おうち時間が増える中で、コーヒーを自宅で楽しむ人も増えているのではないでしょうか。
今回は、ラテアート全国大会である『UCC全国大会ラテアートバトル』で2012年に優勝、経営者兼バリスタとして活躍する川野優馬が、コーヒー豆を買う時のポイントや選び方と併せて、コーヒー豆初心者でも買いに行きやすい、東京都内でおすすめのコーヒー豆専門店を紹介します。
この機会にぜひ、コーヒー豆を買いに訪れてみてください♪
【港区】PASSAGE COFFEE
居心地の良い空間と、透き通った味わいのコーヒー


「PASSAGE COFFEE」は、三田・祖師ヶ谷大蔵・市ヶ谷にあるスペシャルティコーヒー専門店。シンプルだけど落ち着く居心地の良いお店で、焙煎も抽出もとても上手なのでおすすめですよ。
コーヒーは透き通った味わいで甘さも香りも心地よくて個人的にとても好きです。

オーナーの佐々木さんは、エアロプレスという圧力を加える抽出器具を使ってコーヒーの味を競う世界大会である 『ワールドエアロプレスチャンピオンシップ』の2014年チャンピオン。お店に訪れた際は『エアロプレスコーヒー』を『自家製焼き菓子』(290円~)と一緒に味わってみてはいかがでしょうか。
コーヒー豆は季節ごとのシングルオリジンを選ぶことができて、バリスタさんも気軽に豆の特徴を好みに合わせて提案してくれます。100gと少量から購入することができるのも、嬉しいポイント。
エチオピアの中でもコーヒー生産に適した環境が整っているゲデブ地域のものを使用した、品種『Ethiopian Heirloom』は今の時期のおすすめです。他にもカラフルなパッケージのコーヒー豆がたくさん店頭に並んでいるので、選ぶだけで楽しくなりそうですね♪
03-6809-3353
東京都港区芝5-14-16大正堂ビル
【平日】7時30分~19時【土・日・祝】9時~19時
なし
JR 田町駅より徒歩5分、都営地下鉄 三田駅より徒歩5分
なし
「PASSAGE COFFEE」の詳細はこちら
【港区】丸山珈琲 西麻布カフェスペース
日本のスペシャルティコーヒー文化を牽引するお店


1991年から30年以上、日本のスペシャルティコーヒー文化を牽引する「丸山珈琲」。軽井沢を本店とし、小諸で焙煎を行っていますが、東京にも西麻布・尾山台・新宿・渋谷の4店舗があります。
代表の丸山さんは年間の約半分も農園を巡っており、生産者と密な信頼関係をつくり、それぞれの農園の個性や魅力をお店でバリスタが伝えています。

西麻布店おすすめのコーヒー豆は、熟した果実感や香り高いカカオの風味の『アナソラ アナエロビック 中煎り』(100g 1188円)、店舗販売は西麻布店限定の『西麻布ブレンド』(100g 734円/200g 1469円)、オレンジ・ハチミツの風味で爽やかな後味の『さわやかブレンド』(100g 710円/200g 1419円)です。(※時期によって提供・販売するコーヒーの銘柄が変わります。)
ずらりと並ぶコーヒー豆には、産地や香りの説明が添えられているので、豆を選ぶところから楽しめますよ。
【世田谷区】YOUR DAILY COFFEE
自家製の焼き菓子とコーヒーが美味しいお店


「YOUR DAILY COFFEE」は、世田谷区の上町と、代沢にあるスペシャルティコーヒー専門店。『カフェラテ』や、『ドリップコーヒー』(500円)もとても美味しくて、優しさ溢れる味わいです。焙煎は代沢店で行われていて、季節ごとに様々なシングルオリジンを揃えています。
常に3~4種類からコーヒー豆の種類を選ぶことが出来るので、選択肢が多すぎると、どれを選べばいいか迷ってしまう人におすすめ。お店の人に相談しながら好みのコーヒー豆を選んでくださいね。

