2021.01.17

日本酒好き必見の酒蔵9選！関東で2021年注目の銘酒が勢揃い＜試飲・見学情報＞

＼独自の仕込みで大甘口に／竹田酒造店【新潟県上越市】

ブームに流されず蔵の特長を守り、突きつめて、新たな代表作が誕生。

新潟の酒は淡麗辛口のイメージが強いが、この酒蔵はふくよかな香り、甘みがあり酸味がしっかりした「芳醇旨口」が信条。

「この特徴を際立たせたらどんな酒になるのだろう？」。杜氏を兼任することを決めた9代目が蔵元杜氏就任に際し、「旨口酒」を突きつめるべく生み出したのが「かたふね はなじかん」だ。通常とは違う、独自手法を探りつつ仕込みを設計すること2年。アイスワインにヒントを得て、甘みを際立たせながらも口に残らず、酸味もまとわせた新作を2019年に完成させた。

「仕込み1年目より2年目は甘みを強くできた。3年目はさらに味わいに磨きをかけたい」と語る9代目。今後の進化にも期待が高まる。

「かたふねはなじかん」500ml／2200円

自分を甘やかす時間のお供に、との想いを込めて「金曜日、午後9時45分のお酒」と提案している

「かたふね特別本醸造」720ml 1285円

国際的品評会「IWC」のSAKE部門・本醸造の部で2019年、3度目の最高賞を受賞した逸品

＼観光客もウェルカム！／飯沼本家／酒々井まがり家【千葉県酒々井町】

日本酒って楽しい！と思える多彩な企画を続々と実施。

創業300年超の老舗蔵ながら新しい挑戦に意欲的。「”SAKE”文化創造企業」を理念とし、日本酒文化と地元・酒々井の魅力発信に注力する。その姿勢の表れの一つが純米大吟醸生酒「酒々井の夜明け」。これは新米で醸した初搾りの新酒で、搾って24時間以内に予約者の元へ届けられる。新酒完成の喜びを共有したいとの想いから社員総出で夜通し作業をして送り出す、11月の1日間限定発売の日本酒ヌーボーだ。

古民家を移築した直営店「酒々井まがり家」では日本酒や関連商品を販売している他、蔵人の案内による酒蔵見学も実施。また、酒蔵の芝生広場を舞台にした大試飲会やBBQ、酒米を栽培する自社農園の田植えや稲刈りの体験、毎月第4日曜に行う地元飲食店とコラボした朝市…と、様々なイベントも開催している。酒蔵を身近に感じることができ、日本酒に興味が湧いたばかりの人にもうってつけの蔵だろう。

「甲子春酒香んばし」720ml／1980円※春季限定

開栓直後は微発泡。華やかな香りが花開く、フレッシュな純米大吟醸

「きのえねアップル」720ml／2200円※夏季限定

日本酒ビギナーも飲みやすい純米吟醸酒。白ワインのような酸味

「蔵元造りのかすていら（日本酒）」ロング1620円

長年愛される代表銘柄「甲子正宗」を使用。　梅酒バージョンもある

＼寿司店×農家×酒蔵！？／半農半鮨 まこと屋【千葉県香取市】

店主が丹精込めた米を活かした寿司とどぶろくの美味なる共演。

自ら育てた自然栽培米をシャリにして握る、農家であり寿司店である「半農半鮨 まこと屋」。

店主の小堀真市さんはもう一つ、どぶろくの蔵元という顔ももつ。「丹精込めた自然栽培の米を寿司以外にも活かせないか」と考えた時に思い浮かんだのがどぶろく醸造。そこで酒造免許が取りやすい「どぶろく特区」になるよう市に働きかけ、特区制定後に見事に免許を取得した。どぶろくの製法も自然派で、空気中に浮遊する天然の乳酸菌で醸す生もと造り。

甘みと酸味が調和し、「白身から光もの、味の濃い穴子までどんな寿司にも合う」のだそう。しかも同じ田んぼの米から生まれた寿司とどぶろくなのだから、好相性なのも納得だ。

「真由美」1合660円、持ち帰り3合1650円

自然栽培米と天然乳酸菌で醸すその味わいは日本酒の概念を覆す、ヨーグルトを思わせる仕上がりとなっている

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