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寒ブリとは?獲れる時期や名産地、ぶりしゃぶなど美味しい食べ方を紹介【全国】

2022.11.13

冬になるとよく聞く「寒ブリ」。おいしそうな響きではありますが、実際のところ「寒ブリ」ってどんなブリを指すのかご存知でしょうか?

今回は「寒ブリ」の定義や旬、水揚げの多いエリアなど、基本的な情報をお届け!寒い時期に食べたい、美味し〜いブリ料理もご紹介します♪

※この記事は2022年11月4日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。

記事配信:じゃらんニュース

「寒ブリ」とは?普通の「ブリ」とどう違う?

旨みたっぷり、脂ノリノリ!「寒ブリ」はブリ界の高級品

(画像提供:Adobe Stock)
こちらは一般的なブリ(画像提供:Adobe Stock)
(画像提供:Adobe Stock)
こちらが「寒ブリ」。丸太のようなコロンとしたフォルムが特徴(画像提供:Adobe Stock)

「寒ブリ」について知る前に、まずはブリについて知ることから始めましょう。

ブリは成長度合いによって名前が変わる出世魚(しゅっせうお)。体長15〜30cm程度のものをワカシ、30〜50cm程度のものをイナダ、50〜60cm程度のものをワラサと呼び、60cm以上になるものがブリと呼ばれています。

しかしこれは主に関東での呼び方で、関西ではモジャコ→ワカナ→ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ、さらに北陸や瀬戸内海でもそれぞれの呼び名があるというから面白いですね。

そんな60cm以上のブリの中でも、真冬に水揚げされ、脂をたっぷりため込んで丸々と太った天然ものが「寒ブリ」と呼ばれています。

「寒ブリ」はなぜ人気?味の違いは?

産卵と越冬に向け、蓄えた栄養と脂が最高潮に!

(画像提供:氷見市観光協会)
富山県の氷見漁港で水揚げされた「寒ブリ」。丸々と肥えて黒光りする姿はまさにキング・オブ・寒ブリ!(画像提供:氷見市観光協会)

夏のブリは腹の付近にうっすらとサシが入る程度で、見た目もスラッとシャープ。対して冬のブリは背中までビッシリとサシが入り、デップリと肥えているのが特徴です。

しかも、脂がのっているにもかかわらず身は締まって旨みもたっぷり!これは冬の長距離移動と春の産卵期に向けて活発にエサを食べるためで、11月を過ぎる頃には脂と栄養を体に蓄え、丸々と太った姿になるというわけです。

エサを食べてエネルギーを蓄えたブリは、11月下旬頃になると北海道から日本海を通って九州まで南下します。この間、日本海側で水揚げされた立派なブリが「寒ブリ」となるんですね!美味しく味わえる旬は11月下旬〜2月初旬と覚えておいてください(ただし、近年は海の状況によって美味しく味わえるシーズンにも変動があります)。

「寒ブリ」が獲れる有名産地は?

1. 富山湾(氷見漁港)【富山県】

“天然のいけす”と呼ばれる資源豊かな漁場に恵まれた富山湾は、美味しい産地としてまず名前が挙がります。中でも氷見漁港で競りにかけられたブリは「ひみ寒ぶり」のブランドの下、東京の市場でも高値で取り引きされています。

重さ6kg以上(※)の脂ののったブリが安定して水揚げされるようになると、氷見漁協や仲買人、生産者などから構成される「氷見魚ブランド対策協議会」の判定委員会が「ひみ寒ぶり宣言」を発令。「ひみ寒ぶり」に認定されたブリは1本につき1枚「販売証明書」が発行され、各地の市場に出回るようになります。
※認定となる重さは毎年異なります

2. 佐渡湾【新潟県】

“佐渡市の魚”としてブリが島民に親しまれている佐渡島。北海道から南下して11月〜1月頃に佐渡沖を通過するブリの中でも、(1)島の漁港で水揚げされ (2)定置網または一本釣りで漁獲され (3)1本8kg以上かつ漁師の目利きで厳選され漁協・JF新潟漁連が認定したもの を「佐渡の寒ブリ」ブランドとして認定しています。

3. 能登半島【石川県】

日本海に突き出す能登半島。その東沿岸部にあたる珠洲市〜七尾市の内浦では、なんと戦国時代から定置網漁が盛んに行われてきました。

現在でもこの地域の代表的な産業のひとつで、例年11月〜2月にかけて漁獲される7kg以上のブリを「天然能登寒ぶり」の名でブランド化。身の脂含有率は30%を超え、刺身が醤油をはじくほど!

