青森県青森市にある酸ヶ湯温泉は、混浴風呂「ヒバ千人風呂」が名物のレトロな雰囲気ある湯治宿。
男女別の「玉の湯」も風情があって魅力的!
酸ヶ湯温泉のおすすめポイントや楽しみ方、八甲田山を望む絶景観光スポット、開催予定のイベント、おすすめグルメ・お土産をご紹介します。
宿泊や日帰り温泉旅の参考にしてください♪
※この記事は2021年2月10日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
酸ヶ湯温泉とは?

青森県青森市の十和田八幡平国立公園内に位置する、大自然に囲まれた1軒宿「酸ヶ湯温泉」。
建物の規模が大きく、名物の大浴場「ヒバ千人風呂」は建造物的にも泉質的にも入浴した人を圧巻させる温泉です。
また、約300年という歴史から感じる古い木造建築のレトロな雰囲気も、いい味となっています。
「熱の湯」「冷えの湯」「四分六分の湯」「湯滝」と、さまざまな種類の温泉が楽しめるのがとっても魅力的♪
泉質は、殺菌作用があるともいわれる酸性硫黄泉です。
卓越した効能と豊富な温泉の湧出量、広大な収容施設、清純な環境、交通の便、低廉な料金などが認められ、昭和29年には国民保養温泉地第1号に選ばています。
宿泊はもちろん、日帰り温泉も楽しめるので、八甲田大岳登山をした帰りなどにも気軽に足を運べますよ。
熱の湯(ねつのゆ)

ヒバ千人風呂には、ふたつの湯船とかぶり湯・打たせ湯がひとつずつで、計4つの温泉が集まっています。ふたつの湯船のうちのひとつが「熱の湯」。
源泉が湯船の底、足元から湧いているため、一度も空気に触れていない「生の湯」を体感できるのが特徴です。
その名前から、熱々なお湯かと思いきや、温度は41〜42度とぬるめ。
しかし、あがった後も温かさが持続することから、「熱の湯」という名前になったのだそう。
白濁した温泉は酸性の硫黄泉となっており、肌触りはさらさらで、硫黄のにおいもそこまで強くありません。
まずはこの熱の湯に浸かって、冷えた身体を芯から温めながらほぐしていくのがおすすめの楽しみ方です。
四分六分(しぶろくぶ)

ヒバ千人風呂にあるもうひとつの湯船が「四分六分」。
「熱の湯」に隣接しており、比較的広い湯船が特徴です。
広い分、衝立(ついたて)で目隠しされた女性専用スペースが用意されているので、混浴に抵抗がある人でも少し入りやすいかもしれません。
お湯の温度はやや熱めの43度となっており、熱の湯とはまた違う2つの源泉を混ぜ合わせて使用されています。
熱めのお湯のため、湯船に長く浸かっていられないことから、身体の温まり方が熱湯と比べて「四分から六分くらい」という意味でこの名前になったのだそう。
熱の湯でじっくり身体を温めた後に、ここ「四分六分」を楽しむ人が多いです。
冷の湯(ひえのゆ)
「冷の湯」は、浸かるのではなくて体を洗い流すためのかぶり湯。
湯船に浸かる前にも利用しますが、温度が38度と低めなので、冷え性の人は熱の湯や四分六分に浸かって身体を温めた後に利用するのがおすすめです。
熱の湯・四分六分とは異なる源泉を使っており、かぶり湯のためだけにひとつの源泉を使っているのは全国的にも珍しいのだとか。
女性専用スペースに女性のみが使える「冷の湯」も用意されています。
湯瀧(ゆたき)

四分六分と同じ源泉を使用した打たせ湯「湯瀧」。
約3メートルの高さから滝のようにお湯が落ちてくるので、肩や背中に打たせるようにして楽しみましょう。
落ちてくる湯量は少なめなので、適度な刺激が気持ちいいです。
ただし、お湯は酸性度が高いため、目に入ると少し痛く感じることも。
飛び散ったお湯が目や口に入らないように注意しましょう。
[住所]青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50番地
[日帰り温泉営業時間]【ヒバ千人風呂(混浴)】7時~18時(最終受付17時30分)※女性専用時間8時~9時【玉の湯(男女別)】9時~17時(最終受付16時30分)
[定休日]なし
[料金]【日帰り温泉】大人1000円、小学生500円【宿泊】1泊2食8510円~
[アクセス]【電車】JR「青森駅」より無料送迎バスで約1時間【車】東北自動車道「青森中央IC」より約40分、「青森IC」より約50分、「黒石IC」より約45分
[駐車場]約40台(その他周辺に公共駐車場あり)
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酸ヶ湯温泉のおすすめポイント