『自家製のレモンケーキ』も感動的に美味しいので、ぜひ味わってみてください。スタイリッシュだけど温かみのある内装デザインがとても心地よく、店内のベンチで日中にコーヒーを飲むととても気持ちいいですよ。
03-6413-5297
東京都世田谷区世田谷2-14-3 TKビル1階
【平日】9時~18時 【土・日・祝】9時~19時
なし
東急線 上町駅より徒歩5分
なし
「YOUR DAILY COFFEE 上町店」の詳細はこちら
【世田谷区】FINETIME COFFEE ROASTERS
小田急線沿線で活躍する、洗練された浅煎り

経堂のシングルオリジンコーヒーショップ「FINETIME COFFEE ROASTERS」。2019年度のTISCA国際ロースターズカップで優勝したお店です。入口にあるオレンジ色の焙煎機がシンボルで、すっきり洗練された店内も素敵ですよ。

このお店では自家焙煎で苦味のないフルーティーなコーヒーの味わいが楽しめます。おすすめのメニューは、『コーヒー』(600円)、『カフェラテ』(600円)。今おすすめのコーヒー豆は『WORKA SAKARO エチオピア ウォッシュト製法』(1000円/100g)です。レモンティー、マスカット、ピーチの酸味にブラウンシュガーの甘さを味わえるのだそう♪
世界各国から取り寄せたコーヒー豆が並んでいるので、店員さんと相談しながら自分好みの味を見つけてみてはいかがでしょうか。
080-4178-8645
東京都世田谷区経堂1-12-15
12時~19時
なし
小田急 経堂駅より徒歩1分
なし
「FINETIME COFFEE ROASTERS」の詳細はこちら
【台東区】LUCENT COFFEE
蔵前で日常に溶け込む、洗練されたコーヒーショップ


シンプルだけど洗練さがある内装。「LUCENT COFFEE」は、蔵前の街に溶け込むおすすめのコーヒーショップです。全てのコーヒーが浅煎りで、コーヒーが苦手な方にも楽しんでいただけるようにと、優しい味わいで提供されています。コーヒーの苦みは苦手だと思っているけど得意になりたい人は、ここのコーヒー豆からスタートしてみてはいかがでしょうか♪

おすすめは『ドリップコーヒー』(550円)、『パウンドケーキ』(450円)、『バタートースト』(450円)。今のおすすめのコーヒー豆は、ロゼワインのようなフルーティーで華やかな風味とマンゴーやストロベリーのような酸味を楽しめる『EL SALVADOR La Cumbre Pacamara』です。
03-4400-1995
東京都台東区寿1-17-12 レモンビル1階
7時30分~17時30分
火
東京メトロ 田原町駅より徒歩4分、都営地下鉄 蔵前駅より徒歩5分
なし
「LUCENT COFFEE」の詳細はこちら
【台東区】Coffee Wrights 蔵前
都内に4店舗展開する、長く愛されるロースター



「Coffee Wrights」は、三軒茶屋・蔵前・芝浦・表参道にあるコーヒーショップ。季節ごとに個性豊かなシングルオリジンコーヒーを扱っています。
『ハンドドリップ』(600円~)は、季節ごとのコーヒー豆の中からおすすめの豆を選んでくれますよ。焼き菓子も美味しく、『カルダモンレモネード』(650円)、『キャロットケーキ』(630円)も人気です。
どのコーヒー豆にするか悩んだ際は、白ワインやミルクチョコレートの風味を爽やかに感じられる『Buku Sayisa Natural / Ethiopia』(1100円~/100g)をおすすめします!販売している全てのコーヒー豆は試飲が用意されているので、気軽に試しながらコーヒー豆を選ぶことができますよ。
03-3863-3320
東京都台東区蔵前4-20-2
【平日】 11時~16時 【土日祝】 10時~17時
月、火
都営地下鉄 蔵前駅より徒歩5分
なし
「Coffee Wrights 蔵前」の詳細はこちら
【杉並区】WOODBERRY COFFEE 荻窪店
軽食も楽しめる地域に根付くコーヒーショップ


用賀、渋谷、荻窪、学芸大学、代官山にお店を構えるスペシャルティコーヒーショップ「WOODBERRY COFFEE」。レコード、軽食、ブランチ、焼き菓子、カクテルなど、お店ごとに合わせた様々なメニューが人気なお店です。荻窪店は、明るく開放的な雰囲気が素敵な3階建てです。天気がいい日にはルーフトップもカフェスペースとして開放されるのだとか♪
訪れた際に是非飲んでもらいたいのが『ハンドドリップコーヒー』(600円~。 銘柄により異なる)、『カフェラテ』(ショートサイズ:650 円)。軽食の『エッグベネディクト』(1400 円 ※2022年8月時点)も、ぜひ頼んでみてください!

