生まれたての動物の赤ちゃん、親子仲良く並ぶキリンのツーショット、水浴びして楽しそうな象、つぶらな瞳の猫、のんびりくつろぐカンガルーなど、動物たちの自然で愛らしい姿はいつみてもハッピーで癒されますね。
今回は、動物園の人気者たちの生態や特徴をかわいい画像とともに紹介しながら、一部動物のベストショットを撮るコツも飼育員さんに聞いてきました!
はるばる日本まで来たけれど、思ってたより日本の夏は暑すぎた…そんな声が聞こえてきそうな動物たちの「脱力スタイル」も魅力的。本能のままにだらけるその姿、正直ちょっと羨ましい!と思ってしまう人もいるのでは。さぁ早速かわいい動物たちを見てみて。
記事の最後に動物園リストを入れているので実際今すぐ場所もチェックできますよ!
※この記事は2020年8月17日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
東武動物公園のホワイトタイガー
クールなイメージの白虎もネコになっちゃう昼下がり。

白い体にブルーの瞳を持ち、故郷インドでは古くから神聖な生き物とされてきたホワイトタイガー。インド出身でも日本の夏は厳しいらしく、プールに飛び込んで暑さ回避している。気持ちよさげに目を細める表情はまるでネコのよう。
ベストショットアドバイス
活発な姿を撮るなら朝夕がチャンス!日中は日陰にいることが多い。
よこはま動物園ズーラシアのセスジキノボリカンガルー
なんだ…この心地よさは!冷やし座布団から動けない。

生息地はパプアニューギニアの熱帯雨林出身だが暑さには弱い。暑い日は前肢を舐めてその気化熱で体温を下げているため、よく見ると顔や前肢がビチャビチャになっていることも!?飼育員さんが差し入れてくれる保冷剤の座布団がお気に入り。
ベストショットアドバイス
顔をやや下から見るアングルがおすすめ。上を見た時を狙って。
飼育員さんコメント
どうにか快適に過ごしてもらおうと思い、保冷剤の他にも、果物入りの氷をあげたり扇風機で風を送ったりしています。それでも夏の日中は動きません…。(飼育員・坂上さん)
市川市動植物園のミーアキャット
あの~暑くないんですか?真夏も出現「ミーア団子」。

前足を上げ、直立不動の姿勢で日光浴する姿がよく知られるミーアキャット。しかし時折、何匹もがぎっちり密集したお団子状態で寝ていることも。仲間意識が強い動物とはいえ、真夏はさすがに飼育員さんも「大丈夫?」と心配になるそう。
ベストショットアドバイス
11時頃のお昼寝タイムは団子出現率高し。カメラの用意を!
飼育員さんコメント
ミーアキャットたちは夏の暑さなんてへっちゃらです。日向でも固まって熟睡する姿に、こっちが思わず「息してる?」と二度見してしまいます。(飼育員:松浦秀治さん)
東武動物公園のアルパカ
モコモコ脱いだら別物に!?満足げな表情にもツボる。


アンデス原産のアルパカは防寒性の高い毛皮で覆われており、そのまま日本の夏を過ごしたら熱中症確実。毛刈りでスッキリしたアルパカのその涼しげな表情と、首から下の心もとない感じの対比が何とも言えない。
ベストショットアドバイス
4頭いるアルパカの名前をそれぞれ呼ぶとカメラ目線を貰えるかも!?
多摩動物公園のアカカンガルー
あられもない姿で横たわり、敵のいない世界を満喫中。

本気を出せば時速50kmで走るというカンガルーも、動物園では日陰でダラダラしていることがほとんど。しかも天敵がおらず緩みまくっているせいで寝姿が大胆で個性的!逆にそれが面白いと、カンガルー舎前で長時間観察している人も。
ベストショットアドバイス
餌タイムを挟んだ時間を狙うと寝→ 食→ 寝の一連(?)が撮れる。
東武動物公園のたぬき
やった、アイス馬肉だ~!週一のコレが一番の楽しみ。


日本の気候に慣れているタヌキも暑さにはげんなり。そこで、馬肉や果物などの好物を混ぜて氷を作り、たらいに入れてプレゼント!目を輝かせて集まってきたたぬきたちが、たらいの中に入ったら「冷やしたぬき」の出来上がり♪
ベストショットアドバイス
バテていたタヌキたちが氷の登場で元気になる瞬間に注目!
飼育員さんコメント
「冷やしたぬきはじめました」の暖簾など毎年工夫を凝らしています。暑いと氷が溶けるのも早いので、ぜひ氷を入れてすぐの様子を観察しにきてください。(飼育係:光山小夜子さん)
横浜市立金沢動物園のインドゾウ
大きな体で喜びを表現!水遊びでテンション最高潮。



ゾウにとってはお肌のお手入れでもある水浴び行為。ゾウ舎の屋上からホースで水をかけると、長い鼻で器用に水を受け、お腹の下などに自家噴射!鼻には一度に10リットルもの水を溜められるため、見ている方も涼しくなる迫力っぷりだ。
ベストショットアドバイス
プールでの水遊びも豪快!大はしゃぎするゾウにご注目を。
飼育員さんコメント
ゾウが水を浴びたがっていたら、不定期で放水を行います。運が良ければ他にもプールで水遊びしたり、水中で横になったりしている姿も見られますよ!(飼育員:安藤正人さん)
市川市動植物園のコツメカワウソ
夏の風物詩「流しカワウソ」今年も流れテク光ってます。



