全国でも抜群の知名度を誇る温泉地が点在する群馬県。中でも伊香保温泉はコンパクトな温泉地のため、半日ほどで街歩きが楽しめるエリアで、石段街周辺には温泉地ならではのグルメや写真映えするスイーツがたくさんあります!今回はそんな伊香保温泉の食べ歩きスポットをマップ付きでご紹介します。
「食べ歩き」はしても「歩き食べ」はNG
「食べ歩き」とは、その街の色々な店に行って、様々なグルメを楽しむこと。歩きながらものを食べる「歩き食べ」は、他の観光客や店への迷惑行為となります。マナーを守って、「食べ歩き」を楽しんでくださいね。
伊香保温泉とは
伊香保温泉のシンボルといえば石段街。365段の石段の両側には、土産店や飲食店が立ち並び、温泉街ならではの賑わいを見せています。伊香保温泉周辺には、伊香保グリーン牧場や榛名神社、榛名湖など、自然豊かな観光スポットも点在しており、温泉と合わせて、観光も楽しめます。
伊香保温泉へのアクセス
電車の場合は、東京方面からなら上越新幹線・北陸新幹線で東京駅~高崎駅(約50分)。
高速バスの場合は、東京方面からはバスタ新宿~渋川駅・伊香保温泉(約2時間30分)、横浜方面からは横浜YCAT・六本木ヒルズ〜法水寺・伊香保温泉(約4時間30分)。
車の場合は、関越自動車道練馬IC~駒寄スマートIC・渋川伊香保IC・赤城IC(約1時間)となっています。
詳しくはこちらをチェック。
食べ歩きマップ
周辺のグルメをお店の位置に合わせて上段・中段・下段で紹介します。周辺にも魅力的なお店がたくさんありますのでぜひ立ち寄ってください。
【下段】「伊香保クレープ」伊香保クレープ CREAM
注文後に仕上げるもちもちクレープ
365段ある石段街の55段目に佇むクレープとコーヒーのお店です。クレープは、国産小麦100%でもちもちの生地が特徴。伊香保のツツジやモミジをイメージ、3種のベリーを生クリームにたっぷりとトッピングした「伊香保クレープ」(700円)、黒蜜、きなこ、わらび餅入りの「石段クレープ」(700円)、バナナとチョコの「55バナナ」(650円)、食事系の「生ハムジェノベーゼ」(800円)の全部で4種類。でき立てを味わって欲しいと、注文後に一つ一つ丁寧に作っています。
また、ハンドドリップコーヒー(500円)は季節によって豆を変えるこだわりよう。ほかにも「メロンクリームソーダ」(650円)、「レモンスカッシュ」(500円)、「ハワイアンティーソーダブルー」(600円)などドリンクの種類も豊富です。
【下段】「玉こんにゃく」石段たまこんにゃく
弾力があって、味が染み染みの玉こんにゃく
石段街の94段目に佇む玉こんにゃくのお店です。群馬県は全国でも有数のこんにゃく芋の生産地で、水はけの良い土壌や恵まれた気候により、こんにゃく芋の生産が盛んに行われています。伊香保温泉のある渋川市も産地の一つで、店ではこんにゃくの煮込みを串に刺して提供しています。
だし醤油で煮込んでいるため、見た目はみたらし団子のようにぷりっとした食感で、だしが染み込み旨みがたっぷり。お好みでからしを付けて味わいます。1本100円と手頃な値段も魅力です。
群馬県渋川市伊香保町伊香保76-5
9時30分~17時
不定
【中段】「上州牛ロース丼」SARA”S terrace Arraiya
ブランド肉の上州牛を贅沢に使用
上州麦豚や上州牛を契約農場から仕入れる群馬県のブランド肉を使った料理を楽しめるカフェレストランです。
中でも上州牛は、群馬の環境に合った独自の飼料で肥育された高品質な牛肉。ステーキや丼で味わえます。きめ細かでやわらかい肉質が特徴で、「上州牛ロース丼」では、とろとろの温泉卵と自家製ガーリックオニオンソースで、ロースの旨みを存分に味わえます。
上州麦豚を使った「生姜焼き定食」(1430円)、「カツカレーうどん」(1430円)もおすすめ。その他オリジナルのドリンクやスイーツもあり、カフェとしても利用できます。
【中段】「石段あい盛り二味」五代目花山うどん 伊香保石段店
石段をイメージした器で味わう2種類のうどん
1894年創業。130年の歴史を持つうどん専門店で、本店は群馬県館林市にあります。
“群馬を代表する観光地で多くの人に伝統のうどんを味わってほしい”と、五代目が2021年にオープン。場所は263段目の路地を入ったところです。建物は築100年以上の古民家をリノベーション。レトロモダンがコンセプトの店内は、大正ロマンの雰囲気が漂っています。
