2019.05.18
初夏を迎え、頬に当たる皐月の風が心地よく感じるこの季節。爽やかな風に誘われるように、時には日常から離れてどこか遠くのリゾート地へ旅したくなりますね。海外のリゾートももいいけれど、日本にもリゾート感を満喫できる魅力的な宿がたくさんあります!
今回は、アクティビティメニューが豊富な体験充実型のリゾート宿や、飲食からアクティビティなど滞在中の利用費が全て宿泊料金に含まれるオールインクルーシブの宿、そして近年人気急上昇中のグランピングの宿もご紹介。リゾートホテルでゆったり過ごす休日は非日常を楽しむのにぴったり。旅程のプランに頭を悩まさずとも、宿泊施設内で様々なアクティビティやリラクゼーションが完結できちゃいます。
新しい滞在スタイルが叶う宿で日本のリゾートを楽しむ旅に出かけませんか。
1.名月荘【山形県上山市】
ヨガに散策、湯浴み…アクティブに過ごす温泉旅。
温泉宿でひたすらに入浴をして寛ぐ、そんな休暇もいいでしょう。けれど草木が萌え、そこかしこに大地の生命力を感じる春夏の旅は、もっとアクティブに温泉を楽しみたいところです。そんなわがままを叶えるのが山形県かみのやま温泉です。この温泉地では温泉や自然環境を活かしたドイツの自然療法「クアオルト」の考えを導入し、ドイツの専門機関に認定を受けたウォーキングコースを設定しています。温泉街にほど近い野山や森を専任ガイドと歩き、肌に優しい名湯で癒やされるという寸法です。
旅の拠点は蔵王連峰を見渡す高台の「名月荘」です。森に抱かれた敷地には離れ家風の客室や蔵造りのギャラリー、湯めぐりできる4つの温泉浴場などが点在しています。ウォーキングの汗を温泉で洗い流し、中庭を望む湯上がり処でひと休み。談話室で香り高いコーヒーとともに寛ぐこともできます。充実のパブリックスペースに加え、この宿を選んだのは森のヨガルームに惹かれたからです。樹木が放つ芳香を吸いながらヨガに没入するひと時…。知らず知らずのうちに溜めていた日常の垢が、爽やかな風にのってひらりひらりと飛んでいきます。
おすすめのすごし方
1日目
15:00 チェックイン
15:30 ヨガのプライベートレッスン
16:30 大浴場や貸切風呂で温泉入浴、湯上がり処でひと休み
18:30 夕食
20:30 談話室で寛ぐ
2日目
6:50 朝のクアオルトウォーキングに参加
8:30 朝食
11:00 チェックアウト
[TEL]023-672-0330
[住所]山形県上山市葉山5-50
[アクセス]電車:JRかみのやま温泉駅よりタクシーで5分。車:東北中央道山形上山ICより12分
[駐車場]25台
「名月荘」の詳細はこちら
2.アートビオトープ那須【栃木県那須町】
自然と芸術が織り成す美に感性が刺激される滞在を。
那須の中心地を外れた静かな地に佇む「アートビオトープ那須」。森や渓流が彩る環境に滞在し、併設工房で陶芸やガラス工芸の創作に没頭できます。そんなアートレジデンスに2018年6月、新エリアが加わりました。
ホテル隣接地に誕生したボタニカルガーデン「水庭」。コナラやブナなど数百本の樹木が天に向かって伸び、足元には無数の池と苔のじゅうたんが広がります。驚嘆すべきはこの光景が、天然の森ではなく綿密に設計されたアート作品であることです。世界的に活躍する建築家・石上純也氏が木の形状を1本ずつ確認し、眺めた時に木々が重ならないように配置を決めたといいます。開発予定地から樹木や苔を移植し、池を掘って水を引き込む。何もない牧草地だった地に4年の歳月をかけて生まれた庭は天然では成しえない美を放ち、見る者を魅了します。池の合間をさまようと心が研ぎ澄まされるようです。空を映す池には水草が揺れ、頭上では遊びに来た鳥が歌っています。完成から時を経て、アートと自然が溶け合い姿を変えていきます。来年にはどうなっているのか、変化を確かめに来るのが楽しみです。
おすすめのすごし方
1日目
14:00 早めにチェックイン手続きをして「水庭」鑑賞とティータイム
15:30 ガラスや陶芸のアート体験
17:30 アートギャラリーやライブラリーで過ごす
19:00 ホテル内または那須エリアで夕食
2日目
8:00 朝食
9:30 中庭のオブジェや「水庭」を眺めて散策
11:00 チェックアウト
