外はカリッ、中はもっちり。濃厚な味わいが魅力のフランス・ボルドー地方の伝統菓子・カヌレ。最近ではバリエーションが増え、見た目や味も進化しています。そこで今回は老舗から個性派まで、東京都内で味わえる注目のカヌレをご紹介。好みのカヌレを見つけて、自分へのご褒美やギフト用に購入してみてはいかがでしょう。
【清澄白河駅より徒歩10分】MM Canele
2025年オープン!全ての素材にこだわるカヌレ専門店
清澄白河の住宅街にオープンした「MM Canele(エムエム カヌレ)」は、小麦粉の配合から焼き加減まで、丁寧な手仕事が光るお店。素材の力をいかした、奥行きのある味わいが魅力です。
しっとりとした口どけと、ほんのり香ばしい食感を両立させる秘密のひとつが、小麦粉のブレンド。サブレやクッキーのようなサクサクの歯ざわりを出すため、フランス産小麦粉「エリクチュール」を使用し、さらに北海道産の「春よ恋」を加えることで、自然な甘みが引き出されています。

ラムとバニラの香りを効かせた「プレーン」(130円)は、やさしい甘さの生地が口の中でゆっくりと溶けます。「ピスタチオ」(180円)は、イタリア産「BABBI」のピスタチオペーストが贅沢に使用され、濃厚なコクと香ばしさが特徴。「フロランタン」(190円)は、自家製のキャラメリゼナッツをのせて焼き上げた特別感のある一品です。ナッツのガリッとした食感とカヌレのなめらかさが心地よく重なります。
アートカルチャーが根付く清澄白河の空気感を取り入れた店内では、カヌレに加えてオリジナルグッズなども展開されていますよ。
東京都江東区白河3-3-11
11時~19時(無くなり次第終了)
不定休(Instagramで要確認)
清澄白河駅より徒歩10分
「MM Canele」のInstagramはこちら
【三越前駅・新日本橋駅より徒歩すぐ】canele de CHIANTI 日本橋店
カヌレをフォームミルクにディップして味わう、新体験

日本橋「コレド室町2」にある「canele de CHIANTI(カヌレ ド キャンティ) 日本橋店」は、“もっちゃり”とした独特の食感が堪能できるカヌレ専門店。パティシエ出身のオーナーシェフがフレーバーごとに生地から仕込み、超低温で長時間熟成させたあと、時間をかけてじっくりと焼き上げています。
注目のメニューは、コーヒー・紅茶・ジャスミン茶から選べるドリンクに、カヌレをディップする「カヌチーノ」(1000円)。たっぷりのフォームミルクに浸せば、カヌレにミルクの甘みとしっとり感が加わり、濃厚な新感覚スイーツとして堪能できます。


カヌレは常時約19種類がラインナップ。王道の「プレーン」のほか、「ラムレーズン」や「塩キャラメル」「ピスタチオ」など、さまざまな味がそろいます。「ほうじ茶」「黒ごま」「西京味噌」といった和素材を使ったものや、爽やかな風味が広がる東京限定の「チョコミント」もあり、目移りしてしまいそう。
「カヌチーノ」につけるカヌレ以外は、選べるカヌレ4個(1500円)、6個(1850円)、10個(2750円)のBOXと、2種類のバリエーションからセレクトできる18種BOX(4000円)があります。店内には広々としたイートインスペースもあるので、一息つく時にもぴったりですよ。
東京都中央区日本橋室町2-3-1 コレド室町2 2F(@Kitchen NIHONBASHI 内)
11時〜20時(LO19時30分)
施設に準ずる
三越前駅・新日本橋駅より徒歩すぐ
「canele de CHIANTI 日本橋店」の詳細はこちら
【蔵前駅より徒歩1分】KURAMAE CANNELE
焼きたてやペアリングを楽しむカヌレ専門店

都営浅草線の蔵前駅近くに店を構える「KURAMAE CANNELE(クラマエ カヌレ)」は、1階がテイクアウト専門の焼きたてカヌレ店、2階がカフェというスタイル。1階で販売されている看板商品の「クラマエカヌレ」は、焼き立てならではの、外はカリカリ、中はとろりとした半熟食感が堪能できます。焼き上がり時間が店頭に掲示されるので、要チェックです。


