東急世田谷線は、三軒茶屋駅~下高井戸駅まで所要時間約18分のこぢんまりとした路線です。
ちょっとレトロな電車の雰囲気が魅力で、豪徳寺や松陰神社といった史跡めぐりや、カフェめぐりなどお散歩にもぴったり!
この記事では、路線図や乗り方、料金に一日乗車券、沿線のおすすめスポットを紹介します♪
※この記事は2021年12月7日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
記事配信:じゃらんニュース
世田谷線の路線図・運行エリア

まずは、上のイラストMAPを見ながら世田谷線の路線図と運行エリア、10ある駅それぞれの見どころをチェック!イラストMAPにアイコン付きで書かれているスポットは、記事の最後に詳しく紹介しますよ♪
●三軒茶屋駅
東急田園都市線と接続している世田谷線の主要駅。東京西部を一望できるキャロットタワーの1階に駅があります。
おしゃれなカフェやショップが多く、デートにもぴったりなエリアです。
●西太子堂駅
狭い路地が入り組んだ、静かな風景が広がっています。小さな公園もあるので、ちょっと一息つくのによさそう。
三軒茶屋駅とは300mしか離れてないので、ここで降りて三軒茶屋まで散歩するのも楽しいかも!
●若林駅
世田谷線で唯一「路面電車」の風景を楽しめるのがここ!
環状七号線との交差地点、西太子堂5号踏切(通称・若林踏切/東京都世田谷区若林1-24-9)は必見です。若林駅で降りて、線路沿いを西太子堂駅側に進むとすぐ見えてきます。
●松陰神社前駅
落ち着いた雰囲気のお店からかわいらしいカフェまで駅周辺に点在しています。松陰神社は世田谷散歩では定番の史跡です。
●世田谷駅
駅周辺には閑静な住宅街が広がっているエリア。
毎年12月と1月に「世田谷ボロ市」が開催されます。臨時ダイヤが運行されるほど多くの人が来場するビッグイベントです。
●上町駅
重要文化財にも指定されている世田谷代官屋敷や、世田谷城址公園が有名!骨董店や古着屋が多いので、散策にもおすすめです。
●宮の坂駅
招き猫で有名な豪徳寺に行くならここで下車を。
駅のホーム横には、大正時代に製造され、昭和44年まで世田谷線を走っていた「江ノ電601号」が保存されています。木の床がレトロな車両の中に入ることもできるので、その歴史に思いを馳せてみては?
●山下駅
駅前におしゃれなお店が多数集まる、カフェ巡りにおすすめの駅。小田急線の豪徳寺駅と乗り換え可能です。
●松原駅
駅前の赤堤商店街は、ゆったりとした時間が流れる地域密着型。気取らない雰囲気で確かな味のラーメン店や中華料理店、エスニックやメキシカンのお店も!
●下高井戸駅
京王線の下高井戸駅に乗り換え可能。映画ファンから支持され続けている下高井戸シネマの最寄り駅です!
世田谷線の運賃がお得な乗り方

ここからは、世田谷線の乗り方について解説します。他の電車と異なる点もあるので、慌てることのないよう事前にしっかりと押さえておきましょう!
運賃/お得な「一日乗車券」もおすすめ
【運賃】
どの駅から乗ってどの駅に降りても、一律大人150円(ICカード147円)、小児80円(ICカード73円)。
【世田谷線散策きっぷ】

散策にぴったり!これ一枚で、購入当日に限り乗り降りし放題のお得な一日乗車券「世田谷線散策きっぷ」も用意されています。
料金は大人340円、小児170円。下高井戸駅、上町駅、三軒茶屋駅の窓口で当日券のみ販売しています。
世田谷散策きっぷを購入する予定でこの3駅以外から乗車する場合は、乗車時係員さんにその旨を伝えましょう。
1乗車分の運賃を現金払いし、精算券を受け取ります。上記3駅に精算券を提示すると差額精算してくれますよ!
運賃の払い方
他の電車と違って、運賃を「前払い」するシステムなので、切符は発行されない世田谷線。切符売り場が無いから、初めて乗る時は戸惑う方も多いはず。
乗車する駅によって払い方が2パターンあるので、それぞれ解説します。
1.三軒茶屋駅・下高井戸駅・上町駅(三軒茶屋方面行)から乗車する場合

