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2024.10.31

下鴨神社の観光コースガイド!ご利益や見どころ、おすすめランチを紹介<京都・2024>

縁結びの神様として名高い、京都府にある下鴨神社。世界遺産にも登録されており、観光はもちろん良縁を願う人も多く訪れる場所です。今回は下鴨神社の見どころやご利益、お守り、御朱印などの情報に加え、徒歩5分圏内で行けるおすすめランチスポットも紹介します。下鴨神社のまわり方も提案しているので、記事を参考にぜひお出かけしてくださいね。

下鴨神社とは?

下鴨神社
(画像提供:賀茂御祖神社)

賀茂川と高野川が合流する鴨川デルタのすぐそばに鎮座する「下鴨神社」。世界遺産ということで、日本で5番目に登録された神社です。

起源は古代の豪族・賀茂一族が五穀豊穣の神として信仰したことであり、正式名称は「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」といいます。

縁結びや子宝、安産、子育て、勝利、導き、厄除、交通安全などさまざまなご利益があるそうです。

下鴨神社へのアクセス

電車利用の場合
JR京都駅より奈良線で東福寺駅へ。京阪線京阪東福寺駅から出町柳駅行きに乗り換え、出町柳駅で下車し、徒歩12分

バス利用の場合
JR京都駅から市バス4番・205番に乗り、下鴨神社前(もしくは糺の森前)で下車すぐ

車利用の場合
◇東京方面
東名高速道路経由で京都東ICより30分
◇大阪
名神高速道路経由で京都南ICより28分

下鴨神社の見どころ

[河合神社]“身も心も美しく”整える

河合神社
(画像提供:賀茂御祖神社)

下鴨神社の摂社として古くから祀られている「河合神社」。ご祭神の「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」が玉のように美しかったことから“美麗の神”といわれ、信仰されています。

河合神社
手鏡の形をした「鏡絵馬」(画像提供:賀茂御祖神社)

美麗の祈願絵馬「鏡絵馬」の授与が、同神社内授与所にて行われています。絵馬の表面には自分の化粧道具で理想のメイクを描き、裏面に願い事を書いて祈願することで、外見のみならず内面も美しく輝けるのだとか。

境内で採れる花梨や河合神社のご神水、天然はちみつで作られるドリンク「美人水」(450円)も同神社内授与所で販売され、その場でいただけるので味わってみるのもいいですね。

■河合神社
[拝観時間]6時~17時
なし
[拝観料]無料

[糺の森]太古のエネルギーを感じながら森林浴

糺の森
昔は150万坪もあった森。太古の原生林を残す(画像提供:賀茂御祖神社)

下鴨神社の表参道を中心に、約3万6千坪も続く「糺の森(ただすのもり)」。ケヤキ、エノキ、ムクノキを中心に、樹齢200年から600年の樹木約600本が自生していて、学術分野からも大変貴重な森とされています。

清らかな小川のせせらぎに耳を傾け、木漏れ日を感じながら参道を散策するのは心地よさそうです。秋には色鮮やかな紅葉が広がります。

■糺の森
散策自由
なし
[拝観料]無料

[相生社]ご神木が祀られる縁結びの聖地

相生社
ご神木「連理の賢木」(画像提供:賀茂御祖神社)

下鴨神社本殿入口に佇むのが「相生社(あいおいのやしろ)」です。ご祭神は「産霊神(むすひのかみ)」で、縁結びの社とされています。

社の左側には「連理の賢木(れんりのさかき)」が祀られ、ご神木として2本の木が1本に結ばれています。根元には子どもの木も芽生え、安産、育児、家庭円満にもご利益があるのだとか。

恋愛だけでなく、仕事や友情などさまざまなご縁を結んでもらえるそうなので、新たな出会いを求めている人におすすめです。

■相生社
[拝観時間]6時~17時
なし
[拝観料]無料

[下鴨神社本殿]東西それぞれに多彩なご利益あり

下鴨神社本殿
「賀茂建角身命」を祀る西殿(画像提供:賀茂御祖神社)

国宝に指定されている本殿は、西殿と東殿に分かれています。西殿に祀られている「賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)」は古代の京都をひらいた神様で、農耕を広め民生の安定につとめたことから、世界平和、五穀豊穣、殖産興業などにご利益があります。

一方、東殿に祀られているのが「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」です。鴨川で禊を行っていた時に拾った矢が美しい男神に変身し、二人は結婚して、出産したという神話が残っていることから縁結びや安産、育児などにもご利益があるそうです。

■下鴨神社本殿
[拝観時間]6時~17時
なし
[拝観料]無料

[休憩処さるや]江戸時代の味を復活させた名物餅

休憩処さるや
(画像提供:賀茂御祖神社)

「糺の森」に入ってすぐのところの「休憩処さるや」では、下鴨神社名物の「申餅」や「相生社」にちなんだ「良縁ぜんざい」(900円)が10月から5月に楽しめます。

休憩処さるや
「申餅」(お茶付き)500円。持ち帰り5個入り800円(画像提供:賀茂御祖神社)

申餅は、下鴨神社の伝統行事「葵祭」の期間中に食べると一年中健康に過ごせるといわれ、江戸時代まで親しまれてきました。丹波大納言、もち米、砂糖で作った一口サイズの餅に、小豆の蜜漬けが包まれています。現在の申餅は、宮司の口伝で引き継がれてきた製法と味をもとに、2010年に再現。無病息災を祈りながら、その素朴な餅を味わってみてくださいね。

■休憩処さるや
10時~17時(LO16時30分)
なし

[加茂みたらし茶屋]みたらし団子は必須 !

