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2024.09.24

【全国】一度は泊まりたい、憧れの「高級旅館&ホテル」おすすめ22選<2024>

甲信越・東海の「憧れ宿」

ふふ 河口湖【山梨県・富士河口湖町】

富士山ビューを独占する贅沢空間で自分を取り戻す。

ふふ 河口湖
富士山と河口湖、森を感じる4階コーナーのふふラグジュアリープレミアムスイート。ハンモックで森林浴も

雄大で壮麗なその姿から、古来、人々に崇められてきた霊峰富士。河口湖から山を少し上った高台に、富士山と向き合うように佇む宿が「ふふ 河口湖」だ。ロビーにテラス、レストランや客室と、どこにいても望める富士の絶景と風土を活かして、自然と一体化した造りとなっている。

ふふ 河口湖
ロビーとテラスも絶景!森と河口湖の向こうに富士山を望むロビーでウェルカムドリンクをいただく。植物で彩られ、この地にあった木や石を利用した調度やオブジェも素敵だ
ふふ 河口湖
食前や食後に、テラス(写真)やラウンジで、幻想的なバータイムを。また、客室には有害物質が出ないバイオエタノール暖炉があり、客室でお酒やお茶を楽しむ時間にも癒やされる

コンセプトは、境界のない森のリゾート。ロビーに一歩足を踏み入れると、そこは木々の合間に富士山が顔を覗かせる森のサンルーム。日が暮れると、ラウンジにはキャンドルが灯り、テラスのファイヤービットに焚火の炎が揺れる。澄んだ満月の夜は銀色に輝く富士山を眺めて、温かい飲み物を手に焚き火を囲んだり、マシュマロを焼いたり。

ふふ 河口湖
全32室がスイート。全室富士山ビュー&半露天付き。写真はラグジュアリースイートで、ふふラグジュアリープレミアムスイートとともに、溶岩石の岩盤浴も客室に備えている

客室は内外の境界を曖昧に、森とつながるバルコニーと富士山の溶岩石を敷いた温泉の半露天風呂を設けている。富士に見守られながら、日頃の疲れをリリースする。

そして、薪と炎、溶岩による野趣あふれる演出と斬新な発想で仕立てられた料理で、リセットされた体内にパワーを送り込む。自然のなかに身を置いて地の力に元気をもらう。そんな特別な体験を、ここ「ふふ 河口湖」で。

ふふ 河口湖
季節の山海の幸を盛り込んだ日本料理が楽しめる。薪と炎をテーマに、炎を上げて仕上げる溶岩プレートや薪火焼きなど、サプライズの連続だ
ふふ 河口湖
薪と炎と溶岩石で仕上げる夕食。
ふふ 河口湖
レストランの入口では薪火で料理する様子も。庭と富士山が眺められるように、段差を効果的に取り入れ席を配置している
ふふ 河口湖
贅沢で健康的な朝ごはん。かまど炊きごはん、名物の納豆グラタン、富士の名水ゼリー、朝どり卵のほか、富士五湖をイメージした器に多彩な副菜が並ぶ
■ふふ 河口湖
0570-0117-22
山梨県南都留郡富士河口湖町河口水口2211-1
1泊2食付き5万1500円~(入湯税別途150円) 
東富士五湖道路富士吉田ICより15分
28台
「ふふ 河口湖」の詳細はこちら

松籟荘【長野県・山ノ内町】

数寄屋の美空間で節目を華やかに。

松籟荘
1951(昭和26)年に着工し、3年を費やし完成した純木造伽藍建築の桃山風呂

200年以上の歴史を紡ぐ、老舗旅館「よろづや」。かつて、その離れとして、国の登録有形文化財「松籟荘」は存在していた。しかし、残念ながら2021年に焼失。それが、再建を願う声に後押しされて、2024年3月に復活した。

松籟荘
もっとも旧松籟荘の伝統意匠を受け継ぐ純和室のスイートルーム「きく」
松籟荘
旧松籟荘の意匠デザインを再現した和風建築。1階客室のダイニングルーム。2階客室は個室食事処で夕食・朝食を味わう

全5室の数寄屋造りの新「松籟荘」は、かつての意匠を取り入れ、一部の調度品は同じデザインのままに再現。杉皮の網代天井や組子細工の障子など、随所で光る職人の技にも目を見張る。ロビーやラウンジの椅子は松本民芸のアンティークをリペアし、新調した家具も松本在住の職人に特注するなど、民芸調にこだわった。

