昔ながらの町家が立ち並び、新旧様々なお店が軒を連ねる「ならまち」。かわいい雑貨屋さんやおしゃれなカフェなど、ゆっくりと過ごせるお店が多く、ふらっと散策するにもオススメの街です。
近鉄奈良駅や奈良公園からも歩いて行けるので、奈良観光に来たら「ならまち」にも足をのばしてはいかがでしょうか?
「ならまち」とはどんなところ?
町家の風情が残る奈良の人気観光エリア「ならまち」

奈良県にある世界遺産「元興寺」の旧境内を中心とする地域で、平城京の「外京」にあたる場所に「ならまち」はあります。江戸末期から明治時代にかけての町家の面影を残し、訪れる人にどこか懐かしさを感じさせてくれる趣ある街です。

ならまちの町家は間口が狭く、奥行きが深い造りになっており、正面は格子戸があるのが特徴です。格子には日射しや風量の調節、外から中の様子が見えにくくなるなどの役割があります。
また、ならまちの軒先でよく見かける赤い布でできた飾りは、「庚申(こうしん)さん」という仏様のお使いの申(さる)を型どったお守りで、災いを代わりに受けてくれる「身代わり申」と呼ばれ、ならまちの風物となっています。
「ならまち」へのアクセス

ならまちへ行くには近鉄奈良駅から歩いて行くか、バスを使うのが一般的です。
徒歩の場合は、近鉄奈良駅の2番出口から出て「東向商店街」を直進し、三条通りで左折するとすぐに見える「餅飯殿(もちいどの)商店街」を抜けていくと、10分ぐらいでならまちエリアに入ります。
バスでアクセスする場合は、近鉄奈良駅前のバスターミナル9番乗り場から「市内循環・内回り」に乗って、ならまちの南の玄関口にあたる「田中町」バス停(乗車時間約15分)で下車し、近鉄奈良駅方面である北へ向かいながら散策するのがおすすめです。
ならまちエリアはかなりの広さがあるので、目的のお店がある場合は事前に場所を確認して散策ルートを決めておくとスムーズに観光できます。奈良公園からも徒歩で行くことは可能ですが、奈良公園自体も広く、広い公園内を歩いて散策してから「ならまち」に行くとなるとかなり歩くことになります。奈良公園やならまちエリアはバスも多く循環しているので、バスの活用も視野に入れて観光しましょう。
ここからはならまちのおすすめスポットを紹介していきます。
中川政七商店 奈良本店
日本の暮らしに馴染む、お気に入りの雑貨と出会える

入り組んだならまちの路地に2021年にオープンした「鹿猿狐(しかさるきつね)ビルヂング」。創業の地に満を持して誕生した旗艦店「中川政七商店 奈良本店」は、中川政七商店の歩んできた「歴史」と「今」を感じられる場所です。
中川政七商店オリジナルのアイテムや奈良の伝統工芸品、奈良在住の作家の作品など、日本の工芸をベースにした生活雑貨約3000点を展開。長く愛用したくなるお気に入りの雑貨と出会えるかもしれません。奈良を訪れた記念となる、奈良の素材・技術・風習にちなんだグッズもたくさんあるので、センスのいいお土産探しにもぴったりです。


茶論 奈良町店
町家を改装した和の喫茶で、茶道体験や抹茶を堪能



築130年以上の奈良の町家で、様々な角度から抹茶を楽しむことができる場所です。敷居が高いと思われがちな“茶道”を気軽に体験できるレクチャー付きの喫茶メニューや、より深く学びたい人向けの「奈良を味わう茶道体験」、抹茶をすくう道具“茶杓(ちゃしゃく)”を作る「茶杓削りワークショップ」など、幅広いワークショップが開催されています。
喫茶では季節の美味しいお菓子と選りすぐりのお茶を提供。お抹茶、煎茶、焙じ茶をはじめ、贅沢な濃茶とミルクを合わせて点てた濃厚な「濃茶ラテ」(1100円)などもおすすめです。
ROKKAN ROOM
歴史の佇まいを活かしたアートな隠れ家喫茶



