場合あり、詳細は公式サイトを要確認
[料金]ランチビュッフェ【大人】1980円【小人】1100円【4歳以上の幼児】660円
[アクセス]【車】米子自動車道蒜山ICより約10分
[駐車場]あり(無料)
「休暇村蒜山高原 本館レストラン」の詳細はこちら

(画像提供:休暇村蒜山高原)

(2)ヒルゼン高原センター(レストランファーミー)

山椒をかけてピリリと食べるのが、高原センター流!

(画像提供:ヒルゼン高原センター・ジョイフルパーク) レストランファーミー

車で蒜山ICを降り、快走路を北に向かって走って行くと、観覧車やコースターなど遊園地のアトラクションが左手に見えてきます。売店やレストランがある「ヒルゼン高原センター」と、遊園地のある「ジョイフルパーク」がある、蒜山高原の総合アミューズメントパークです。

こちらのレストラン「ファーミー」で、「ひるぜん焼そば」が味わえます。かしわ肉は、旨みが濃厚で味噌ダレとの相性もバッチリな親鳥を使用。11時30分まで注文できる目玉焼きの乗った「あさぜん焼そば」、15時から注文できるスパイスの効いた「よるぜん焼そば」もあります。

(画像提供:ヒルゼン高原センター・ジョイフルパーク)レストランファーミー
※画像はイメージです

名物の「ジンギスカン」もおすすめです。鉄板で焼く「ジンギスカン」はビールとの相性抜群。「ひるぜん焼そば」と一緒に、お腹いっぱい味わうのもいいですね!

■ヒルゼン高原センター(レストランファーミー)
[住所]岡山県真庭市蒜山上福田1205-197
[営業時間]レストラン10時30分~17時 ※冬季は時間変動あり。公式サイトで要確認
[定休日]不定 ※公式サイトで要確認
[料金]ひるぜん焼そば990円、あさぜん焼そば990円、よるぜん焼そば990円、上ラムジンギスカン1人前1650円
[アクセス]【電車】JR根雨駅よりタクシーで約20分【車】米子自動車道蒜山ICより約3分 ※飲酒をされる場合は公共交通機関・タクシーをご利用下さい
[駐車場]あり(無料)
「ヒルゼン高原センター(レストランファーミー)」の詳細はこちら

(画像提供:ヒルゼン高原センター・ジョイフルパーク)

(3)粋呑房

ひるぜん焼そばとひるぜんおこわが定食で味わえる

(画像提供:粋呑房)

蒜山には「ひるぜん焼そば」の他にも美味しい名物があります。冷涼な気候を生かして栽培されてきた「蒜山そば」や、しいたけ、フキ、栗などの材料をふんだんに使った「ひるぜんおこわ」です。その、ひるぜんおこわが食べられるお店でもあるのが、ここ「粋呑房(すいとんぼう)」です。

(画像提供:粋呑房)

タレは濃厚で甘辛な仕上がりが特徴の秘伝の濃厚味噌ダレ。味噌、醤油、生姜、リンゴ、玉ねぎなどがたっぷり入っています。もち米に、鶏肉・油揚げ・しいたけ・フキ・ゴボウ・人参・栗などの材料を使ったミニおこわとのセットは粋呑房ならでは。

その他、猪(いのしし)や鹿(しか)などのジビエや、猪肉を使った「いのしし餃子」なども味わえます。

■粋呑房
[住所]岡山県真庭市蒜山上福田1205-403
[営業時間]11時30分~14時30分(日・祝11時~15時)、17時30分~21時 ※予約状況で変更あり 
[定休日]火
[料金]ひるぜん焼そば660円、ひるぜんおこわ660円、ミニおこわとひるぜん焼そばセット1000円、いのしし餃子550円
[アクセス]【車】米子自動車道蒜山ICより約3分
[駐車場]あり(無料)
「粋呑房」の詳細はこちら

(画像提供:粋呑房)

