京都のお寺や神社で入手できる、かわいい御朱印帳や美しい御朱印帳を紹介します。御朱印を集める人たちが増えたこともあって、寺社で授与されている御朱印帳も、オリジナリティ溢れる個性的なデザインのものが増えています。ぜひ、御朱印巡りを楽しんでください!
●京都でかわいい&美しい御朱印帳がある寺社
・永観堂(禅林寺)【京都市左京区】
・東天王 岡崎神社【京都市左京区】
・須賀神社【京都市左京区】
・総本山 妙満寺【京都市左京区】
・実相院門跡【京都市左京区】
・北野天満宮【京都市上京区】
・因幡堂 平等寺【京都市下京区】
・京都西院 春日神社【京都市右京区】
・高山寺【京都市右京区】
・あだし野念仏寺【京都市右京区】
・大原野神社【京都市西京区】
・隨心院【京都市山科区】
・宇治神社【宇治市】
・正寿院【綴喜郡宇治田原町】
●御朱印をいただく上で知っておきたい3つのマナー
・1.御朱印の意味をきちんと知る
・2.参拝をしてから御朱印をいただく
・3.御朱印帳を大切に保管する
京都でかわいい&美しい御朱印帳がある寺社
永観堂(禅林寺)【京都市左京区】
色とりどりの紅葉が舞う、美しい御朱印帳

紅葉をあしらった御朱印帳は多く存在しますが、永観堂(禅林寺)の御朱印帳も見事です。京都に数ある秋の名所の中でも、『古今和歌集』の時代から「もみじの永観堂」と詠まれるほど、紅葉の美しさで知られています。
境内のおよそ3000本の木々が色づき、垣のようにはりめぐらした岩に紅葉が映えている様子は“岩垣もみじ”と呼ばれ、じつに圧巻。その様子を描いた御朱印帳は、ぜひとも手に入れたい1冊です。
[授与料]「紅葉」1700円
[授与受付]9時~16時
京都府京都市左京区永観堂町48
9時~17時(受付16時)
なし
600円(寺宝展開催期間のみ1000円)
蹴上駅より徒歩15分/名神高速道路京都東ICより10分
あり(無料)※ただし寺宝展中は利用不可
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(画像提供:永観堂(禅林寺))
東天王 岡崎神社【京都市左京区】
子授りと言われるうさぎたちのかわいい絵柄が魅力的!


昔、東天王 岡崎神社がある地域一帯は野うさぎの生息地であり、うさぎは多産なことより古くから子授り・安産の神使いとされていました。たくさんのうさぎが跳ねる紙製と、シックな色合いで刺繍された布製、2種類の御朱印帳はどちらもかわいらしいデザインです。
東天王 岡崎神社に祀られているご祭神がたくさんの御子神を儲けになったことから、子授け・安産・縁結びの神として古くから信仰されています。
[授与料]「うさぎ(紙製)」1500円、「うさぎ(布製)」2000円
[授与受付]9時~17時
京都府京都市左京区岡崎東天王町51
9時~17時
なし
無料
京都駅より京都市バスで約29分/第二京阪道路(均一区間)鴨川東ICより15分
なし
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(画像提供:東天王 岡崎神社)
須賀神社【京都市左京区】
恋や願いが叶う!?縁結びの御朱印帳

須賀神社では古くからあった習俗「懸想文(けそうぶみ)・懸想文売り(けそうぶみうり)」を復活し、節分とその前日に縁結びのお守り「懸想文」を、覆面をした「懸想文売り」が授与しています。
御朱印帳には、明治初期頃の版画でその様子が描かれています。懸想文とは良縁を祝う文が書いてあるお守りのことで、昔、生活に困ったお公家さんが顔を覆面で隠してラブレターの代筆をしたのが始まりとされています。このお札を人に知られないように鏡台やタンスの引出しに入れておくと顔かたちが美しくなり着物が増え、良縁や商売繁盛など願いが叶うといわれています。
また、須賀神社は、疫病より人々を守り、良縁を授ける神として信仰され、1964年に須賀神社から交通安全・道中守護の神様を分祀して「交通神社」をお祀りし、今では交通安全祈願にも多くの人が訪れます。
[授与料]「懸想文売り」1500円
[授与受付]9時~16時30分
京都府京都市左京区聖護院円頓美町1
9時~16時30分
なし
600円(須賀神社、交通神社各300円、一社のみでも可)
丸田町駅より徒歩10分/名神高速道路京都東ICより25分
無料
あり(無料)
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(画像提供:須賀神社)
総本山 妙満寺【京都市左京区】
ツツジやスイレンが描かれた繊細なデザイン

