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2022.11.24

ポルトガル料理とは?定番メニューや東京のおすすめレストランをご紹介<2022>

ポルトガル料理の特徴や代表的なメニューを紹介します。「バカリャウ」という現地の定番食材や、日本でもおなじみのイワシを使った料理のほか、甘~いスイーツについても解説。

記事最後には銀座や四ツ谷など、東京で美味しいポルトガル料理やポルトガルワインが楽しめるレストランを紹介!

ポルトガル料理とは

(画像提供:PIXTA)
(画像提供:PIXTA)

ポルトガル料理は、大西洋の海の恵みをふんだんに活かした魚介料理のほか、肉料理も豊富。また、歴史上でポルトガルが植民地としていた土地や、ポルトガルを支配下に置いていた土地の原産となる食材や香辛料などが多く取り入れられているのが特徴です。

日本と同様、魚介類の消費量が多く、シンプルに塩をふってグリルした魚や、和食の出汁のように魚介類のうまみを活かした料理もとても多いことから、ヨーロッパ各地の料理の中でも、日本人が特に親しみやすい味とも言われています。

代表的なポルトガル料理

ここからは、定番のポルトガル料理を紹介します。

バカリャウ・ア・ブラス(干しダラとポテトの卵とじ)

タラの塩気とポテトが相性抜群

(画像提供:PIXTA)
(画像提供:PIXTA)

ポルトガルの国民的な食材である干しダラ、バカリャウ。このバカリャウを使った料理は何百通りもあるそうですが、その中でも一番の定番と言えるのがバカリャウと玉ねぎ、じゃがいもの細切りや細いポテトチップを炒め、卵でとじたこちらの料理。

タラのしょっぱさと素朴なじゃがいもの組み合わせは、ポルトガルの家庭でもおなじみのようです。

パステス・デ・バカリャウ(干しダラのコロッケ)

おやつにも、おつまみにもgood♪

(画像提供:写真AC)
(画像提供:写真AC)

「パステス・デ・バカリャウ」は、干しダラとじゃがいもを使った、いわゆるコロッケ。ホクホクのじゃがいもに干しダラの塩気がほどよくマッチ。お店によっては中にチーズをたっぷり入れたアレンジ版も登場していて、どちらも人気があるようです。

子どものおやつによし、お酒のおつまみにもよしなのは日本のコロッケと同じですね。

バカリャウ・コン・ナタス(干しダラのグラタン)

ホワイトソースたっぷり、熱々を召し上がれ

「バカリャウ・コン・ナタス」は、ほぐしたバカリャウ、そしてじゃがいもに玉ねぎというバカリャウ料理でおなじみの食材を使い、トロトロのホワイトソースをたっぷり、そしてチーズをのせてオーブンで焼いたグラタンです。

ソースにレモン果汁が入り、さっぱりした味わいになっているのが特徴です。

カタプラーナ(魚介などの蒸し煮鍋)

シンプルだけどうまみはたっぷり、〆はリゾットに

(画像提供:PIXTA)
(画像提供:PIXTA)

ポルトガル南部・アルガルヴェ地方の伝統料理。「カタプラーナ」という銅製の鍋は本体もふたも半球型をしており、しっかりふたをして煮込むことで、素材のうまみをギュッととじこめてくれるそうです。

魚介類をはじめ、様々な食材を使った煮込み料理があります。どれも食材から出るうまみを生かしており、味付けはシンプルです。

サルディーニャス・アサーダス(イワシのグリル)

親しみやすい味は、まるで日本の焼き魚

(画像提供:PIXTA)
(画像提供:PIXTA)

「サルディーニャス・アサーダス」は、新鮮な脂ののったイワシの塩焼きに、ぎゅっとしぼったレモン果汁とオリーブオイルをかけたシンプルな料理。パリッと焼けた皮も香ばしさが口に広がります。

