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2021.05.28

氷柱とは?いつか行きたい幻想的な冬絶景・埼玉県「秩父三大氷柱」の見どころも!

家の軒先で垂れ下がるイメージのある氷柱(つらら)。実は1月になるとこの氷柱が作り出す絶景スポットが埼玉県秩父にあります。「秩父三大氷柱」と呼ばれる「三十槌の氷柱」「あしがくぼの氷柱」「尾ノ内氷柱」では、1月から2月にかけて大自然が作り出す壮大な氷柱を見学でき、幻想的なライトアップのイベントなども。秩父三大氷柱の楽しみ方をご紹介していきます。

※この記事は2021年5月21日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
記事配信:じゃらんニュース

氷柱(つらら・ひょうちゅう)とは

寒暖差によって生まれる冬の風物詩

(画像提供:Snapmart)
(画像提供:Snapmart)

氷柱とは、水がしたたる時に凍って棒状に垂れ下がったもののことをいいます。

氷柱は、したたり落ちる水が0℃以下の空気にふれて凍り、温かい日中に表面が溶けて寒い夜間にまた凍りというように、溶けたり凍ったりを繰り返しながら長く太くなっていきます。

ちなみに氷柱は寒さが厳しい豪雪地帯などでできやすいイメージがありますが、実は見られるのは寒暖差がある地域。なぜなら氷柱ができるためには、雪が溶けるくらいの暖かさと、氷点下になる寒さの両方が必要になるため、あまりにも寒いと氷柱はできないからです。

また「氷柱」の読み方は「つらら」、「ひょうちゅう」のどちらも正しい読み方となります。「ひょうちゅう」の方には、夏に冷感を高めるために置く角柱形の氷の意味も含まれますよ。

冬の名勝!秩父三大氷柱

秩父の大自然が生み出す幻想的な氷の世界

(画像提供:横瀬町観光協会)
(画像提供:横瀬町観光協会)

氷柱でイメージしやすいのは家の軒先に垂れ下がるものですが、まるで氷の神殿のような巨大な氷柱を埼玉県秩父エリアでは見ることができます。

氷柱が織りなす秩父の絶景スポットは「秩父三大氷柱(ひょうちゅう)」と呼ばれており、「三十槌の氷柱(みそつちのつらら)」、「あしがくぼの氷柱(ひょうちゅう)」、「尾ノ内氷柱(おのうちひょうちゅう)」の総称です。

(画像制作:じゃらん)
(画像制作:じゃらん)

秩父エリアは埼玉県の西部に位置する山に囲まれた自然豊かな場所。盆地のため1日の寒暖の差が大きい土地で、氷柱ができる条件に適した土地です。

3つの氷柱のうち、「三十槌の氷柱」は天然でできたもの、「尾ノ内氷柱」と「あしがくぼの氷柱」は人工のものですが、地形や気候をうまく利用し作られた氷柱は人工とは思えず、見応え十分です。

西武秩父駅までは都心から電車でアクセスすることができ、日帰りでも行くことが可能。ただし「あしがくぼの氷柱」以外は公共交通機関でアクセスするのが難しい場所にあるので、駅からはレンタカーを利用するのがオススメです。

三十槌の氷柱(みそつちのつらら)

岩清水が凍り作り上げられる天然の氷柱

(画像提供:秩父観光協会大滝支部)
(画像提供:秩父観光協会大滝支部)

大自然が作り出す天然の氷柱である「三十槌の氷柱」。

岩肌から染み出す岩清水が作り出す幅30m、高さ8mの氷柱は見事で、自然の偉大さを感じます。透明度の高さも見どころ。

天然の氷柱のため、毎年姿が変わりますよ。

(画像提供:秩父観光協会大滝支部)
(画像提供:秩父観光協会大滝支部)

夜にはライトアップも行われ、幻想的な雰囲気に。

色がゆっくりと切り替わり、川に映りこむ様子はとても神秘的で特別な景色を味わえます。

(画像提供:秩父観光協会大滝支部)
(画像提供:秩父観光協会大滝支部)
■三十槌の氷柱
[住所]埼玉県秩父市大滝三十槌
[見頃]1月下旬~2月中旬 
[営業時間]8時30分~17時
[定休日]なし
[料金]環境整備協力金200円
[アクセス]【バス】秩父鉄道三峰口駅より西武観光バス20分、三十槌停留所より徒歩すぐ【車】関越道花園ICより1時間30分
[駐車場]あり(500円)
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あしがくぼの氷柱(ひょうちゅう)

氷の世界に迷い込んだような神秘的な光景

(画像提供:横瀬町観光協会)
(画像提供:横瀬町観光協会)

西武秩父線・芦ヶ久保駅から徒歩10分ほどで行ける、秩父三大氷柱の中で最もアクセスしやすい氷柱スポット。

幅200m、高さ30mに及ぶ重厚な「荘厳な氷柱」は山の斜面全体が氷柱に覆われており、圧巻!

