2022.12.22
「えびめし」というグルメを知っていますか?エスニック料理を連想させる黒さで、むきエビがゴロゴロ。辛いものが苦手な人は遠慮しそうなビジュアルですが、口に入れると意外や意外!!むしろ甘さをほんのりと感じるマイルドな味わいで、今や岡山のご当地グルメになっています。
今回は一度食べるとクセになる「えびめし」が看板メニューのお店を選りすぐってご紹介。お店ごとのこだわりはもちろん、定番メニュー以外のアレンジ版やお得なセットメニューもあるので、食べ比べもおすすめですよ!
※この記事は2022年12月19日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
えびめしとはどんな料理?作り方は?
インパクト絶大!真っ黒な見た目とやさしい味にギャップ萌え♪

今や岡山を代表するご当地グルメの「えびめし」ですが、実は誕生したのが東京渋谷のカレーショップだと言うから驚き。
その店で修業していた岡山出身のスタッフ(株式会社いんでいら会長・出井さん)がのれん分けで故郷にレシピを持ち帰り、アレンジを加えて自身の店で提供したところ大ヒットメニューに。チェーン店化するとたちまち岡山県民の胃袋をわし摑みにしました。
えびめしの作り方は?
「えびめし」の作り方はケチャップやカラメルソース、カレー粉などをベースにしたソースをご飯に絡め、むきエビや玉ねぎなどの具と一緒に炒めて黒褐色に仕立てます。このソースは各店が秘伝とするもので、さまざまな隠し味を施してオリジナルの味を出していますが、基本的には甘辛くて香ばしいのが特徴。強引に例えれば甘みのあるソース焼き飯で、仕上げに錦糸卵をのせればできあがりです。
見た目に似合わずやさしい味わいなので老若男女に愛され、県内のスーパーでは「濃厚えびめしのたれ」なども販売されて家庭の食卓にも並ぶほど。岡山に登場してから半世紀以上が経っているので、もはやソウルフードと言っても大袈裟ではないようです。
それでは早速、岡山県内で味わえる「えびめし」の店をご紹介します。
えびめしや万成店【岡山市北区】
1966年創業。岡山デビューを飾った元祖の味

やはり最初に味わってもらいたいのは、岡山に「えびめし」を広めた元祖の味を引き継ぐここ。ソースの香ばしさと、ほんのりカレー風味を感じるやさしい甘みは「えびめし」を食べ慣れた地元民でも安心感があると評判です。
エビのプリッした食感も格別で、旨みも口いっぱいに。ご飯もちょうどいいパラパラ感で、これが「えびめし」のスタンダードと言ってもいいかもしれません。
トッピングは錦糸卵で、刻んだパセリもパラリと。セットにコールスローサラダも付いています。

定番の「えびめし」の他にも、ふわとろ卵に包まれた「オムえびめし」などのバリエーションもあります。デミグラスソースとの相性もバッチリで、オーソドックスな「えびめし」に負けず劣らずの人気メニューです。
他にも、トッピングにエビフライやハンバーグなどが選べる「えびめしプレート」1250円もあるので、ガッツリ食べたい人にはおすすめです。

元祖の店といっても堅苦しさはなく、町の洋食屋さんといった雰囲気でファミリー向けのお店です。今回は「万成店」をご紹介しましたが、同じ岡山市南区の「青江店」や、お隣り倉敷市の「笹沖店」も同じような作りで、もちろん同じメニューが味わえます。
[TEL]086-251-6221
[住所]岡山県岡山市北区万成西町2-53
[営業時間]11時~15時(LO14時30分)、17時~22時(LO21時30分)
[定休日]水(祝日の場合は営業)
[アクセス]山陽道岡山ICより車で7分
[駐車場]あり(無料)
「えびめしや万成店」の詳細はこちら
「えびめしや万成店」のクチコミ・周辺情報はこちら
ラーメン西本【岡山市北区】
懐かしい味わいの本格派。元祖のレシピを忠実に再現

こちらも元祖直伝のレシピを守り続けるお店。昔ながらの懐かしい「えびめし」をそのまま作っていて、オーソドックスな味わいです。
皿の脇にはコールスローサラダが添えられ、さらにオムライス風の「オムえびめし 1000円」も。どちらも+200円で大盛りにもできます。

そして、ぜひ一緒に味わってもらいたいのがラーメンとのセット。
店名からも分かる通り、こちらはラーメン店です。岡山県産小麦の石臼挽き全粒粉を使ったラーメンは、2014年のオープン時には「岡山ラーメン学会」の新人賞を受賞しています。
「えびめし」とラーメンのお得なセットもあり、塩、または醤油ラーメンのセットは1250円。お店の人気No.1メニューで野菜たっぷりの「塩野菜ラーメン」とのセットは1350円です。