築140年以上の古民家を活かし、内装やインテリアには昭和初期のモダンな装いを取り入れた、歴史とアートを感じる空間。アートやファッションの書籍もたくさん取り揃えた喫茶に、オリジナルデザインの奈良土産なども扱うセレクトショップも併設しています。
喫茶では地元奈良だけでなく各地の美味しいものを使って健康や美容に良いメニューを提供しており、旬の果物で作った自家製の酵素シロップソーダなどが好評です。奈良の三輪素麺を使った創作素麺「カレーお揚げ包みにゅうめん」もおすすめの一品です。
050-1112-7867
奈良県奈良市元林院町8
【火~土】11時〜18時【日】11時30分〜17時
月
近鉄 奈良駅より徒歩5分
「ROKKAN ROOM」の詳細はこちら
ならの実 ならまち店
特別な日にも、日常でも使いたいアイテムがいっぱい


全国の作家さんやブランドからチョイスされた、ハイクオリティなアイテムがそろう生活道具のセレクトショップ。「長く愛用できること」を意識して選ばれた商品は、実用性はもちろんデザイン性も高く、眺めているだけでも楽しくなります。
1階と2階の2フロアあり、食器・食品・インテリア用品・ベビー用品・ファブリック製品など、生活に関するあらゆるものが集められています。数々の商品にはストーリーがあり、作り手さんの想いが伝わってきます。
coto mono
文房具好きにはたまらない、可愛い雑貨が勢ぞろい



いかにも古民家という建物に、靴を脱いで上がる一風変わった文房具と雑貨のお店。「楽しいコト、楽しいモノ、奈良から」をテーマに、新商品からレトロで懐かしいものまで、かわいい文房具が詰まっています。
お土産にもぴったりなcoto monoオリジナル商品「ならうふふ文具」は、鹿や大仏をモチーフにした奈良を楽しむ文房具で、見ていると思わず「うふふ」と笑ってしまうシュールさや可愛さが好評です。お気に入りの文房具をぜひ探してみてください。
0742-81-9944
奈良県奈良市公納堂6西2
【平日】11時~18時【土日祝】10時~18時
火(不定休あり)
近鉄 奈良駅より徒歩15分
「coto mono」の詳細はこちら
カナカナ
風情ある町家カフェで体と心が落ち着く和定食を


奈良らしさを感じられる築100年の町家を改装したカフェ。和定食のランチや自家製スイーツなど、どれも素朴ながら丁寧に作られているのが分かるものばかり。
カナカナの名物は、終日注文できる「カナカナごはん」。メイン料理と複数の小鉢、ご飯と味噌汁がセットになった和定食は、野菜が多くヘルシーながら、しっかりボリュームもあって好評です。季節ごとに変わるケーキやパフェなどスイーツも充実しているので、ならまち散策の休憩にぜひ立ち寄ってみてください。
0742-22-3214
奈良県奈良市公納堂町13
11時〜19時(LO18時30分)
月(祝日の場合翌日)
近鉄 奈良駅より徒歩15分、または奈良交通バス 福智院停留所より徒歩2分
「カナカナ」の詳細はこちら
鹿の舟 竈
かまど炊きのツヤツヤごはんと、ごはんがすすむ絶品おかず



観光案内所である「繭(まゆ)」、食堂&グローサリーの「竈(かまど)」、喫茶室「囀(さえずり)」の3つの建物から成る複合施設「鹿の舟」。その中の「竈」では、伝統的なかまどに薪をくべて炊き上げるツヤツヤのごはんと、奈良産の食材を中心に旬の野菜を使って作られた定食が楽しめます。
一番のご馳走は炊き立てのごはん。「すべてはごはんをおいしく食べてもらうために」をモットーに、ごはんに合うおかず、みそ汁、ごはんのお供が用意され、薪の香りが漂うなかで奈良県産のお米を思う存分楽しみましょう。スタッフが吟味した奈良の美味しいものを販売するグローサリーコーナーも要チェックです。
0742-94-5520
奈良県奈良市井上町11
11時~16時 (食事は15時頃、ごはんがなくなり次第終了)
水
近鉄 奈良駅より徒歩17分、または奈良交通バス 田中町停留所より徒歩すぐ
「鹿の舟 竈」の詳細はこちら
そうめん処スルスル
奈良のソウルフード“そうめん”との新たな出会い


