close

2020.12.11

【流氷の楽しみ方】北海道オホーツク海の絶景!見られる場所や体験情報、見頃時期など

冬の北海道の風物詩である流氷。オホーツク海に広がる銀世界は幻想的で、いつかは見に行きたいという人も多いのでは。ここでは流氷とは何?というところから、網走、紋別などの絶景スポットや見頃まで解説。さらに流氷ウォーク(R)などのアクティビティ情報も満載!この冬は“いつかは流氷を”という想いを一歩に前に進めませんか?

※この記事は2020年12月1日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、各自治体により自粛要請等が行われている可能性があります。
※お出かけの際は、お住まいやお出かけされる都道府県の要請をご確認の上、マスクの着用、手洗いの徹底、ソーシャルディスタンスの徹底などにご協力ください。

記事配信:じゃらんニュース

流氷とは

流氷

流氷とは、海面を漂流する氷のかたまりのこと。北海道で見られる流氷は、オホーツク海北西部のシベリア沿岸部ででき、シベリアからの季節風や海流で南下し、北海道のオホーツク海沿岸に到着します。

流氷が接岸すると漁業はできなくなりますが、流氷は海全体をかき回し、海底にある栄養成分を押し上げます。流氷には植物プランクトンが付着し、それを餌にする動物プランクトンや魚が集まることで、豊かな海を育んでくれます。

流氷

じつは北海道の流氷は世界で最も低い緯度で見られる場所。流氷を見ることができる地域は紋別、網走、知床の3ヶ所が基本で、観光施設やアクティビティが充実しています。この地域ではシーズンになると海岸や港まで大量の流氷が押し寄せ、幻想的な光景が広がります。

(画像提供:網走市観光協会)
(画像提供:網走市観光協会)

流氷がやってくると、さまざまな野生動物たちも顔を見せ始めます。丸い体にクリっとした目がキュートなアザラシやトド、国の天然記念物であるオジロワシ、オオワシなどを見られることも。また「流氷の天使」と呼ばれるクリオネも、ここでしか出会えない動物です。

流氷の見頃

一般的には2月中旬~3月上旬までが見頃といわれています。流氷初日(沿岸部から肉眼で見えた最初の日)は1月下旬頃、流氷接岸初日は2月上旬~中旬頃のため、それ以降が見頃の時期となります。

ただ年ごとに流氷が減少傾向にあり、天候の影響も受けやすいので、最新情報を確認することが必要です。場所によっても見え方が変わるので、場合によっては訪れるエリアを変えるのも良いでしょう。

流氷の最新情報については「海氷情報センター」のサイトを確認するのがおすすめ。流氷がどのあたりまで来たか、どこにあるかがが分かるとても便利なサイトです。

■海氷情報センター(第一管区海上保安本部)
https://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN1/1center.html

次からは、流氷を間近に見られるオススメ観測スポットや流氷をより楽しむアクティビティを紹介していきます。

プユニ岬【知床】

流氷が最初の頃に見られる絶景×夕日スポット

プユニ岬

オホーツク海の美しい海岸線やウトロ港が一望できる絶景と夕日の名所。北海道の中でも最初の頃に流氷を見ることができるポイントです。

「プユニ」とはアイヌ語で「穴のある場所」という意味で、岬が穴の空いたような形をしていることに由来。夕暮れ時、沈む太陽がオホーツクの海をオレンジ色に染めてゆく光景はまさに絶景です。

■プユニ岬
[住所]北海道斜里郡斜里町
「プユニ岬」の詳細はこちら

JR北浜駅【網走】

オホーツク海に一番近い駅から流氷を望む

(画像提供:網走市観光協会)
(画像提供:網走市観光協会)

風情のある小さな駅舎が魅力の無人駅。駅舎のすぐ横には展望台が設置してあり、オホーツク海や知床連山を見渡すことができます。海岸線いっぱいに流氷が接岸している景色は圧巻!

