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2024.02.02

【2024】もう一度訪れたい「日本の世界遺産ランキング」発表!世界に誇る日本の名所に注目

1993年に屋久島や姫路城など4件が登録された日本の世界遺産。2024年1月時点では北海道から沖縄まで、全国で総数25件が登録されています。

今回は、過去3年以内に世界遺産に訪れたことのある約1100人にアンケートを実施。「もう一度訪れたい日本の世界遺産」ランキングベスト10を発表します!

世界遺産を訪れたきっかけは?

順位 項目
1 ニュースなどメディアで話題になっていたから
2 身近なスポットが登録されたから
3 友人・知人に誘われて
4 情報誌の特集をみて
5 ツアーの行程に入っていた

「じゃらん」もう一度訪れたい日本の世界遺産ランキング

順位 登録名称
1 厳島神社
2 古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)
3 姫路城
4 白川郷・五箇山の合掌造り集落
5 日光の社寺
6 原爆ドーム
7 知床
8 屋久島
9 富士山‐信仰の対象と芸術の源泉‐
10 古都奈良の文化財

過去3年以内に世界遺産に訪れたことのある約1100人に、「もう一度訪れたい」と思うスポットについてアンケートを実施してみました。

1位は嚴島神社。投票総数のうち22.7%を占める結果となりました。2位には古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)、3位に姫路城と文化遺産が続きます。上位は都市近郊にある歴史スポットのため、その他の観光スポットやグルメなど、プラスアルファの楽しみ方を絡めてリピートしやすいという共通項もありそうですね。

また、訪れるきっかけについては約22.5%が「身近なスポットが登録されたから」と回答し、登録されて注目度が上がることが分かりました。

ランキング結果を参考に、日本に息づく文化や自然の素晴らしさを改めて感じてみるのもいいですね。ここからは各スポットの魅力を紹介します。

【広島県】1位:嚴島神社

(画像提供:広島県観光連盟)

「嚴島神社」として世界遺産に登録された区域は、社殿を中心とした嚴島神社全体と、前面の海、背後に広がる弥山(みせん)原始林で構成され、厳島(宮島)全体の約14%を占めています。

現在の嚴島神社の社殿群は平清盛によって造営されたもの。島全体がご神体であるために、土地の上に建物を建てることをはばかって海上に社殿を設けたのだとか。

(画像提供:広島県観光連盟)

厳島近海は潮位変化が大きく、大潮の日は最大で約400cmの干満差があります。満潮のときは拝殿や回廊の下に海が押し寄せ、逆に干潮のときは大鳥居の下まで歩いて行けます。

訪れる場合は潮汐表などで潮位をチェックしておくのがおすすめ。社殿が海に浮かんで見えるのは潮位250cm以上の満潮時が目安です。

■嚴島神社
広島県廿日市市宮島町1-1
[参拝時間]開門6時30分~閉門18時※季節により変動あり
なし
昇殿料【大人】300円【高校生】200円【小・中学生】100円
【電車】JR宮島口駅・広電宮島口駅よりフェリーで約10分、宮島桟橋より徒歩約10分
なし
「嚴島神社」の詳細はこちら

(画像提供:広島県観光連盟)

【京都府・滋賀県】2位:古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)

(画像提供:二条城)
二条城唐門。奥に見えるのは国宝・二の丸御殿(画像提供:二条城)

「古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)」の世界遺産登録は、二条城、鹿苑寺(金閣寺)、慈照寺(銀閣寺)、平等院など、1府1県3市に点在する17の寺社と城郭で構成されています。

(画像提供: PIXTA)
清水寺(画像提供: PIXTA)

8世紀に創建された清水寺には、“清水の舞台”で知られる本堂や三重塔など国宝・重要文化財が多く、17世紀初頭に造営された二条城では桃山文化のきらびやかさを体感できます。

見学する場合は個別に寺社・城郭を訪れることになりますが、じっくり回る場合には1日2~4カ所ぐらいが良いかもしれません。地図等も参考にして計画的に巡りましょう。

■古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)
京都府京都市、宇治市、滋賀県大津市
[参拝時間]施設により異なる
施設により異なる
施設により異なる
施設により異なる※詳細は下記ホームページを要確認
施設により異なる
「古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)」の詳細はこちら