客室にはゲストがゆっくりと寛げるよう露天風呂と坪庭があり、食事は部屋出しを主軸に、料理長が腕を振るう懐石料理を楽しめる。

松籟荘
桃山風呂は脱衣所も必見。欄間の彫刻や佐久間象山の「洒心(さいしん)」の扁額など、歴史を物語る品々が残る。桃山風呂では朝9時45分から宿泊者限定の撮影タイムも設定
松籟荘
桃山風呂の外には、広さ約70畳もの庭園露天風呂がある
松籟荘
3本の自家源泉を所有。気候によって湯加減を絶妙に調整して注ぐ

大浴場は、安土桃山時代の伽藍建築をイメージした、国の登録有形文化財である本館の桃山風呂へ。日本建築の美しさや日本の伝統やもてなしにふれるうちに、私たちが大切にしてきた誇りや懐かしさがこみ上げてくる。新たな歴史を刻み始めた「松籟荘」。人生の節目、門出の祝いに、これ以上ふさわしい宿はそうはない。

松籟荘
専任料理長による信州の料理を一品ずつ。
松籟荘
夕食は信州の豊かな食材をふんだんに使用した月替わりの懐石料理。長野県は有名な酒蔵も多く、定番に加え季節限定の地酒をセレクト
松籟荘
ゲスト専用ラウンジはフリーフロー。信州フルーツのジュースも好評

松籟荘
三段重の朝ごはん。三段のお重に、鮭の塩焼きやだし巻き卵、サラダ、自家製がんも、野沢菜などを詰め込んで。ご飯は木島平産の米を釜で炊き上げる
■松籟荘
0269-33-2114
長野県下高井郡山ノ内町平穏3071-1
1泊2食付き5万3000円~(入湯税別途150円)
上信越道信州中野ICより15分
8台
「松籟荘」の詳細はこちら

赤倉観光ホテル【新潟県・妙高市】

幻想的な雲海を眼下に感動のクラシックホテル。

赤倉観光ホテル
最上階のアクアテラスから望む、湧き水をたたえた水盤と雲海の幻想的な風景※雲海は気象条件により発生しない場合もあります

日本の高原リゾートの草分けとして、1937(昭和12)年に創業。創業者の大倉喜七郎氏も惚れ込んだという、標高1000mから望む野尻湖や信州の山々の絶景は、今も変わらず人々を魅了する。なかでも10月中旬から12月上旬が見ごろという雲海は有名だ。日の出前、朝日に染まる露天風呂の湯船越しに、アクアテラスの水盤の向こうに、悠々とたなびく雲海の美しさは、言葉にできないほど。

宿はクラシックな気品を大切にしながら、改修やプレミアム棟の新築などを重ね、常に時代にあった快適な滞在を追求。歴史ある湯とフランス料理、変わらぬ伝統と革新を融合させて、今日もゲストを迎えている。

赤倉観光ホテル
スパ&スイート棟にある大浴場の露天風呂。雲海を眺めつつ湯浴みを
赤倉観光ホテル
客室は、露天風呂付きのプレミアム棟(写真)とスパ&スイート棟、2023年にリニューアルした本館からなる
赤倉観光ホテル
プレミアム棟最上階のアクアダイニング
赤倉観光ホテル
アクアダイニングでは洋食創作料理を。ほかに正統派フレンチ、日本料理、寿司などの多彩なレストランを用意している
■赤倉観光ホテル
0255-87-2501
新潟県妙高市田切216
1泊2食付き3万5500円~(入湯税別途150円) 
上信越道妙高高原ICより10分
76台
「赤倉観光ホテル」の詳細はこちら

