さりゅーさんの宮城県〜新潟県の旅行記
佐渡島山形宮城をめぐる5泊6日の旅
- 1日目2019年8月12日(月)
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直江津港
大宮から北陸新幹線で上越妙高まで移動し、そこからバスで直江津港まで約30分。そして高速フェリー「あかね」に乗船して佐渡島の小木港へ。
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1時間40分で佐渡島の小木港に到着。まだ11時を回ったばかりでしたが、佐渡汽船ターミナルに隣接する「小木家」のレストランで「天然ぶりかつ丼」を注文。米粉を使った衣で上げたぶりのカツをアゴだし醤油ダレにくぐらせご飯に載せたどんぶりです。油っぽいということはなく、さっぱりしていてなかなかおいしかったです。
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佐渡汽船ターミナルから5分ほど歩いた場所にたらい舟乗り場があります。チケット売り場の前の海にはお客と漕ぎ手が乗ったたらい舟が数席浮かんでいるのが見えました。
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たらい舟の中はこんな感じ。漕ぎ手の後ろに2、3人ほどが腰かけることができる腰かけが設置されています。
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たらい舟に乗り込むと近くを発着するモーターボートの影響で少し揺れますが、海風がなかなか気持ちよかったです。このあと、たらい舟を漕ぐ体験をしてみましたが、視線を進みたい方向に向けつつバランスよく左右にこぐのが難しくほとんど前へ進みませんでした。、
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たらい舟乗り場の最寄りバス停から15分ほどで海辺の集落「宿根木」に到着しました。江戸時代後期から明治時代初期に船大工により作られた町並みがそのまま残る場所で本当にタイムスリップしたみたいな感じがします。
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JR東日本のCMで女優の吉永小百合さんが立っていた場所です。この民家は「三角家」といって四角形の建物を移築する際に土地の形に合わせるように切り詰めたもの。一般公開されていて内部に入ることもできます。
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一般公開されている「清九郎家」。この民家は江戸時代から明治時代初期にかけて船主の邸宅でした。外見は普通に見えますが、内部は当時の繁栄ぶりをうかがわせる内部は柿渋塗りや漆塗りが施された豪華な造りになっています。
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安政五年に宿根木で建造された「幸栄丸」を実寸大で復元したものが展示されています。館内には全長 23.75m、最大幅7.24mだという千石船「白山丸」が鎮座しています。そして、梯子が設置されていて船内にも潜入することができます。ちなみに白山丸の名前は宿根木の集落にある神社「白山神社」にちなんだもの。
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春日崎燈明台
海辺に建つホテルにチェックインしました。夕食までの間、海辺を散策すると、海に突き出た場所に「春日崎燈明台」と呼ばれる江戸時代に灯台として利用されていた石燈籠が立っているのが見えます。
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本日の夕食は刺し身にモズク酢、サザエ、焼きアワビ、煮魚、生ガキ、魚介類の陶板焼き、豚肉の生姜焼きなど盛りだくさんです。
- 2日目2019年8月13日(火)
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北沢浮遊選鉱場
ホテルをチェックアウト後、最寄りバス停から「相川博物館前」バス停で下車しました。川沿いの道を歩いていくと、鋳造工場の跡や「50mシックナー」と呼ばれる泥鉱圧縮装置の跡が残されています。
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北沢浮遊選鉱場
そして、川の対岸にはレンガ造りの火力発電所と第二次世界大戦以前に作られことが信じられないくらい大規模な「北沢浮遊選鉱場」が静かにたたずんでいます。蔦に覆われたその姿は本当にラピュタっぽさを感じ、どこからかロボットが現れそうな雰囲気があります。
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再びバスに乗車して、佐渡金山前で下車します。入場券売り場のすぐそばの入り口から江戸時代の手掘りの坑道「宗太夫坑」と明治時代以降に掘られた近代的な坑道「道遊坑」に入ることになります。
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まずは「宗太夫坑」の方へ入っていきます。坑道内には人形が配置されていてその当時の採掘作業や講堂で働く人々の様子などをうかがい知ることができてなかなか興味深いです。
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30分ほど掛けて「宗太夫坑」を通り抜けると佐渡金山資料館にたどり着きました。金山関連の資料が展示されているだけでなく、透明なケースに入れられた12.5kgの金塊を30秒以内に取り出せるかに挑戦する人たちが行列を作っていました。私も挑戦してみましたが、金塊をケースの壁に立てかけるのがやっとでした。
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資料館併設のお土産店を通り抜け、再び入場券売り場に戻り、今度は「道遊坑」の方へ入っていきます。「宗太夫坑」と異なり、人形はほとんどなく、床にはトロッコのレールが敷かれていて近代的です。そして、「宗太夫坑」の方は涼しいという感じだったのですが、こちらは寒いと感じるほど。
