新進気鋭の酒蔵から改革を続ける老舗まで、日本酒界で話題を集めている酒蔵を厳選してご紹介!熱い志で醸された銘酒の数々はもちろん、酒蔵の新しい取り組みやこだわりなど、お酒好きなら知っておきたい情報ばかりです。
2021年注目の酒蔵をチェックして、より一層日本酒への愛と知見を深めてみませんか?
※この記事は2020年11月13日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
\都心で醸す本格日本酒/東京港醸造【東京都港区】
\少量多品種への挑戦/WAKAZE 三軒茶屋醸造所/Whim SAKE & TAPAS【東京都世田谷区】
\2020年、浅草に誕生!/木花之醸造所/ALL(W)RIGHT sake place【東京都台東区】
\限界突破の酒をリリース/土田酒造【群馬県川場村】
\38年ぶりに自家醸造を復活/瀬戸酒造店【神奈川県開成町】
\酒米栽培から手がける/泉橋酒造【神奈川県海老名市】
\独自の仕込みで大甘口に/竹田酒造店【新潟県上越市】
\観光客もウェルカム!/飯沼本家/酒々井まがり家【千葉県酒々井町】
\寿司店×農家×酒蔵!?/半農半鮨 まこと屋【千葉県香取市】
\都心で醸す本格日本酒/東京港醸造【東京都港区】
ビルの谷間に100年ぶりに復活!小さな酒蔵が抱く、大きなロマン。







建物がひしめく都心の4階建ビル。何の変哲もない、敷地面積約22坪の小さなこの建物が、日本酒の醸造所「東京港醸造」だ。誕生は2011年だが、1911年までこの地にあった酒蔵「若松屋」をルーツとする。幕末には薩摩藩江戸屋敷の出入り商人となるほど栄えるも、時代の流れから廃業に至った若松屋。
その7代目当主・齊藤俊一さんは別事業を手がけていたが、元の家業だった酒蔵の再興を決意。狭き門と言われる日本酒の製造免許の取得に尽力し、ついに夢を叶えたのだ。
酒蔵再興のもう一人の立役者が杜氏・寺澤善実さん。従来、酒蔵は大きな蔵と清水が湧く環境が必要とされた。しかし寺澤さんはかつて都内の商業施設の一角にあった、日本酒醸造所の責任者を務めた「狭小酒蔵」のエキスパート。その経験を活かし、小さなビルに酒造りの設備を整えた。
そして酒の仕込水は東京都の水道水。「質が安定しているし衛生的。水道水はいい酒が造れますよ」と寺澤さん。知識と腕が確かな杜氏だからこその余裕の笑顔だ。今後は「酒蔵を造りたい若手杜氏を応援したい」と、酒蔵のコンパクト化を支援する事業も始動させたという。


「純米吟醸原酒江戸開城 山田錦」720ml/2200円

日々進化する東京をイメージし、仕込みタンクごとに酵母や製造方法を変えている
「純米吟醸原酒江戸開城 All Edo」720ml/3300円

古くから伝わる「yedo酵母」と東京産米を使用した、まさに東京の酒
「東京あまざけ」750g/1512円

爽やかな甘みの糀甘酒。酒が飲めない人への、東京土産にも◎
「ポッキー 東京あまざけ」800円

東京港醸造の甘酒と酒粕を使用した、グリコの首都圏限定ポッキー

[TEL]03-3451-2626
[住所]東京都港区芝4-7-10
[営業時間]ショップ11時~19時(土は~17時)、テイスティングカー18時~21時(土は13時~19時)
[定休日]日
[アクセス]JR田町駅より徒歩8分
[酒蔵見学]なし
[無料試飲]なし
「東京港醸造」の詳細はこちら
\少量多品種への挑戦/WAKAZE 三軒茶屋醸造所/Whim SAKE & TAPAS【東京都世田谷区】
日本酒を「世界酒」に。自由な発想で新しいSAKE造り。




日本酒業界に新風を吹き込む日本酒ベンチャーとして2016年の設立間もなく注目を集めた「WAKAZE」。他社の酒蔵に委託醸造する形式から酒造りを始めた。「日本酒を世界酒に」を理念とし、海外にもアピールできる酒としてワイン樽で熟成させた日本酒「ORBIA」を発表。続いて、米と一緒に柚子や山椒を発酵させた、従来の日本酒の枠に収まらない”ボタニカルSAKE”こと「FONIA」を生み出した。
2018年には都内に自社醸造所をオープン。弱冠23歳の戸田京介さんを醸造長として、ボタニカルSAKEや地元・世田谷区の湧水仕込みのどぶろくを造っている。狭い醸造スペースに据えたタンクの小ささを逆手に取り、定番品に加えてレシピを変えた仕込みにも挑戦。年間約30種類にもおよぶその味わいは、併設バルで確認を。2019年にパリに設立した、自社醸造所で醸したフランス産の清酒もぜひ試したい。




(左)「ORBIA LUNA」500ml/2600円、(中)「FONIA SORRA」500ml/2600円、(右)「FONIA tea ORIENTAL」500ml/2600円

(左)貴醸酒仕込みの濃厚な甘み。白ワイン樽熟成(中)山椒、柚子、レモンを加え発酵(右)発酵の力でジャスミン茶葉やオレンジピールが複雑な旨みに
[TEL]03-6336-1361
[住所]東京都世田谷区太子堂1-15-12
[営業時間]18時~23時(日祝は15時~21時、LOは各閉店30分前)
[定休日]水
[アクセス]東急田園都市線三軒茶屋駅より徒歩5分
[酒蔵見学]なし
[無料試飲]なし
「WAKAZE 三軒茶屋醸造所/Whim SAKE & TAPAS」の詳細はこちら
\2020年、浅草に誕生!/木花之醸造所/ALL(W)RIGHT sake place【東京都台東区】
麹室を備えたこだわりの醸造所を独立を目指す蔵人の修業の場に。




浅草に誕生したばかりのこの醸造所では、通常10日もあればできるどぶろく醸造に40日ほどかかる。なぜなら「僕がそうしたいから」と笑う醸造長・岡住修兵さん。有名酒蔵で修業した経歴を活かし、店内の麹室で麹を造り、酒母造り、三段仕込み…と日本酒同様の工程で仕込む。「酒母がなくても、買った麹でも造れますが、それじゃ工夫の余地がない。工程を複雑にして、よりよいものを目指すため試行錯誤したいのです」。
こだわりのどぶろくは醸造所奥で料理とともに味わえる。だがここで酒造りをする岡住さんを見られるのは2021年初頭まで。独立して醸造所を構えるのだ。以前から決めており、期間限定でいいと乞われて開業メンバーに参画したそう。「跡継ぎは、同じように独立希望の蔵人に任せたい。ここで醸造や経営の経験を積んで全国へ旅立ってほしい、そうして日本酒業界を盛り上げたい。オーナーとそう話しています」



「ハナグモリ」500ml/2178円

ラベル表示義務がない添加物も使わない、米と米麹のみで造る無添加どぶろく
[TEL]03-5811-1905
[住所]東京都台東区駒形2-5-5
[営業時間]15時~23時
[定休日]不定
[アクセス]東京メトロ銀座線浅草駅A2a出口より徒歩3分
[酒蔵見学]繁忙日以外は可能、要問合せ(無料)
[無料試飲]なし
「木花之醸造所/ALL(W)RIGHT sake place」の詳細はこちら
じゃらん編集部
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