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2022.06.25

アクティブな夏の温泉旅行へ。海絶景&体験プラン充実な温泉地4選<全国・2022>

訪れた温泉は約500、『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』という書籍も出版されている温泉オタクの永井千晴(ながち)さん。

この記事では永井さんがこれまでに訪れた温泉の中から、様々なおすすめスポットを紹介してもらいます。毎月、エリアや泉質などの切り口で温泉情報をお伝えしますので、いつか行きたいスポットとしてぜひチェックしてみてください。
(メイン画像提供:AdobeStock)

※この記事は2022年6月18日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。

記事配信:じゃらんニュース

夏の温泉旅行、オーシャンビューとマリンアクティビティで満足度を上げたい

夏が近づいてくると、海辺の温泉地へ行き、たっぷりと休暇を満喫したくなります。特に今年は、宿におこもりするだけではなく、お出かけや観光も兼ねた旅行を計画している方も多いのでは。

今回ご紹介するのは、夏にぴったりなアクティビティが充実している温泉地。オーシャンビューも叶う、広々としていてリゾート気分が味わえるエリアを選びました。

家族や友人と一緒に出かける夏休みの旅行計画に、ぜひ参考にしてください。

東京から行きやすい熱海温泉は、参加ハードルの低い体験プランが充実(静岡)

熱海温泉
熱海温泉の全景。大きなホテルが海沿いに並んでいる

東京駅から新幹線でわずか35分。静岡県の伊豆半島にある熱海温泉は、首都圏の人たちにとって、圧倒的なアクセスの良さを誇ります。

賑やかな温泉街で、いつ訪れても観光客でいっぱい。熱海駅を出て、おしゃれな飲食店や昔ながらの干物屋などが立ち並ぶ商店街を抜けて坂を下っていくと、あっという間にビーチにたどり着きます。海と山の距離もほど近く、都会の喧騒を忘れてサクッと自然に触れる旅行をしたいときにはぴったりな温泉地です。

(画像提供:AdobeStock)
熱海でSUP体験したあと、温泉に浸かるなんて…最高すぎる ※写真はイメージです(画像提供:AdobeStock)

熱海にはさまざまなリゾートホテルが点在しており、中にはマリンアクティビティの体験を案内しているところもあります。

ボードの上に立ってパドルを漕ぐ「スタンドアップパドルボード(以下、SUP)」体験や、釣った魚を食べられる海釣りプラン、スノーケリングや海藻ハーバリウムづくりなど、自分にあったプログラムを選べるのが魅力的。

なにより、宿泊するホテルが案内している体験プランであれば楽ちんですし、参加ハードルもかなり低くなります。マリンアクティビティ初心者は熱海から挑戦してみるのがいいかも。

ちなみに本格的に挑戦したい人は、ダイビングライセンスが取得できるホテルを選ぶのも手です。

(画像提供:AdobeStock)
海上で行われる花火大会。熱海の風物詩です(画像提供:AdobeStock)

熱海サンビーチ沿いには旅館やホテルが連なっており、オーシャンビューがかなう宿の選択肢が多いのもポイントのひとつ。ただし、熱海のすべての宿で海が見られるわけではなく、山に面したところも数多くあるので、事前の情報収集が不可欠です。オーシャンビューを目的とした旅行のときは、客室や温泉からの眺めが公式サイトにしっかり載っている宿を予約してくださいね。

ちなみに熱海では、夏だけでなく1年を通して花火大会が行われています。毎年盛り上がるイベントですので、夏を思いっきり楽しみたい人は、花火大会の日に合わせて旅行をしてみては。

真っ青な海と白浜へ!南紀白浜温泉ならではの体験をチョイス(和歌山)

(画像提供:AdobeStock)
南紀白浜温泉の全景。白良浜と青い海が美しい(画像提供:AdobeStock)

和歌山県にある南紀白浜温泉は、国内屈指のリゾート温泉地のうちのひとつ。日本三古湯のひとつとしても数えられており、古くは万葉集や日本書紀にも記されている、歴史深い温泉地です。

なんといっても魅力は、その名の通り真っ白な砂浜。ハワイのワイキキビーチと“姉妹浜”でもある「白良浜」を中心に温泉街が広がっています。

(画像提供:AdobeStock)
「フライボード」、この夏に挑戦してみるのもいいかも… ※写真はイメージです(画像提供:AdobeStock)

スキューバダイビングやバナナボートなど、わくわくするような体験が数多く展開されている南紀白浜。そのバリエーションは豊富で、“水圧で空を飛ぶ”マリンアクティビティ「フライボード」を関西で唯一楽しめる店舗もあります。

もちろんこのエリアならではの、断崖絶壁の名勝地「三段壁洞窟」の探検や、アドベンチャーワールドでのパンダ鑑賞もしたいところ。南紀白浜、本当に1泊じゃ全然足りません。

さらにさらに、もし足が伸ばせるのであれば、南紀勝浦・串本まで出かけてホエールウォッチングに挑戦してみるのもよさそうです。

崎の湯
ワイルドな日帰り入浴施設「崎の湯」※写真はイメージです

南紀白浜にもさまざまなオーシャンビューが叶うホテルや旅館があるので、ぜひ事前にチェックを。日帰りで遊びに行く方は、「崎の湯」という露天風呂へ行ってみるのがおすすめ。波しぶきが届くほどのロケーションで、海と一体化するような温泉が気軽に楽しめます。