駅にある改札機で支払います。ICカード乗車券の場合はタッチして入場し、現金の場合は改札に直接お金を投入しましょう。
2.上記以外の駅(無人駅)から乗車する場合

2両編成の一番前もしくは一番後ろのドアから乗車し、現金またはICカード乗車券で運賃を支払います。バスのような支払い方法ですね!お釣りも出てきますし、ICカード乗車券のチャージも可能です。
どの駅から乗車する場合も、ICカード乗車券か運賃分の小銭を用意しておくと、慌てることなくスムーズに乗車できます。
【降車】
降りるときは、車内中央にあるふたつのドアより下車します。運賃は支払い済みなので、ICカード乗車券をタッチする必要もナシ!
レトロな雰囲気の車内で旅気分♪
東急世田谷線の最高速度は時速40km。東急田園都市線の最高速度、時速110kmと比べるととってもゆっくりだということが分かります。

のんびりゆったりな空気が流れる世田谷線は、乗っているだけでちょっとした旅気分が味わえるので、手軽に気分転換したい時にもぴったり!絵になる風景やスポットが多いから、車内にカメラ女子が多いのも頷けます。

記事はじめの【各駅の見どころ】で紹介した、環七と交差する西太子堂5号踏切(若林踏切)の「路面エリア」も見ておきたいところ。電車から降りて、環七の信号が青になると電車が止まる様子を眺めるのがおすすめです!

三軒茶屋駅から若林駅までの間は、「三軒茶屋文化圏」と呼ばれる商業的で都市型の風景を楽しめます。
若林駅から山下駅間は、個人経営のショップが駅前に並ぶエリアです。住宅街にお寺や史跡が点在し、世田谷の歴史を感じられる雰囲気も漂っていて、街並みががらっと変わることを感じられるはず!
山下駅から下高井戸駅は戸建ての家が立ち並ぶ、暮らしやすい住宅街が広がります。古くからの世田谷暮らしを垣間見られるエリアです。
たった10駅の路線でも、世田谷が持つ様々な魅力を感じられるところも、世田谷線の魅力です♪

また、世田谷線沿線には昔ながらの老舗や、メディアで紹介されることも多い話題のおしゃれなお店がたくさん。
地元の人たちに長く愛されてきたものと、今の時代の若い感性に響くものが共存する-そんな街並みを歩きながら、美味しいものを食べたり写真を撮ったりと、素敵な一日を過ごすことができます。
乗れたらラッキー!?幸福の招き猫電車も運行中

招き猫で有名な豪徳寺協力のもと、電車の車体に招き猫が描かれた「幸福の招き猫電車」が運行しています。
この電車が初登場したのは、2017年9月の玉電開通110周年記念イベント。2019年の世田谷線50周年記念企画のひとつとして復活し、2021年11月現在でも走っている姿を見ることができます。
運行時間は毎日異なるため、乗れたら幸福が訪れるかも!「東急お客さまセンター」に問合せすれば当日の運行時間を教えてくれますが、あえて聞かずに出会えるか出会えないかは運試し、とするのもおすすめです。

車体だけではなく、車内の床には猫の足跡がデザインされていてかわいい!


