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2023.09.11

【9月12日は宇宙の日】欲張りさんにおすすめ!星空とのコラボが感動の絶景スポット9選<全国>

9月12日は宇宙の日!1992年のこの日、宇宙飛行士の毛利衛さんが日本人として初めてスペースシャトルで宇宙へ飛び立ったことなどにちなんで制定されました。こんな記念すべき日には星空を眺めて壮大な宇宙を感じてみませんか?

今回は、星空だけでなく、灯台や湖のリフレクション、富士山や花畑などとのコラボレーションが楽しめるスポットを厳選して紹介します。星空を目に焼き付けた後は、フォトジェニックな写真の撮影にチャレンジしてみるのもおすすめですよ。

※この記事は2023年9月7日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。

野島埼灯台【千葉県】

岩場にたたずむ白いベンチが星空に映える

(画像提供:PIXTA)
天の川と岩場の白いベンチ(画像提供:PIXTA)
(画像提供:南房総市)
日中は青空と白い灯台とのコントラストが美しい(画像提供:南房総市)

千葉県房総半島の南端に位置する岬・野島崎に立つ「野島埼灯台」。高さ24mの灯台の中にはらせん階段があり、全国に16しかない登れる灯台の1つです。外観の美しさから“白鳥の灯台”とも呼ばれています。

岬一帯は灯台の他、神社やモニュメントなどがある公園になっており、歩いて20分ほどで一周できます。野島埼灯台からさらに南の海側に続く岩の上には白いベンチが設置され、白いベンチと星空、特に天の川を写す構図がフォトジェニックでおすすめ。夜はどこか神秘的な雰囲気も漂います。足元がごつごつしている所も多いので、歩きやすい靴を履いて行くようにしましょう。

■野島埼灯台
[TEL]0470-38-3231(野島埼灯台資料展示室「きらりん館」)
[住所]千葉県南房総市白浜町白浜630
[営業時間]灯台開館時間【5月〜9月】9時~16時30分【10月〜4月】9時~16時
[定休日]荒天時
[料金]【灯台参観料】中学生以上300円
[アクセス]【電車】JR館山駅よりからJRバスで40分※野島埼灯台口下車徒歩8分【車】富津館山道路富浦ICより35分
[駐車場]30台※野島崎公園西駐車場(無料)
「野島埼灯台」の詳細はこちら

爪木埼灯台【静岡県】

星空の中に凜と立つ灯台が美しい

(画像提供:一般社団法人下田市観光協会)
空を邪魔するものがない、絶好の撮影スポット(画像提供:一般社団法人下田市観光協会)
(画像提供:一般社団法人下田市観光協会)
灯台がすっぽりと入るハートのベンチ(画像提供:一般社団法人下田市観光協会)

静岡県下田市にある「爪木埼灯台」。伊豆半島南東部の海に突き出た地域の先端に位置するため、空の抜けが良い写真が撮れるのだそう。星空撮影や朝日・夕日撮影に適した場所です。

灯台周辺は爪木崎自然公園として整備され、日中は灯台に続く一本道から、青い空を背景に立つ真っ白な灯台を見ることができます。「恋する灯台」に認定されているため、ハート形のモニュメントやベンチもあり、ハートの中に灯台を入れるなど、構図に凝った写真が撮れるスポットです。冬は300万本の野水仙が咲き誇る絶景が楽しめるので、日中の観光とセットで星空鑑賞するのもおすすめです。

■爪木埼灯台
[TEL]0558-22-1531(一般社団法人下田市観光協会)
[住所]静岡県下田市須崎
[営業時間]24時間
[定休日]なし
[料金]無料
[アクセス]【電車】伊豆急下田駅より東海バスで22分※爪木崎下車徒歩5分【車】伊豆縦貫自動車道月ケ瀬ICより1時間10分
[駐車場]200台(500円)※夏期は異なる
「爪木埼灯台」の詳細はこちら

