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2021.04.16

奈良・平城宮跡歴史公園で奈良時代を体験!魅力や見どころについてご紹介

奈良時代の首都「平城京」の跡地につくられた広大な史跡公園。今では復原や整備が整い、圧倒的なスケール感を誇る観光スポットとして注目を集めています。
奈良時代の歴史や文化を体験したり、平城宮跡の壮大な眺望を楽しんだりと、奈良時代にタイムスリップした気分になれるかも?!

そんな平城宮跡の魅力や見どころをご紹介しているので、ぜひ訪れる際の参考にしてみてくださいね。

※この記事は2021年3月時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
記事配信:じゃらんニュース

平城宮跡とは

平城宮跡は、正式名称を平城宮跡歴史公園といい奈良市内にある国営公園です。
奈良時代の都「平城京」の中枢となる跡地であり、世界遺産「古都奈良の文化財」のひとつにも選ばれています。

公園内は広大で、約132haもあり、大きく3エリアに分かれています。

(画像提供:平城宮跡管理センター
(画像提供:平城宮跡管理センター)

1つめは公園正面にある、当時の正門である朱雀門の前に広がる【朱雀門ひろばエリア】。ここは整備が進み、いまでは観光拠点としても注目を集めています。

2つめは、奈良時代の前半に、重要な儀式が行われていた中心部【第一次大極殿エリア】。公園のシンボルゾーンにもなるので、要チェックです。

3つめは奈良時代の後半になり、第一次大極殿を解体し移築した【第二次大極殿エリア】。若草山や春日山を見渡せたり、平城宮跡を一望できる場所です。

上記以外にも貴重な資料館が敷地内に点在しており、展示物や体験内容、魅力が異なるのでそれぞれの見どころを紹介します!

平城宮跡のおすすめスポット

平城宮いざない館【朱雀門ひろばエリア】

歴史的資料や大型映像で、1300年前の平城宮にタイムスリップ!

(画像提供:平城宮跡管理センター)
(画像提供:平城宮跡管理センター)

広大な平城宮跡をわかりやすく教えてくれるガイダンス施設です。
全体像や注目ポイント、各スポットの見どころなど、公園をより楽しむための様々な情報に出会うことができます。

(画像提供:平城宮跡管理センター)
(画像提供:平城宮跡管理センター)

また、館内では出土品や資料で歴史に想いを馳せながら、組物・瓦葺き・木簡文書づくり(※新型コロナウイルスの影響で一部のハンズオン展示が使用できない状況の為、詳細は公式HPで確認を)など多彩な体験を通し、時空を超えて奈良時代の平城宮を体感することも!

平城宮跡の魅力をより深く理解することができるので、最初に訪れるスポットとしてオススメです。

■平城宮いざない館
[住所]奈良県奈良市二条大路南3-5-1
[営業時間]10時~18時(6月~9月/10時~18時30分)
[定休日]2月・4月・7月・11月の第2月曜日と年末年始(12/29~1/1)
[料金]無料
[アクセス]【電車】近鉄奈良線大和西大寺駅 南口より徒歩20分
[駐車場]有(有料)
「平城宮いざない館」の詳細はこちら

朱雀門【朱雀門ひろばエリア】

高さ20mにも及ぶ、平城宮のシンボル

(画像提供:県営平城宮跡歴史公園 管理事務所)
(画像提供:県営平城宮跡歴史公園 管理事務所)

平城京の入口の羅生門からのびる、幅74m、長さ3700mにも及ぶ壮大とした朱雀大路。
その先にあるのが、平城宮の正門である朱雀門です。
今ある朱雀門は長年の調査と研究により1998年に復原されたものです。

2018年3月にはこの朱雀門を中心に、奈良県の観光・交流の拠点として朱雀門広場が誕生しました。

(画像提供:県営平城宮跡歴史公園 管理事務所)
(画像提供:県営平城宮跡歴史公園 管理事務所)

夜間には美しくライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれます。
季節や時間帯によって異なる魅力をぜひ体感してみてくださいね!