(4)道の駅 風の家

風の家オリジナル味噌をベースにした甘辛ダレが特徴

(画像提供:道の駅 風の家)

米子道蒜山ICを降りてすぐの「道の駅 風の家」軽食コーナーで、「ひるぜん焼そば」が味わえます。また周辺には蒜山そばが食べられる「そばの館」もあります。4~12月は新鮮野菜市も開かれるなど、蒜山観光の拠点となるスポット。

味噌ダレは、特製のジンギスカンのタレと、地元の女性グループが作った風の家オリジナルの味噌を合わせたオリジナルのタレ。かしわは、かめばかむほど旨みのでる親鳥。そしてもっちりした麺と蒜山名産の高原キャベツを使用しており、濃厚でスパイシーな美味しさです!「あさぜん焼そば」も11時30分まで食べられます。

(画像提供:道の駅 風の家)

「ジャージーソフトクリーム」や「イタリアンジェラート」を販売するコーナーもあるので、「ひるぜん焼そば」を食べた後のデザートとして味わうのもおすすめです。

■道の駅 風の家
[住所]岡山県真庭市蒜山上徳山1380-6
[営業時間]8時30分~17時
[定休日]【4月~11月】なし【12~2月】水【3月】第1・2水
[料金]ひるぜん焼そば640円、あさぜん焼そば640円、ジャージーソフトクリーム400円、イタリアンジェラート350円
[アクセス]【車】米子自動車道蒜山IC下車すぐ
[駐車場]あり(無料)
「道の駅 風の家」の詳細はこちら

(画像提供:道の駅 風の家)

(5)味処 高原亭

20種の野菜と味噌や醤油、みりんで作る秘伝のタレ!

(画像提供:味処 高原亭)

創業40年以上の老舗「味処 高原亭」。店内に一歩入れば、観光客のみならず地元の人たちでも賑わう、アットホームな雰囲気のお店です。

高原亭の「ひるぜん焼そば」は創業当時から愛され続けるメニュー。20種の野菜・味噌・醤油・みりんで仕上げるタレはピリッと辛めで、後からほんのり甘さが広がる味わいです。

(画像提供:味処 高原亭)

ぷりぷりでジューシーなホルモンを加えたオリジナルの「ホルモン焼そば」も、ぜひ味わってみたい一品。11時から11時30分の30分限定で「あさぜん焼そば」、17時からは「よるぜん焼そば」がオーダーできます。焼そばにはご飯、お吸い物、漬物、小鉢一品が付いた定食セットもあります。

■味処 高原亭
[住所]岡山県真庭市蒜山上福田815
[営業時間]11時~14時30分、17時~20時30分
[定休日]なし
[料金]ひるぜん焼そば650円、ひるぜん焼そば定食セット900円、ホルモン焼そば950円、あさぜん焼そば650円、よるぜん焼そば850円
[アクセス]【車】米子自動車道蒜山ICより約3分
[駐車場]あり(無料)
「味処 高原亭」の詳細はこちら

(画像提供:味処 高原亭)

(6)炭火焼肉 いち福

太めのもっちり麺や親鳥の食感と軽めの味噌ダレが絶妙

(画像提供:炭火焼肉 いち福)

厳選された和牛やジンギスカンなどのこだわりの焼肉と、「ひるぜん焼そば」が味わえるお店です。

昼も夜も注文できる「ひるぜん焼そば」は、太めの麺に、キャベツ・かしわ(親鳥)が使用されています。長期育成された旨みの濃い親鳥はしっかりとした歯応えがあり、いいアクセントになっています。そして味噌ダレは定番の濃厚な甘辛味かと思いきや、あっさりとした絶妙な美味しさ。

お昼は「ひるぜん焼そば」の他にも「ホルモン焼そば」や、香ばしく焼いたラム肉を野菜と一緒にご飯に盛り付けた「ラムライス」がおすすめです。

(画像提供:炭火焼肉 いち福)

こだわりの焼肉を味わうことができるのは夜のみです。〆に「ひるぜん焼そば」を食べれば、大満足間違いなし!