酒の宿 玉城屋【新潟県・十日町市】

新潟×フレンチ×地酒の美味なる競演フルコース。

酒の宿 玉城屋
ペアリングは少量で楽しめるひとくちプランや2名で8種の地酒をシェアするのんべえプランなどお好みで。予約でノンアルコールのペアリングも

日本有数の豪雪地帯の山奥に、全国の美食家から注目を集める宿がある。目当ては、新潟食材のフレンチと地酒。松之山だからこその料理をとの思いから、シェフ自ら山に入り、山菜や果実、野草を収穫。その日の食材で、郷土の食文化や発酵の知恵を織り交ぜフレンチに仕立て、ソムリエで酒匠でもある4代目が地酒をペアリングする。料理とお酒のその日限りの即興ライブは、世界的グルメガイドも認めるほどに。現スタイルへと舵を切った4代目は、2023年にアートを意識して客室も刷新。窓の風景を絵画に見立てたり、客室自体が作品であったり、アートをスパイスに乾杯するのも、この宿ならではの楽しみだ。

酒の宿 玉城屋
日替わりの里山フレンチフルコース。アミューズからメインまでで料理7皿を提供。写真は十日町のカリフラワーと南蛮海老の一品
酒の宿 玉城屋
デザートは2皿
酒の宿 玉城屋
部屋全体がアートとなっている「虹」
酒の宿 玉城屋
ロビーでは4代目プロデュースの日本酒やワイン、酒器も販売
酒の宿 玉城屋
有馬温泉、草津温泉と並び日本三大薬湯とされる松之山温泉。全8室のうち6室が露天風呂付きだ
■酒の宿 玉城屋
025-596-2057
新潟県十日町市松之山湯本13
1泊2食付き3万1800円~(入湯税別途150円)
関越道六日町ICより1時間
9台
「酒の宿 玉城屋」の詳細はこちら

沼津倶楽部【静岡県・沼津市】

伝統とモダンの境地、大人の隠れ家へ。

沼津倶楽部
全8室。メゾネットや露天風呂付きスイートなど様々

富士山と駿河湾を望む東海道随一の景勝地、千本松原。その一角に、1913(大正2)年、ミツワ石鹸の二代目三輪善兵衛は、茶室のある数寄屋造り「松岩亭」を建てた。一時は老朽化が進んだが、沼津の文化財を将来に継承したいと、2008年より修繕を進め、敷地内に那須の二期倶楽部で知られる建築家・渡辺明氏がモダンな宿泊棟「別邸」を建築。

2023年には、登録有形文化財に登録される茶亭をモダンチャイニーズレストランに、茶亭と並ぶ名建築である別邸のスイートルームを一新し、リニューアルオープンした。眼下に広がる庭園に伝統とモダンが融合する新たな隠れ家で、この地を愛した往年の名士のごとく、ゆるりと羽を休めたい。

沼津倶楽部
ゲストを迎える長屋門も登録有形文化財だ
沼津倶楽部
富士山の湧水を湛えた水盤に臨む別邸。モダンでありながら日本の美意識が貫かれている
沼津倶楽部
茶亭にある和洋折衷のサロン「昭和の間」。大きな網代天井がみごと
沼津倶楽部
レストラン「茶亭」。静岡県出身のシェフによる四川料理をベースとしたモダンチャイニーズを
沼津倶楽部
夕食は季節のおまかせコース。スペシャリテの県産美味鶏を使ったよだれ鶏は、3段階で楽しむ
■沼津倶楽部
055-954-6611
静岡県沼津市千本郷林1907-8
1泊2食付き5万3125円~
東名沼津ICより20分
14台
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LOQUAT西伊豆【静岡県・伊豆市】

西伊豆の山海イタリアンで祝う。

LOQUAT西伊豆
蝦夷あわびと伊豆が発祥という原木しいたけを特製ハーブバターソースで。写真はコースの一例

江戸時代から続く大地主の屋敷を、現代に蘇らせたイタリアンオーベルジュ。宿名は土肥特有の幻の果実“白枇杷”に由来。白枇杷のように土地に根付いた料理をと、銀座の名店の料理長を歴任した大関シェフが、地元生産者の野菜や沼津の魚介、天城黒豚や朝霧高原の岡村牛など、周辺素材を用いて日替わりコースを組み立てる。

ディナーは8皿からなるコースで、秋はひと皿増えて9品となる人気の「秋の味覚プラン」が登場。50種以上のイタリアワインとペアリングしつつ堪能したい。レストランは母屋を利用し、宿泊は2つの蔵と離れの別邸の3組限定。宿泊者専用バーで、特産のわさびや原木しいたけ、柑橘を使用したカクテルで乾杯も。