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「道遊坑」を抜けたあと、山の方へ登って行くと小さな神社があります。お社の後ろにはぽっかりと大穴が開いています。これは「道遊の割戸」と呼ばれる江戸時代に金を探している最中に山が崩落した痕跡です。
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少し離れてみると本当に山が真っ二つになっているのが分かります。
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観光案内所だけでなく、佐渡の金銀山の歴史についての展示やミニシアターを見ることができる施設もあります。
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「きらりうむ佐渡」から路線バスに乗り「尖閣湾揚島遊園」へ移動しました。入場券売り場で「尖閣湾海中透視船」の乗船券も購入しました。
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尖閣湾を走る船からは様々な形をした岩々を見ることができるだけでなく、水深が浅い部分では船底から海中を泳ぐ魚たちを見ることができます。ただ、台風接近の影響もあったのか少し水が濁り気味あまり魚の姿は見ることができませんでした。
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両津港
尖閣湾周辺の景色を堪能した後、バスを乗り継ぎ両津港まで移動しました。そして、ジェットフォイルに乗り新潟港に向かいました。
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新潟港到着後、バスで新潟駅まで移動しこの日のホテルにチェックインしました。
- 3日目2019年8月14日(水)
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朝食後、新潟駅から特急いなほに乗車しました。
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随神門
鶴岡駅からバスに乗り、羽黒随神門最寄りバス停で下車します。そして、鳥居をくぐった先に随神門があり、ここからは聖域となります。
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神橋を渡ってしばらく歩くと羽黒山で最大かつ最古の大きな杉の木が姿を現しました。
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爺杉から歩いてすぐに突然五重塔が現れました。平安中期に平将門により創建されたもので現在のものは約700年前に再建されたもの。現在、去年三神合祭殿再建200年を迎えたことを記念して五重塔の内部が一般公開されていて1階部分に入ることができ、2階の小窓から塔内の心柱などを見ることができます。
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五重塔の見学を終えた後、再び参道へ戻り歩いていきます。歩き始めてすぐに「一の坂」という急な上り坂が始まりました。
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二の坂茶屋
「一の坂」を上り続く「二の坂」を上っているとその途中に茶屋が現れます。ここでかき氷を頼んで一息つきます。縁側からは庄内平野を一望することができます。
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羽黒山斎館
休憩後、「二の坂」を上りさらに「三の坂」の途中にある「斎館」。三山参拝の参籠や精進料理を味わえる食事処として、また、羽黒山伏による「冬の峰」の参籠所として使われています。そして、この日はここで五重塔内部特別拝観や山頂での秘仏公開を記念して用意された「寂光祝膳(じゃっこういわいぜん)」を頂きました。精進料理は初めてだったのですが、なかなかおいしかったです。ただ、見た目よりボリュームがあっておなか一杯になりました。
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出羽三山の神々が祀られている祭殿で参拝すれば三山を1度に巡るのと同じお利益があるといわれています。特徴的なのは分厚い茅葺屋根で厚さは約2.1mもあるのだとか。
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再び鶴岡駅にバスで戻った後、今度は日本海側にある「加茂水族館」へ。ここは世界最大級のクラゲの展示が目玉な水族館です。その他にも庄内地方で取れる魚やアザラシなどもいます。
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館内を散策している最中に売店でクラゲ入りのソフトクリームを購入しました。クラゲ自体には味がないけどプチプチとした感触を楽しめます。
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水族館からバスに乗り終点のバスターミナルへ。ホテルだけでなくショッピングモールとも隣接しているため、かなり便利でした。
- 4日目2019年8月15日(木)
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バイキング形式の朝食はおいしかったです。
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JR鶴岡駅から電車に乗り、古口駅で下車しました。駅前からシャトルバスに乗り「戸沢藩船番所」へ。ここで乗船券を購入します。