樫野埼灯台【和歌山県】

星空の中を駆けているような、大統領像が撮れる

(画像提供:公益社団法人 和歌山県観光連盟)
大統領像と星空(画像提供:公益社団法人 和歌山県観光連盟)
樫野埼灯台
灯台の光と星の輝きが交差する中に建つ大統領像
(画像提供:和歌山県)
内部へは入れないが、外部階段から灯台に登れる(画像提供:和歌山県)

和歌山県・紀伊大島の東端断崖に建つ「樫野埼灯台」。1870年の点灯開始以来、太平洋を運航する船舶の道標となっています。1890年に起きたトルコ軍艦エルトゥールル号遭難事件の際、灯台と官舎が救護拠点となった縁で、後に灯台近くにトルコ共和国初代大統領ムスタファ・ケマル・アタテュルク像が寄贈・移設されました。現在灯台は無人ですが、官舎は「樫野埼灯台旧官舎」として資料館となり見学もできます。

紀伊半島の最果てにあり空を遮るものがないため、夜間は満天の星が眺められます。馬に乗り星空に向かって駆け出そうとしているような大統領像の姿と、夜の海を照らす樫野埼灯台とのコラボレーションが見られる場所がおすすめの鑑賞・撮影スポットです。

■樫野埼灯台
[TEL]0735-62-3171(一般社団法人南紀串本観光協会)
[住所]和歌山県東牟婁郡串本町樫野1006-1
[営業時間]【灯台】24時間【樫野埼灯台旧官舎】9時~17時
[定休日]【灯台】なし【樫野埼灯台旧官舎】水・木※臨時休業あり
[料金]【灯台】無料【樫野埼灯台旧官舎】大人100円、高校生以下無料
[アクセス]【電車】JR串本駅より串本町コミュニティバスでバス45分※樫野埼灯台口下車徒歩10分【車】紀勢自動車道すさみICより45分
[駐車場]84台(無料)
「樫野埼灯台」の詳細はこちら

余呉湖【滋賀県】

湖面にリフレクションする星空が神秘的な雰囲気を演出

(画像提供:公益社団法人長浜観光協会)
山や星が湖面に映る(画像提供:公益社団法人長浜観光協会)
(画像提供:公益社団法人長浜観光協会)
星空の軌跡写真(画像提供:公益社団法人長浜観光協会)

滋賀県のシンボル・琵琶湖の北にある「余呉湖(よごこ)」。水面が穏やかなことが特徴で、条件が良ければまるで合わせ鏡のように湖面に山々や空が映し出されるため“鏡湖”とも呼ばれています。約6.4kmの湖の周りには遊歩道が整備され、散策や釣り、サイクリングなどのアクティビティも楽しめるスポットです。

多くの観光客が訪れ、賑わいを感じる昼間と対照的に、静寂に包まれる夜間は違った表情を見せてくれます。天の川などで輝く星空を目の前に、その光景が湖面に反射する様子は息を呑む美しさ。数多くある「羽衣伝説」や「菊石姫伝説」といった伝説が湖の神秘的な雰囲気をより一層深めています。

■余呉湖
[TEL]0749-53-2650(公益社団法人長浜観光協会)
[住所]滋賀県長浜市余呉町
[営業時間]24時間
[定休日]なし
[料金]無料
[アクセス]【電車】JR余呉駅より徒歩5分【車】北陸自動車道木之本ICより10分
[駐車場]30台※余呉湖観光館駐車場(無料)
「余呉湖」の詳細はこちら

精進湖【山梨県】

湖面に映る富士山と星がフォトジェニック

精進湖
肉眼でも湖に写った逆さ富士と天の川が見える
精進湖
“子抱き富士”の様子。紅葉が湖を縁取るように色づく秋の景色も絶景

山梨県にある「精進湖」は、周囲約5kmと富士五湖の中で最も小さな湖。富士山と湖が織りなす数々の絶景で知られており、“子抱き富士”はその1つです。湖から富士山を見上げると、手前にある標高1468mの大室山が富士山に抱きかかえられているように見えることからこの呼称で親しまれています。