ポルトガル料理では、干しダラ「バカリャウ」の次に良く使われる食材がイワシだといわれています。付け合わせには、ジャガイモとたっぷりのパクチーが定番だそう。

アローシュ・デ・パト(アヒルや鴨の炊き込みごはん)

ごはんにしみこんだお肉のエキスがたまらない

(画像提供:PIXTA)
(画像提供:PIXTA)

「アローシュ・デ・パト」は、アヒルや鴨の肉を使った炊き込みごはんを香ばしくオーブンで焼いたものです。具材をゆでたスープを使ってお米を炊くので、お肉のエキスがしっかりしみこんでいます。ポルトガルワインとの相性も抜群ですよ。

フランセジーニャ(ポルトガル風クロックムッシュ)

ポルトガルの定番B級グルメ

(画像提供:写真AC)
(画像提供:写真AC)

フランスの「クロックムッシュ」のポルトガル版で、ポルトという北部の街の名物料理です。「フランセジーニャ」とは、「フランスの女の子」という意味です。

ハム、ソーセージ、肉、卵などをパンに挟み、その上からたっぷりのせたチーズがトロトロになるまで焼いて、ピリ辛なソースで仕上げたもの。ボリュームたっぷりで食べ応えしっかりなB級グルメ的存在です。

エスペターダ(串焼き)

シュラスコの原型といわれる串焼き料理

温暖な亜熱帯気候で知られるポルトガル領・マディラ島の伝統的な料理である「エスペターダ」は、ポルトガル語で「串刺し」という意味で、肉や魚をシンプルに串焼きにしたものです。ニンニクや香草を使って下味を効かせた牛肉のほか、仔羊、豚、鶏、また魚介類を使うこともあるとか。ブラジルの「シュラスコ」の原型ともいわれています。

テーブルでは、鉄串に刺したまま吊されたものを取り分けるというワイルドさも魅力です。

パステル・デ・ナタ(エッグタルトの原型)

ポルトガル人にとってなじみのあるおやつ

(画像提供:PIXTA)
(画像提供:PIXTA)

器状の生地に、卵黄たっぷりのカスタードクリームを詰めて焼き上げたサクサクのパイ。日本でいうおだんごやおまんじゅうのような存在で、ポルトガルでは老若男女に愛されています。

このパイをポルトガルの植民地だったマカオでアレンジしたものが、日本で流行したこともある「エッグタルト」なのだそうです。シナモンや粉砂糖をふりかけるのもおすすめ。

パン・デ・ロー(半熟カステラ)

カステラのルーツは、ふわとろ食感が魅力!

(画像提供:PIXTA)
(画像提供:PIXTA)

ポルトガルの伝統菓子「パン・デ・ロー」の誕生は16世紀。このお菓子は室町時代に日本にも伝えられ、のちのカステラのルーツとなったといわれています。

材料は小麦粉、卵、砂糖だけとシンプルで、とろ~り半熟状になるよう熱を通して作るのが特徴です。焼きたてもおいしいですが、1日おいて味が落ち着いたものもまた格別なのだとか。

東京でポルトガル料理が楽しめる店3選!

マヌエル カーザ ド ファド 四ツ谷【四ツ谷】

本格的なポルトガル伝統料理を落ち着いた空間でいただけるお店

ポルトガルの植民地だったマカオにある本店から、本場のレシピを託されているという「マヌエル カーザ ド ファド 四ッ谷」。ポルトガルのソウルフードといわれ、さまざまな料理に使われる塩漬けの干しダラ「バカリャウ」も現地から調達しています。

(画像提供:マヌエル カーザ ド ファド 四ツ谷)

ポルトガル製の銅鍋でたっぷりの魚介類を煮込んだ「海の幸のカタプラーナ」(1500円 ※2名分より注文可)は一番のおすすめメニュー。蒸し煮にした海老、小イカ、ムール貝、アサリ等からエキスがたっぷりスープに溶け出て、濃厚な味わいが楽しめます。

(画像提供:マヌエル カーザ ド ファド 四ツ谷)