加茂みたらし茶屋
窓から境内が望め、歴史を感じさせる店内

下鴨神社から徒歩2分にあるのが1922(大正11)年創業の「加茂みたらし茶屋」。みたらし団子は、下鴨神社境内の御手洗池に吹き上がる水泡を表し、無病息災を祈願して奉納したのが起源です。

加茂みたらし茶屋
みたらし団子1人前3本(お茶付き)500円

5つの団子を1つ離して串にさしているのは、五体を表しているからだそう。店内で食べると、焼き立ての香ばしさと表面のパリッとした食感が楽しめます。持ち帰るとタレがしみ込んだもちもち感が味わえて、また違ったおいしさです。100年以上も愛され続けているお団子をぜひ堪能してみてください。

■加茂みたらし茶屋
京都府京都市左京区下鴨松ノ木町53
【平日】9時30分~18時30分(LO17時30分)【土・日・祝】9時30分~19時(LO18時)
水、月2回不定
出町柳駅より徒歩14分/名神高速道路京都東ICより40分 
なし
「加茂みたらし茶屋」の詳細はこちら

下鴨神社のおすすめのまわり方

下鴨神社のおすすめのまわり方

緑豊かな境内は早朝の散歩が気持ちよく、できれば朝一番のおでかけがおすすめです。まずは「糺の森」の入口に佇む「河合神社」でお参りして、広大な森を散策。石が年を重ねて成長するといわれる「さざれ石」や縁結びの「相生社」、無病息災の神事が行なわれる「御手洗社」など豊富なパワースポットを巡った後、本殿にて参拝。お手洗いの場所も記載したので、参考にしてくださいね。

SPOT.01 河合神社(所要時間30分)
徒歩3分
SPOT.02 糺の森(所要時間20分)
徒歩2分
SPOT.03 休憩処さるや(所要時間20分) ※裏手にお手洗いあり
徒歩1分
SPOT.04 さざれ石(所要時間5分)
徒歩すぐ
SPOT.05 相生社(所要時間15分)
徒歩2分
SPOT.06 御手洗社(所要時間10分)
徒歩すぐ
SPOT.07 本殿(所要時間20分)
徒歩1分
SPOT.08 大炊殿(所要時間10分)
徒歩2分 ※西駐車場にお手洗いあり
SPOT.09 加茂みたらし茶屋(所要時間30分)

御朱印・お守りもチェック!

下鴨神社の御朱印は葵の葉が目印

下鴨神社
(画像提供:賀茂御祖神社)

御朱印の中央には「賀茂御祖神社」と記され、右に山城国一之宮の印が押されています。緑色で押印されている葉は、御神紋である葵(双葉葵)です。

そのほか「相生社」「御手洗神社」といった5種類の御朱印もいただけますよ。

[授与料]500円
[時間]9時~16時30分

お守りは4種類。おすすめは「四季守」

下鴨神社
季節のモチーフを刺繍した「四季守」。各種お守りは1000~2000円(画像提供:賀茂御祖神社)
下鴨神社
繊細で素敵な「レース守」(画像提供:賀茂御祖神社)

主なお守りは「四季守」(健康長寿)、「レース守」(開運と招福)、「媛守」(心願成就)、「彦守」(心願成就)です。桜、アジサイ、モミジなど季節により異なるデザインの「四季守」(各種期間限定販売)は神社で一番の人気だそう。

年中行事・季節のイベント

5月:葵祭(あおいまつり)

下鴨神社
葵や藤の花で飾られた牛車(画像提供:賀茂御祖神社)

「祇園祭」「時代祭」と並ぶ京都三大祭の一つとして知られる例祭です。今から約1500年前に始まったといわれ、5月初旬からさまざまな行事(前儀)が行われる中、5月15日には壮大な「路頭の儀」が開催されます。

平安装束をまとった総勢500名もの人々が京都御所を出発し、下鴨神社、上賀茂神社へと続く約8kmの道のりを練り歩く様は圧巻です。

5月:御蔭祭

下鴨神社
(画像提供:賀茂御祖神社)

「葵祭」の前儀の一つ「御蔭祭」は、国内でかなり古い神幸列といわれています。左京区高野に鎮座する「御蔭神社」からご祭神を下鴨神社に迎える神事です。

本殿に入る前に、神霊を背に乗せた神馬の前で「東游(あずまあそび)」という優雅な舞が奉納される様子は、見ごたえがありますよ。

7月:みたらし祭り

下鴨神社
水面に揺れるろうそくの明かりが幻想的(画像提供:賀茂御祖神社)