時間帯や季節を選ばず、多彩な自然美に出会えるのが魅力。早朝は朝焼け、夕方は夕焼け、そして夜は、星空の幻想的な風景を楽しめます。特に条件が揃った時にあらわれる、逆さ富士と共に反射した天の川が湖面に映る光景は圧巻。フォトジェニックなショットを狙うことができる、写真好きにはたまらないスポットです。

■精進湖
[TEL]0555-87-2025(精進湖観光協会)
[住所]山梨県南都留郡富士河口湖町精進
[営業時間]24時間
[定休日]なし
[料金]無料
[アクセス]【電車】富士山麓電気鉄道河口湖駅より鳴沢・精進湖・本栖湖周遊バスで38分※子抱き富士ビューポイント下車徒歩すぐ【車】中央自動車道河口湖ICより30分
[駐車場]30台※県営他手合浜駐車場(無料)
「精進湖」の詳細はこちら

九頭竜湖【福井県】

湖上に架かる赤い吊り橋と星空の絶景

(撮影:加藤英行氏)
九頭竜湖に架かる橋と星空(撮影:加藤英行氏)

福井県東部に位置する「九頭竜湖」は、九頭竜川が九頭竜ダムで堰き止められて生まれた人造湖。面積は8.9平方キロメートル、総貯水容量3億5300万トンという大きさを誇ります。湖上には瀬戸大橋のプロトタイプ(試作品)として架けられた「箱ヶ瀬橋(夢のかけはし)」があり、橋と湖が織りなす景観が見どころの1つです。

湖周辺は豊かな自然に囲まれ、桜・新緑・紅葉・雪景色など、四季折々の風情が魅力的。山間部に位置することから光害が少なく、夜は星空が鮮明に映し出されます。橋の優美なシルエットと星空のコンビネーションが絶妙な美しさを見せてくれます。

■九頭竜湖
[TEL]0779-66-1111(大野市観光交流課)
[住所]福井県大野市箱ヶ瀬
[営業時間]24時間
[定休日]なし
[料金]無料
[アクセス]【車】中部縦貫自動車道勝原ICより40分
[駐車場]なし
「九頭竜湖」の詳細はこちら

野辺山高原【長野県】

八ヶ岳の山々や天文台と星空のコラボレーション

野辺山高原
鮮やかな緑の樹木と星空
野辺山高原
森と星空
野辺山高原
国立天文台野辺山宇宙電波観測所の巨大なパラボラアンテナと星空

長野県の「野辺山高原」は雄大な八ヶ岳連峰の東麓に広がる緑豊かな高原。市街地から遠く、街の灯りが及ばないため、澄んだ空気の中、クリアな星空を観賞できるのが特徴です。標高1000mを超えるため、空を近くに感じられ、空一面に輝く星々を堪能できます。

中でも「しし岩」と呼ばれる特徴的な岩がある「平沢峠展望台」はおすすめのビュースポットです。しし岩を遠目から眺めると横たわる獅子のように見えることがその名の由来。八ヶ岳・南アルプス・富士山を一望でき、星空と共にその風景を一枚の写真に収められます。近接する「国立天文台野辺山宇宙電波観測所」の壮大なパラボラアンテナを一緒に写すのもおすすめです。

■野辺山高原
[TEL]0267-96-2211(南牧村観光協会)
[住所]長野県南佐久郡南牧村大字平沢
[営業時間]24時間
[定休日]なし
[料金]無料
[アクセス]【電車】JR野辺山駅より野辺山周辺観光バス「くるり野辺山2023」で10分※しし岩駐車場下車徒歩すぐ。バスの運行状況は観光協会HPにて確認【車】中央道長坂ICより30分
[駐車場]30台(無料)
「野辺山高原」の詳細はこちら

くじゅう花公園【大分県】

満天の星とカラフルな花畑がつくりだすメルヘンチックな世界

くじゅう花公園
10種類ほどの花が咲く春彩の畑と天の川
くじゅう花公園
園内の明かりは消され、星空を眺めながらガイドを聞ける
くじゅう花公園
日没前の花畑も幻想的で美しい