2階のカフェでは、カヌレ専用卵やオーガニック素材を使用した、濃厚でしっとりとした仕上がりの「グランカヌレ」を主役に、ドリンクや料理を組み合わせるペアリング体験ができます。「グランカヌレ&アールグレイのティラミス」は、香り高い紅茶ムースとカヌレの苦味が重なり合う贅沢なスイーツ。また、1日5食限定の「黄身と余韻 カヌレ専用卵のカルボナーラ」は、カヌレ専用卵を使用したパスタです。
店内には、まるでバーのようなカウンターもあります。モルタルと木を基調にした落ち着いた空間で、カヌレの新しい魅力に出合えますよ。
東京都台東区蔵前2-1-23 K2B 蔵前第二ビル 1・2F
【1F】11時〜18時 【2F】平日11時〜18時(LO17時)
月
蔵前駅より徒歩1分
「KURAMAE CANNELE」のInstagramはこちら
【代々木公園駅より徒歩5分】グルテンフリースイーツ専門店 NachuRa Yoyogi park
小麦粉・白砂糖不使用、やさしい甘さのグルテンフリーカヌレ

グルテンフリースイーツを専門に扱う小さなパティスリー「NachuRa(ナチュラ)Yoyogi park」。フランス菓子店で修行を積んだ羽佐田シェフが、確かな技術を土台に、“作り手も、お菓子も、お客様も、よりナチュラルに”という想いを込めて仕立てるスイーツは、自然な甘さで癒やされます。
米粉をベースにした「カヌレ」は、高温で焼き上げた後にしっかり蒸らすことで、柔らかさとむっちりとした弾力を実現。白砂糖の代わりに使われる甜菜糖のまろやかな風味により、甘すぎず、後味に心地よい余韻が続きます。焼き上がりは11時ごろが目安で、当日中の賞味期限付き。数量限定のため、確実に手に入れたいなら予約がおすすめです(前日までに、電話または店頭で予約)。
イートインスペースもある店内はウッド調の落ち着いた空間。グルテンフリーを実践している人も、そうでない人も、ふと健康を見つめるきっかけになるようなお菓子に出合えます。
東京都渋谷区富ヶ谷1-17-7 第二山栄ビル 1F
8時〜17時
月(祝日の場合は翌日)
代々木公園駅より徒歩5分
「グルテンフリースイーツ専門店 NachuRa Yoyogipark」の詳細はこちら
【田園調布駅より徒歩15分】COMME PARIS
ギフトにもぴったりな、3cmのプチカヌレ
田園調布の住宅街に佇む「COMME PARIS(コムパリ)」は、“宝石のような一口を”をコンセプトに掲げる小さな焼き菓子専門店。保存料・着色料を使わず、素材にこだわって手作りされ、ギフト用に購入するファンも多いとか。
直径約3cmのプチカヌレは、ひと口で頬張る楽しさに満ちています。カリッとした外側の香ばしさと、生地が詰まった内側のねっとり感が調和し、小さくても高い満足度。「プレーン」(3個入り800円)は、御養卵のコクときび糖の自然な甘さに、パプアニューギニア産バニラビーンズの芳香がふわりと重なります。

カヌレ詰め合わせの「Premiere(プルミエール)」は、色々なフレーバーを楽しめます。完熟いちごのピューレで仕上げた「いちご」は、フルーティーで爽やかな。オーガニックチョコレートに塩味を効かせ、カカオニブのザクザク感がアクセントの「ショコラ」もおすすめです。抹茶やアールグレイなどティーフレーバーもありますよ。
白が基調の明るく洗練された店内は、まるでパリの小さなパティスリーのよう。ちょっと特別なおやつを探しに出掛けてみてくださいね。
【代官山駅より徒歩3分】シェ・リュイ代官山本店
フランス・ボルドー地方の伝統を紡ぐ一品