■朱雀門
[住所]奈良県奈良市佐紀町
[営業時間]9時~16時30分(入場は16時まで)
[定休日]月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日)
[料金]無料
[アクセス]【電車】近鉄奈良線大和西大寺駅 南口より徒歩20分
[駐車場]なし
「朱雀門」の詳細はこちら

天平みはらし館/天平うまし館【朱雀門ひろばエリア】

広大な平城宮跡を一望!奈良産の野菜をふんだんに使ったグルメも堪能

(画像提供:県営平城宮跡歴史公園 管理事務所)
(画像提供:県営平城宮跡歴史公園 管理事務所)

展望デッキや展望室から、平城宮跡の眺望をパノラマで楽しめる天平みはらし館。
映像で気軽に学べるVRシアターやレンタサイクル貸出所、ジョギング・サイクルステーションもあります。

(画像提供:県営平城宮跡歴史公園 管理事務所)
(画像提供:県営平城宮跡歴史公園 管理事務所)

また、ランチタイムは天平うまし館へ!
地元奈良県産の食材を使った3種類のランチメニューから、好みの料理を選べるオリジナルコース料理が味わえます。

店内からは朱雀門を眺めることもできるので、五感で平城宮跡を満喫してください!

■天平みはらし館
[住所]奈良県奈良市二条大路南4-6-1
[営業時間]9時~17時
[定休日]月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月28日~1月4日)
[料金]入場無料
[アクセス]【電車】近鉄奈良線大和西大寺駅 中央口より徒歩20分
[駐車場]有(有料)
「天平みはらし館」の詳細はこちら
■天平うまし館
[住所]奈良県奈良市二条大路南4-6-1
[営業時間]天平うまし館・カフェ「IRACA COFFEE(イラカ・コーヒー)」9時30分~22時、レストラン「tokijiku kitchen 平城京(トキジク・キッチン)」:11時~14時、17時~22時(新型コロナウイルス感染予防のため、当面の期間、各館9時30分~18時までの短縮営業中※レストランのみディナー予約があれば22時まで営業)
[定休日]無休
[料金]入場無料
[アクセス]【電車】近鉄奈良線大和西大寺駅 中央口より徒歩20分
[駐車場]有(有料)
「天平うまし館」の詳細はこちら

復原事業情報館【第一次大極殿エリア】

歴史的建造物が現代に蘇る瞬間に立ち会おう

(画像提供:平城宮跡管理センター)
(画像提供:平城宮跡管理センター)

現在、第一次大極殿エリアでは、復原整備事業が進められています。
その復原の取り組み内容や整備の意義、目的について体験的にわかりやすく知ることができるのがこちらの施設。

CG映像や道具、資料サンプルなどの展示を通して、復原事業の大切さ・重要性についてより理解を深めることができます。

すぐ近くには実際に復原工事を行っている現場があるので、ぜひ伝統工法を用いた匠の技で蘇っていく様子を見学してみてくださいね。

■復原事業情報館
[住所]奈良県奈良市佐紀町
[営業時間]10時~18時(6月~9月/10時~18時30分)
[定休日]2月・4月・7月・11月の第2月曜日と年末年始(12/29~1/1)
[料金]無料
[アクセス]【電車】近鉄奈良線大和西大寺駅 南口より徒歩20分
[駐車場]なし
「復原事業情報館」の詳細はこちら

第一次大極殿【第一次大極殿エリア】

朱色が美しい平城宮最大級の宮殿

(画像提供:県営平城宮跡歴史公園 管理事務所)
(画像提供:県営平城宮跡歴史公園 管理事務所)

平城京の正門である羅城門と平城宮の正門である朱雀門を結ぶ延長線上に位置する、平城宮最大級の宮殿。

正面約44m、側面約20m、地面より高さ約27m、直径70cmの朱色の柱44本、屋根瓦約9万7000枚を使った、思わず圧倒されるほどのスケール感が特徴です。

当時は、天皇の即位式や外国使節との面会など、国においてとても重要な儀式のために使われていました。

設計図や絵画といった参考資料が残っていない状況にも関わらず、発掘調査で判明した情報などから復原された貴重な建造物は見逃せないスポットです。

■第一次大極殿
[住所]奈良県奈良市佐紀町
[営業時間]9時~16時30分(入場は16時まで)
[定休日]月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日)
[料金]無料
[アクセス]【電車】近鉄奈良線大和西大寺駅より徒歩20分
[駐車場]なし
「第一次大極殿」の詳細はこちら

東院庭園【第二次大極殿エリア】

称徳天皇時代の宴会や儀式を催した庭園を現代に復原

(画像提供:平城宮跡管理センター)
(画像提供:平城宮跡管理センター)