大分県の南西部、標高1787mの久住山南麓のすそ野に広がる「久住高原」。湿度が低く空気が澄み、光害が少ないため、天体観測に適したエリアです。高原内には四季折々の花々が咲き誇る「くじゅう花公園」があり、月に1度「久住高原星空の巡り」と題した星空観測イベントを開催。星空と花畑が広がるメルヘンチックな光景を楽しむことができます。

イベントでは芝生に寝転びながらの星空観測のほか、希望者は天体望遠鏡による観察も可能。星座にまつわる神話や宇宙の成り立ちに始まり、その日の星空の解説などが行われ、イベント後は星や天体をより身近に感じられるようになるはず。新月の周期に合わせているため、開催週は毎年変更されます。2023年は毎月第3土曜日の開催です。

■くじゅう花公園
[TEL]0974-76-1422
[住所]大分県竹田市久住町大字久住 4050
[営業時間]【くじゅう花公園】8時30分〜17時30分(最終受付17時)【久住高原星空の巡り】9時〜21時※17時30分に一度閉園し、18時15分より受付・再入園
[定休日]【3月〜11月】なし、冬期(12月1日~2月末)休み※久住高原星空の巡りは冬期休園期間も開催
[料金]【入園券】大人(高校生以上)500〜1300円、小人(5歳以上)無料〜500円※時期により変動【久住高原星空の巡り】大人(高校生以上)600円、小人(5歳以上)400円※当日入園券または年間フリーパスを持っている場合は無料
[アクセス]【車】大分自動車道九重ICより50 分
[駐車場]300台(無料)
「くじゅう花公園」の詳細はこちら

県立ぐんま天文台【群馬県】

タイムスリップしたような気分になれる、ストーンサークル越しの星空

県立ぐんま天文台
沈む夏の大三角とモニュメント
県立ぐんま天文台
屋外モニュメントの間から星空を覗くことができる
県立ぐんま天文台
火星、ペガスス座、アンドロメダ座の日周運動写真
県立ぐんま天文台
県立ぐんま天文台の外観

群馬県にある公開天文台「県立ぐんま天文台」。直接目で覗けるものとしては世界有数の大きさを誇る、口径1.5mの大型望遠鏡などがある施設です。毎週土・日・祝には夜間の天体観測が行われ、職員による望遠鏡の操作と天体の解説と共に、星雲や星団などを観察することができます。

屋外には18世紀にインドで建設された天体観測施設「ジャンタル・マンタル」や英国の古代遺跡「ストーンヘンジ」を再現したモニュメントが配置。屋外モニュメントから星空を見上げると、まるで古代にタイムスリップしたかのような非日常的な感覚が味わえます。街明かりの影響が少ない場所にあるので、月のない夜には肉眼で天の川が見えるそうですよ。

■県立ぐんま天文台
[TEL]0279-70-5300
[住所]群馬県吾妻郡高山村中山6860-86
[営業時間]【夏期(3月~10月)】昼間の施設見学10時~17時、夜間の天体観測18時~22時【冬期(11月~2月)】昼間の施設見学10時~16時、夜間の天体観測17時~21時※夜間は原則として、平日は団体予約、土・日・祝は個人向けに開館。詳細は公式HPを確認
[定休日]月(祝日の場合翌平日)
[料金]【入館料】大人300円、高校生・大学生200円、中学生以下無料
[アクセス]【電車】JR沼田駅、渋川駅、上毛高原駅、中之条駅よりいずれもタクシーで25分【車】関越自動車道渋川伊香保IC、月夜野ICより25分
[駐車場]100台(無料)
「県立ぐんま天文台」の詳細はこちら

まとめ

宇宙の日にちなみ、星空とのコラボレーション絶景が見られるスポットを紹介しました。より美しい星空鑑賞・撮影にこだわりたい場合には、月明かりの影響が少ない新月の日前後に訪れるのがおすすめです。服装やカメラなど、必要な準備はしっかりして、夜のお出かけを楽しんでくださいね。

※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。

晴山 ゆう子  晴山 ゆう子

2人の男児を子育て中のママライター。自分で作る料理はずぼら&ヘルシーに、外食はとことん楽しむ!がモットー。薬剤師でもある。最近の楽しみは小さな庭での家庭菜園。

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