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2020.04.23

春のお出かけで試したい!桜を美しく撮る5つのアイデア

こんにちは。
写真の撮り方やフォトスポットを紹介するWebメディア「Photoli」編集長の横尾 涼です。

今回のテーマはタイトルの通り「桜を良い感じに撮る5つのアイデア」。

桜って目で見るととても綺麗に見えますよね。ところが、写真に撮ってみると良さがあまり伝わらないなんてことが。
外出自粛などで今年はお花見を満喫できなかった方も多いのではないでしょうか。来年の桜の時期に役立てるすぐに実践できる撮り方のアイデアを5つほどサクッとご紹介します!また桜と同じような木に咲く花に応用できるのでぜひいつかの行く旅で撮影の参考にしてください。

記事配信:じゃらんニュース

(1)青空を背景にしてみる

まずは思いっきり上を向いて撮ってみましょう!
シンプルイズベスト!青空をキャンバスに見立て、桜を配置していきます。

桜
上を向くとシンプルで気持ちの良い景色が広がっています

なぜ上を向くのかというと、他の人の姿や木の枝など周囲にあるものが画角に入りにくいから。

上を向いて撮ることで写真がすっきり整頓されるので、桜のみに焦点を当てた写真が撮れるんです。

人や桜以外の風景など、画角にさまざま写っていると整理するのはとっても大変。カチッとハマる構図を見つけるのも難しいです。

そんなときには、この際上を向いて撮ってみませんか?

桜

撮影時のポイントは太陽の方向を向かないこと。逆光での撮影は被写体の色合いを捉えにくいので、青空も桜も綺麗な色では撮れません。

空に向かってカメラを構えつつ、太陽は背面に。そうすると、青色とピンク色を綺麗に写し取った写真が撮れるはずです。

(2)光と影に注目する

(桜に限らずですが)写真を撮るときには「光」と「影」を意識することがとても重要です。

具体的には、まず光が桜に対してどのように当たっているかと注目してみましょう。

光が横から当たっているのか、斜めから当たっているのか、正面から当たっているのか。光の差す方向によって、桜はさまざまな表情を見せてくれます。

桜
カメラの左後ろから光が差している

また、光の当たり方と同じように影の様子も見てみましょう。光よりも影はつい見過ごしてしまいがちですが、目を向けてみると意外といろいろな形をしていて面白いです。

桜
満開の桜と壁に落ちている影の組み合わせがgood!!

この写真は、桜が綺麗なのはもちろんですが、影がとても綺麗だなと思って撮影しました。壁に落ちる影が綺麗に斜めに差し込んでいて、とてもキュンとしたことを覚えています(笑)。

桜
桜の影が坂に落ちていて思わず撮った写真

同じくこちらも影が綺麗だなと感じて撮影した一枚。坂に桜の影がハラハラと落ちているのが見えて、影絵のようで印象に残りました。

影は注目しないと見逃してしまう存在。写真を撮るときにあえて「影はどこだろう?」と意識するのがおすすめです。

(3)花に思いっきり寄ってみる

桜の良さが伝わりにくい写真になってしまう大きな理由のひとつには「距離感が中途半端」であることが挙げられます。

どっちつかずの距離感では、桜の花を見せたいのか、桜のある景色全体を見せたいのかわからなくなってしまうのです。

そんなときのコツは桜に思いっきり寄ってみること。ひとつの花のみに注目して、他の花は思いきってぼかしてみましょう。

桜
桜はピントが合っていても外れていても綺麗です

また、撮影する花を選ぶ際は、前後に花が重なっているものもおすすめ。

ピントが合っている花と、それ以外の花との距離が大きければ大きいほど、大きいボケが得られて印象的な写真が撮れます。

桜

レンズと、ピントを合わせている花との間に花を置くと前ボケした写真がこんな風に。

この写真の右端に写っているボケた花は、レンズのかなり近くにあった花です。
手前の花、ピントが合っている花、背景の3つの距離を大胆に取ることで、大きなボケが得られました。

手前のボケが写真に立体感を生むので、より印象的な写真になります。ぜひ試してみてくださいね!

(4)引きで全体を写す

桜

先ほどはとことん寄って撮影しましたが、今度は反対。思いっきり引いてみましょう! 思いきりの良さが大事です。

引いた場合に意識したいのは被写体を「桜の木」として見てみること。

桜の花びら一つひとつではなく、桜の木を入れた街全体を画角に収めることを意識しましょう。

桜
東京都大田区にある桜坂の桜。桜に包まれた道が綺麗でした

桜の木や桜並木をどこに配置するのか考えて撮影します。

この写真の場合は、手前から奥に向かって桜並木がずっと続いている様子を見せたかったので、思いきり引いて撮りました。

構図の参考はこちら>素敵な写真を撮るコツ「3つの構図」で旅の思い出を上手に撮影する方法

(5)色の組み合わせを考えてみる

いろいろとご紹介しましたが、最後は色についてのお話です。

写真で色を考えるときに知っておきたいポイントのひとつに「補色」があります。

細かな解説は今回省きますが、お互いの色を引き立たせる二色の組み合わせのことを指すもので、インテリアやデザインなどでも使われている考え方です。

桜の場合であれば、花びらのピンク色の補色にあたる「緑系の色味」を画角の中に取り入れるのがベスト。

たとえば、濃いピンク色の花びらの場合は鮮やかな緑色との、

桜

薄いピンク色の花びらの場合は、ミントグリーンやライトブルーとの相性が抜群です。

桜

濃い色の桜の花を撮るときは木や葉っぱなどの緑、薄い色の桜の花を撮るときは青空を組み合わせるとしっくりくるのではないでしょうか?

さあ、ここまでで5つのアイデアをご紹介してきましたが、新しい発見はありましたか?

桜の写真を撮るときには今回触れた内容を実践してもらえたら嬉しいです。
また次の記事でお会いましょう。それでは!

横尾涼  横尾涼

写真の楽しみ方や撮影のコツを紹介するメディアPhotoliの編集長です。自身もフォトグラファーとして活動し、風景写真や人物写真を撮影しています。写真と旅とおいしいご飯が好きです。[Photoli]https://photoli.jp/

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