【兵庫県】3位:姫路城

(画像提供:姫路市)

「姫路城」は1993(平成5)年、日本で最初に世界遺産に認定された4件のうちの1つ。1609(慶長14)年から一度も戦災や火事にあった記録がなく、400年前のままの姿を保っています。

(画像提供:姫路市)

白漆喰総塗籠(しろしっくいそうぬりごめ)造りの鮮やかな城壁や、5重6階地下1階の大天守、小天守が渡櫓(わたりやぐら)で連結された連立式天守が特徴。優美な姿から“白鷺(しらさぎ)城”とも呼ばれています。

5年半に渡って行われた「平成の大改修」では7万5000枚の瓦も葺き替えられ、漆喰の真新しい白さが際立っています。

■姫路城
兵庫県姫路市本町68
9時~17時(閉門16時)※季節により変動の場合あり
12月29日、30日
入城料【18歳以上】1000円【小・中・高校生】300円
【電車】JR姫路駅・山陽電鉄山陽姫路駅より徒歩20分【車】姫路バイパス中地ランプより約15分
なし
「姫路城」の詳細はこちら

(画像提供:姫路市)

【岐阜県・富山県】4位:白川郷・五箇山の合掌造り集落

(画像提供:とやま観光推進機構)
五箇山・菅沼集落(画像提供:とやま観光推進機構)

岐阜県と富山県の県境にまたがる豪雪地帯に育まれ、独自の建築と生活様式が世界遺産に認定された「白川郷・五箇山の合掌造り集落」。登録エリアは、岐阜県白川村の「萩町」と、富山県南砺(なんと)市の「相倉(あいのくら)」、「菅沼(すがぬま)」の3集落です。

(画像提供:岐阜県観光連盟)
白川郷(画像提供:岐阜県観光連盟)

合掌造りは、叉首(さす)と呼ぶ材を合掌のかたちに組んで棟木を支え、急勾配の茅葺き屋根にする独自の建築様式。屋根の葺き替えなどを住民同士で行う「結(ゆい)」という相互扶助の営みが残っていることも評価されています。

白川郷なら「総合案内所であいの館」、五箇山なら「五箇山総合案内所」を訪れると観光情報が手に入ります。公式ホームページには「合掌民宿」の宿泊情報などもありますよ。

■白川郷・五箇山の合掌造り集落
【白川郷】岐阜県大野郡白川村荻町【五箇山】富山県南砺市
【総合案内所であいの館】9時~17時【五箇山総合案内所】9時~17時
なし
施設により異なる
白川郷【電車】JR金沢駅より高速バスで1時間20分※白川郷バスターミナルより徒歩すぐ【車】東海北陸道白川郷ICより約5分 五箇山【電車】JR城端駅より世界遺産バスで25分※相倉口より徒歩5分(相倉集落)、JR城端駅より世界遺産バスで40分※菅沼より徒歩すぐ(菅沼集落)【車】東海北陸道五箇山ICより20分(相倉集落)、東海北陸道五箇山ICより約1分(菅沼集落)
あり(白川郷1000円~、五箇山500円~)
「白川郷」の詳細はこちら
「五箇山」の詳細はこちら

【栃木県】5位:日光の社寺

(画像提供:PIXTA)
輪王寺大猷院 仁王門

8世紀から男体山を中心とした山岳信仰が行われてきた日光。1617(元和3)年に東照宮が創建されて以来、徳川幕府が総力を挙げて大規模な造営や改修を行ってきた地です。

世界遺産「日光の社寺」では、二荒山(ふたらさん)神社、輪王寺、東照宮の二社一寺と、これらをとりまく日光山内が構成資産として登録されています。

参道や境内を歩きながら、昔の人々の信仰や建築技術に思いを馳せることができる場所です。

■日光の社寺
栃木県日光市山内
[参拝時間]9時~17時※社寺、季節により異なる
不定
【日光二荒山神社】参拝無料【日光東照宮】拝観料大人1300円【日光山輪王寺】大人1000円(三仏堂・大猷院・宝物殿セット拝観券)
【電車】JR日光駅・東武日光駅より東武バスで8分【車】日光宇都宮道路日光ICより約10分
あり(600円~)
「日光の社寺」の詳細はこちら

