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2021.01.17

日本酒好き必見の酒蔵9選!関東で2021年注目の銘酒が勢揃い<試飲・見学情報>

新進気鋭の酒蔵から改革を続ける老舗まで、日本酒界で話題を集めている酒蔵を厳選してご紹介!熱い志で醸された銘酒の数々はもちろん、酒蔵の新しい取り組みやこだわりなど、お酒好きなら知っておきたい情報ばかりです。

2021年注目の酒蔵をチェックして、より一層日本酒への愛と知見を深めてみませんか?
※この記事は2020年11月13日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。

記事配信:じゃらんニュース

\都心で醸す本格日本酒/東京港醸造【東京都港区】

ビルの谷間に100年ぶりに復活!小さな酒蔵が抱く、大きなロマン。

東京港醸造
東京港醸造
ビル4階ベランダで米を蒸し、4階の麹室と3階の仕込みタンクへ。2階に搾り機、1階に絞った酒の貯蔵タンク…と上から下に流れる導線を整備
東京港醸造
酒粕は屋台(テイスティングカー)の料理に活用される
東京港醸造
後列の中央右が齊藤さん、中央左が寺澤さん。造り手は計3名体制
東京港醸造
東京港醸造
ラベル貼りも手作業の小さな酒蔵だが醸造に必要な設備はすべて揃う。様々な酒米、酵母、醸造技術の組み合わせ、理想の酒を追い求めている
東京港醸造
酒蔵の目印、杉玉も

建物がひしめく都心の4階建ビル。何の変哲もない、敷地面積約22坪の小さなこの建物が、日本酒の醸造所「東京港醸造」だ。誕生は2011年だが、1911年までこの地にあった酒蔵「若松屋」をルーツとする。幕末には薩摩藩江戸屋敷の出入り商人となるほど栄えるも、時代の流れから廃業に至った若松屋。

その7代目当主・齊藤俊一さんは別事業を手がけていたが、元の家業だった酒蔵の再興を決意。狭き門と言われる日本酒の製造免許の取得に尽力し、ついに夢を叶えたのだ。

酒蔵再興のもう一人の立役者が杜氏・寺澤善実さん。従来、酒蔵は大きな蔵と清水が湧く環境が必要とされた。しかし寺澤さんはかつて都内の商業施設の一角にあった、日本酒醸造所の責任者を務めた「狭小酒蔵」のエキスパート。その経験を活かし、小さなビルに酒造りの設備を整えた。

そして酒の仕込水は東京都の水道水。「質が安定しているし衛生的。水道水はいい酒が造れますよ」と寺澤さん。知識と腕が確かな杜氏だからこその余裕の笑顔だ。今後は「酒蔵を造りたい若手杜氏を応援したい」と、酒蔵のコンパクト化を支援する事業も始動させたという。

東京港醸造
東京港醸造
\テイスティングカーに搾りたての生酒も!/醸造所前には1杯350円~のお酒と、自家製味噌麹など発酵食品を使ったおつまみが楽しめる立ち飲みスペースがある

「純米吟醸原酒江戸開城 山田錦」720ml/2200円

東京港醸造

日々進化する東京をイメージし、仕込みタンクごとに酵母や製造方法を変えている

「純米吟醸原酒江戸開城 All Edo」720ml/3300円

東京港醸造

古くから伝わる「yedo酵母」と東京産米を使用した、まさに東京の酒

「東京あまざけ」750g/1512円

東京港醸造

爽やかな甘みの糀甘酒。酒が飲めない人への、東京土産にも◎

「ポッキー 東京あまざけ」800円

東京港醸造

東京港醸造の甘酒と酒粕を使用した、グリコの首都圏限定ポッキー

東京港醸造
酒やポッキーは、醸造所と路地をはさんだ向かい側にある直売所で買える
■東京港(とうきょうみなと)醸造
[TEL]03-3451-2626
[住所]東京都港区芝4-7-10
[営業時間]ショップ11時~19時(土は~17時)、テイスティングカー18時~21時(土は13時~19時)
[定休日]日
[アクセス]JR田町駅より徒歩8分
[酒蔵見学]なし
[無料試飲]なし
「東京港醸造」の詳細はこちら

\少量多品種への挑戦/WAKAZE 三軒茶屋醸造所/Whim SAKE & TAPAS【東京都世田谷区】

日本酒を「世界酒」に。自由な発想で新しいSAKE造り。

WAKAZE 三軒茶屋醸造所
醸造スペースは人がすれ違うのも困難なほどコンパクト!
WAKAZE 三軒茶屋醸造所
戸田杜氏(左)以外も若手スタッフが活躍
WAKAZE 三軒茶屋醸造所
お酒購入だけもOK
WAKAZE 三軒茶屋醸造所
一見すると醸造所併設と思えない普通の飲食店の佇まい。店頭の小さな杉玉を目印に訪ねよう