コーヒー豆は、季節によって様々なシングルオリジンを仕入れていますが、世界で最も美味しい品種のひとつと言われるゲイシャ種の『コロンビア エル・ミラドール農園』(2268円~/150g~)が今の時期のおすすめです。お店に並ぶコーヒー豆には、産地や特徴などが細かく記載されているので、じっくり読みながら選んでみてはいかがでしょうか。
03-6454-7785
東京都杉並区桃井1-2-2
9時~21時 ※新型コロナウイルス感染症拡大防止の為、2022年9月現在時短営業中8時30分~19時 (LO18時)
不定
JR 荻窪駅より徒歩10分
なし
「WOODBERRY COFFEE 荻窪店」の詳細はこちら
【渋谷区】Dear All
デンマーク焙煎のコーヒーと最高のカプチーノ


「Dear All」は笹塚にあるコーヒーショップ。デンマークのコペンハーゲンにある「PROLOG」というロースターで焙煎された豆を仕入れ、ドリップやエスプレッソとして提供しています。浅煎り文化が有名な北欧の中でも特に素晴らしい生豆、焙煎技術を用い、美味しさで世界中から評価を受けている「PROLOG」を、確かな技術の抽出で楽しめる非常に貴重なお店です。
おすすめメニューは『カプチーノ』(550円)。ミルクフォームの温度もなめらかさもエスプレッソの美味しさも合わさって最高に美味しいです。

「PROLOG」のおいしさは、『ハンドドリップコーヒー』(600円~)だけでなく、豆を購入しても味わうことができます。シーズンごとに、様々なシングルオリジンのコーヒー豆を購入することもできます。(3000円~/250g)。この機会に北欧の味を試してみたいですね♪
【武蔵野市】 LIGHT UP COFFEE
毎月新豆が出る、飽きない日常的ロースター

