ぷかぷか水に浮かぶ様子がかわいい「ラッコ」。実は日本で2頭しか飼育されていないって知っていましたか?その2頭が飼育されているのが、三重県鳥羽市にある「鳥羽水族館」です。
ラッコの「メイ」「キラ」と飼育員さんとの掛け合いが微笑まし過ぎる!とSNSで話題です。その姿を一目見ようと、ラッコのお食事タイムには大勢のお客さんが押し寄せ連日大混雑。そこで、今回は事前にチェックしておくべき開催時間や見るべきポイントを紹介します。「鳥羽水族館」オリジナルのお土産にも注目です!
ラッコとはどんな動物?
寒い海で暮らす哺乳類

ラッコは北太平洋などの寒い海に生息する哺乳類。地域によりアラスカラッコ、チシマラッコ、カリフォルニアラッコの3つの亜種が生息しています。
体長は100~150cm程度で体脂肪はほとんどありません。全身に8~10億本もの柔らかい毛が生えていて、毛づくろいをすることで毛の間に空気を溜めて体温を保っています。
日本では2頭しか飼育されていない絶滅危惧種

現在は絶滅危惧種になっているラッコ。国内では「鳥羽水族館」だけで「メイ」と「キラ」という名前のアラスカラッコが飼育されています。
野生では休息時に群れを形成し暮らすラッコの生態を考慮し、南紀白浜アドベンチャーワールドから「キラ」が移送され、「メイ」との同居生活が始まりました。
こちらの記事もチェック
鳥羽水族館のラッコ「メイ」と「キラ」の紹介
相性ピッタリのなかよしコンビ

好奇心旺盛なやんちゃ娘の「メイ」は2004年5月「鳥羽水族館」生まれで、2024年現在20歳のメスです。賢くて運動神経も抜群ですが、神経質で恐がりな一面も。

マイペースな性格の「キラ」は2008年4月南紀白浜アドベンチャーワールド生まれで、2024年現在16歳のメスです。好き嫌いが多くおっとりしているので、度々「メイ」に餌を奪われてしまうことも。

いつもなかよしの2頭ですが、それぞれに見た目の特徴があります。
全体的に毛の色が白いのが「メイ」、お腹周りが濃く黒っぽいのが「キラ」。また、「メイ」の鼻には白い傷跡があり、ヒゲが短く揃っています。見分け方の参考にしてくださいね。
必見!ラッコのお食事タイム
チャンスは朝、昼、夕方の3回


ラッコのお食事タイムは9時40分~、13時~、16時20分~の1日3回。各30分ほど実施されます。貝や魚などをお腹の上に乗せながら食べる姿はとってもキュート!
昼のエサは大アサリなどの貝類のみ。朝と夕方は、飼育員さんがイカをガラス面に張り付け、ラッコたちがジャンプしてゲットする「イカミミジャンプ」が見られるかも!

またお食事タイムには飼育員さんとラッコたちの楽しい掛け合いも。三角コーンをくるくる回したり、投げられたおもちゃをキャッチしたり。飼育員さんがラッコの肩を叩いたり揉んだりすると、お返しに肩をトントンしてくれる様子はSNSなどでも話題になりました。
お食事タイムやラッコとの触れ合いはラッコの健康状態を確認するという体調管理の一面も。食事を通じてラッコたちとの信頼関係を築いていく大切な時間なのですね。
お食事タイムを楽しむコツ
大人にも子どもにも大人気のお食事タイム。混雑緩和のため土・日・祝を含む所定日は、お食事タイム開始の10分前から水槽前スロープでは立ち止まっての観覧ができなくなります。なので、ゆっくり楽しむには平日に訪れるのがオススメ。
ゴールデンウィークやお盆休み、その他繁忙期は曜日を問わず観覧制限が実施される場合もあるので、ホームページなどで予定をチェックしてください。
撮影のポイントですが、最もラッコの近くに行くことができるのが水槽の目の前のスペース(1階)です。ここは立ち止まっての撮影OKですが、混雑する場合も多いです。
スロープ手前の2階部分も立ち止まっての撮影OKのスポットで、ここなら水槽を広く見渡すことができます。高倍率のズームレンズがあれば、表情にグッと寄った写真が撮れますよ。
また、ラッコは動きが速いため写真は立ち止まって撮影する必要がありますが、動画であれば動きながらでも撮影できます。通行規制時のスロープでは動画での撮影もおすすめです。
ランチはラッコモチーフのカレーライスで決まり
表情が愛くるしい!カレーライス