日本酒業界に新風を吹き込む日本酒ベンチャーとして2016年の設立間もなく注目を集めた「WAKAZE」。他社の酒蔵に委託醸造する形式から酒造りを始めた。「日本酒を世界酒に」を理念とし、海外にもアピールできる酒としてワイン樽で熟成させた日本酒「ORBIA」を発表。続いて、米と一緒に柚子や山椒を発酵させた、従来の日本酒の枠に収まらない”ボタニカルSAKE”こと「FONIA」を生み出した。

2018年には都内に自社醸造所をオープン。弱冠23歳の戸田京介さんを醸造長として、ボタニカルSAKEや地元・世田谷区の湧水仕込みのどぶろくを造っている。狭い醸造スペースに据えたタンクの小ささを逆手に取り、定番品に加えてレシピを変えた仕込みにも挑戦。年間約30種類にもおよぶその味わいは、併設バルで確認を。2019年にパリに設立した、自社醸造所で醸したフランス産の清酒もぜひ試したい。

WAKAZE 三軒茶屋醸造所
「三軒茶屋のどぶろく」500ml/1800円(中央)は定番商品。ボタニカルSAKEシリーズは加える柑橘類やスパイスを変えた数量限定品もあり、行くたびに新たな出合いがある
WAKAZE 三軒茶屋醸造所
WAKAZE 三軒茶屋醸造所
WAKAZE 三軒茶屋醸造所
\醸造所を眺めつつバルで乾杯♪/ガラス越しに醸造所を望む「Whim」。粕漬ベーコンのグリル780円など、酒粕や麹を使ったお酒に合う料理が豊富。お酒はグラス500円~

(左)「ORBIA LUNA」500ml/2600円、(中)「FONIA SORRA」500ml/2600円、(右)「FONIA tea ORIENTAL」500ml/2600円

WAKAZE 三軒茶屋醸造所

(左)貴醸酒仕込みの濃厚な甘み。白ワイン樽熟成(中)山椒、柚子、レモンを加え発酵(右)発酵の力でジャスミン茶葉やオレンジピールが複雑な旨みに

■WAKAZE 三軒茶屋醸造所/Whim SAKE & TAPAS(ウィムサケアンドタパス)
[TEL]03-6336-1361
[住所]東京都世田谷区太子堂1-15-12
[営業時間]18時~23時(日祝は15時~21時、LOは各閉店30分前)
[定休日]水
[アクセス]東急田園都市線三軒茶屋駅より徒歩5分
[酒蔵見学]なし
[無料試飲]なし
「WAKAZE 三軒茶屋醸造所/Whim SAKE & TAPAS」の詳細はこちら

\2020年、浅草に誕生!/木花之醸造所/ALL(W)RIGHT sake place【東京都台東区】

麹室を備えたこだわりの醸造所を独立を目指す蔵人の修業の場に。

木花之醸造所
木花之醸造所
理想を追求し水や米の割合などを変更。タンクごとに仕上がりが違う
木花之醸造所
どぶろく醸造所では珍しく、麹室がある
木花之醸造所
\日本酒も呑めますよ/全国の日本酒やクラフトビールも注文可

浅草に誕生したばかりのこの醸造所では、通常10日もあればできるどぶろく醸造に40日ほどかかる。なぜなら「僕がそうしたいから」と笑う醸造長・岡住修兵さん。有名酒蔵で修業した経歴を活かし、店内の麹室で麹を造り、酒母造り、三段仕込み…と日本酒同様の工程で仕込む。「酒母がなくても、買った麹でも造れますが、それじゃ工夫の余地がない。工程を複雑にして、よりよいものを目指すため試行錯誤したいのです」。

こだわりのどぶろくは醸造所奥で料理とともに味わえる。だがここで酒造りをする岡住さんを見られるのは2021年初頭まで。独立して醸造所を構えるのだ。以前から決めており、期間限定でいいと乞われて開業メンバーに参画したそう。「跡継ぎは、同じように独立希望の蔵人に任せたい。ここで醸造や経営の経験を積んで全国へ旅立ってほしい、そうして日本酒業界を盛り上げたい。オーナーとそう話しています」

木花之醸造所
味噌麹漬けのエビなど串揚げが人気。5種盛り1180円
木花之醸造所
しっかり食事もできる店内は寛げる雰囲気
木花之醸造所
どぶろくを購入するだけに立ち寄ってもOK

「ハナグモリ」500ml/2178円

木花之醸造所

ラベル表示義務がない添加物も使わない、米と米麹のみで造る無添加どぶろく

■木花之(このはなの)醸造所/ALL(W)RIGHT sake place(オールライトサケプレイス)
[TEL]03-5811-1905
[住所]東京都台東区駒形2-5-5
[営業時間]15時~23時
[定休日]不定
[アクセス]東京メトロ銀座線浅草駅A2a出口より徒歩3分
[酒蔵見学]繁忙日以外は可能、要問合せ(無料) 
[無料試飲]なし
「木花之醸造所/ALL(W)RIGHT sake place」の詳細はこちら

じゃらん編集部  じゃらん編集部

こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。

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