建物の地下へ降り店内に入ると、ポルトガル伝統の「アズレージョ」と呼ばれる、青く大きく美しいタイル画が迎えてくれます。また、不定期ですがポルトガルの大衆歌謡「ファド」の生演奏も定期的に開催されているとか。旅気分に浸れそうですね。

「マヌエル」はこの四ツ谷のほか、渋谷や丸の内にもお店を展開しています。

■マヌエル カーザ ド ファド 四ツ谷
東京都千代田区六番町11-7 アークスアトリウムB1F
11時30分~22時

【電車】JR四ツ谷駅より徒歩3分
なし
「マヌエル カーザ ド ファド 四ツ谷」の詳細はこちら

(画像提供:マヌエル カーザ ド ファド 四ツ谷)

ヴィラモウラ銀座本店【銀座】

種類豊富なポルトガル南部の郷土料理と常時80種類揃うご当地ワインが魅力

銀座の数寄屋橋エリアにある「ヴィラモウラ銀座本店」。ポルトガル南部・アルガルヴェ地方の郷土料理が種類豊富です。

(画像提供:ヴィラモウラ銀座本店)

おすすめは、「魚介のカタプラーナ」(1800円 ※2名分より注文可)。浜名湖のアサリ、海老、蟹、ムール貝を使った魚介エキスがたっぷりのトマト風蒸し料理で、残ったスープで作るリゾットもうまみたっぷりです。

そのほか、シェフこだわりの厳選素材を使用したポルトガルの伝統的な料理の数々が揃っています。料理と一緒に楽しみたいワインは、全てポルトガル産で常時80種ほど揃っているのだとか。

(画像提供:ヴィラモウラ銀座本店)

ビルの地下にあるカジュアルな店内ではゆったりと寛げそう。デートにもおすすめです。

■ヴィラモウラ銀座本店
東京都中央区銀座6-2-3 ダイワ銀座アネックスB1F
[営業時間 11時~15時、17時~22時
なし
【電車】東京メトロ銀座駅より徒歩3分
なし
「ヴィラモウラ銀座本店」の詳細はこちら

(画像提供:ヴィラモウラ銀座本店)

ポルトガル食房Giro【浅草】

国産食材をたっぷり使ったコース料理がおすすめ

伝統的なポルトガル料理を、よりすぐりの国産食材を使ったコース料理で堪能できる「ポルトガル食房Giro」。

(画像提供:ポルトガル食房Giro)

2022年11月現在、ディナーメニューの主体となっているのは「シェフのおまかせコース」(4400円~6050円)です。自家製のフレッシュチーズ、国産豚を使った自家製生ハム、日本蜜蜂生酵母(サワードゥ)を用いたはるゆたか小麦のパン、高知県から届く新鮮自慢の魚介を使った料理、焼きたてのパステル・デ・ナタなどなど、どれもシェフこだわりの逸品ばかり。伝統的な干しタラ(バカリャウ)も自家製だそう。

コース料理の提供は平均2時間~2時間半ほど。席についてからパンをオーブンで焼き上げ、目の前で生ハムをカットするなど、シェフ・古川治郎さんの「豊かなポルトガルの味や時間を満喫してほしい」という気持ちがあふれています。予約時には、食べてみたい料理や予算などをヒアリングし、準備にもしっかり時間をかけているそうです。

(画像提供:ポルトガル食房Giro)

店内はスタイリッシュな雰囲気。混むことも多いので、事前予約をおすすめします。

■ポルトガル食房Giro
東京都台東区浅草3-23-5 1F
【ランチ】12時~15時(最終入店13時30分)※木・金・土・日のみ【ディナー】16時~24時(最終入店22時30分)
不定 
【電車】東京メトロ浅草駅より徒歩10分
なし
「ポルトガル食房Giro」の詳細はこちら

(画像提供:ポルトガル食房Giro)

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※この記事は2022年11月20日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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トリクルマガジン編集部  トリクルマガジン編集部

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