1200年以上前から愛される、奈良のソウルフード「三輪そうめん」を使用した創作そうめん専門店。町家のほっこりとした雰囲気の店内でいただくのは、本場・桜井市三輪の製麺所から直接仕入れた手延べそうめん。ここでは、フレンチの魚の出汁に着想を得たスープで仕上げられた今まで食べていたそうめんとは違う新たなそうめんに出会うことができます。
「スルスル」の看板商品は、鯛のアラをじっくりと煮込んだ香り高い鯛だしと秘伝の塩だれで仕上げた「鯛だしそうめん」。ニンニクやハーブの香りも感じられる奥深い一品です。鯛だしをベースに、「鯛だしトマトそうめん」や冬季限定「鯛だしクリームそうめん」などもあり、初めて食べるアレンジそうめんの数々に感動します。
0742-23-6435
奈良県奈良市元興寺町19
【平日】11時30分~15時30分(LO14時30分)【土日祝】11時~15時30分(LO14時30分)※土日祝は予約優先
月、火(不定休あり)
近鉄 奈良駅より徒歩15分
「そうめん処スルスル」の詳細はこちら
よしの舎
あんみつ、ぜんざい、小倉トースト!あんこが美味しい甘味屋さん

手作りあんこを使ったあんみつやおはぎが好評の、昔ながらの甘味屋さん。おすすめ商品の「クリームあんみつ」は、アイスクリームとあんこ、黒蜜が混然一体となって懐かしい甘いハーモニーを奏でます。あんこはもちろん、寒天や白玉も材料を厳選したこだわりの手作り。
夏は「氷あずき」や「抹茶あずき」などのかき氷、冬は「餅入りぜんざい」や「粟ぜんざい」など温かいおぜんざいなど季節ごとにおいしいあんこスイーツもいただけます。また、朝には小倉トーストをメインにしたモーニングもあり、あんこ好きにはたまらないお店です。
春鹿酒蔵ショップ
日本清酒発祥の地“奈良”で酒造りを極める


味、コク、香り、すべての点で高品質を誇った「南都諸白(※)」の伝統を現在に伝える、歴史ある奈良の酒造。製造理念である「米を磨く・水を磨く・技を磨く・心を磨く」に基づき、辛口を中心に高品質な日本酒を日本だけでなく世界へ輸出しています。
ショップに行ったらぜひ体験してほしいのが「利き酒体験」。一人500円で専用のおちょこを購入すると、その時々で銘柄が変わる5種類のお酒を1杯ずつ試飲できます。飲み終わったおちょこは持ち帰ることができるので、お気に入りのお酒を見つけたら家飲みで引き続き使用することができます。
※南都諸白…平安時代中期から室町時代末期にかけ、もっとも上質で高級な日本酒と言われた、奈良の寺院で“諸白”(醸造の製法)でつくられた僧坊酒の総称。
0742-23-2255
奈良県奈良市福智院町24-1
10時~17時(LO16時30分)
お盆、年末年始
近鉄 奈良駅より徒歩15分、または奈良交通バス 福智院停留所より徒歩1分
「春鹿 醸造元」の詳細はこちら
まとめ
いかがでしたか?古く趣ある街並みと、その景観に溶け込む新旧様々なお店の数々。地元グルメにお茶にスイーツなどもあり、日ごろの忙しさを忘れてゆったり散策できそうですね。日本らしい魅力を満喫しに、ぜひ足を運んでみてくださいね。
※この記事は2022年3月17日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
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鳥井 晴風
5人の子どもを持つママ編集ライター。 子供に大好きな漫画の主人公の名前を付けてしまうほど漫画アニメ好き。キャラ弁やキャラケーキづくりが得意。好きなお出かけ先は道の駅や直売所など食材が豊富なところ。 自分で収穫する味覚狩りや芋ほりも大好き。