1975年に創業した「シェ・リュイ代官山本店」は、手間ひまを惜しまず、こだわりの素材でお菓子を作り続ける洋菓子店。その代表とも言える「カヌレ・ド・ボルドー」は、フランス・ボルドー地方の伝統を再現しています。生地は一晩落ち着かせてから、表面がじっくりとカラメル化するまで時間をかけて焼成。焼き立ては外側がガリッと硬めで、中はカスタードをそのまま焼いたような柔らかさです。
フレーバーはプレーン、ショコラ、メープルの3種類。プレーンはラム酒とバニラの香りがほんのり漂い、素材そのもののうまみが堪能できます。ショコラはビターなチョコレートの深みとコクがあり、メープルはこっくりとした甘さがやさしく広がる一品。カヌレは常温で3日ほど保存可能なので、トースターでリベイクして表面を再びカリカリにするのも美味しいですよ。
【後楽園駅より徒歩1分】ビゴの店 東京ドームシティ ラクーア店
老舗ベーカリーが作る、フランス仕込みのカヌレ

1972年に芦屋で創業した老舗ベーカリー「ビゴの店」。創業者フィリップ・ビゴ氏の技と想いを受け継ぐフランス仕込みの本格派ベーカリーで、カヌレも看板商品です。2023年にオープンした「東京ドームシティ ラクーア店」は都内初の店舗となります。
ずっしりとした「カヌレ」の外側は、キャラメリゼしたようにパリッと香ばしく、中の生地はもちもち。バニラとカスタードの濃厚な甘みが広がり、ラムの香りがほんのりと重なります。フランスの焼き菓子を数多く手がけてきた「ビゴの店」ならではの、シンプルながらも深みのあるおいしさが際立ちます。
焼き菓子やパンがずらりと並ぶ店内は、目移りするほどの品揃え。「東京ドームシティ」での買い物の合間に立ち寄れる手軽さも魅力ですよ。
東京都文京区春日1-1-1 東京ドームシティ LaQua 1F DELI&DISH
8時〜21時
施設に準ずる
後楽園駅より徒歩1分
「ビゴの店 東京ドームシティ ラクーア店」の詳細はこちら
【日暮里駅より徒歩5分】谷中銀座カヌレ パパン
ワインにも合う、フレンチ惣菜のような「デリカヌレ」

谷中銀座商店街の角に佇む「谷中銀座カヌレ パパン」。フランス料理店が手がけるカヌレ専門店で、丁寧に仕立てたこだわりの一品が並びます。
オリジナルの「デリカヌレ」は、パウンドケーキのようなしっとり生地にチーズや野菜などを合わせ、まるでフランス料理の小さな一皿のよう。オープン当初から販売されている「ピスターシュ」は、ピスタチオ・フェタチーズ・クランベリーの酸味が好バランスです。そのほか、「マイス」(とうもろこし・黒トリュフ・くるみ)、「フロマージュ」(クリームチーズ・カマンベール・ブルーチーズ)など6種がそろい、ワインのお供にもぴったり。

もちろん甘いカヌレもラインナップ。ダークチョコレートとブランデーが織りなすほろ苦さが印象的な「カヌレショコラ」(230円)や、塩味がアクセントの「塩バターカヌレ」などが定番です。
店内はドライフラワーが彩る落ち着いた空間で、テイクアウトはもちろん、カウンターやテラスでのカフェ利用もできます。
東京都荒川区西日暮里3-14-13
11時〜19時、土・日・祝10時〜19時
月(祝日の場合は営業)、毎月数回不定休
日暮里駅より徒歩5分
「谷中銀座カヌレ パパン」の詳細はこちら
まとめ
東京のさまざまなカヌレを食べ比べて、自分好みの味を見つけるのも楽しみのひとつ。お気に入りを手土産にして、みんなでシェアしてもいいですね!
※この記事は2025年9月30日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。
伊藤 律子
編集ライター。しましま&旅行好き。所有しているボーダーの数と、沖縄旅行回数と、訪れた国の数は20以上。コツコツとマイルを貯め続け、次の休みはどこに行こうかと、仕事&育児に追われながら日々妄想中。













