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2020.06.14

いつか行きたい憧れのオーベルジュ7選!宿泊できるレストランで極上ステイ<2020・全国>

宿泊施設を備えたレストラン、「オーベルジュ」。簡単に言うと、ズバリ、泊まれるレストラン!

その土地の食材をふんだんに使った本格的なフルコース料理を、お酒とともに味わえるオーベルジュは、食事を楽しんだ後は客室へ戻り、そのまま休むことができるという気楽さも魅力のひとつ。食事でのおもてなしだけでなく、もちろん高級ホテルや高級旅館のように、心置きなくくつろげる客室や、温泉などのお風呂設備も充実!

今回はオーベルジュの中でも、選りすぐりの宿を全国からピックアップしました!いつか行ってみたい憧れの宿として、ぜひお気に入りのステイ先を見つけてみてくださいね。

※お出かけの際は、お住まいやお出かけされる都道府県の要請をご確認の上、マスクの着用、手洗いの徹底、ソーシャルディスタンスの徹底などにご協力ください。

記事配信:じゃらんニュース

チミケップホテル【北海道・津別】

食べるために遠来のゲストが集う湖畔の一軒宿。

チミケップホテル
「足寄産馬肉タルタル、ビーツ、粒マスタード」。馬肉は上質なロースを使う
チミケップホテル
「神楽牛、ハスカップソース」。旭川産の牛肉を丁寧に火入れして柔らかな食感に
チミケップホテル
1.「紋別産白花豆ピュレ、毛ガニ、自家製カラスミ」。毛ガニのコンソメをゼリー状に。料理はすべて一例 2.「網走産ブリ、北見カブ、ジェノベーゼ」。熟成したブリと地元産ハーブのペーストを組み合わせて 3.食後は有機のブレンドハーブティーで一服
チミケップホテル
ダイニングは吹き抜けで開放的。気候のよい時期はテラスにもテーブルを置く
チミケップホテル
客室は全6室。利用は10歳以上で、連泊は不可
チミケップホテル
くつろぎのスペースは暖炉の前に
チミケップホテル
人家も店もない湖畔で静かな時間を過ごせる

エゾマツやイチイが鬱蒼と茂る未舗装の林道を抜けると、青き水面のチミケップ湖がようやく姿を現す。手つかずの原生林に囲まれ、冬期は一部の道が閉鎖されることから、オホーツクの秘湖と呼ばれることも。その湖畔で、キャンプ場を除けば唯一の施設となるのが、こちらの宿。たぐい稀なる大自然と美食を求めて、遠路はるばるゲストが訪れる。

シェフの渡辺賢紀さんはフランスをはじめ、アメリカやスイスの名店で腕を磨いた人。その料理はフレンチをベースにしつつ、自由闊達だ。例えば旨みを足すため、素材を昆布エキスに通すことも。北の大地の食材が、独自のアレンジで華やかなひと皿に姿を変える。

春の訪れは遅く、5月頃から。「周囲は山菜が豊富。モリーユ茸も採れるんです」と雪解けを楽しみにする渡辺さん。美食を堪能した翌日は、野鳥の囀りが降り注ぐ森の中へ、カヌーで湖へ。広大な自然に身を委ねて、心身を解放したい。

■チミケップホテル
[TEL]0152-77-2121
[住所]北海道網走郡津別町沼沢204
[料金]1泊2食2万5300円~
[アクセス]女満別空港より1時間10分
「チミケップホテル」の詳細はこちら