平城宮跡の南東部、朱雀門から徒歩15分の場所にある庭園。
天皇や皇室が当時、様々な宴を催していた場所とされ、国の特別名勝にも指定されています。

発掘された資料を基に忠実に再現されており、自然の風景を活かすという平安時代以降の日本庭園の基礎となった重要な遺跡でもあります。
天気のいい日には、春日山の美しい眺望が広がります。

華美に緑を見せる現代的な庭園ではなく、池や木々が織りなすありのままの自然と、橋や建造物との見事な調和をお楽しみください。

■東院庭園
[住所]奈良県奈良市佐紀町
[営業時間]9時~16時30分(入場は16時まで)
[定休日]月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日)
[料金]無料
[アクセス]【電車】近鉄奈良線大和西大寺駅より徒歩30分
[駐車場]有(無料)
「東院庭園」の詳細はこちら
「東院庭園」の周辺情報はこちら

遺構展示館【第二次大極殿エリア】

発掘の面影を今に残す、奈良時代の遺構展示ミュージアム

(画像提供:平城宮跡管理センター)
(画像提供:平城宮跡管理センター)

遺構(発掘調査で見つかった痕跡)をそのままの状態で保存・公開しているこちらの施設。

通常では発掘調査後に風雨などから保護する為に盛土されるので目にすることはできないのですが、一部を建物で覆うことにより保護と展示の両立が実現しました。

館内では遺構の場所に存在した奈良時代の役所を一部復原するとともに、映像や模型で紹介しているので、当時にどんな建物があったかイメージが膨らみます。

■遺構展示館
[住所]奈良県奈良市佐紀町
[営業時間]9時~16時30分(入場は16時まで)
[定休日]月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日)
[料金]無料
[アクセス]【電車】近鉄奈良線大和西大寺駅より徒歩30分
[駐車場]有(無料)
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「遺構展示館」の周辺情報はこちら

奈良文化財研究所平城宮跡資料館【その他エリア】

出土した土器や瓦など、貴重な実物を見学!

(画像提供:奈良文化財研究所平城宮跡資料館)
(画像提供:奈良文化財研究所平城宮跡資料館)

平城宮跡資料館は、平城宮跡のことをわかりやすく解説する施設として、1976年に開館し2010年にリニューアルオープンしました。

平城宮内にあった役所や宮殿の内部を実物大模型(ジオラマ)で再現したり、置いてある調度品は、正倉院宝物を参考にしています。

(画像提供:奈良文化財研究所平城宮跡資料館)
(画像提供:奈良文化財研究所平城宮跡資料館)

平城宮跡・平城京の発掘調査で出土した土器・瓦・木器などの出土遺物を様々なテーマで展示され、当時の天平人が手にしていたものを間近で見ることができます。

常設の展示物のほかに、秋期特別展では「地下の正倉院」として、普段目にすることのできない木簡の実物展示を行っているのでぜひ訪れてみてください。

■奈良文化財研究所平城宮跡資料館
[住所]奈良県奈良市佐紀町
[営業時間]9時~16時30分(入館は16時まで)
[定休日]月曜日(祝日の場合は翌平日)
[料金]無料
[アクセス]【電車】近鉄奈良線大和西大寺駅より徒歩10分
[駐車場]有(無料)
「奈良文化財研究所平城宮跡資料館」の詳細はこちら
「奈良文化財研究所平城宮跡資料館」の周辺情報はこちら

平成城跡でできる週末体験プログラム

平城宮跡の歴史に触れられる多彩な体験に注目!

(画像提供:平城宮跡管理センター)
(画像提供:平城宮跡管理センター)

土日祝日を中心に平城宮いざない館で開催しているイベントをご紹介!
【プログラム内容】
・遣唐使船絵付け体験(900円)
・天平アクセサリーづくり(350円)
・筆でえがこう(100円)
【開催時間】
10時~16時(15時30分最終受付)
【詳細情報】
・事前予約は必要なく、平城宮いざない館に来館した人なら誰でも体験できます
・体験内容はホームページに毎月アップされる一覧表から確認してみてくださいね。

平城宮跡へのアクセス

【電車】
近鉄奈良線大和西大寺駅 南口より徒歩20分、近鉄奈良線「新大宮駅」より 徒歩20分
【車】
【大阪方面より】第二阪奈有料道路 宝来ICより10分
【京都方面より】京奈和自動車道 木津ICより25分
【名古屋方面より】西名阪自動車道 天理ICより25分、または郡山ICより20分

\平城宮跡の基本情報はこちら/

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