総本山 妙満寺山の見どころでもあるツツジとスイレン、山門には舞妓さんと黒猫の姿をあしらったかわいらしいポップなデザインの御朱印帳。四季折々の風景が楽しめる中、特に春のツツジの時期には「ツツジのお寺」と親しまれています。

「安珍清姫伝説」で知られている紀州道成寺「安珍清姫ゆかりの鐘」を祀る寺院です。その鐘を表紙にした御朱印帳は、紺地に金箔と緑地に白文字の2種類。
また、本坊の「雪の庭」は京都に点在する「雪月花の庭」のひとつで、とても美しく魅力的です。
[授与料]「ツツジとスイレン」1800円、「安珍清姫の鐘」2500円
[授与受付]9時~16時
京都府京都市左京区岩倉幡枝町91
9時~16時
なし
600円
木野駅より徒歩5分/京都南ICより40分
あり(無料)
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(画像提供:総本山 妙満寺)
実相院門跡【京都市左京区】
京都発テキスタイルブランドとコラボレーション

日本の四季や風情をポップに表現する京都発のテキスタイルブランド「SOU・SOU」がデザインした御朱印帳。実相院の寺紋である実相院菊が大小カラフルに描かれた、キュートな一冊です。
ジャバラではなく和綴じの帳面になっているので、メモ帳としても使えます。

お寺ゆかりの高貴な女性の後姿をデザインした「姫便箋」(望月めぐみ画)に御朱印をいただく、ツウな人たちも多いそう。便箋を一枚剥がして御朱印帳に貼るもよし、便箋一冊を御朱印帳代わりにしてもよし、好きなスタイルで楽しんでくださいね。
[授与料]「SOU・SOU朱印帖」1200円、「姫便箋」1000円
[授与受付]9時~17時
京都府京都市左京区岩倉上蔵町121
9時~17時
なし
【大人】500円【小中学生】250円
国際会館駅よりバスで13分/名神高速道路京都南ICより50分
あり(無料)
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(画像提供:実相院門跡)
北野天満宮【京都市上京区】
天神様由来の「梅柄」がパステルカラーでキュート

北野天満宮は、菅原道真公をご祭神とする天満宮・天神社の総本社。御本殿前の御神木・梅の木には、菅原道真公が大宰府へ左遷された折に一夜のうちに京都から太宰府まで飛んでいき、菅公のもとで花を咲かせたという「飛梅伝説」があります。
そのほかにも50種約1500本もの梅の木があり、境内には梅の花を模した「梅鉢紋(うめばち)」のデザインが多く見られます。御朱印帳には、パステルカラーで少し現代的にアレンジされた紅白の梅が描かれており、友達や大切な人と色違いで持つのもおすすめです。
[授与料]「梅柄」各2000円
[授与受付]9時~16時30分
京都府京都市上京区馬喰町
7時~17時
なし
無料
北野白梅町駅より徒歩5分/名神高速道路京都南ICより30分
あり(有料)
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(画像提供:北野天満宮)
因幡堂 平等寺【京都市下京区】
キュートな動物柄が話題!


御朱印好きの間で「かわいいご朱印帳がある」との声が聞かれる因幡堂 平等寺。「猫柄」の他、戌年に登場した「戌柄」の御朱印帳が200冊限定で授与再開しました。
いずれも郵送などでは入手不可。無くなり次第終了なので早めの訪問がおすすめです。
お寺は京都の繁華街、四条通りから少し南に行ったところにあり、因幡薬師等とも呼ばれ、1000年も前から人々に親しまれてきました。ご本尊の薬師如来はがん封じ、子授け、安産の仏様として信仰されています。
[授与料]「猫柄」「戌柄」各1200円
[授与受付]9時~16時
(画像提供:因幡堂 平等寺)
京都西院 春日神社【京都市右京区】
金色の下り藤と白鹿の上品な刺繍

