おだやかな瀬戸内海に面した南部と中国山地が広がる北部。南と北で全く異なる表情をみせる広島県。今回ご紹介するのは、南部に位置する広島タウンを拠点に2つの世界遺産をめぐる王道コースです。
1日目は観光名所を多くもつ広島タウンを楽しみます。広島名物のお好み焼きでパワーをチャージして旅をスタートさせしましょう。最初の世界遺産は平和のシンボル、平和記念公園内にある原爆ドームです。移動は、市内を網羅する路面電車、「広電」を使いこなせばスムーズ。
そのまま市内にステイして翌日は、「日本三景」に数えられる宮島へ。もみじ饅頭など、宮島名物をあれこれつまみ食いしながら、もう一つの世界遺産、嚴島神社へ向かいます。神の宿る小さな島をのんびり楽しみましょう。
※この記事は2022年2月4日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
広島満喫!1泊2日おすすめモデルコース概要
【1日目】JR広島駅→麗ちゃん→平和記念公園→おりづるタワー
【2日目】紅葉堂→嚴島神社→みやじマリン 宮島水族館
広島の1泊2日モデルコース【1日目】
麗ちゃん
広島駅に降り立ったらスグ、極上のお好み焼き。



県内にあるお好み焼き店は1000軒以上。そんな激戦区で高い人気を誇るのが、広島駅構内に店を構える「麗ちゃん」です。昭和32年に屋台からスタートし、現在は4代目が腕をふるっています。
冬は広島・江田島の寒玉キャベツ、夏は嬬恋村産など、季節によって産地を変える極甘キャベツをはじめ、ウデとバラの2種使いをする県産豚肉、伯方の焼き塩、マグロ節など、素材選びには一切の妥協がありません。それらを使い、極上の一枚に仕上げるのは10年以上の経験をつむ焼き手たち。
最も技量を要するのは、この店の特徴である麺にケチャップを絡めるところだとか。麺に深い旨みを与える、創業時から守り継ぐ技です。そうして完成する極上のお好み焼き、オリジナルの無添加ソースをかけてどうぞ。
[住所]広島県広島市南区松原町1-2ekie1F
[営業時間]11時~LO21時20分
[定休日]ekie休館日に準ずる
[料金]スペシャル1480円
[駐車場]広島駅駐車場利用(有料)
[アクセス]【電車】JR広島駅直結【車】山陽道広島東ICより都市高速経由で15分、または山陽道広島ICより20分
「麗ちゃん」の詳細はこちら
平和記念公園
世界遺産を擁する、平和の街のシンボル。



原爆の悲惨さに目をそむけたくなりますが、昭和20年8月6日に広島で起こったことをきちんと知るために必ず訪れたい場所です。爆心地すぐの場所に整備された緑あふれる公園には、世界遺産に登録される原爆ドームや2019年にリニューアルした資料館、慰霊碑など多くの施設があります。
爆心地から半径約2kmが焼け野原になったなかで、ほぼ真上で爆発したため当時モダンな洋風の建物だけが一部残り、その惨禍を物語る「原爆ドーム」。被爆直後の様子を遺品や写真、被爆者の言葉などでダイレクトに伝える「広島平和記念資料館」。30万人以上の原爆死没者の名簿を納める「原爆死没者慰霊碑」。
「ヒロシマ ピース ボランティア」を利用すれば、より深く知ることができます。
[住所]広島県広島市中区中島町1 および大手町1-10
[営業時間]散策自由、広島平和記念資料館は8時30分~18時(8月は~19時、8月5日・6日は~20時、12月~2月は~17時)※最終入館は閉館30分前
[定休日]広島平和記念資料館は12/30,31
[料金]平和記念資料館/大人200円、65歳以上100円、高校生100円、中学生以下無料
[駐車場]なし
[アクセス]【電車】広島電鉄電車 原爆ドーム前すぐ【車】山陽道広島東ICより都市高速経由で25分、または山陽道広島ICより22分
「平和記念公園」の詳細はこちら
おりづるタワー
世界遺産を望む展望台から“広島”を感じる。



