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2023.09.24

【山梨】ほったらかし温泉の楽しみ方紹介!露天から富士山や日の出を楽しもう<2023>

山梨県・山梨市にある「ほったらかし温泉」に行ってきました。見晴らしのよい高台にあり、露天風呂からの眺めがすごい!と評判の日帰り入浴施設です。今回は「ほったらかし温泉」とは一体どんなところなのか、どのような過ごし方ができるのかレポート。周辺のおすすめ観光スポットも紹介します。

※この記事は2023年9月13日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※画像提供:ほったらかし温泉
記事配信:じゃらんニュース

ほったらかし温泉ってどんなところ?

日の出から夜景まで堪能。さらに富士山を望む絶景温泉

ほったらかし温泉
駐車場から敷地の中へ

ほったらかし温泉があるのは、山梨県・山梨市。甲府盆地をぐるりと囲む山の中腹でお湯が湧いています。市街地から山道に入り、2車線だった道路のセンターラインが消え、狭い道と濃い山の気配にちょっと心細くなってきた頃、駐車場が見えてきます。

標高は約700m、露天風呂からの眺めはまさに絶景。眼下に甲府盆地が横たわり、その先の山並みの奥から富士山がにょっきりと顔を覗かせます。

敷地内には食事処や土産物店、眺めのよいテラスなどがあり、のんびりとくつろげるつくり。温泉プラスアルファの楽しみも待っています。

「ほったらかし温泉」と名付けられた理由は?

ほったらかし温泉
休憩できるテラス席にも、なんだかほったらかし感が

一度聞いたら忘れがたい、独特なネーミング。どうしてこんな名前になったのか、スタッフの方に聞いてみました。

「1999年の開業時は、露天風呂1つしかありませんでした。わざわざ来ていただいても温泉しかないし、たいしておかまいもできない。ほったらかしですみません、でも、どうぞごゆっくり。そんな思いを込めて先代の社長が名付けたそうです」

オープンは日の出1時間前

ほったらかし温泉
最も早いのは5~7月で、4時前後にオープン

入浴しながら日の出を拝めるのが、この温泉の魅力のひとつ。「この美しい景色をお客様にも見てほしい!」と早朝からオープンすることにしたそう。時間は日の出の1時間前からで、季節により変動。例えば10月は5時前後にオープンします。

入浴料は1つの温泉につき800円

ほったらかし温泉
入浴券を買って番台へ

お風呂は「あっちの湯」と「こっちの湯」の2つに分かれています。それぞれ男女別で、露天風呂に内湯付き。料金の支払いも別々になります。

アメニティも充実しており手ぶらでもOK

ほったらかし温泉
タオルを記念に購入する人も多い

浴室の洗い場には、ボディーソープとリンスインシャンプーが置かれています。オリジナルのタオルは200円、バスタオルは1000円で販売しており、歯ブラシ、櫛、ヘアゴム(各50円)といったアメニティも。洗面所にはドライヤーがあり、脱衣かごのほか貴重品用のロッカー(有料100円)も用意されています。

ほったらかし温泉にある2カ所の露天・内湯

ほったらかし温泉は「こっちの湯」から始まった

(画像提供:ほったらかし温泉)
圧倒的な開放感と圧巻の眺め(画像提供:ほったらかし温泉)

この温泉の原点となるのが、開業時からある「こっちの湯」。南向きの開けた斜面にあり、湯船に浸かると正面に富士山を眺めることができます。どこか空に浮かぶような開放感と富士ビューの絶景、たまりません。ヒノキの木枠の湯船の下には、岩造りの露天風呂があります。

ほったらかし温泉
「あつゆ」と「ぬるゆ」の温度差は約3℃

あまりの気持ちよさに、長湯必至。そんな時に嬉しいのが、浴槽が「あつゆ」と「ぬるゆ」に分かれていること。好みの湯温を選び、自分のペースでのんびりと絶景を楽しめます。

ほったらかし温泉
景色は見えないけれど風情たっぷり

露天風呂の一角には、内湯もありました。壁にヒノキが使われ、窓から外光が差し込む様子は、レトロな湯小屋を彷彿とさせていい雰囲気。温泉は自社源泉(旧源泉)からひいており、泉温32℃で加温して使用。ほぼ無色透明で、pH9.68のアルカリ性単純温泉です。肌に触れると、少しとろみを感じます。

日の出と夜景は「あっちの湯」で

ほったらかし温泉
階段を降りると番台がある

ほったらかし温泉が開業して4年後、来場者の増加を受けて「あっちの湯」が造られました。場所は東南向きの開けた斜面。1年を通して日の出が見えたことから、日の出1時間前オープンという伝統がスタートします。