つり革も招き猫になっていて、運賃箱からもひょっこり顔を出しているなど、とことんこだわったデザインも素敵ですね!
世田谷線で東京散歩!沿線のおすすめスポット
最後に、世田谷線沿線でおすすめのスポットやお店を厳選して紹介します。どこも駅から徒歩圏内なので、気軽に訪れてみてくださいね♪
いちびこ太子堂店【西太子堂駅】

西太子堂駅を出て北側へ、狭い路地を歩くと見えてくるいちごスイーツ専門店。「ミガキイチゴ」というブランドいちごを生産する、宮城県の農業生産法人が手掛けています。
いちごのケーキにいちごジャムが乗ったプリンにパンナコッタ、いちごマフィンなどの焼き菓子と、目移りしてしまうスイーツがずらりと並ぶ中でも、特におすすめは「いちごのマスカルポーネロール」(【カット】テイクアウト648円/店内660円【ホールサイズ】3888円)。
ピンク色のロール生地とたっぷりの生クリーム・カスタードクリームで、鮮やかな赤が輝くミガキイチゴを包んだ、太子堂店限定の逸品。口の中いっぱいに甘いいちごの香りが広がる、いちご好きにはぜひ食べてもらいたいケーキです!

[住所]東京都世田谷区太子堂5-8-3
[営業時間]【平日】11時~19時【土・日・祝】11時~18時
[定休日]なし
[アクセス]東急世田谷線西太子堂駅より徒歩1分
[駐車場]なし
「いちびこ太子堂店」の詳細はこちら
松陰神社【松陰神社前駅】

松陰神社前駅を降りて、おしゃれなカフェや古書店が軒を連ねる商店街を進むこと3分、紺色の鳥居が印象的な松陰神社が見えてきます。
ここは、幕末の教育者・思想家として有名な吉田松陰を祀った神社です。学問のご利益があるとされていることから、合格祈願の参拝者が全国から訪れるのだとか。
鳥居をくぐったら、両側に木々が生い茂る参道を進んで、最奥にある御社殿でお参りを。
御社殿の近くにある松下村塾(山口県萩市にある吉田松陰が教育を行っていた寺子屋。高杉晋作や伊藤博文などを輩出した)の模築も見どころです。土日祝のみ、中の様子を見ることができます。
[住所]東京都世田谷区若林4-35-1
[拝観時間]7時~17時
[定休日]社務所のみ不定休(参拝無休)
[拝観料]なし
[アクセス]東急世田谷線松陰神社前駅より徒歩3分
[駐車場]あり(最初の20分無料、以降2時間迄は30分ごと220円、2時間以降30分ごと330円/20台)
「松陰神社」の詳細はこちら
「松陰神社」の口コミ・周辺情報はこちら
ブーランジェリースドウ【松陰神社前駅】

松陰神社前駅を降りると漂うパンの香りは、多くの地元の方から愛され、行列の絶えないこのお店から。予約をしないとなかなか手に入らない食パンをはじめとしたパンや、焼き菓子に自家製のコンフィチュールが並んでいます。
おすすめは、季節ごとに中身のフルーツなどが変わっていくフルーツデニッシュ(378円~)!洋ナシやアプリコット、キウイなど素材そのものの良さと、焼きたてにこだわった生地のバターの風味が絶妙にマッチしています。
その他にも、見た目から美味しそうなパンがずらり!日曜・月曜が定休日(火曜は不定休)なので、週末に訪れるなら土曜にぜひ。

[住所]東京都世田谷区世田谷4-3-14
[営業時間]10時~19時
[定休日]日・月曜※火曜不定休
[アクセス]東急世田谷線松陰神社前駅より徒歩1分
[駐車場]なし
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手作り台湾肉包 鹿港(ルーガン)【上町駅】

一口目にはほんのり甘い皮の風味が広がり、もう一口食べるとお肉の旨味が凝縮した餡が幸せな気持ちを呼び、気づけばぺろりと食べ終えてしまった…そんな絶品肉まんが魅力のお店。
台湾に訪れたとき感銘を受けたお店の味を日本に伝えたい一心で、何度もそのお店にお願いして修行を許された店主の心がこもったこの肉まん。生地・餡作りから蒸し上げまで丁寧な手作業で行っているからこその美味をぜひ。
肉まん(180円)、あんまん(150円)、カレー肉まん・辛口肉まん(ともに200円)など色んな味が揃うので、食べ比べするのもおすすめです。お土産用の詰合せを買って自宅で楽しむのも◎。