■炭火焼肉 いち福
[住所]岡山県真庭市蒜山中福田207-5
[営業時間]11時~14時、17時~20時
[定休日]月(祝日の場合営業)
[料金]ひるぜん焼そば620円、ホルモン焼そば860円、ラムライス850円
[アクセス]【車】米子自動車道蒜山ICより約3分
[駐車場]あり(無料)
「炭火焼肉 いち福」の詳細はこちら

(画像提供:炭火焼肉 いち福)

(7)悠悠

辛めの味噌ダレと若鶏が特徴!唐揚げもおすすめ

(画像提供:悠悠)

秘伝の味噌ダレは辛めで、焼いているときの芳しい香りが食欲をそそります。かしわは若鶏を使用しているためやわらかく食べやすく、もっちりとした麺とともに鉄板で炒められたキャベツや玉ねぎのシャキシャキ感が良いアクセントになっています。途中で一味を加えて、味のバリエーションも楽しめます。

(画像提供:悠悠)

焼そばの味噌ダレはご飯に合う美味しさで、定食もおすすめ。白いご飯がついつい進んでしまいそう!

公式サイトには、「ひるぜんの焼きそば」の通販もありますよ。秘伝のタレと「ひるぜん焼そば好いとん会」のタレ、麺とレシピが付いてきます。遠方でもお取り寄せできるのが嬉しいですね。

(画像提供:悠悠)

他にもこのお店で食べてほしいのが、2016年と2019年の「からあげグランプリ(西日本しょうゆダレ部門、西日本味バラエティ部門)」で金賞を受賞したという「とりの唐揚げ」。一つ一つが大ぶりで、サックサクかつジューシー。定食もありますが、1切から注文できるので、「ひるぜんの焼きそば」とオリジナルの「とりの唐揚げ」をセットにしてみては?

■悠悠
[住所]岡山県真庭市蒜山下福田438
[営業時間]11時~16時(LO15時30分)
[定休日]月(祝日の場合翌日)
[料金]ひるぜんの焼きそば726円、ひるぜんの焼きそば定食976円、とりの唐揚げ1切205円、とりの唐揚げ定食948円
[アクセス]【車】米子自動車道蒜山ICより約5分
[駐車場]あり(無料)
「悠悠」の詳細はこちら

(画像提供:悠悠)

(8)やまな食堂

1984年創業の老舗で濃厚な味噌ダレを味わう

(画像提供:やまな食堂)

ひるぜん焼そばが生まれる前の創業時から、ずっと焼そばを味わうことができる老舗です。

女将さんが鉄板で焼き上げてくれる焼そばはアツアツで、味噌ダレがとても濃厚!テーブルにも味噌ダレが置いてあり、濃厚なのにさらに追加したくなる美味しさです。

キャベツ・モヤシ・親鶏の食感も絶妙。一味とうがらしを足すと、また違ったアクセントになり飽きずに食べられます。

(画像提供:やまな食堂)

赤瓦の一軒家の店構えは遠目には普通の家のようですが、中は平日でもたくさんのお客さんでにぎわっています。

■やまな食堂
[住所]岡山県真庭市蒜山上長田2050-2
[営業時間]【3~11月】10時30分~16時(LO15時30分)【12~2月】11時~15時(LO14時30分)
[定休日]木(祝日の場合営業)
[料金]ひるぜん焼そば654円
[アクセス]【車】米子自動車道蒜山ICより約15分、米子自動車道湯原ICより約20分
[駐車場]あり(無料)
「やまな食堂」の詳細はこちら

(画像提供:やまな食堂)

※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
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ミキティ山田  ミキティ山田

旬な話題を求めて、いろいろな場所を取材・撮影する調査員。分厚い牛乳瓶メガネに隠したキュートな眼差しでネタをゲッチュー。得意技は自転車をかついで階段を登ること。ただしメガネのせいでよく転びます。

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