直結のエレベーターで向かう「ひろしまの丘」と名付けられたウッドデッキの展望台は地上約50m。視界が開け、この高さだからこそ見ることができる街並みが目に飛び込んでくる演出に思わず歓声。眼下には緑豊かな「平和記念公園」、「原爆ドーム」も間近に見えます。
原爆が投下され、「75年は草木も生えない」といわれた街が力強く生きている様を感じることができる貴重な場所です。1フロア下にある「おりづる広場」は、おりづるになって広島の空を飛び回る3Dデジタル体験などができるお楽しみゾーン。専用の折紙で鶴を折り、「おりづるの壁」に投入することもできます(おりづる投入料金100円)。おりづるの壁はビルの一角を占める、高さ約50mのガラス張りの箱。満杯になるとおりづるが127万羽入る予定(2022年2月時点約68万羽)。
スパイラルスロープには、 WALL ART PROJECT“2045 NINE HOPES”と題した巨大アートが!9層あるスロープの壁に、戦後100年への願いを描いた9名のアーティストによる圧巻のアートが見られます。 (2022年4月末日完成~継続公開)
[住所]広島県広島市中区大手町1-2-1
[営業時間]10時~18時(展望デッキへの最終入場は閉館1時間前)※最新情報は公式サイトを確認
[定休日]公式サイトを確認
[料金]展望デッキ入場料/大人1700円、中・高生900円、小学生700円、4歳以上500円
[駐車場]なし
[アクセス]【電車】広島電鉄電車 原爆ドーム前すぐ【車】山陽道広島東ICより都市高速経由で35分、または山陽道広島ICより20分
「おりづるタワー」の詳細はこちら
広島の1泊2日モデルコース【2日目】
紅葉堂
老舗が生んだ逸品、サクふわの揚げもみじ(R)。

広島といえば外せない、もみじまんじゅうこと「もみまん」。その発祥はここ、宮島です。「もみまん」と一口に言っても店舗ごとに生地も餡の種類もさまざま。ふわふわ生地が特徴の「紅葉堂」では、オンリー1のもみまんと出合えます。それが、揚げもみじ(R)。
もみじまんじゅうを衣に付けて油で揚げたものですが、サクふわの独特な食感を楽しむことができます。そんな生地と絶妙に絡み合う餡は、定番のあんこ、クリームをはじめ、チーズ、瀬戸内レモン、レアチーズをラインナップ。注文を受けて揚げてくれるのでいつでも熱々が味わえ、串に刺してくれるので食べやすい♪
表参道商店街に2店舗と海岸通りにテイクアウト専門店、宮島内の3店舗で楽しめます。
[住所]広島県廿日市市宮島町448-1
[営業時間]8時45分~17時30分ごろ ※季節変動あり
[定休日]不定
[料金]揚げもみじ各200円
[駐車場]なし
[アクセス]【電車】宮島桟橋より徒歩11分
「紅葉堂 本店」の詳細はこちら
嚴島神社
まるで竜宮城!?神秘の海上社殿。

593年創建。その後、1168年に平清盛の発案で、寝殿造りの社殿を潮が満ち引きするところに建てるという独創的な現在のスタイルになりました。大潮の満潮時には海水が床下まで押し寄せ、朱塗りの社殿は海に浮かんでいるように見えます。
主祭神は、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)の三女神。海上安全から財福、芸事などさまざまなご利益があります。社殿の沖合約200mに立つ高さ16mの大鳥居も見どころの一つ。平安時代末期から何度か建て替えられ、現在のものは明治8(1875)年に再建された9代目。
干潮時なら歩いて行くことができます。尚、社殿の工事状況は公式サイトをご確認ください。
[住所]広島県廿日市市宮島町1-1
[拝観時間]6時30分~18時 ※季節変動あり
[定休日]なし
[料金]昇殿料/大人300円、高校生200円、小・中学生100円
[駐車場]なし
[アクセス]【電車】宮島桟橋より徒歩12分
「嚴島神社」の詳細はこちら
みやじマリン 宮島水族館
2021年夏、錦鯉が華麗に魅せる新エリア誕生。



瀬戸内海を中心に380種15000点以上を展示する参加・体験型水族館。スナメリが泳ぐ水槽や、広島らしい海の風景であるカキいかだを再現した水槽など、本館10のゾーンで瀬戸内海の生きものを紹介しています。
海獣エリアではペンギンやカワウソなどが愛嬌たっぷりにお出迎え。華麗なパフォーマンスを披露するアシカライブ、一緒に写真がとれるペンギン撮影会など、イベントも充実しています。ゆったり漂うクラゲの水槽など、“いやし”も宮島水族館ならでは。
2021年8月には新エリア「はつこい庵」もお目見え。神秘的な和の空間で優雅に泳ぐ錦鯉やかわいらしいオットセイにうっとり癒される人が続出中です。※イベント開催に関しては事前要確認。
[住所]広島県廿日市市宮島町10-3
[営業時間]9時~17時(最終入館16時)
[定休日]なし ※施設点検等で臨時休館あり
[料金]入館料/大人1420円、小・中学生710円、4歳以上~就学前まで400円、4歳未満無料
[駐車場]なし
[アクセス]【電車】宮島桟橋より徒歩25分
「みやじマリン 宮島水族館」の詳細はこちら
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じゃらん編集部
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