冬場に凍結斜面を滑って遊んでいたカワウソを見て考案されたのが塩ビ製パイプのウォータースライダー。夏バテ知らずのやんちゃなコツメたちが派手な水しぶきを上げて滑るとギャラリー歓喜!見ている方も爽快な気分になる。
ベストショットアドバイス
小さいけど器用な手で餌や葉などを掴む瞬間が激カワ!
飼育員さんコメント
カワウソの泳ぐ姿は清涼感満点!「流しカワウソ」は一年中見られますが、やっぱり夏がベストシーズンですね。ただ、いつ流れるかはカワウソしだいです。(飼育員:河合昌幸さん)
東武動物公園のワオキツネザル
故郷にはこんなのなかったアイスのある暮らし万歳!

体温調節が苦手と言われ、暑い時期は手をペロペロ舐めて体温を下げようとしているワオキツネザル。夏は飼育係さんから氷の枕や果肉入りアイスのプレゼントがあり大興奮!果肉を取り出すため氷をガジガジする様子に癒やされる。
ベストショットアドバイス
太陽に向かい、両腕を広げて日光浴する姿がすごく個性的!
飼育員さんコメント
動物たちへの暑さ対策、またお客様への涼の演出としてエサ入り特製氷をプレゼントしています。一生懸命氷をかじったり舐めたりする姿がかわいいですよ。(飼育係:稲葉有希恵さん)
埼玉県こども動物自然公園のキボシイワハイラックス
体は小さいけど芯は太い!?りりしい白眉にもご注目。

アフリカのサバンナや森林に生息する体長32~56cmの哺乳類で、キリリとした白い眉毛がチャームポイント。見た目はリスやウサギに似ているが、実はゾウの近種!頭骨や歯がゾウに近く、同じ平爪を持っている。
ベストショットアドバイス
おすすめアングルは正面。ニッコリ笑顔に見えるのが可愛い。
飼育員さんコメント
とっても小さいのにゾウやジュゴンの親類。1月に赤ちゃんが2匹生まれ、家族で暮らしています。室内で飼育しているため、空調に気を使っていますよ。(飼育係:齊藤友萌さん)
多摩動物公園のタスマニアデビル
可愛いからって油断は禁物 そのアゴは骨をも砕く!

タスマニア島のみに生息する体長60cmほどの有袋類。キュートな見た目と臆病な性格を持ちながら、実は鋭い牙を持つバリバリの肉食系。伝染病で数が激減し、今や絶滅危惧種に。日本の夏は湿度が高いため飼育には相当気を使うそう。
ベストショットアドバイス
暑い日はあまり動かない。気温の低い日が狙いめ!
埼玉県こども動物自然公園のマヌルネコ
極寒の高山帯などで暮らすワイルドなもふもふ猫。


冬はマイナス50℃にもなる中央アジアの乾燥した高地で生きるため、たっぷりの脂肪ともふもふの毛皮を持つ。耳が小さいのは、岩場の陰に身を隠す際に目立たないためだとか。乱獲などの影響で数が減り、現在は準絶滅危惧種となっている。
ベストショットアドバイス
ユーモラスなずんぐりボディごとカメラに収めたい。
飼育員さんコメント
寒い地域で暮らす動物なので、夏場は暑さで体調を崩さないよう完全に室内飼育です。室内は冷房や扇風機をかけて涼しく保つようにしています。(飼育係:長谷川ゆりさん)
埼玉県こども動物自然公園のクオッカ
見てるだけで幸せになれる世界一のハッピーアニマル。

埼玉県こども動物自然公園が40周年を記念して迎えたのが「世界一幸福な動物」と呼ばれるクオッカ。オーストラリアのロットネスト島でしか会えず、そのためのツアーが組まれるほどの人気者だ。同国以外では唯一、日本でも会えることに!
ベストショットアドバイス
ニコニコ笑顔の愛嬌溢れるアニマル。できるだけアップで!
よこはま動物園ズーラシアのアカアシドゥクラングール
吸い込まれそうな黒い瞳と美しい体毛に目が奪われる。

ベトナムやラオスの森に生息し「世界で一番美しいサル」と呼ばれる。茶、黄色、白、オレンジとカラフルな体毛を持ち、顔つきも非常に神秘的だ。ベトナム戦争時に米軍が撒いた枯葉剤で森が失われたり、密漁で個体数の減少が著しい。
ベストショットアドバイス
大きな漆黒の瞳が印象的。目線をもらえたらラッキー!
飼育員さんコメント
アジアの熱帯雨林で生息する動物ですので、暑さ対策は不要です。昨年9月と、今年5月には赤ちゃんも生まれ、好奇心旺盛に動きまわる姿をご覧いただけますよ。(飼育員:久保田さん)
じゃらん編集部
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