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本来、川の駅「くさなぎ」までの約12kmを下るはずでしたが、台風接近の影響のため、コースは周遊コースに変更になっていました。それでものんびりとした川下りと船頭さんの解説などを楽しむことができました。
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大石田駅からバスに乗ること50分。小さな温泉街に到着しました。川の両側には趣のある旅館が軒を連ねています。
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2階と3階の「鏝絵(こてえ)」が特徴的な「古山閣」。10枚の鏝絵には右から1〜12月の行事や風俗が描かれています。
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温泉街の一番奥にある温泉街で一番目立つカフェです。カレーパンが名物で食べてみましたが、程よい辛さでなかなかおいしかったです。
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川のさらに上流へ向かうと落差22mの「白銀の滝」があります。迫力があってとても涼しさを感じます。
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山奥へ向かう道を歩いていくと道沿いにかつての銀鉱の入り口があります。現在立ち入り禁止ですが、中からは冷たい空気が噴出してきてとても涼しかったです。
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さらに遊歩道を歩いていくと「延沢銀坑洞」にたどり着きました。特殊な掘り方により真っ黒になった坑道ないに歩道橋が掛けられています。そして、照明が付けられているため幻想的に感じます。
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しろがね湯
再び温泉街に戻ってきて汗びっしょりになったので共同浴場である「しろがね湯」へ。ちょっと熱めでしたが、汗を流すことができてとても気持ちよかったです。ちなみに三角形であるこの建物は、新国立競技場の設計を行った隈研吾氏による設計だとか。
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ひと風呂浴びた後温泉街には明かりがちらほらとつきはじめて、いい雰囲気になってきました。ただ残念なのは日没する前にここを離れることになってしまったこと。できれば今度はどこかで宿泊したいなと思いました。
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ホテルキャッスル山形
大石田駅から山形新幹線で山形駅まで移動しホテルにチェックインしました。
- 5日目2019年8月16日(金)
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ホテルキャッスル山形
朝目を覚ますと、台風が接近してきたため、雲っていて今にも雨が降りそうでした。
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山形城11代城主最上義光(もがみよしあき)により整備された山形城の城跡のある公園です。
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霞城公園内にある博物館。目玉は2012年に国宝に指定された「縄文の女神」という土偶でしたが、実物は三内丸山遺跡の展示会の方にレンタル中で見ることができたのはレプリカでした。
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山形を出ることから雨が本降りになってきました。それでも駅からお土産店が並ぶ道を歩き、「立石寺」の登山口を登って行きます。そこには本殿があり、無事に山寺を登れるようにお参りをします。
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山寺というと「閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声」という俳句を松尾芭蕉が詠んだことで有名な場所ですが、参道沿いには松尾芭蕉とその門弟の河合曾良(かわいそら)の像が雨の中に佇んでいました。
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しばらく進むとかやぶき屋根の建物が見えてきました。これが「山門」でここで入山料を支払い、奥の院まで900段以上の石段が続くことになります。
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雨が降る中、石段を登ること約25分で仁王門に到着しました。
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そして、「仁王門」からさらに登ること約5分。「開山堂(右)」と「納経堂」が見えてきました。「開山堂」は立石寺を開いた慈覚大師を祀っているお堂で大師の像が安置されていて、「納経堂」写経が収められているお堂で山内で一番古い建物なんだとか。
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「開山堂」のそばの石段を登って「五大堂」にたどり着きました。「五大堂」からは山寺駅をはじめとした景色を一望できます。
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「五大堂」を出たころには雨も止んでくれました。それから「五大堂」から降りた後、さらに石段を登り、奥之院にたどり着きました。
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仙台に到着後、「るーぶる仙台」というバスに乗車して、伊達政宗の霊廟である「瑞鳳殿」へ。バス停から坂道を上り、さらに森の中の石段を登って行きます。