[住所]東京都世田谷区世田谷3-1-12
[営業時間]9時~無くなり次第終了
[定休日]毎週木曜、第2・第4水曜(7・8月は毎週水・木曜定休)
[アクセス]東急世田谷線上町駅より徒歩2分、世田谷駅より徒歩4分
[駐車場]なし
「手作り台湾肉包 鹿港」の詳細はこちら
「手作り台湾肉包 鹿港」の口コミ・周辺情報はこちら
豪徳寺【宮の坂駅】

宮の坂駅を降りて線路東側の小道を少し進むと、右手に木々が生い茂る豪徳寺が見えてきます。江戸時代から続くこのお寺の見どころは、敷地内にたくさん置かれている「招き猫」。
その昔、鷹狩り帰りのお殿様を一匹の猫がお寺に手招きしたそうです。その直後突然の雷雨が轟いたものの、猫のおかげで難を逃れたことから、「福を招く」として後に招き猫が奉納されるようになりました。
そんな招き猫を祀る招福殿は2022年4月ごろまで改修工事中ですが、招き猫自体は見られるのでぜひ写真に収めたいところ。
その他にも、招き猫の彫り物がかわいい三重塔、国史跡に指定された井伊家墓所など見どころたっぷりです。
※豪徳寺についてはこちらの記事もチェック!

[住所]東京都世田谷区豪徳寺2-24-7
[拝観時間]【秋彼岸中日~春彼岸中日前】8時~17時(受付8時~16時30分)【春彼岸中日~秋彼岸中日前】8時~18時(受付8時~17時)
[定休日]なし
[拝観料]なし
[アクセス]東急世田谷線宮の坂駅より徒歩5分
[駐車場]あり(10台/無料)
「大谿山 豪徳寺」の詳細はこちら
「大谿山 豪徳寺」の口コミ・周辺情報はこちら
まほろ堂蒼月【宮の坂駅】

外観も店内も白を基調とした、セレクトショップのような空間のおしゃれな和菓子屋さん。かしこまった雰囲気では無いので、若い人も気軽に利用できるお店です。
店内に足を踏み入れると、目の前のショーケースには小ぶりでかわいらしい和菓子がずらり。

(画像提供:まほろ堂蒼月)
特におすすめは、お店の一番人気「青豆大福」(183円)です。あんこのすっきりした甘み、青えんどう豆の風味、アクセントの塩味のバランスが絶妙!焼印がかわいい「招きねこどら」もおすすめですよ。
お店があるのは世田谷線の線路沿い。店内で和菓子をいただくこともできるので、線路を走る電車を窓から眺めながら一息つくのも良いですね。

[住所]東京都世田谷区宮坂1-38-19 ウィンザーパレス103
[営業時間]10時~18時(2021年10月現在、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため時短営業)
[定休日]月曜、不定休
[アクセス]東急世田谷線宮の坂駅より徒歩3分
[駐車場]なし
「まほろ堂蒼月」の詳細はこちら
下高井戸シネマ【下高井戸駅】

スクリーンは1つのみ、昭和レトロの雰囲気を残すこぢんまりとした映画館。さまざまな国、年代、ジャンルの中から、映画好きのスタッフが厳選した良作を週替わりで上映しています。
たまにはこんな映画館にふらりと立ち寄って、普段観ないような作品との偶然の出会いを楽しんでみるのも素敵ですね。
年会費3500円(60歳以上の方は2500円)でチケット代が990円に(特別興行で別料金設定の作品もあり)なり、招待券2枚もついてくるお得な会員制度もあります。

[住所]東京都世田谷区松原3-27-26
[営業時間]10時~22時※作品により異なる
[定休日]12月31日、1月1日
[料金]券種・作品により異なる
[アクセス]東急世田谷線下高井戸駅より徒歩3分
[駐車場]なし
「下高井戸シネマ」の詳細はこちら
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