(画像提供:PIXTA)

【広島県】6位:原爆ドーム

(画像提供:広島県観光連盟)

広島市の中心部に建つ「原爆ドーム」。被爆時、ほぼ真上から熱線と爆風を受けたことや、チェコ人建築家ヤン・レツル設計のレンガ造り3階建て(階段室は5階)は周囲の木造建築と比べて堅牢だったことなどから、奇跡的に倒壊を免れました。

戦争・核兵器の悲惨さを伝える貴重な建造物であるとともに、核兵器廃絶と平和を求める誓いのシンボルとなっています。

(画像提供:広島県観光連盟)

敷地内には入れませんが、外部から24時間見学することが可能。隣接する平和記念公園内の「広島平和記念資料館」と一緒に訪れるのがおすすめです。

■原爆ドーム
広島県広島市中区大手町1-10
見学自由
なし
見学無料
【電車】広島電鉄原爆ドーム前電停より徒歩1分
なし
「原爆ドーム」の詳細はこちら

(画像提供:広島県観光連盟)

【北海道】7位:知床

(画像提供:PIXTA)

北海道の北東端に位置し、標高1000m以上の山が連なる知床半島。世界有数の密度でヒグマが生息しているほか、森ではシマフクロウやオオワシ、海岸線ではクジラやシャチなど貴重な生き物を見ることができます。

西海岸に斜里町ウトロ、東海岸に羅臼の町がありますが、まずはウトロ側にある知床世界遺産センターを目指すといいでしょう。「オシンコシンの滝」「オロンコ岩」「カムイワッカ湯の滝」など、知床八景と呼ばれるスポットへのハイキングツアーやクルーズ船の情報が得られます。

(画像提供:PIXTA)

知床八景の1つ「知床五湖」は、一湖までなら、高架木道を通って自由に散策可能(要駐車料金500円、冬期閉鎖)。他の4つの湖はツアーなどに参加すると行くことができます。

■知床(知床世界遺産センター)
北海道斜里郡斜里町ウトロ西186-10
【夏期4月20日~10月20日】8時30分~17時30分【冬期10月21日~4月19日】9時~16時30分
【夏期4月20日~10月20日】なし【冬期10月21日~4月19日】火、年末年始
見学無料
【電車】JR知床斜里駅より斜里バス知床線で約50分※ウトロターミナル下車徒歩5分【車】十勝オホーツク道(北見道路)北見東ICより約2時間
あり(無料)
「知床」の詳細はこちら

(画像提供:PIXTA)

【鹿児島県】8位:屋久島

(画像提供:公益社団法人鹿児島県観光連盟)
縄文杉

「屋久島」は1993(平成5)年、「白神山地」とともに世界自然遺産に登録されました。島の全面積の約20%が登録地域となっています。

年間4000~1万mmも雨が降り、島の中心に九州最高峰の宮之浦岳(1936m)がそびえる自然あふれる環境が、亜熱帯から亜高山帯までの生態系を育んでいるのだそう。樹齢数千年にも達する屋久杉も多く見られます。

(画像提供:公益社団法人鹿児島県観光連盟)
宮之浦岳(c)Soramido-Yakushima

登録地域は宮之浦岳など高峰を中心とした山岳エリアであり、一例として「縄文杉」までの所要時間は徒歩で往復10~11時間程度(約22km)。しっかりした登山の準備が必要で、訪れる場合はガイドツアーに参加するのがおすすめです。

「屋久島世界遺産センター」では屋久島の自然の成り立ちや、登山のマナー・ルールなどを知ることができます。

■屋久島(屋久島世界遺産センター)
鹿児島県熊毛郡屋久島町安房前岳2739-343
9時~17時(入館は16時30分まで)
【3月~11月】なし【12月~2月】土、年末年始(12月29日~1月3日)
入館無料
【車】宮之浦港より約30分
あり(無料)
「屋久島」の詳細はこちら