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「涅槃門」をくぐって20段ほどの石段を上ると色鮮やかな彫刻が施された伊達政宗の霊廟である「瑞鳳殿」があります。また、仙台藩藩主2代伊達忠宗の霊廟「感仙殿(かんせんでん)」、3代伊達綱宗の霊廟「善応殿(ぜんおうでん)」もこのそばにあり、見学することができます。
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「瑞鳳殿」を一回りした後、再び「るーぶる仙台」に乗り、仙台駅へ戻り、駅のそばにあるホテルにチェックインしました。
- 6日目2019年8月17日(土)
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朝食後、松島海岸駅まで移動しました。
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駅前で乗船券を購入します。私が訪れたときは令和改元を記念して1000円に値段が下がっていました。そして、船着き場に到着すると松島湾を巡る仁王丸が停泊していました。
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仁王丸は約50分間のクルーズに出港します。松島湾に浮かぶ様々な形をした島々を見ることができますが、進行方向右側の方に見える島が多いため、座るなら右側の方がおすすめです(残念ながら私は左側に座ってしまいましたが・・・)。
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松島湾めぐりが終わった後、「瑞巌寺」へ向かいます。「総門」をくぐり、境内に入ると右手の崖には人の手で掘られた洞窟があり、その内部には仏像や仏塔を見ることができます。
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受付で拝観料を収めた後、まっすぐ進んだところに中門があり、それをくぐると本殿が見えてきます。
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中門の右手の門をくぐった場所には国宝である「庫裡」があり、ここから先ほど見た本殿内部へ行くことができます。また、この向かい側には「青龍殿」という宝物館もあります。
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「瑞巌寺」に隣接する場所にある臨済宗の寺院で伊達政宗の孫である伊達光宗の菩提寺です。有名なのは松島湾を石やコケで表した「天の庭」。
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庭園内にある東屋です。壁に開けてある丸い穴から見る庭園が趣があっていいなと思います。
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庭園内を伸びる参道を進んでいくと、伊達光宗の霊屋である三慧殿に到着しました。1646年に建造されたこの建物内には「馬上束帯光宗像」が収められた厨子があります。
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円通院を出た後、国道へ戻る途中にある飲食店「旬海」で松島の名物の一つである穴子丼を注文しました。穴子にわさびを少しつけると味が引き締まった感じがしてとてもおいしかったです。
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伊達政宗が豊臣秀吉から拝領した伏見桃山城の茶室を伊達忠宗が移築したもので別名「月見御殿」とも呼ばれます。ここではお茶と和菓子を注文して休憩することもできます。
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「観瀾亭」で30分ほどまったりしたあと、国道沿いの5分ほど歩くと「五大堂」のある島へ通じる「透かし橋」にたどり着きました。橋には隙間があって水は少なかったですが、海が見えます。
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橋を渡り切ると古いお堂が姿を現します。これが「五大堂」で創建されたのは807年で坂上田村麻呂によって創建されたもので、現在のこの建物は伊達政宗によって再建されたもの。
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「福浦島」につながる「福浦橋」が見えてきました。このそばにはカフェが併設された橋への入り口があり、ここで入場券を購入する必要があります。入場券を購入後、橋を渡って島へ。
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遊歩道沿いにある展望台からは遊覧船とは異なる角度から松島湾の景色を楽しむことができます。
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1階には古今東西の様々な分野の東北出身の有名人の蝋人形がずらりと並び、2階には伊達政宗の波乱万丈な生涯を200体を超える蝋人形で再現されています。
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笹かまぼこの手焼き体験をすることができます。両面合わせて10分ほど焙って完成。ちょっと先端の方は焙りすぎたかな。食べてみると熱々で魚のうまみが蒲鉾から染み出てきてとてもおいしかったです。
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15分で1周できるほど小さな島です。「渡月橋」を渡り島へ。島内には仏像や松尾芭蕉の句碑があります。
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また、渡月橋の反対側には岩窟があり、内部には仏像や石塔が安置されています。
佐渡島山形宮城をめぐる5泊6日の旅
1日目の旅ルート
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