4. 伊根町【京都府】

日本三景・天橋立の少し北、“伊根の舟屋”で知られる伊根町も日本を代表するブリの漁場です。日照時間の短い冬の丹後地方では、古くから家族で鍋を囲んで「ぶりしゃぶ」を食べる習慣があり、一説によれば伊根町が“ぶりしゃぶ発祥の地”といわれるほど。11月〜3月中旬頃にかけて、町内の飲食店で寒ブリを味わうことができます。

5. 壱岐、五島【長崎県】

北海道から富山湾、山陰沖を南下してきたブリが次に通過するのが玄界灘。豊富なエサを食べて、脂がのりきった状態で漁獲される壱岐の寒ブリは、旨みと脂、引き締まった身の弾力のバランスも最高潮に。この地方は漁師代々受け継がれる血抜きなどの技術も高いといわれています。

「寒ブリ」の美味しい料理は?

1. お刺身

(画像提供:公益社団法人 とやま観光推進機構)
(画像提供:公益社団法人 とやま観光推進機構)

「寒ブリ」の旨みと脂を堪能するなら、なんといっても刺身。甘みのある脂が舌の上でスーッととろけていくような食感がたまりません。トロのような食感に加え、しっかりとした弾力も感じられるのが「寒ブリ」の魅力です。

2. ブリしゃぶ

(画像提供:公益社団法人 とやま観光推進機構)
(画像提供:公益社団法人 とやま観光推進機構)

薄切りの切り身をさっと出汁にくぐらせるしゃぶしゃぶなら、ほどよく脂が落ちてさっぱり!ポン酢で味わうのが定番です。ゆずやすだち、せりや大根おろしなどをお好みで添えても♪ブリの出汁が出たら、シメにうどんや雑炊も楽しめます。

3. ブリ塩焼き

(画像提供:公益社団法人 とやま観光推進機構)
(画像提供:公益社団法人 とやま観光推進機構)

ブリといえば照り焼きが定番ですが、脂ののった「寒ブリ」ならシンプルな塩焼きがおすすめ。ほっくりと焼きあがった身からは、素材そのものの旨みをしっかりと感じられるはず!

4. ブリ大根

(画像提供:公益社団法人 とやま観光推進機構)
(画像提供:公益社団法人 とやま観光推進機構)

北陸や山陰など、「寒ブリ」が水揚げされる日本海側では定番の家庭料理。ブリの脂が調味料と合わさり、厚切りの大根に染み込んで滋味あふれる味わいに。ブリのあらを使った豪快なあら煮なら、骨の周りの旨みまで味わえます。

5. ブリ汁

ブリ汁
(画像提供:写真AC)

切り身やあらを根菜などの具材と一緒に食べるあら汁も、寒い地方の定番料理。野菜の出汁にブリの甘み、さらに味噌のコクが合わさり、まさに旨みの波状攻撃。寒さが染みる季節にホッと体が温まる一品です。

まとめ

寒さと比例するように美味しくなる「寒ブリ」は、カニやフグと並ぶ冬の味覚の代表格。富山の氷見や新潟の佐渡島など、産地に足を運ぶツウな旅もおすすめです♪

※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。

小林 亜紗子  小林 亜紗子

岐阜県生まれ。旅行情報誌『東海じゃらん』編集部を経てフリーに。コーヒー、温泉、音楽好き。民芸や郷土食、地域の慣習など、無名の人々に継承されてきたものに惹かれます。二人の子どもたちを各地の温泉に連れ回し中。

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