駅舎の中には元駅長室を改装して造られた、軽食&喫茶「停車場」があり、ひと息つくことができます。

■JR北浜駅
[住所]北海道網走市北浜365-1
「JR北浜駅」の詳細はこちら

氷海展望塔オホーツクタワー【紋別】

流氷の海の上に立った気分を味わえる展望タワー

氷海展望塔オホーツクタワー

オホーツク海に突き出た地上3階・地下1階建ての海中展望塔。タワーの3階テラスからは外に出られるので、まるで海の上に立っているかのような景色を味わうことができます。

タワーの地下には、日本最大級の海底観察窓が設置されており、オホーツク海の海底8メートルを見ることができます。またオホーツク海で観察できる生き物たちの水槽も展示。水槽の魚は季節によって入れ替えられており、いつ訪れても楽しめる空間となっています。

流氷観光船ガリンコ号【紋別】

氷を割りながら豪快に進む流氷クルーズ

流氷観光船ガリンコ号

オホーツク海を埋め尽くす流氷を砕いて進む流氷観光船。船首についているスクリューがガリガリッと流氷を割って豪快に進みます。

砕氷船の魅力は、真冬の北海道の寒さを体感しつつ、海上の流氷を直に見られるデッキからのビューを楽しめること。もちろん暖かい船内からも窓越しに流氷を間近に見ることができます。

2021年1月9日には新しい観光船「ガリンコ号III IMERU(イメル)」がデビュー予定。「ガリンコ号III IMERU」と「ガリンコ号II」の2隻体制で運航されます。

ターミナルも大幅にリニューアルされ、フードコートなども充実。流氷クルーズを存分に楽しんでください。

網走流氷観光砕氷船おーろら【網走】

船の重さで流氷の海を砕き突き進む様は圧巻!

網走流氷観光砕氷船おーろら

一度に400名以上が乗船できる大型船。船首から氷に乗りかかり船の重みで流氷を割る仕組みとなっており、通常の同サイズの船の倍の出力をもつパワフルな船です。

展望デッキからは氷が砕ける音や衝撃が感じられ、迫力満点!時期により姿を変える流氷を間近で見ることができます。

二ツ岩、帽子岩など網走の奇岩はもちろん、晴れた日は遠く知床半島を望み、知床連山を背景に流氷のパノラマが広がります。

大空を伸びやかに飛ぶオジロワシや流氷の上でのんびりと昼寝をするアザラシにも出会えるかもしれません。

流氷物語号【網走-知床斜里】

車窓から広がる流氷の風景を味わう列車旅

流氷物語号

網走駅から世界遺産である知床の玄関口知床斜里駅まで、のんびりとオホーツク海を望む釧網本線を走るのが「流氷物語号」。1日2往復の運行、約1時間の列車の旅が楽しめます。

車窓には一面流氷に覆われたオホーツク海が視界に飛び込んできて感動必至!また網走駅発の1号・3号は先に紹介したJR北浜駅に10分ほど停車してくれるので、列車から降りて流氷絶景を楽しめます。

※写真は昨年度のものです。使用する車両は今後変更となる場合があります。 

■流氷物語号
[住所]<停車駅>網走駅(北海道網走市新町2-2-12)、北浜駅(北海道網走市北浜365-1)、浜小清水駅(北海道小清水町浜小清水474-7)、知床斜里駅(北海道斜里郡斜里町港町17)
「流氷物語号」の詳細はこちら

流氷ウォーク(R)【知床】

専用スーツを着て、流氷の上を歩く感動体験

流氷ウォーク(R)

白銀の海上を歩くという夢のようなアクティビィティ。

本来流氷の上を歩くのは危険なので禁止されていますが、この流氷ウォークでは専用のドライスーツを着用するので安心。保温性があり、浮力もあるので泳げない人でも楽しめます。ドライスーツに身を任せ氷の海に浮かぶと、ラッコのような気持ちで流氷を楽しむ体験もできます。