LOQUAT西伊豆
朝霧高原で肥育された岡村牛。うま味のある赤身が特徴
LOQUAT西伊豆
赤座海老のクルード
LOQUAT西伊豆
小屋組みを見せた天井や繊細な欄間が美しい母屋をメインダイニングとして活用
LOQUAT西伊豆
離れは180平米超えの広い古民家
LOQUAT西伊豆
3室とも土肥温泉の露天風呂付き。写真は二ノ蔵。客室の冷蔵庫のドリンクと手づくりジェラートはフリーで楽しめる
■LOQUAT西伊豆
0558-79-3170
静岡県伊豆市土肥365
1泊2食付き6万円~
伊豆縦貫道月ケ瀬ICより30分
10台
「LOQUAT西伊豆」の詳細はこちら

湯之島館【岐阜県・下呂市】

昭和に思いを馳せ思い出に浸る宿。

湯之島館
本館の露天風呂付き特別室「雲井之間」。本館は意匠の異なる客室が揃う

大きく弧を描く飛騨川と下呂温泉街を見おろす高台に、1931(昭和6)年に創業。木造3階建ての本館は国の有形文化財で、数寄屋造りの建物随所に、飛騨の匠の技や遊び心ある意匠がちりばめられている。手焼きタイルやステンドグラスが彩る洋館の娯楽棟、優美ならせん階段、和の設えの展望台など、館内は見どころ満載。記念写真を撮りながらの館内探訪は、ちょっとした時間旅行の気分で昭和時代に戻ったかのよう。客室のシャワーに至るまで利用された湯量豊富な自家湧出の温泉も、活力を与えてくれる。樹齢数百年の巨木が林立する5万坪の庭園も四季を繊細に映し、秋は錦おりなす別世界に。

湯之島館
建築史家からも評価が高い娯楽棟を象徴するアールデコ調のクラブ2階の音楽室
湯之島館
本館と娯楽棟を結ぶ大階段を復刻
湯之島館
入母屋造りの玄関棟(写真)と本館、渡り廊下が登録有形文化財だ
湯之島館
爽快な展望露天風呂。朝夕入替制の大浴場のほか、4つの家族風呂や客室の風呂も温泉を利用している
■湯之島館
0576-25-4126
岐阜県下呂市湯之島645
1泊2食付き2万9700円~(入湯税別途150円)
中央道中津川ICより1時間
30台
「湯之島館」の詳細はこちら

ホテルインディゴ 犬山有楽苑【愛知県・犬山市】

ふたつの国宝を眺めふたりの記念日を祝う。

ホテルインディゴ 犬山有楽苑
エントランスロビーに入ると正面に国宝「犬山城」が。今日のステイに期待が高まる瞬間だ

南には国宝茶室「如庵」を有する日本庭園「有楽苑」が隣接。西には木曽川沿いの小高い山の上に築かれた国宝「犬山城」が堂々とそびえ立つ。ロビーやレストラン、バーなど、館内の至るところからも眺められ、スイートルームからはもちろん、客室ビュープレミアムは犬山城、如庵、木曽川の3種類の眺めをセレクトできる。

ホテルインディゴ 犬山有楽苑
51平米の有楽苑スイート。犬山城または木曽川を一望する。1階の客室は水盤が目の前に
ホテルインディゴ 犬山有楽苑
庭園の水盤に輝くホテルがリフレクト

ホテル西側には大きな水盤を設え、見る角度によっては犬山城の水鏡が出現。日が落ちるとライトアップされ、夜空に浮かび上がるその姿は神々しくさえある。ふたつの“国宝”に囲まれた唯一無二のロケーション。心躍るこの絶景が、ふたりの最良の日を華やかに盛り立ててくれるはずだ。

ホテルインディゴ 犬山有楽苑
露天風呂を備えた大浴場「白帝の湯」。泉質はアルカリ性単純温泉
ホテルインディゴ 犬山有楽苑
メインダイニング。夜は地元食材を使ったセミビュッフェディナーと、多彩なアラカルトが楽しめる
■ホテルインディゴ 犬山有楽苑
0568-61-2211
愛知県犬山市犬山北古券103-1
1泊2食付き3万2400円~(入湯税別途150円)
名鉄犬山遊園駅より徒歩7分
190台
「ホテルインディゴ 犬山有楽苑」の詳細はこちら

じゃらん編集部  じゃらん編集部

こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。

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