吉祥寺と下北沢に店舗を構えるシングルオリジンコーヒー専門店。毎月2~3種類の農園ごとのコーヒーを仕入れ、個性ある美味しさを日常的に伝えています。

豆が選べる『ドリップコーヒー』(500円~)や『カフェラテ』(500円~)がおすすめ。店頭に並ぶコーヒー豆のパッケージには、それぞれ“SWEET”“JUICY”“FRUITY”などお店ならではのカテゴリが記載してあるので、コーヒー豆の詳しい知識がない人でも、感覚やその日の気分で選ぶことができますよ♪コーヒー豆は店頭だけでなくオンラインストアでも購入でき、豆の定期便もあるのだとか。
042-227-2094
東京都武蔵野市吉祥寺本町4-13-15
11時~19時
なし
JR吉祥寺駅より徒歩7分
なし
「LIGHT UP COFFEE」の詳細はこちら
コーヒー豆を買いにいこう
豆を買う時のポイント
コーヒー豆を買う時、私はどんな淹れ方であっても基本的に豆の状態で買っています。それは、基本的にコーヒーは粉に挽いてしまうと一気に風味が飛んでしまったり湿気を吸ってしまうからです。
コーヒーをこれから始める方はぜひドリップの道具と一緒にミルもご用意いただき、豆の状態で買って、挽きたてで淹れていただくことをおすすめします。ミルを買う前段階として、家でコーヒーを淹れる習慣が馴染むかどうか確かめたい方、まず気軽にコーヒーを淹れ始めたい方はお店の方に淹れ方を伝えて、合った挽き目で挽いてもらってください。
挽き目の伝え方
「粉にしてください」と伝えると、お店の人は基本はドリップ用の挽き目を想定して、そのお店がいつも淹れている、その豆で美味しくなる挽き目で挽いてくれます。どんな道具で淹れようとしているのか伝えてみると、おすすめの挽き目で揃えてくれます。
ミルの選び方
これからミルを買おうとしている方のためにミルの選び方を紹介すると、まずは手挽きで2~3000円の手頃なミルから始めて大丈夫です。ハリオやカリタといった日本のメーカーが素晴らしいミルを販売しています。どのミルであっても、臼のように2枚の刃の隙間を豆が砕かれて通る仕組みになっているので、挽き目は揃いやすくなっています。電動ミルの場合は低価格のものだと、1枚のプロペラのような刃が直接豆を砕く仕組みのものもあり、その場合刃のあたりによって粒度にばらつきが出てしまうため、品質の面でも手挽きのミルでまずは十分です。家でもっとコーヒーを楽しみたいとなったら、しっかりした電動ミルを検討しましょう。
量と保存方法
豆で買う場合、焙煎日からの日数経過によって味わいが変わっていきます。この日数経過のことをエイジングと呼ぶのですが、焙煎後2~3週間くらいで最適な飲み頃になるコーヒーも多いため、飲みたい時に買うよりも、あらかじめ買って少し寝かせておくことをおすすめします。豆の焙煎具合によって飲み頃が異なるため、豆を買う時には是非お店の方に「飲み頃はいつですか」と聞いてみてください。
保存方法は、豆の場合は密閉して常温保存でOKです。エイジングによっての味の変化を楽しめます。粉で買う場合はチャック袋などの容器で空気を抜いて冷凍庫に入れることで少し長く保存ができます。豆の場合は1カ月で飲み切るくらいの量、粉の場合は1週間以内に飲み切れる量で購入することをおすすめします。
豆の選び方
豆の選び方には2つ軸があります。
1つめが焙煎具合の軸。お店の焙煎スタイルによって、同じ焙煎具合でも様々な違いが生じます。
お店が目指している“美味しさ”に合った豆を仕入れ、それに合わせた最適な焙煎がされているので、自分の感覚に合うお気に入りのお店を見つけるのが一番です。そのためにも、いろんなコーヒーショップを回ったり、オンラインで少量ずつコーヒーショップの豆を試して、好みのお店を見つけてください。
2つめの軸が、コーヒー豆の種類です。産地・品種・精製方法によって、同じ焙煎アプローチでっても味わいは大きく変わります。この素材によって味わいが違うという部分が、コーヒーの面白さでもあり、農業1つ1つの個性が表れているところなんです。
生産者や品種の多様化により、一概にこの産地だとこの味だとは括れない時代になっているのですが、あえてわかりやすく分類してみると、アフリカ(エチオピア、ケニア、ルワンダなど)のコーヒーは果実味や華やかさを感じることが多く、中南米(グアテマラ、コスタリカ、コロンビア、ブラジルなど)のコーヒーは甘さやバランスに優れていることが多いと思います。
豆の違いに関しては、お店でドリップなどを飲んでみて、美味しいと思った豆を買うのが確実です。もしくはお店の人に「軽め・重め」、「爽やかめ・甘め」か、「バランスがいいもの・個性的なもの」、「果実味を感じるもの」など、大まかな分類で構わないので好みを伝えてみてください。
「朝飲みたい」とか「コーヒーこれから始める」とか、「食後に飲みたい」「お菓子に合わせたい」など、シーンを伝えるのもいいですね。その人にとって合う豆を提案するのがコーヒー屋さんの役目なのでぜひ何でも伝えてほしいです。自分の好みがわからない場合は、豆ごとの説明を聞いて直感で選ぶか、一度飲んでみてから決めてはいかがでしょうか♪
■プロフィール
川野優馬
大学在学中にコーヒーの魅力に取り憑かれ、2012年ラテアート全国大会で優勝。その後シングルオリジンコーヒーと出会い自家焙煎をはじめ、おいしいコーヒーで世界を明るくする「LIGHT UP COFFEE」を吉祥寺にオープン。アジアのコーヒーをおいしくしようと、バリ島やベトナムでコーヒー生産も行っている。Instagramアカウント(@yuma_lightup)。
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※この記事は2022年9月28日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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じゃらん編集部
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