[TEL]0287-78-7833
[住所]栃木県那須郡那須町高久乙道上2294-3
[アクセス]電車:JR那須塩原駅より予約制無料シャトルバスで30分。車:東北道那須ICより20分
[駐車場]15台
「アートビオトープ那須」の詳細はこちら
3.吉祥CAREN【静岡県東伊豆町】
空・海・緑に抱かれる絶景湯のリゾート。
潮騒が聴こえ、水平線まできらめく東伊豆・北川温泉の高台。静かな海沿いに佇むこちらは、温泉旅館ながら軽やかなリゾートステイのテイストをちりばめた、浴衣で過ごす和の空間です。緑に包まれた檜の露天風呂には、自家源泉から湧き上がる豊富な湯が満ち、眼下には壮大な相模湾の海原、彼方には伊豆大島と、心身をとろけさせるような絶景が広がっています。ふと辺りのきらめきを眩しく感じ、瞼を閉じて肌を包む湯の柔らかさに身を委ねました。心地よい潮風が頬を撫で、かすかな波音のなかに時折、海鳥の長閑な声が響きます。
宿に到着してから、焼きたてのパンケーキを味わうアフタヌーンティー、館内での湯めぐり、合間にのどを潤す冷えたビールと心安らぐ時を過ごしてきたが、愉しみはこの後にも用意されています。湯上がりにスパでのエステ、そして夕食は見た目も美しいフレンチ懐石料理が待っています。さらに今宵は満月です。海に神秘的なムーンロードが現れる時に、再びこちらの露天風呂で湯浴みをしようと目論みます。早起きできたなら明朝もぜひ。色鮮やかな朝焼けに空と海が染まる、絶景の大団円が待っているからです。
おすすめのすごし方
1日目
14:00 チェックイン
14:30 アフタヌーンティー
16:00 6つの湯処で入浴
17:00 エステ40分
18:30 夕食
20:00 姉妹館「つるや吉祥亭」、公共露天「黒根岩風呂」湯めぐり
22:00 お休み前のスイーツタイム
2日目
7:00 ロビーラウンジでティータイム
8:00 朝食
10:00 チェックアウト
[TEL]0557-23-1213
[住所]静岡県賀茂郡東伊豆町北川温泉
[アクセス]電車:伊豆急行伊豆熱川駅より無料送迎バスで10分。車:小田原厚木道路小田原西ICより2時間
[駐車場]20台
「吉祥CAREN」の詳細はこちら
4.ゆとりろグランピングガーデン 熱海伊豆山【静岡県熱海市】
2018年11月OPEN!
木のトレーラーハウスで自然の開放感と温もりに浸る。
自然とシンクロするとはこういうことかもしれません――。そう独りごちたのは、空に星が瞬き始めた時刻です。夕闇が迫り、デッキに焚火が燃え盛ります。
こちらはテントではなく、建築家・隈研吾氏が設計したモバイルハウス「住箱~JYUBAKO~」に滞在することで、巷のグランピングと一線を画します。新国立競技場の設計を手掛ける隈研吾氏が、満を持して作り上げた“住箱”は、洗練されたミニマルな空間が身上です。外壁、内壁、床、天井とすべてヒノキの合板で作られ、外観からしてまるで現代アートの一作品のようです。中に入ると、高さを変えた大きな窓があり、遠く初島を望む海と緑光るガーデンを額縁に入れたようにくっきりと切り取ります。外の風景が主役ですが、それだけではありません。手を伸ばせば届く自然との近さと360度ヒノキの箱に包まれる安らぎが相まって、秘密基地にいるかのような不思議な高揚感を覚えるのです。見飽きることのない暖かな炎を前にすると、ワインの味や香り、流れる時間までもが極上のものに変わります。この不思議な感覚が、グランピングの魅力なのだと感じ入りました。
おすすめのすごし方
1日目
15:00 チェックイン
15:30 ゆとりろ熱海本館で温泉入浴
18:00 グリルメインのBBQ料理
20:00 焚火とともに寛ぐ
2日目
7:00 ゆとりろ熱海本館で朝風呂
8:00 朝食
10:00 チェックアウト
[TEL]0570-055-666
[住所]静岡県熱海市伊豆山1173-534
[アクセス]電車:JR熱海駅より路線バス・送迎車(要予約)で20分。車:東名厚木ICより1時間10分
[駐車場]6台
「ゆとりろグランピングガーデン 熱海伊豆山」の詳細はこちら
じゃらん編集部
こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。