酸ヶ湯温泉最大のおすすめポイントは、やはり混浴の「ヒバ千人風呂」。
このヒバ千人風呂は青森県産のヒバという木材をふんだんに使用している大浴場で、160畳もの広さと天井までの高さ約5mという大空間が開放感を生み出しています。
2つの浴槽とかけ湯、打たせ湯があり、中でも空気に触れずに湧き出てくる足元湧出の温泉「熱の湯」は、生の湯を直接体感することができるのでおすすめ!
温度は41~42度と少しぬるく感じるかもしれませんが、長く浸かってゆっくりと身体を温めることができます。
打たせ湯「鹿ノ湯滝」で約3mの高さから落ちる湯を肩こりなどの患部に当て、マッサージ効果を期待するのも良いでしょう。
朝8時~9時は女性専用時間となっているので、混浴に抵抗がある女性でもヒバ千人風呂を楽しめます。
また、男女別の小浴場「玉の湯」も、ヒバ造りの風情あるお風呂でおすすめ♪
白濁した酸性の硫黄泉で、小浴場とはいえ洗い場も完備されており、ゆったりと温泉を楽しむことができます。
酸ヶ湯温泉の観光スポット
酸ヶ湯温泉には、見応えのある観光スポットがたくさんあります。
今回は、中でもおすすめの4ヶ所をご紹介します。
地獄沼

酸ヶ湯温泉から徒歩約5分のところに位置する「地獄沼」。
別名「底なし沼」とも呼ばれ、周辺は硫黄の香りが漂います。
その正体は湧き出る温泉水が溜まった火口の跡。
沼の奥付近では、今も約90度の熱気を湧出する噴気活動が続いています。
背後には八甲田大岳がそびえ、10月中旬頃になると周辺のナナカマド、ミネカエデ、ミネヤナギなどの木の葉が見事に色づきます。
硫黄を多く含んだガスや温泉の湯気が立ち込める沼を背景に、鮮やかに染まった紅葉はまさに絶景です。
[住所]青森県青森市荒川南荒川山国有林酸ヶ湯沢
[アクセス]【電車】JR「青森駅」よりバス「みずうみ号」で約1時間10分、「酸ヶ湯温泉」で下車し徒歩約5分【車】東北自動車道「青森中央IC」より約40分
[駐車場]あり(無料)
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睡蓮沼

酸ヶ湯温泉から車で10分ほどのところにある「睡蓮沼」。
白いスイレンが咲くことから名付けられた美しい湿原で、7月上旬~中旬頃には由来となったスイレンの一種・エゾヒツジグサを見ることができます。
また、6月上旬頃にはミズバショウが一面に咲き乱れ、さらに10月頃には八甲田の山々を背景に紅葉を眺めることもできます。
整備された展望デッキから絶景を楽しむのがおすすめです。

[住所]青森県十和田市法量字谷地
[アクセス]【電車】JR「青森駅」よりJRバス「十和田湖行き」で約1時間30分、「唾蓮沼」で下車し徒歩すぐ【車】東北自動車道「黒石IC」より約40分 ※冬期は国道103号の青森市酸ヶ湯~十和田谷地間を閉鎖
[駐車場]なし
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城ヶ倉大橋

青森県西部(津軽地方)と南部を結ぶ、国道394号線にかかる「城ヶ倉大橋」。
長さ360m、高さ122mと、その大きさと迫力には圧倒されます!
初夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季を通して八甲田山の絶景を楽しむことができ、雄大な自然を一望できるスポットとしてよく知られています。
また、冬期間(2020年12月15日~2021年3月19日7時30分予定)は夜間通行止めとなるので、ご注意ください。

[住所] 青森県青森市荒川字南荒川1-1
[アクセス]【電車】【車】東北自動車道「黒石IC」より約30分
[駐車場]橋の両側に各15台
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東北大学植物園八甲田山分園