(画像提供:公益社団法人鹿児島県観光連盟)

【静岡県・山梨県】9位:富士山‐信仰の対象と芸術の源泉‐

(画像提供:PIXTA)
(画像提供:PIXTA)

古くから山岳信仰の対象として崇められ、絵画や文学作品にも影響を与えてきた「富士山」。文化遺産としての価値が認められ世界遺産に登録されました。

(画像提供:静岡県観光協会)
富士山本宮浅間大社(画像提供:静岡県観光協会)
(画像提供:やまなし観光推進機構)
北口本宮冨士浅間神社(画像提供:やまなし観光推進機構)

世界遺産登録地域は、山頂をはじめ富士五湖などの富士山域のほか、静岡県側にある「富士山本宮浅間大社」、山梨県側の「北口本宮冨士浅間神社」、「三保の松原」など数多くの資産で構成されています。

(画像提供:静岡県観光協会)
静岡県富士山世界遺産センター(画像提供:静岡県観光協会)

まずは富士山本宮浅間大社の近くの「静岡県富士山世界遺産センター」や、河口湖ICそばの「山梨県立富士山世界遺産センター」を訪ねるのがおすすめ。世界遺産としての概要を把握でき、寺社にも近いため参拝する場合も便利です。

■富士山‐信仰の対象と芸術の源泉‐
【静岡県富士山世界遺産センター】静岡県富士宮市宮町5-12【山梨県立富士山世界遺産センター】山梨県南都留郡富士河口湖町船津6663-1
【静岡県富士山世界遺産センター】9時~17時(7~8月は18時まで)※最終入館閉館30分前【山梨県立富士山世界遺産センター】9時~17時(7~8月は8時30分~18時、12月~2月は9時~16時30分)
【静岡県富士山世界遺産センター】毎月第3火(祝日の場合翌日)、施設点検日、12月27日~12月31日【山梨県立富士山世界遺産センター】なし(南館は第4火、祝日の場合翌日)
【静岡県富士山世界遺産センター】大人300円【山梨県立富士山世界遺産センター】入館無料
静岡県富士山世界遺産センター【車】新東名高速新富士ICより約10分、山梨県立富士山世界遺産センター【車】中央高速道河口湖ICより約1分
【静岡県富士山世界遺産センター】なし【山梨県立富士山世界遺産センター】あり(無料)
「静岡県富士山世界遺産センター」の詳細はこちら
「山梨県立富士山世界遺産センター」の詳細はこちら

【奈良県】10位:古都奈良の文化財

(画像提供:一般財団法人奈良県ビジターズビューロー)
平城宮跡・第一次大極殿

「古都奈良の文化財」は、東大寺、興福寺、春日大社、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡及び春日山原始林の8つの資産で構成されています。

かつて日本の首都であった奈良には、当時の中国大陸や朝鮮半島との文化的交流によって花開いた天平文化を伝える多くの遺構が残っています。平城宮跡のような地中に埋もれた遺跡や、春日山原始林のような自然が構成資産に含まれている点も特徴的。

見学は各寺社を個別に訪れることになりますが、すべて近鉄の最寄り駅から徒歩か路線バスでアクセスできます。じっくり歴史を味わうには1日2~4カ所ぐらいがおすすめです。

■古都奈良の文化財
奈良県奈良市
[参拝時間]施設により異なる
施設により異なる
施設により異なる
【東大寺、興福寺、春日大社、春日山原始林、元興寺】近鉄奈良駅より徒歩5分~15分【薬師寺、唐招提寺】近鉄西ノ京駅より徒歩すぐ~10分【平城宮跡】近鉄大和西大寺駅より徒歩10分
なし
「古都奈良の文化財」の詳細はこちら

(画像提供:一般財団法人奈良県ビジターズビューロー)

【アンケート調査概要】
インターネット調査
調査時期:2023年11月6日(月)~8日(水)
調査対象:過去3年以内に世界遺産に訪れたことのある20代~50代男女
有効回答数:1100名(複数回答)
※この記事は2024年1月23日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。

じゃらん編集部  じゃらん編集部

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