5店舗ある「五代目花山うどん」の中で、ここでしか味わえないのが「石段あい盛り二味」。石段街をイメージした専用の石段ざるに、群馬名物の「ひも川うどん」と、花山うどん名物の超幅広麺「鬼ひも川」が入り、スペシャル感満載です。どちらも麺も幅広で、強いコシとつるんとした喉越しが特徴。2つのうどんの食べ比べを楽しめます。
うどんは店内の一角で販売しているので、お土産にもおすすめです。
【中段】「石焼カレー」大正浪漫 黒船屋
熱々の石焼で味わうカレーとハンバーグ
石段街263段目の路地にあるカフェレストラン「大正浪漫 黒船屋」。大正時代に創業した温泉旅館の離れを改装した建物で、店内は吹き抜けの開放的な造りになっています。大きな窓から店内に陽光が注ぐため、装飾されたアンティークのカップやガラス瓶が輝き、幻想的な空間で食事を楽しめます。
看板メニューは熱々の石焼鍋でぐつぐつ煮込んだカレーとハンバーグ。カレーは程よいスパイシー感で食べやすく、マイルドな味わいです。ブランド豚・上州とことん豚をじっくり煮込んだとろとろの角煮と、旬の野菜をトッピングした「ぜいたくカレー」をはじめ、3種類から選べます。
「石焼ハンバーグ」は、ジューシーなハンバーグを石焼で煮込んだもの。カレーソースかトマトソースの2種類から選べ、チーズトッピングすればコクと濃厚な旨みがプラスされます。
群馬県渋川市伊香保町伊香保20
【平日】11時~15時(LO14時30分)【土・日・祝】11時〜16時(LO15時30分)
木、その他臨時休業あり
「大正浪漫 黒船屋」の詳細はこちら
【中段】「伊香保薫るソフトクリーム」茶楼 千
もなかですくって食べるソフトクリーム
廃業した旅館をリノベーションした「茶楼 千」は石段街263段にあります。店内は和風モダンな空間で昼はカフェ、夜はバーとして営業しています。
食べ歩きにぴったりなのが「伊香保薫るソフトクリーム」。カップ販売で、もなか付きの可愛らしいソフトクリームです。ソースは、ラベンダー&ブルーベリー、ローズヒップ&ハイビスカス&いちごなどの7種類から選べます。
ユニークなやきまんじゅうソースは、群馬のソウルフードのやきまんじゅうのタレで、ミルク風味のソフトクリームと相性抜群。季節によって形が異なるもなかで、ソフトクリームをすくって食べるのがおすすめです。
【上段】「湯乃花まんじゅう」勝月堂
ふっくらもちもちの温泉まんじゅう
伊香保神社の参道の下、石段街の頂上付近に位置する湯乃花まんじゅう専門店です。創業は1910年。現在も手作りで創業当時の味を守り続けています。
材料はすべて国産で、餡には北海道産のあずきを使用。茶褐色の皮は黒糖入りで、伊香保温泉の湯の色に似せて初代が考案したものです。熟練した職人がすべて手作業ですばやくこし餡を包むことで、もちもちとした食感を生み出し、ふっくらした仕上がりになっています。
朝から一つ一つ作っているため、午後には売り切れてしまうこともあるそうですが、午前中ならいつでも作りたての熱々を味わえるので、早めに行くのがおすすめです。
【石段街周辺】「伊香保プリン」プリン専門店クレヨン伊香保ファクトリー
伊香保温泉をイメージして作ったプリン
石段街から車で10分。伊香保温泉の行き帰りに立ち寄りやすい場所に位置するプリン専門店です。元々フランス料理店で、メニューの一つだったプリンが評判となり、2007年にプリン専門店としてオープンしました。
伊香保温泉のレトロなイメージとリンクさせた「伊香保プリン」は固めで素朴な味わいが特徴。カップの底にはカラメルソースが入っています。「伊香保プレミアム」は黒糖と黒蜜で甘みをつけ、濃厚な味わいです。ほかにプリンは10種類以上あり、カスタードやチョコレート、かぼちゃ、抹茶、クリームチーズ、カプチーノ、濃厚ミルクなど、秋から春限定のいちごミルク、ロイヤルミルクティ、夏限定のカシス、マンゴー、塩バニラといった、季節限定味も揃っています。
まとめ
石段街を中心にのんびりと散策しながら食べ歩きが楽しめる伊香保温泉。歩くのに疲れたら、足湯や温泉に入るのもいいですね。レトロな美味しいグルメを堪能してください。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
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※この記事は2024年8月8日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
山田陽子
旅とグルメをこよなく愛し、年間500軒以上は食べ歩く。九州の旅行、グルメ、温泉について主に執筆。 共著に「ご当地グルメコミックエッセイ まんぷく福岡・九州」がある。