「鳥羽水族館」内にあるレストラン「花さんご」では、「メイ」をモチーフにした「メイちゃんのカレー(1280円)」が味わえます。ミートボールやブロッコリーがトッピングされていて、ルーは甘口と辛口が選べるので小さい子どもにもおすすめです。
オリジナルのラッコグッズをお土産にしよう
「鳥羽水族館」ではかわいいラッコのオリジナルグッズがたくさん!ここではおすすめの商品を厳選して6つ紹介します。
1. MAY☆KIRA パイ&クッキー

パイとクッキーのお菓子アソート缶(1500円)。フタに「メイ」と「キラ」のカワイイ写真がプリントされています。
2. メイ☆キラ マグカップ

「メイ」と「キラ」のイラストが入ったカップ(1760円)。シンプルなデザインながらも味のあるイラストが目を引きます。
3. ねむねむラッコ抱き枕

しっぽまで入れると約70cm、抱き枕サイズの大きなぬいぐるみ(4200円)。ふわふわの触り心地で癒されます。
4. ラッコのおあそびマスコット

手のひらサイズのマスコットボールチェーンキーホルダー(1350円)。ラッコが遊びに使う赤のカラーコーンも付いています。
5. オリジナルミニトートバッグ

お弁当袋サイズのトートバック(1300円)。いろいろな表情をした「メイ」と「キラ」のイラストがチャーミングです。
6. 抜染Tシャツ(ラッコ)

和風の「メイ」と「キラ」のイラストがかわいらしい抜染Tシャツ(2420円)。S/M/L/XLサイズが選べます。
鳥羽水族館はラッコ以外にも見どころ満載♪
日本で唯一!ジュゴンに会える

インド洋や太平洋西部の沿岸域に生息しているジュゴン。浅瀬の海草をエサにして暮らしている哺乳類です。現在、日本で飼育しているのは「鳥羽水族館」だけ。人魚伝説のモデルになったとも言われる、優雅に泳ぐ姿に癒されてください。
海獣のショーやふれあいも!

ボールや輪っかを使った多彩な技が見られる「アシカショー」、セイウチの大きな体に触れる「セイウチふれあいタイム」など、海獣たちのパフォーマンスショーもおすすめ。間近で海獣の生態を学ぶことができます。
0599-25-2555
三重県鳥羽市鳥羽3-3-6
9時30分~17時(最終入館は閉館1時間前) ※時期により異なる
なし
入館料【高校生以上】2800円【小・中学生】1600円【3歳~未就学児】800円
鳥羽駅より徒歩10分/伊勢道 伊勢ICより15分
あり(有料)
「鳥羽水族館」の詳細はこちら
「鳥羽水族館」のクチコミ・周辺情報はこちら
まとめ
泳いだりエサを食べたり、見るたびに表情が変わる2頭のラッコは、見ているだけで癒されます。他にも約1200種類もの生きものたちが飼育されているので、1日中水辺の世界にどっぷり浸かってみてくださいね!
※この記事は2024年7月3日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。
※2025年1月4日に「マリンワールド海の中道」で飼育されていた「リロ」が死亡したことを受け、一部原稿を改変しました。
ミョウガヤ ノブヒサ
全国各地で豊富な取材経験をもつ旅ライター&広告ディレクター。現在は三重県尾鷲市で地域おこし協力隊と二足のわらじで奮闘中。趣味は合気道(三段)と日本酒(唎酒師)。