ブティックや美容院などが並ぶ「オランダ通り」にあり、真っ白な壁が印象的な外観はお洒落なカフェのよう。店内にはジャズが流れて、ゆっくりと食事を楽しめます。毎週土曜、日曜には生ビールが半額になるそうです。
[TEL]086-234-1755
[住所]岡山県岡山市北区表町2-3-63
[営業時間]11時~15時(LO14時)、17時~20時(LO19時)
[定休日]不定
[アクセス]【電車】岡山電鉄 県庁通り電停より徒歩3分【車】山陽道岡山ICより20分
[駐車場]なし
「ラーメン西本」の詳細はこちら
「ラーメン西本」の周辺情報はこちら
烏城珈琲店【岡山市北区】
2022年11月オープン。グリーンピースの彩りが鮮やか

岡山城の近くにあり、天守が令和の大改修でリニューアルしたのに合わせてお店も全面リニューアル。名前も岡山城の別名「烏城(うじょう)」にあやかっています。
「えびめし」はリニューアル前も人気メニューとして定着していたため、同じ洋食のシェフが変わらぬレシピで提供。トッピングは錦糸卵にグリーンピースも加わり、少し華やかな印象でエビの赤も引き立って見えます。

食後はこだわりのプレスコーヒーがおすすめ。細かい粉も一緒に抽出されるため、味の余韻が長く楽しめます。タイプの異なる3種類オリジナルブレンドがあり「えびめし」とのドリンクセットは1130円。コーヒーはテイクアウトもOKです。

岡山城の特徴である黒塗りの下見板をモチーフにした店内は、モノトーン調の落ち着いた雰囲気。広々として座席も多く、ゆったりと寛げます。
「えびめし」と並んで人気のご当地グルメ「デミカツ丼」もあるので、こちらも見逃せませんよ。
[TEL]086-227-5566
[住所]岡山県岡山市北区石関町5-1(ホテルエクセル岡山1階)
[営業時間]11時~20時
[定休日]火
[アクセス]【電車】JR岡山駅より徒歩15分【車】山陽道岡山ICより20分
[駐車場]なし
「烏城珈琲店」の詳細はこちら
吉備サービスエリア上り線【岡山市北区】
カレー風味で大きなエビフライがド~ンの個性派!

カラメルソースがベースの黒褐色のソースはやさしい甘み。カレー風味がやや強めなのが特徴で、香ばしさも引き立っています。
その上に頭から尻尾までの丸ごとエビフライが横たわり、他店では錦糸卵をトッピングするところを温泉卵に変えて盛り付けされています。
卵を崩して絡めるとまろやかさがプラスされ、手作りの和風タルタルソースと合わせてひと皿で二度も三度も味変が楽しめる個性派の「えびめし」です。サラダやスープも付いて、このボリュームと内容は申し分なしですね。

レストランは高速道を使わなくても一般道から「ウエルカムゲート」で利用でき、また高速道の下り線からは吉備スマートICで出ればすぐです。
店内は心地よいBGMが流れて、ほっと一息つける落ち着いた雰囲気。「岡山プラザホテル」が運営していることもあり、ドリンクやスイーツにもこだわり、オリジナルブレンドコーヒーは食後にぜひ味わってもらいたい絶品です。
[TEL]086-284-8822
[住所]岡山県岡山市北区今岡705-1
[営業時間]レストラン11時~21時(LO20時30分)※土日祝7時~22時(LO21時30分)
[定休日]なし
[アクセス]山陽道岡山ICより車で15分
[駐車場]あり(無料)
「吉備サービスエリア上り線」の詳細はこちら
「吉備サービスエリア上り線」のクチコミ・周辺情報はこちら
洋食カフェ もみじ堂 倉敷店【倉敷市】
マッシュルームも入って「三味一体」の美味しさ。

具はエビと玉ネギに加え、岡山県産マッシュルームもふんだんに使用されています。デミグラスソースなど「えびめし」の味を決めるソース類は一からすべて手づくりで、手間ひまかけた一皿です。
味わいは期待を裏切らないやさしい甘みと香ばしさ。それに加えてエビのぷりぷり感、玉ネギの程よいシャキシャキ感、それにマッシュルームの食感も加わった“口福感”がたまりません。
単品の「えびめし」792円の他に、ハンバーグやチキン南蛮など5種類の洋食メニューからチョイスできる「えびめしプレート」や「オムえびめし」1012円に「オムえびめしプレート」1177円などバリエーションも豊富です。