境港や松江観光ともセットで。欲張りさんにおすすめな皆生温泉のサマーリゾート旅行(鳥取)

(画像提供:photoAC)
皆生温泉の朝のようす(画像提供:photoAC)

鳥取県西部に位置する皆生(かいけ)温泉は、山陰地方を代表する海辺の温泉地。夏場は海水浴客で賑わうリゾートスポットです。「日本の渚100選」「日本の白砂青松100選」「日本の夕陽・朝日100選」などに選ばれており、その美しさは折り紙付き。

皆生温泉には、毎年設置される巨大なマリンアスレチックがあり、「ジャンボスライダー」や「巨大トランポリン」など15のアトラクションが楽しめるのが大きな目玉のひとつ。

また海開きのシーズンに合わせて、SUPやカヤック、ビーチテニスなど、海上でも砂浜でも遊べる体験プランが用意されています。

もちろん、オーシャンビューの旅館・ホテルも充実。海と一体になっているようなインフィニティ風呂を設えている宿もあるので、ぜひチェックしてみてください。

(C)水木プロ
鬼太郎に出会えるとすごくテンションがあがる (C)水木プロ

そして皆生温泉はオーシャンビューとマリンアクティビティだけでなく、少し毛色の違う周辺観光も充実しているのが大きな魅力です。

皆生温泉の隣には、水木しげるさんゆかりの地「境港」があり、空港や電車など至るところに『ゲゲゲの鬼太郎』に出てくる妖怪たちがあしらわれています。境港の駅から水木しげる記念館まで続く「水木しげるロード」には、なんと全177体の妖怪ブロンズ像が設置されているのだとか。

さらに西部へ足を伸ばすと、島根県の名所・松江をめぐることもできます。国宝である松江城をはじめ、宍道湖や由志園など、美しい観光スポットが目白押し。欲張りさんには、皆生温泉+αの旅行がおすすめです。

落ち着いた浅虫温泉で、大人の夏休みにぴったりな温泉旅行へ(青森)

(画像提供:AdobeStock)
浅虫海岸に浮かぶ「湯の島」は、町のシンボル的存在(画像提供:AdobeStock)

青森県の浅虫温泉は、海水浴と温泉を一緒に楽しめるエリアとして人気を博しており、「東北の熱海」とも呼ばれています。お目当てとなるのは、1998年に完成した人工の砂浜「サンセット・ビーチあさむし」。充実した設備とそのアクセスの良さから、夏は海水浴客で賑わいます。

浅虫温泉でもこれまで紹介した温泉地と同様、SUP・シーカヤック・バナナボートなど、マリンアクティビティが楽しめます。山がとても近いロケーションであるため、森林浴や奥入瀬渓流のウォークツアーなども充実。大自然にふれあいながら、のんびり温泉に浸かって羽根を伸ばすのにぴったりなエリアです。

数は多くありませんが、むつ湾を一望できるオーシャンビューの宿泊施設も点在しています。海絶景も合わせて堪能したい方は、お早めに宿を確保しておくのが◎。

浅虫温泉は比較的落ち着いた雰囲気の温泉地であることから、マリンアクティビティを楽しみつつもゆっくりしたい大人の夏休み旅行におすすめです。旅程に余裕があれば、むつ湾の海中を再現した水槽など、地域ならではの展示が楽しめる「浅虫水族館」や、全国的にも珍しい海が見える「浅虫ダム」も観光してみたいところ。

本マグロ丼
浅虫には大間産の本マグロ丼が食べられる食堂もあります!

夏に海辺の温泉地へ訪れる際、気をつけたいポイント

言わずもがな、夏は海辺の温泉地にとってハイシーズン。どの宿泊施設も、レジャーをお目当てにやってきたお客さんであふれています。この季節はどうしても混雑してしまうため、ひとり旅派の人には少し不向き。ファミリーやグループが多い時期なので、さびしい思いをしたり、ひとりで泊まる宿泊プランが少なくいつも以上に旅費がかかってしまったりする可能性があります。

温泉に浸かる際は、湯疲れ・湯あたりに気をつけてください。海辺の温泉地には、塩分が豊富で、体がよく温まる泉質の温泉が湧いていることがほとんど。海水浴やマリンアクティビティで疲れ切った体を癒やす際に、その温泉成分が濃厚であるがゆえに、湯疲れ・湯あたりを起こしてしまう危険性も。あまり長湯せず、心地よいぐらいのタイミングで上がっておいたほうがよさそうです。

海ならではの体験を楽しみながら温泉にも浸かれるリゾート温泉地は、全国を見渡しても実は数える程度しかない、希少な存在です。ぜひお気に入りのエリアを探してみてくださいね。

※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、お住まいやお出かけされる都道府県の要請をご確認の上、感染拡大防止に充分ご配慮いただくようお願いいたします。

永井千晴(ながち)  永井千晴(ながち)

温泉オタクな会社員。訪れた温泉は約500。元じゃらん編集部員。 Twitterアカウント @onsen_nagachi

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