御朱印帳に描かれているのは、凛々しく真っ白な鹿。その上には境内の藤をモチーフとして、金糸で織り込まれた社紋の「下り藤」があります。白い鹿と金の藤を引き立てるよう黒地で仕上げ、シックで素敵です。
京都西院 春日神社は、かつて皇女・崇子内親王の病気を治したとされ、厄災よけの神様として尊ばれています。また、御祭神が長い旅路を無事に終えたことより「交通安全・旅行安全」にもご利益があるといわれています。旅好きで御朱印好きなら、ぜひお詣りに行ってみてください。
[授与料]「下り藤と白鹿」2500円
[授与受付]9時~18時
京都府京都市右京区西院春日町61
9時30分~16時
なし
無料
西院駅より徒歩3分/名神高速道路京都南ICより30分
あり(無料)
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(画像提供:京都西院 春日神社)
高山寺【京都市右京区】
国宝絵巻・鳥獣戯画がレトロでかわいい!

動物を人間のように描き人間社会の縮図を表現している、国宝『鳥獣戯画』があしらわれた高山寺の御朱印帳。12~13世紀頃の作品ですが、擬人化されたうさぎやさる、カエルなどがユーモラスなしぐさで描かれており、今もなおかわいらしさが感じられます。
奈良時代に創建された高山寺は、『鳥獣戯画』をはじめ古経典・古文書・墨蹟など1万点以上に及ぶ文化財を今に伝えてきました。模写ながら、鳥獣戯画も手に取るようにじっくり見ることができます。
京都市街北西の山中にあるので、建物や文化財はもちろん、四季折々の美しい風景も楽しめますよ。
[授与料]「鳥獣戯画」2000円
[授与受付]8時30分~17時
京都府京都市右京区梅ヶ畑栂尾町8
8時30分~17時
なし
【大人】1000円【小学生】500円※秋期別途入山料500円
京都駅よりバスで55分/名神高速道路京都南ICより45分
あり(有料)
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(画像提供:高山寺)
あだし野念仏寺【京都市右京区】
艶やかな桜と箔押しの石塔が華やかなデザイン

京都・嵯峨野の山麓にある、あだし野念仏寺の御朱印帳は、咲き乱れる桜と石塔があしらわれた華やかなデザイン。境内には8000体を越える石仏・石塔が祀られ、独特の雰囲気が漂います。
四季折々の自然を堪能できる桜の名所でもあり、4月の中旬から染井吉野や山桜など多くの桜が次々に咲き誇る美しい様子が描かれています。
[授与料]「桜と石塔」1800円(朱印代含む)
[授与受付]9時~16時30分
京都府京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17
9時~16時30分(季節により変動)
なし
【大人】500円【中学生・高校生】400円【小学生以下】無料(但し、保護者同伴のこと)
京都駅よりバスで45分/名神高速道路京都南ICより35分
なし
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(画像提供:あだし野念仏寺)
大原野神社【京都市西京区】
紅葉の下で和む、かわいい紅白ペアの神鹿

神様の御使いである神鹿が御朱印帳の表紙にあしらわれています。紅白ペアの神鹿は、なんとも愛らしい雰囲気で、ピンク地もかわいらしさを引き立てます。
大原野神社は、藤原氏一族の中宮彰子が「皇后になれるように」と祈り願いが叶ったため、『源氏物語』の作者式部を連れてお礼の参拝をした、という言い伝えが残っています。今でも多くの人が良縁のご利益を求めて訪れるそうです。
[授与料]「神鹿」2000円
[授与受付]10時~16時
京都府京都市西京区大原野南春日町1152
拝観自由
なし
無料
向日町駅よりバスで20分/京都縦貫自動車道大原野ICより7分
あり(有料)
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(画像提供:大原野神社)
隨心院【京都市山科区】
絶世の美女「小野小町」ゆかりの御朱印帳で美にあやかる

随心院は、平安初期の女流歌人・小野小町ゆかりの寺。全部で3種類ある御朱印帳にも、その美しい姿が描かれています。
デザインが2タイプある「極彩色」は、絶世の美女と謳われた小野小町の波乱万丈で恋多き生涯を現代作家が描いた『極彩色梅匂小町絵図』が表紙。2タイプの御朱印帳を合わせると1枚の絵になる仕掛けです。