頭上を回旋するオオワシやオジロワシ、流氷の天使・クリオネと遭遇することも。 雄大なオホーツク海の流氷を、流氷の上から楽しむという特別な体験をぜひ。

流氷ウォーク(R)
■流氷ウォーク(SHINRA<知床自然ガイドツアー株式会社>)
[住所]北海道斜里郡斜里町ウトロ西187-8
「流氷ウォーク(SHINRA<知床自然ガイドツアー株式会社>)」の詳細はこちら

流氷乗馬【網走】

大自然と動物の触れ合いが楽しめるホーストレッキング

流氷乗馬

雪と流氷に埋め尽くされた浜辺をのんびりめぐる乗馬体験。寒さに強い元気な馬たちは、深い雪の中や氷が浮かぶ海の中でもぐんぐん進んでくれます。

白い氷に埋めつくされたオホーツク海の幻想的な風景や海の向こうに連なる知床の山々を望みながらのホーストレッキングは、忘れられない体験になること間違いなし!

流氷乗馬

熱気球フリーフライト【知床】

鳥たちと同じ目線で、空から流氷を楽しむ

熱気球フリーフライト

エンジンなどの動力を一切持たない熱気球は、バーナーで暖めた空気の浮力だけで飛び立ちます。バーナーを使わない時間は無音の世界となり、圧倒的な静けさの中での空の散歩を体験できます。

条件の良い時は上空より斜里岳、知床半島をはじめ、流氷に埋め尽くされたオホーツク海を見渡すことができますよ。

■熱気球フリーフライト(知床ツーリスト)
[住所]北海道斜里郡清里町向陽282
「熱気球フリーフライト(知床ツーリスト)」の詳細はこちら

流氷SUP【知床】

流氷の浮かぶ大海原へ漕ぎ出す海上散歩

流氷SUP

SUPとは「Stand Up Paddleboard(スタンドアップパドルボード)」の略称。その名の通りボードの上に立ち、パドルを漕いで水面を進んでいくアクティビティです。

そのSUPがなんと流氷の海で体験できます。ドライスーツを着用するので、流氷の海も安心。音のない静かな流氷の海を自分の力で漕いで進んでいくのはなんとも爽快!

流氷の状態は日々変わるため、その日の状況でガイドが探し出したポイントでエントリー。その時に一番美しく、楽しいポイントで流氷体験ができます。

■流氷SUP(知床アルパ)
[住所]北海道斜里郡清里町水元町26
「流氷SUP(知床アルパ)」の詳細はこちら

流氷ボートクルーズ【知床】

小型ボートならではの臨場感が魅力!

流氷ボートクルーズ

10人乗りの小型ボートで、流氷の浮かぶ海を進むクルージング体験。

流氷と共に越冬しにやってくる絶滅危惧種のオオワシやオジロワシたちを間近で観察することができます。想像よりもはるかに大きなワシたちは迫力満点!

小型船でのクルーズは臨場感があり、大自然の壮大さをダイレクトに感じることができるのが魅力です。

流氷ボートクルーズ
■流氷ボートクルーズ(知床らうすリンクル)
[住所]北海道目梨郡羅臼町富士見町13
「流氷ボートクルーズ(知床らうすリンクル)」の詳細はこちら

まとめ

大自然の神秘を感じられる流氷は、一生に一度は見てみたいもの!アクティビティもぜひ体験して、流氷の魅力をたっぷり感じてくださいね。

\こちらの記事もチェック!/
蔵王など日本で樹氷が見られるスポット!冬だけの絶景は必見
日本の美しい自然現象!神秘的な絶景で感動を
冬の国内旅行におすすめ観光先!美しい冬絶景や雪景色、温泉など

※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。

佐久間七子  佐久間七子

神戸生まれ、大阪育ち。東京の広告制作会社に勤務後、フリーランスのディレクター兼ライターに転身。旅行、住宅に関するお仕事を主に、現在京都と東京を行き来する二拠点生活を送っています。趣味はビールと旅と音楽。

Topics

tag

この記事に関連するエリア

この記事に関連するキーワード