毎年、土用の丑の日の前後に境内の「御手洗社」で行われ、通称“足つけ神事”で知られる祭りです。

火を灯したろうそくを手に持ち、「御手洗池」にひざ下まで浸かりながらゆっくりと進み、社殿が祀られている末社・井上社に献灯し、無病息災を祈ります。

■下鴨神社(賀茂御祖神社)
京都府京都市左京区下鴨泉川町59
6時~17時
なし
出町柳駅より徒歩10分/名神高速道路京都東ICより15分
100台(有料)
「下鴨神社(賀茂御祖神社)」の詳細はこちら
「下鴨神社(賀茂御祖神社)」のクチコミ・周辺情報はこちら

下鴨神社周辺のおすすめランチ

出町ろろろ

出町ろろろ
旬の野菜が堪能できる「お昼のろろろ弁当」1400円
出町ろろろ
どこか懐かしい雰囲気の一軒家。玄関先で靴を脱いで上がる

出町の商店街から少し入った場所にある、小さな和食店。町家を改装した店内に入ると、ほっこりとした空気に包まれます。

ランチタイムに人気の二段箱に入った「お昼のろろろ弁当」では、京野菜の産地である大原の畑で採れる無農薬の野菜を使ったおかずが少しずつ楽しめます。一段目はお浸しや酢の物など8品、二段目は土鍋で炊いたご飯、あんかけだし巻き、かき揚げ、みそ汁です。

事前予約(075-213-2772)が望ましく、8時~11時がつながりやすいそうです。

■出町ろろろ
京都府京都市上京区今出川通寺町東入一真町67-1
【火・水・木】11時30分~※売り切れ次第閉店【金】11時30分~13時30分最終入店、18時30分~19時30分最終入店【土・日】11時30分~13時30分最終入店、18時~19時30分最終入店
第2・4日、毎週月
出町柳駅より徒歩10分/阪神高速8号京都線鴨川東ICより36分 
なし
「出町ろろろ」の詳細はこちら
「出町ろろろ」のクチコミ・周辺情報はこちら

グリル生研会館

グリル生研会館
「ハンバーグ&エビフライ」1500円はサラダ・ライス付き
グリル生研会館
ノスタルジックな雰囲気が漂う

下鴨神社の境内を出てすぐの場所にある老舗洋食店。創業66年、3代目の店主が腕を振るう洋食は、タルタルソースやドミグラスソース、ドレッシング、マヨネーズまで全て自家製という手の込みよう。

芳醇なドミグラスソースがたっぷりかかったハンバーグは肉感もしっかりして、食べ応え十分。創業当時から愛されているメニューだそうです。

ランチタイムは予約が可能で、夜は完全予約制。テーブル席のみですが、一人での利用も大いに歓迎だとか。お参りの前後に訪れてみたいですね。

■グリル生研会館
京都府京都市左京区下鴨森本町15
12時~14時(LO13時30分)、17時~19時30分(LO18時30分)
水の夜、木
出町柳駅より徒歩15分/阪神高速8号京都線鴨川東ICより10分 
なし
「グリル生研会館」の詳細はこちら
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あふひ-aoi-

あふひ-aoi-
あふひ-aoi-
「ふわふわとろろそば+ミニミニ天盛り」1600円
あふひ-aoi-
木の温もりを感じられる和モダンな店内

下鴨神社前にある、カフェのように明るくておしゃれな和そばの店。麺や出汁も自家製の本格的な国産十割そばが味わえる上、盛り付けも独創的です。

3種の魚介と昆布出汁を独自にブレンドしたこだわりの出汁は、コクとうま味がありながら、すっきりとした味わいです。

「ふわふわとろろそば+ミニミニ天盛り」は、オリジナルの2品が一度に楽しめるお得なメニュー。メレンゲを加えたとろろや黄身を麺にからませながら食べると、おいしさが倍増するそうです!
旬の食材をカラッと揚げた天ぷらの盛り合わせは、彩り豊かで食欲をそそります。海老には京都名産「ぶぶあられ」があしらわれ、見た目も可愛らしい一品です。

予約不可のため、昼時は早めの来店がおすすめですよ。

■あふひ-aoi-
京都府京都市左京区下鴨松ノ木町52-1
12時~16時※売り切れ次第閉店
不定
出町柳駅より徒歩15分/阪神高速8号京都線鴨川東ICより25分 
なし
「あふひ-aoi」の詳細はこちら

まとめ

良縁はもちろん安産や子育て、無病息災などさまざまなご利益があって、見どころも豊富な「下鴨神社」。自然豊かな境内を歩いて、心身をリフレッシュさせた後は名物もしっかり堪能してくださいね。

※この記事は2024年10月8日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。

吉田美保  吉田美保

岡山県在住。主に旅行雑誌を手がける編集会社を経てフリーのライターに。花や自然、動物、お菓子作りが好き。最近の楽しみは近場の山を散策すること。読みやすさ、わかりやすさ、心に焼きつくような文章を心がけています。

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