そして、ちょっと珍しいところでは「えびめしドリア」もあります。
濃厚なホワイトソースがたっぷり。こんがりした焦げ目も食欲をそそりますね。ホワイトソースもマイルドな味わいなので、相乗効果で「えびめし」の美味しさにぐっと深みが増したように感じられます。

お店は倉敷市の観光スポット「倉敷美観地区」から車で3分ほどの県道22号線沿い。テーブルの間隔が比較的ゆったり取られて、モノトーンを基調にした落ち着いた雰囲気です。
本店は岡山市内にあり「本格的な洋食をリーズナブルに」をモットーに、地元の人たちから愛されているアットホームな洋食屋さんです。
[TEL]086-486-5397
[住所]岡山県倉敷市新田1313-1
[営業時間]9時~LO21時※えびめしは11時~
[定休日]なし
[アクセス]瀬戸中央道早島ICより車で8分
[駐車場]あり(無料)
「洋食カフェ もみじ堂」の詳細はこちら
キッチン かいぞく【瀬戸内市】
えびめし&カレーの2大看板メニューがコラボ!

「えびめし」のトッピングは錦糸卵ではなく、刻んだゆで卵。アッサリめに仕上がって食べやすいのが特徴です。
これだけでも十分なのに、なんとそこにカレーまで味わえるのがこのメニュー。オーブンで煮込んで豚の旨みと甘みをしっかり出したポークカレーは「えびめし」と並ぶ看板メニューで、この最強コラボは相性もバッチリ。ぜひ味わってもらいたい一品です。

1978年のオープン以来、地元の人にも観光客にも愛され、他にも気になる洋食メニューがいっぱいです。
「えびめし海賊ランチ」はハンバーグ、エビフライ、カニクリームコロッケにオニオンリングやマカロニサラダも付いたボリューミーな内容で、美味しいものが勢揃い。
しっかりお腹を満たしたい人なら、これを選んでおけば間違いなしです!

観光地の牛窓にあり、目の前は“日本のエーゲ海”と言われるきれいな海。お店は「海賊」をイメージしたつくりで、店頭では店のマスコットになっている木彫りの船長さんがお出迎え。碇やランプなどもディスプレイされて、マリンテイスト満載です。
[TEL]0869-34-4741
[住所]岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓4173
[営業時間]11時~LO16時30分(要問い合わせ)
[定休日]不定
[アクセス]岡山ブルーライン邑久ICより車で12分
[駐車場]あり(無料)
「キッチン かいぞく」の詳細はこちら
「キッチン かいぞく」のクチコミ・周辺情報はこちら
いんでいら【新見市】
昔ながらの基本の味を守って、もうすぐ半世紀。

スクランブルエッグがトッピングされ、グリーンピースが彩りよくのっています。味も盛り付けも昔ながらの基本スタイルで「ザ・スタンダード」といった印象。サクッとした衣のカニクリームコロッケやソーセージも付いて、美味しさ満載の一皿です。

でも、他のメニューも気になるし…、という欲張りな人にはこちらのメニューがおすすめ。
欲張りな人にはカニクリームコロッケとハンバーグが「えびめし」とセットになった「えびめしセット」がおすすめ。どちらも手づくりで、味は長年にわたって愛されてきた洋食屋さんならではの美味しさ。食後のコーヒーも付いています。

ショッピングプラザに併設され、入口は2カ所。国道沿いの入口はピンクのテントが目を引きます。店内は落ち着いたファミリーレストランのような雰囲気で、地元に愛される変わらない味を提供。パフェやプリンアラモードなどのデザートも人気です。
[TEL]0867-72-1808
[住所]岡山県新見市高尾2477-1(にいみショッピングタウンプラザ)
[営業時間]9時~20時(LO19時30分)※えびめしは10時~
[定休日]奇数月第2水
[アクセス]【電車】JR新見駅より徒歩7分【車】中国道新見ICより3分
[駐車場]あり(無料)
「いんでいら」の詳細はこちら
「いんでいら」のクチコミ・周辺情報はこちら
まとめ
「えびめし」は岡山に根付いて半世紀以上。伝統を守ったり進化したりと、同じ「えびめし」でもお店のこだわりやメニューのバリエーションで、色々な味わい方が楽しめます。岡山を観光するときは、ぜひ食べてみてくださいね。
\宿・ホテル検索はこちら/
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。
じゃらん編集部
こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。