小花模様の表紙の「花」と小野小町の姿が描かれた「小野小町」の中には、古寺を訪ねた時の様子を歌った和歌が一首おさめられています。
境内には、晩年を過ごした小野小町宛の千通の手紙が埋められたと伝わる「小町文塚(五輪塔)」や、小町が化粧をしたといわれる「化粧井戸」など、恋や美にまつわる場所がみどころです。
[授与料]「極彩色」(2種類)各2500円、「花」1200円、「小野小町」1500円
[授与受付]9時~16時30分
京都府京都市山科区小野御霊町35
9時~16時30分
なし(寺内行事により拝観停止日あり)
500円
小野駅より徒歩5分/名神高速道路京都東ICより10分
あり(無料)
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(画像提供:隨心院)
宇治神社【宇治市】
良縁に導いてくれる!?「みかえりうさぎ」がモチーフ

野山を駆け回る、かわいらしい白うさぎがあしらわれた宇治神社の御朱印帳。モチーフになったのは、御祭神を導いてきたという聖なるうさぎ。振り返りながら先導したので”みかえりうさぎ”といわれ、神社では神様の使いとして大切にされています。
宇治神社では、ご祭神が学業・受験合格の神様で崇められるだけでなく、近年では”みかえりうさぎ”が良縁へと導いてくれるとして、御朱印好きの間で注目を集めているそうですよ。
[授与料]「みかえりうさぎ」2000円
[授与受付]9時~16時30分
(画像提供:宇治神社)
正寿院【綴喜郡宇治田原町】
お寺の見どころを刺繍で描いた温もりある表紙

正寿院の見どころは、ハート型に似ている「猪目」という日本の伝統文様の形をした「猪目窓」と、50cm角の160枚からなる「天井画」。御朱印帳も「猪目窓」と「天井画」の2種類あり、それぞれのデザインが刺繍であしらわれています。

来客をもてなす客殿にある「猪目窓」からは、四季によって色が変化する庭景色が楽しめます。毎年8月20日から9月中旬の晩夏の夕刻には窓に日が差し込み、ハート型の猪目の影ができるのも見どころの一つです。この景色を“幸せのおかげ”といい、御朱印帳にも描かれています。
[授与料]「猪目窓」「天井画」各3000円
[授与受付]9時~16時30分
京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149
9時~16時30分(12月~3月は10時~16時)
8月17日
600円(菓子付き)
宇治駅よりバスで38分/京滋バイパス宇治西ICより30分
あり(無料)
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(画像提供:正寿院)
御朱印をいただく上で知っておきたい3つのマナー
1.御朱印の意味をきちんと知る
御朱印は“納経(のうきょう)印”とも呼ばれ、寺社へ写経を納めた証としていただくものでした。現在は、ほとんどの寺社で参拝すればいただけるようになりましたが、あくまで信仰の証であり、ご本尊・御祭神の分身として大切に扱うことが求められます。
2.参拝をしてから御朱印をいただく
いつ・どこでもらうの?
御朱印は“参拝の証”なので、まずは参拝してからいただきましょう。参拝しないでもらうのはマナー違反になります。
大きな神社やお寺では「御朱印所」が設けられています。ない場合は「社務所」や「庫裏(お寺内の住居)」でお願いしましょう。
ただし、授与の期間や時間が決まっている場合もあるので、事前に調べておきましょう。
どうやってもらうの?
御朱印をもらいたいページを開いてお渡ししましょう。対応いただいている間、話しかけたり写真を撮ったりするのはご法度。心静かに待ち、必ずお礼を伝えて御朱印代を支払いましょう。小銭を用意しておくといいですね。
3.御朱印帳を大切に保管する
御朱印を授与された御朱印帳は、神様・仏様の分身をいただいたと思って大切にしましょう。自宅では仏壇や神棚にあげるのがベストです。
仏壇や神棚がない場合は、貴金属や数珠などと一緒に保管します。神様なので高い場所の方が望ましいです。
まとめ
厳選した京都の御朱印帳を紹介しました。中には限定のものもあるので、好みのものや入手したいものがあれば早めに訪れるのがおすすめです。季節ごとに変えるなど趣向を凝らした御朱印をいただける寺社も多いので、何度再訪しても楽しめるはず。訪れる寺社の歴史やご利益などを調べてから出かけるとより楽しめますよ。
※この記事は2024年9月9日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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じゃらん編集部
こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。