また会場のすぐ隣は西武秩父線が走っており、電車と氷柱のコラボは写真におさめたくなります。

(画像提供:横瀬町観光協会)
(画像提供:横瀬町観光協会)

週末限定ですが、ライトアップも実施。暗闇に浮かび上がる幻想的な氷の世界を楽しんでください。

(画像提供:横瀬町観光協会)
(画像提供:横瀬町観光協会)
■あしがくぼの氷柱
[住所]埼玉県秩父郡横瀬町大字芦ケ久保 
[見頃]1月下旬~2月上旬
[営業時間]【平日】9時~16時【土日祝】9時~20時
[定休日]なし※氷や天候の状況により、閉鎖される場合があります
[料金]環境整備協力金中学生以上300円
[アクセス]【電車】西武鉄道西武秩父線芦ケ久保駅より徒歩10分【車】関越道花園ICより40分
[駐車場] 無料(道の駅果樹公園あしがくぼ 第二駐車場)※駐車場の数はあまりないので、公共交通機関の利用を推奨
「あしがくぼの氷柱」の詳細はこちら
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尾ノ内氷柱(おのうちひょうちゅう)

秩父三大氷柱の中で最大の規模を誇る氷の秘境

(画像提供:小鹿野町観光協会)
(画像提供:小鹿野町観光協会)

周囲約250m、高さ約60mにも及ぶ秩父三大氷柱の中で最も大きい「尾ノ内氷柱」。両神山を源流とした尾ノ内沢から、500mもパイプを引いて人工的に作りあげられた氷柱です。

見どころは吊り橋から見る氷柱。滝も近くに流れており、大自然が織りなす神秘的な光景を望むことができます。

一体は西秩父自然公園特別地域に指定されており、「尾ノ内渓谷」と呼ばれる秘境感ある場所。公共交通機関ではなかなかアクセスしづらいため、車で向かうのがオススメです。

(画像提供:小鹿野町観光協会)
(画像提供:小鹿野町観光協会)

ライトアップも実施されますが、例年5回程しか行われないため、最新情報を確認してお見逃しなく。

■尾ノ内氷柱
[住所]埼玉県秩父郡小鹿野町河原沢地内
[見頃]1月下旬~2月下旬 
[営業時間]8時~16時※ライトアップ実施については西秩父商工会ホームページを参照
[定休日]なし
[料金]環境整備協力金中学生以上200円
[アクセス]【車】関越道花園ICより1時間
[駐車場]あり(無料)
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氷柱と併せて立ち寄りたい周辺スポット

冬だけに見られる幻想的な氷の世界はぜひ一度は見てみたいもの。
ここからは、氷柱を楽しむ秩父旅であわせて行きたい温泉や神社など、秩父のおでかけスポットをご紹介します。

西武秩父駅前温泉 祭の湯

「祭り」がコンセプト。多彩な施設が充実する駅近温泉

西武秩父駅前温泉 祭の湯

年間300以上のお祭りがある秩父にちなみ、「祭り」をコンセプトとした複合型温泉施設。

温泉・フードコート・物販の3つのエリアに分かれており、1日中楽しむことができます。

温泉は男湯5つ・女湯6つの内湯と男女それぞれ4つの露天風呂、高濃度人工炭酸泉やシルク湯、岩盤浴なども備わります。

ごろんと畳に寝ころがれる「寝ころび処」やリクライナーが利用できる「くつろぎ処」など、休憩エリアも充実。癒しのひとときを過ごせます。

西武秩父駅前温泉 祭の湯

湯上がりはフードコート「呑喰処 祭の宴」へ。お祭りにきたかのようなワクワクとする空間で秩父名物の「わらじかつ丼」やB級グルメの「みそぽてと」などが味わえますよ。

物販エリア「ちちぶみやげ市」でおみやげをチェックするのもお忘れなく!

西武秩父駅前温泉 祭の湯
■西武秩父駅前温泉 祭の湯
[住所]埼玉県秩父市野坂町1-16-15
[営業時間]温泉エリア、フードコート、物販エリアにより異なる。公式ホームページ参照
[定休日]なし※メンテナンス実施日は臨時休業
[料金]入館料【大人】平日990円、土日祝・特定日1100円【子ども】平日610円、土日祝・特定日730円
[アクセス]【電車】西武秩父線 西武秩父駅より徒歩すぐ、秩父鉄道御花畑駅より徒歩5分【車】関越道花園ICより45分
[駐車場]あり(100円/30分)
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秩父表参道Lab.

秩父の魅力を堪能する複合施設

秩父表参道Lab.

