30周年を迎える『じゃらん』、これまで数々の名湯秘湯をご紹介してきました。その中でも、関東・東北版本誌にて毎月キラリと光る名湯・秘湯を紹介する連載「小さな温泉」がついに連載100回目を迎えました。
読者にも人気のこのコーナーを担当するのは、入湯した温泉地数は国内外で1500湯以上、どの温泉にも1回以上宿泊して取材をしてきたというベテラン温泉ライターの西村さん。
今回は、これまで西村さんが取材してきた100件の温泉の中でも特に印象に残っている温泉をピックアップしてもらい、温泉の特徴や西村さんの思い出とともにご紹介します。
青荷温泉【青森県黒石市】



交通不便な場所にあるランプの一軒宿ですが、スペインやイギリスからゲストが来ていてびっくり!聞くと、海外の有名旅行誌で、別世界の桃源郷と絶賛されているんだそうです。自然の中、裸で温泉に浸かる気持ち良さは、どの国の人にも伝わるんだなと嬉しくなりました。「国際化する温泉」を勉強させてもらった温泉です。
(関東・東北版じゃらん2016年7月号掲載)
日景温泉【秋田県大館市】



明治時代から続く老舗湯宿ですが、数年前、地元企業により生まれ変わりました。宿泊者専用の露天に注がれているお湯は新規掘削した2号源泉。浴槽に注がれるとすぐに、パリッと薄いお煎餅のような固まりになるんです。“お湯煎餅”が、湯底にたくさん堆積していて面白かった。こんなお湯は初めて!湯力のすごさに圧倒されました。
(関東・東北版じゃらん2018年9月号掲載)
西山温泉【福島県柳津町】



硫黄の香る熱いお湯が千年以上、湧き続けている奥会津の温泉地。「雪の湯里」という言葉がこれほど似合う場所はないじゃないかなと思います。宿は4軒。雪の中、女将さんと一緒に犬の散歩をしたのは楽しかった!温泉以外、ほぼ何もない場所だからか、何てことのないこうした出来事がいい思い出として残っています。
(関東・東北版じゃらん2014年4月号掲載)
駒の湯温泉【新潟県魚沼市】



毎分2000リットルものお湯が湧くランプの一軒宿。浴槽からあふれ出すお湯が川のように流れていて、湯量のすごさに圧倒されてしまいました。ぬるいお湯で1時間ぐらいは入っていられます。元気な美肌のご主人が繰り出す弾丸トークも楽しくて、夕食後はいつも囲炉裏端に長居してしまいます。なごやかな山の湯です。
(関東・東北版じゃらん2012年9月号掲載)
式根島の温泉【東京都新島村】


日帰り入浴施設1ヵ所をのぞくと、すべて無料の野天風呂。取材時、温泉で知り合った地元女性たちと夕飯に行き、島の怪談などを聞かせてもらいました。お湯を通してこうしたお付き合いができるのも、ほぼ全員が顔見知りという小さな島ゆえでしょうか。温泉を「皆の宝」として大事にしていて何度行っても式根は良い島だなと思います。
(関東・東北版じゃらん2014年7月号掲載)
松島温泉【栃木県さくら市】




アルカリ性単純温泉のすばらしさを感じられる施設です。中でも源泉口に近い貸切り風呂は、こまかな泡アワが体中を包んでくれて温泉の粒々に撫でてもらっているよう、いい気持ちでした。設備も清潔だし、シャンプー類もケミカルフリー。アトピーの娘さんのためにと30年前に誕生したこちらの温泉、優しいココロザシが感じられました。
(関東・東北版じゃらん2016年4月号掲載)
※旅行・お出かけの際は、安全、体調に十分に配慮しましょう。お出かけの際は公式ホームページなどで最新の情報をご確認ください。
※この記事は2020年3月時点での情報です
じゃらん編集部
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