オーベルジュ オー・ミラドー【神奈川県・箱根】

常にチャレンジ。今も進化し続けている草分けの宿へ。

オーベルジュ オー・ミラドー
前菜「天城軍鶏とフォアグラのガトー仕立て」。料理はすべて一例
オーベルジュ オー・ミラドー
魚料理「白身魚のロースト」。低温で火入れした身はしっとり
オーベルジュ オー・ミラドー
肉料理。国産の鴨の胸肉をローストに、もも肉はコンフィに
オーベルジュ オー・ミラドー
プティフール。コーヒーとともに味わうお菓子は生け花のよう
オーベルジュ オー・ミラドー
1.「自家製パンチェッタのクロケット」。以下、すべてアミューズ 2.「イワシのマリネ」 3.「チーズと自家製生ハム クミンの香り」 4.「天城軍鶏の白レバー クレームブリュレ風」 5.「レーズンとエシレバター」 6.「鯛のコンソメ」。前菜の前に出されるひと口サイズのアミューズが1品ずつ6種類も運ばれてくるのは稀有。「ゲストの驚く顔を見るのが楽しい」と勝又さん。本格的な料理が始まる助走として、食べるほどに食欲が湧くよう工夫する
オーベルジュ オー・ミラドー
バリスタイルの客室。建物は3棟あり、洋風、芦ノ湖ビューなど好みの部屋を選べる
オーベルジュ オー・ミラドー
男女別の浴室で温泉を楽しめるのも箱根ならでは
オーベルジュ オー・ミラドー
フレンチにふさわしいエレガントなダイニング

フランスでの修業を経て、東京でシェフとして活躍していた勝又登さんが箱根でこの施設を開いたのは1986年のこと。美食を求めて、都心から離れた場所にあるレストランへ―。まだ馴染みのなかったオーベルジュという存在が「そろそろ日本でも受け入れられるはず。ならば自分で」と当時を振り返る。

本格的なコース料理でゲストをもてなすのはもちろん、地元の食材を使うのが本場のやり方。「いい野菜を手に入れるため、農家に通うのは当たり前。おいしい料理を作るのは、食材と深い関わりを持つことでもありますから」。基本を大切にしつつ、新しいものを積極的に取り入れるのが勝又さんのスタイル。

例えば最近なら、通常ひと皿で終わるアミューズを6回に分けて運んでみたり。「常にチャレンジし続けたい」。その思いが常連を喜ばせ、初めてのゲストを再び呼び戻す原動力になっている。

■オーベルジュ オー・ミラドー
[TEL]0460-84-7229
[住所]神奈川県足柄下郡箱根町元箱根159-15
[料金]1泊2食2万1325円~
[アクセス]東名御殿場ICより20分
「オーベルジュ オー・ミラドー」の詳細はこちら

オーベルジュ・エスポワール【長野県・蓼科高原】

森からの贈り物。個性溢れるジビエのフルコース。

オーベルジュ・エスポワール
「月の輪熊の洋風すき焼き」。ジビエへのハードルを下げるため食べやすくアレンジ。料理はすべてジビエコース一例
オーベルジュ・エスポワール
「骨付き猪背肉のロースト」。肉の旨みが強く、脂はさっぱり
オーベルジュ・エスポワール
「山鳩のカイエット 天然キノコソース」。山鳩は胸肉ともも肉をミンチにして焼き上げる
オーベルジュ・エスポワール
「鹿肉のポワレ」。蓼科高原の採れたて野菜をたっぷり添えて
オーベルジュ・エスポワール
「鹿とバナナのクラフティー」。タルト生地が香ばしく軽やかな食感
オーベルジュ・エスポワール
木漏れ日が差す緑のガーデン。朝食での利用もできる
オーベルジュ・エスポワール
アンティーク調の落ち着いたダイニング。サンルームではリスが走り回る姿も
オーベルジュ・エスポワール
食後の余韻に浸れるシガールーム
オーベルジュ・エスポワール
客室はバス・トイレ付きの洋室が3室。朝は鳥の囀りが聞こえてくる環境

長野で出会った豊かな食材に惚れ込み、22年前に東京から移住したオーナーシェフの藤木徳彦さん。この施設をオープンするにあたり、テーマに定めたのが「信州フレンチ」。地元のみずみずしい高原野菜や天然きのこをふんだんに使う、地産地消を基本としたコース料理だ。