秩父表参道Lab.は、秩父神社の表参道である番場通りにある古民家をリノベーションした複合施設。

施設内には飲食店やショップ、民泊施設に多目的スペースなど多彩な施設が揃います。

1階の飲食店であるイタリア・レストラン Cucina Salve (クチーナ・サルヴェ)ではシェフ自らが育てたオーガニック食材を使った本格イタリアンを提供。秩父の幸を堪能できます。

秩父表参道Lab.

秩父のクラフトビール「秩父麦酒」のタップルームであるMahollobar (まほろバル)では、常時20タップのビールを味わうことが。飲み比べセットなどもあり、食事とのペアリングも楽しめますよ。

秩父表参道Lab.

2階は築50年以上の古民家をリノベーションして作られたレトロモダンな民泊施設 Chichibu Hostel (ちちぶホステル)、 3階は多目的スペース SKYLOUNGE (スカイラウンジ)となっています。

西武秩父駅からほど近い立地なので、ぜひ立ち寄ってみてください。

■秩父表参道Lab.
[住所埼玉県秩父市番場町17-14
[営業時間]【まほろバル】14時~20時(LO19時30分)【クチーナ・サルヴェ】ランチタイム11時30分~14時(土日祝のみ)、ディナータイム17時~21時
[定休日]水・木
[アクセス]【電車】西武鉄道西武秩父駅より徒歩7分【車】関越道花園ICより40分
[駐車場]あり(無料)
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秩父湯元 武甲温泉

自家源泉から湧く温泉に癒される

秩父湯元 武甲温泉

地元の人や観光客でにぎわう温泉施設。

秩父では珍しい自家源泉を持ち、源泉から湧く単純硫黄温泉は神経痛を和らげ疲労回復などが期待できます。また内湯には高濃度の「炭酸泉」があり、お肌がツルツルになると言われています。

露天風呂は緑に囲まれた空間で開放感満点。日頃の疲れもどこかに行ってしまいそうです。

氷柱鑑賞で冷えた体をしっかり温めて、癒されてください。

■武甲温泉
[住所]埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬4628-3
[営業時間]10時~21時
[定休日]なし
[料金]【平日】中学生以上700円、3歳~小学生400円 【土日祝(施設指定日を含む)】中学生以上900円、3歳~小学生500円
[アクセス]【電車】西武秩父線横瀬駅より徒歩10分【車】関越道花園ICより40分
[駐車場]あり(無料)
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長瀞こたつ舟

ぽかぽかと温まりながら絶景を満喫

長瀞こたつ舟

長瀞の定番アクティビティといえば「長瀞ラインくだり」。美しい渓谷や天然記念物「岩畳」などの絶景を舟で下りながら楽しみます。

冬は寒いので川下りは体験できないのでは…と思う人もいるかと思いますが、なんと冬は「こたつ」がついた舟が出航!

ぽかぽかと温まりながら大自然を満喫できます。

長瀞こたつ舟

風もなく穏やかな日は、川の透明度に驚くこと間違いなし。足元がぬくぬくなので、寒さを気にせず絶景を味わえます。

太古から出現した岩畳や秩父赤壁などの雄大な景色を楽しんでください。

■長瀞こたつ舟
[住所]埼玉県秩父郡長瀞町長瀞489-2
[営業時間]10時~15時頃
[定休日]なし※雨、強風など悪天候の際は運休
[料金]【中学生以上】1000円【3歳~小学生】600円 
[アクセス]【電車】秩父鉄道長瀞駅より徒歩1分【車】関越道花園ICより25分
[駐車場]あり(500円)
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三峯(みつみね)神社

秩父のパワースポットでご利益をいただく

三峯神社

標高約1100mに鎮座し、関東屈指のパワースポットとして知られる「三峯神社」。秩父神社・宝登山神社(ほどさんじんじゃ)とともに呼ばれる秩父三社のひとつです。

日本武尊(やまとたけるのみこと)が創祀したと伝えられており、境内には日本武尊の大きな像もあります。

三峯神社は狛犬像ではなく、オオカミのご神犬像が鎮座。御朱印やお守りにも、オオカミが描かれています。

夫婦神の伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)がまつられているため、夫婦和合のご利益があるとされています。また、オオカミは災いを除けるとの言い伝えがあり、災除けのご利益も。

神社の厳かな空気に包まれれば、自然とパワーチャージできそうです。

■三峯神社
[住所]埼玉県秩父市三峰298-1
[営業時間]9時~16時
[定休日]なし
[料金]参拝自由
[アクセス]【バス】西武鉄道西武秩父駅より西武観光バス急行三峯神社行1時間15分、終点三峯神社バス停より徒歩すぐ【車】関越道花園ICより2時間30分
[駐車場]あり(市営駐車場利用)
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佐久間七子  佐久間七子

神戸生まれ、大阪育ち。東京の広告制作会社に勤務後、フリーランスのディレクター兼ライターに転身。旅行、住宅に関するお仕事を主に、現在京都と東京を行き来する二拠点生活を送っています。趣味はビールと旅と音楽。

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