(画像提供:ほったらかし温泉)
浴槽は「あっち」のほうが「こっち」より広々(画像提供:ほったらかし温泉)

露天風呂はヒノキ枠の浴槽の下に岩風呂というレイアウトで、内湯もあるのは「こっちの湯」と同じ。ただ、お風呂のサイズは「こっちの湯」の約2倍と広く、「あつゆ」「ぬるゆ」に分かれていない点が異なります。富士山の位置は右斜め前方。手前に遮るものが少なく、甲府盆地を広く見渡せます。

(画像提供:ほったらかし温泉)
晴れた夜は満天の星が天井のように(画像提供:ほったらかし温泉)

日が暮れると、街の明かりが煌めく甲府盆地。日の出同様、この美しい夜景を眺めながらの入浴も楽しめます。温泉は自社源泉(新源泉・黄金の湯)から引いており、泉温41.4℃。淡黄褐色澄明で、pH10.1のアルカリ性単純温泉です。

おすすめの湯上りグルメ&お土産

朝食処「気まぐれ屋」

気まぐれ屋
朝ごはんの定番といえばTKG

湯船から日の出を眺めて、身も心もパワーチャージ。でも、お風呂上がりはちょうどお腹が空く朝食タイム。そんな入浴客の期待に応えてくれるのが、朝食処「気まぐれ屋」です。日の出とともに、店がオープンします。

気まぐれ屋
ご飯大盛り(100円)、たまご追加(50円)なども可

メニューは「たまごかけごはん」の一点勝負。お椀は味噌汁か豚汁を選ぶことができます。日の出を狙う入浴客は、週末の場合100人を超えることも珍しくないそう。そんなときは、こちらのお店も順番待ちの長い列ができることに。

気まぐれ屋
味噌汁セット600円。豚汁セットは700円

シンプルな料理ゆえ、おいしく食べてもらうために素材を厳選。炊きたてのご飯はブランド米のつや姫で、ワインの絞り粕を食べて育った親鳥が生んだ「ワインたまご」が添えられています。

気まぐれ屋
伝説のカリー(仮)がスタートして5年目

朝食処ではあるのですが、金~日曜と祝日限定でランチも味わえます。メニューは「伝説のカリー(仮)」。ダジャレみたいな名前ですが、このカレーが伝説になったら(仮)はなくなるのだとか。

気まぐれ屋
合盛りカレー1600円。ご飯は雑穀米

伝説のカリー(仮)は「鶏カレー」「豚カレー」(各1100円)、「合盛りカレー」の3種類。十数種類のスパイスを使っていて、ピリリと辛い大人の味。低温調理で仕上げた肉の柔らかさにも驚かされます。

軽食スタンド「桃太郎」

桃太郎
ドリンクから食事までメニューは豊富

「気まぐれ屋」の朝食が終わるとオープンするのが、軽食スタンド「桃太郎」。多いときは1日で2000個も売れたという半熟卵のフライ「温玉あげ」(200円)が名物ですが、手作りにこだわるそば&うどんも好評です。

桃太郎
冷やし桜肉うどん1100円。冬~春は温かい汁で提供

おすすめは、冷やし桜肉うどん。国産小麦のうどんの上に、じっくりと煮込んだ馬肉がドンと山盛り。地元育ちの店主が子どもの頃から食べていた、郷土の味を再現しているそう。

売店「しんせんやまなし」

しんせんやまなし
旬のフルーツが並ぶ直売コーナーもある

せっかく山梨に来たので、何かお土産を買って帰りたい。そんな時は売店「しんせんやまなし」へ。県内各地からセレクトした郷土みやげが揃っています。

しんせんやまなし
ほったらかし温泉オリジナルラベルワイン2本セット2200円、生信玄餅1080円、にんにくトマトらー油980円

オリジナルワイン、数量限定の生信玄餅など、ここならではの商品も揃います。近年のヒット商品を聞くと、山梨県産ワインをベースに使った「にんにくトマトらー油」とのことでした。

ほったらかし温泉へのアクセス

新宿から約2時間。電車でも車でもアクセス可能

東京からのアクセスは、電車または車が便利。高速バスもありますが、バス停からの便があまりよくありません。電車の場合、最寄り駅はJR中央本線の山梨市駅。そこからタクシーで約10分、料金は2400円くらいが目安となります。車は中央道を経由し、勝沼ICから約25分。「山梨県笛吹川フルーツ公園」を通り抜けるルートです。