よりよい食材を求めて生産者を訪ね歩くうちに、信州では多彩なジビエが手に入ることに気づく。今でこそ専門店があるほど認知されつつあるジビエだが、野生のシカや山鳩の料理はまだ珍しかった頃。それでも「ジビエは森からの贈り物。尊い命を自分の料理で活かせれば」と、積極的にメニューの中へ。やがて誕生したのが、デザート以外はジビエを使ったフルコース。ムクドリ、熊、キジなどその種類は多種多様。

近年は鳥獣被害対策もあり、冬の狩猟期間以外でも入荷するため春から秋も提供中。めくるめくジビエの世界に、とことん浸ってみてほしい。

■オーベルジュ・エスポワール
[TEL]0266-67-4250
[住所]長野県茅野市北山5513-142
[料金]1泊2食2万5560円~、ジビエ堪能プラン3万5160円~ 
[駐車場]中央道諏訪南ICより20分
※2020年3月13日まで冬季休業
「オーベルジュ・エスポワール」の詳細はこちら

柚子屋旅館 金沢 緑草音【石川県・金沢】

隠れ家のような和のオーベルジュで金沢の旬を知る。

柚子屋旅館 金沢 緑草音
初夏は竹で筒焼きにした香り豊かな鮎に笹を添えて。料理はすべて一例
柚子屋旅館 金沢 緑草音
ご飯は季節で替わり、夏は地焼きのうなぎをのせた土鍋ご飯が出ることも
柚子屋旅館 金沢 緑草音
春は桜の花としらすで炊き込みご飯に。昆布茶でお茶漬けにしても美味
柚子屋旅館 金沢 緑草音
出荷数が少なく、ほぼ県内だけで流通するという能登牛も料理に使われる
柚子屋旅館 金沢 緑草音
朝食は卵焼きや地魚の干物、煮浸しなど胃に優しく体が喜ぶ料理が並ぶ
柚子屋旅館 金沢 緑草音
到着時には客室で自家製の水ようかんを。甘さ控えめでのど越しがよく好評
柚子屋旅館 金沢 緑草音
館内に足を踏み入れると、和と洋が融合した重厚なインテリアに目を奪われる
柚子屋旅館 金沢 緑草音
食事はオープンキッチンのカウンター席かテーブルで
柚子屋旅館 金沢 緑草音
竹の襖絵が印象的な客室「虎ノ尾」。アンティーク家具の洋室もある

閑静な住宅街を外れて細い坂道を上り、緑濃いエントランスへ。高台にあるこの宿からは、金沢の市街地が一望のもと。耳を澄ませば、聞こえるのは風に揺らぐ葉や草の音ばかり…。そんな環境が名の由来という、隠れ家のような宿だ。
 
ここは懐石コースが基本となる、和のオーベルジュ。日本料理の伝統を大切にしつつ、加賀野菜や旬の地魚など、この地ならではの食材を中心に献立を組む。そこに料理人の感性を加え、郷土の味覚をゲストの心揺さぶるひと品にまとめ上げる。また、器選びもこだわりのひとつ。石川県が誇る九谷焼や輪島塗、さらに骨董品も使われる食卓は、アートを見るような楽しさもある。
 
7つの客室は古い蔵を改装したもの、茶室として使われていたものなど、どれも意匠が異なる造り。中には町を見下ろしながら入浴できる部屋も。金沢駅まで車で約15分。チェックアウト後はすぐ市内観光ができる立地なのも嬉しい。

■柚子屋旅館 金沢 緑草音
[TEL]076-208-3999
[住所]石川県金沢市天神町2-1-10-1
[料金]1泊2食4万5980円~
[アクセス]北陸道金沢西ICより20分
「柚子屋旅館 金沢 緑草音」の詳細はこちら

じゃらん編集部  じゃらん編集部

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