豪雪地帯の珍しい植物たちに出会うことができる施設「東北大学植物園八甲田山分園」。
1929年から続く歴史ある研究拠点でもあり、国内外の研究者が滞在して山岳地帯の研究を行っている場所でもあります。
夏は可憐な高山植物の花が咲き乱れ、秋にはあたり一面ビビッドカラーの紅葉に包まれます。山間部にある整備された歩道を散策して、たくさんの植物と触れ合いましょう!
歩きやすい靴や服装で行くのがおすすめです。
[住所]青森県青森市荒川南荒川山1-1
[営業時間]【6月1日~10月30日】日出~日没
[定休日]なし ※冬期11月1日~5月30日は閉鎖
[料金]無料
[アクセス]【電車】JR「青森駅」よりJRバスで約1時間30分、バス停「酸ヶ湯温泉」で下車し徒歩約5分【車】東北自動車道「黒石IC」より約40分
[駐車場]なし ※酸ヶ湯公共駐車場のご利用を
「東北大学植物園八甲田山分園」の詳細はこちら
酸ヶ湯温泉の季節の楽しみ方
酸ヶ湯温泉は、季節によってさまざまな楽しみ方があります。
開催されているイベントをチェックしてみましょう!
スノーシューハイキング2021

日本有数の豪雪地帯という気候を活かし、2021年2月・3月には酸ヶ湯周辺をスノーシューで散策するアクティビティが開催されます。
積雪5m66cmを記録した計測器の見物、雪のキャンプ場でプローブやビーコンの体験、雪のブナ林で自然体験、プロービング体験、尻スベリやツボ足体験、地獄沼や噴気孔の見物など、楽しみ方が盛りだくさん♪
参加費は3000円+500円(保険料)で、これにはスノーシューとストックのレンタル代、ガイド料も含まれています。
ウェア上下、帽子、靴、手袋などの防寒具を忘れずに持参しましょう!
開催日時などのイベント詳細は、公式ホームページでご確認ください。
丑湯祭り

昔から酸ヶ湯温泉では、年に4回土用の丑の日に「丑湯祭り」が行われています。
丑の刻(午前2時)に温泉に浸かると一年間無病息災でいられるといわれ、地域の人にはよく知られるイベント。
ヒバ千人風呂内では神主による神事が行われます。
また、丑の刻にお湯が入れ替わるように事前に熱の湯の温泉を抜いて温泉が湧き上がってくるのを見ることができ、子供から大人まで楽しむことができます。

酸ヶ湯温泉のおすすめグルメやお土産
酸ヶ湯温泉を訪れたら、食べておきたいグルメや買いたいお土産はたくさん!
中でもおすすめのメニューや商品をご紹介します。
鬼面庵(おにめんあん)


酸ヶ湯温泉施設内にあるお食事処「鬼面庵」。
つなぎや添加物を使わずそばの実の中心部のみを製粉し、上質で贅沢な一番粉のみを使用した十割そばを提供しています。
ミネラル豊富な冷たい八甲田の伏流水で作られているのも特徴的。
お店自慢のざるそばと山菜そばを、ぜひ味わってみてください。

[住所]青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50番地
[営業時間]10時~16時30分(L.O.16時15分)
[定休日]なし
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しょうが味噌まんじゅう


酸ヶ湯温泉のお土産といえばコレ!
青森名物・生姜味噌おでんをそのまま生姜風味豊かなおまんじゅうにした「しょうが味噌まんじゅう」。
(4個入り400円、8個入り800円)
味噌と生姜の風味がバランス良く香り、ほど良い甘さがgoodです。
酸ヶ湯温泉の施設内にあるおみやげ売店で購入することができます。

酸ヶ湯温泉へのアクセス
東京・大阪・福岡から酸ヶ湯温泉へのアクセス方法を紹介します。
東京から
■電車
東京駅(新幹線)-新青森駅(奥羽本線)-青森駅(所要約3時間40分)
■飛行機&バス
羽田空港(飛行機)-青森空港(バス)-青森駅(所要約2時間30分)
■車
東京駅-東北自動車道「黒石IC」-酸ヶ湯温泉(所要約8時間35分)
大阪から
■電車
新大阪駅(新幹線)-東京駅(新幹線)-新青森駅(奥羽本線)-青森駅(所要約6時間50分)
■飛行機&バス
伊丹空港(飛行機)-青森空港(バス)-青森駅(所要約2時間30分)
福岡から
■電車
博多駅(新幹線)-東京駅(新幹線)-新青森駅(奥羽本線)-青森駅(所要約8時間45分)
■飛行機&電車
福岡空港(飛行機)-仙台空港(電車・仙台空港アクセス線)-仙台駅(新幹線)-新青森駅(電車・奥羽本線)-青森駅(所要約5時間35分)
青森駅からはJRバスで約1時間10分、新青森駅からは約1時間20分です。
バス停「酸ヶ湯温泉前」で下車してください。
また、宿泊する方は、青森駅から酸ヶ湯温泉までの無料送迎バスが利用できます。(所要約1時間・要予約)
出発時間や集合場所などの詳細は、公式HPでご確認ください。
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