■電車
JR新宿駅より特急で約90分→山梨市駅下車→タクシーで約10分
■車
中央自動車道勝沼IC又は一宮御坂ICより約25分

■ほったらかし温泉
[TEL]0553-23-1526
[住所]山梨県山梨市矢坪1669-18
[営業時間]【温泉】日の出1時間前~22時(最終受付21時30分)※「こっちの湯」の月~金は10時30分~17時(最終受付16時)【気まぐれ屋】日の出~9時頃(売り切れ次第終了)※金・土・日・祝12時頃~17時頃(売り切れ次第終了)【桃太郎】10時30分~LO21時【しんせんやまなし】9時~17時(土・日・祝~19時)
[定休日]なし
[アクセス]【電車】JR山梨市駅よりタクシーで約10分【車】中央道勝沼IC・一宮御坂ICより約25分 
[駐車場]300台 
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おすすめの周辺観光スポット

山梨県笛吹川フルーツ公園

山梨県笛吹川フルーツ公園

“花とフルーツとワインの公園”をテーマにした都市公園。園内には山梨の特産品であるモモやブドウの果樹園があり、花や果実を間近で観賞できます。展示室の「くだもの館」は、フルーツやワインについて楽しく学べる場所。カフェ「八珍果+(ハッチンカプラス)」に行けば、パフェやドリンクなどで山梨県産フルーツのおいしさを堪能することも可能です。

山梨県笛吹川フルーツ公園

日没後も、楽しみは訪れます。この公園は、新日本三大夜景のひとつに選ばれた場所。目の前に広がる甲府盆地の美しい夜景と呼応するように、敷地内の施設も光り輝きます。 ※一部の建物は2024年3月まで外壁リニューアル工事中です。

山梨県笛吹川フルーツ公園

屋外ステージ前で水しぶきを上げる300本の噴水もカラフルにライトアップ(19時30分~、19時55分~、20時20分~。各15分間)。お気に入りの場所を探しながら、夜の散策を楽しんでください。

■山梨県笛吹川フルーツ公園
[TEL]0553-23-4101
[住所]山梨県山梨市江曽原1488
[営業時間]【公園管理事務所】9時~17時(他、施設により異なるため詳細は公式ホームページを確認)
[定休日]なし
[アクセス]【電車】JR山梨市駅よりタクシーで約7分 【車】中央道勝沼IC・一宮御坂ICより約25分
[駐車場]432台 
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陶ギャラリーRoppo 六鵬窯

陶ギャラリーRoppo 六鵬窯

陶芸体験を楽しめる施設で、初心者でも電動ロクロに挑戦できます。一番人気の「フリーろくろコース」は粘土が使い放題なので、時間内に好きなだけ自分の作品を作ることが可能。釉薬は9種類から選べ、乾燥、焼成を経て自宅に配送してもらえます。

■陶ギャラリーRoppo 六鵬窯
[TEL]0553-23-3932
[住所]山梨県山梨市矢坪1669-79
[営業時間]9時~18時
[定休日]木(祝日の場合は営業)
[料金]フリーろくろコース1980円+焼き上げ代※配送料別 ※詳細は公式ホームページを要確認
[アクセス]【電車】JR山梨市駅よりタクシーで約10分 【車】中央道勝沼IC・一宮御坂ICより約25分
[駐車場]15台
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西沢渓谷

西沢渓谷

原生林を流れる渓流が、大小さまざまな滝となり美しい姿を見せる景勝地。渓谷内には遊歩道が整備され、滝巡りのトレッキングが楽しめます。

周囲の木々が色づく秋は、ベストシーズン。紅葉の見頃は、例年10月中旬~11月上旬。錦繍(きんしゅう)の山と滝が織りなす風景に、心洗われるひとときを過ごせます。

■西沢渓谷
[TEL]0553-22-1111(山梨市観光協会)
[住所]山梨県山梨市三富川浦
[営業時間]散策自由
[定休日]なし(遊歩道は12月1日~4月28日まで冬期閉鎖)
[アクセス]【電車】JR山梨市駅よりバスで約1時間、終点より徒歩すぐ【車】中央道勝沼ICより約1時間 
[駐車場]市営駐車場60台、道の駅みとみ北側駐車場200台 
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まとめ

ほったらかし温泉は、噂に違わぬ絶景温泉。富士山が見えれば最高!ですが、見えなくても十分に心身をリフレッシュできる場所でした。人気の時間帯は日の出前後と夕方から夜にかけて。混雑を避けたければ、お昼前頃が狙い目とのこと。温泉でほったらかされちゃう体験を、皆さんもぜひ!

※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
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じゃらん編集部  じゃらん編集部

こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。

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